作品一覧

  • リズムの生物学
    4.0
    1巻935円 (税込)
    地球上に生まれた瞬間から40億年近く、あらゆる生物は太陽の光、月の満ち欠け、潮の流れに同期しながら、体の中にリズムを奏で続けてきました。我々の小さな細胞がなぜ、宇宙のサイクルに呼応してしまうのか。眠り、刺激、脳波、心臓――体内で繰り返し起こるリズム発生のメカニズムとは? 「繰り返し」に安らぎを感じてしまう人間の本能を、生命の神秘にまつわる21の視点から解き明かします。 本書は1994年10月に中公新書より刊行された『いのちとリズム』を改題、加筆したものです。 目次 1天体の動きとリズム 2サーカディアンリズムの進化 3サーカディアンリズムの分子生物学 4眠りのリズム 5刺激の伝達のリズム 6脳波のリズム 7心臓の拍動 8非線形振動 9線虫の運動のリズム 10受精波 11細胞分裂のリズム 12細胞という繰り返し構造 13細胞性粘菌の集合のリズム 14ベローソフ-ジャボチンスキー反応 15体節という繰り返し構造 16進化のリズム 17DNAの繰り返し構造・ 18遺伝子の繰り返し構造 19非平衡系と生命現象 20繰り返しと心の安らぎ 21文化とリズム おわりに 参考文献 講談社学術文庫版あとがき
  • 人間ってなんだろう
    -
    1巻1,430円 (税込)
    あなたという1つのいのちが生まれるまでには,いろいろなドラマがありました.これからもたくさんのできごとが待っています.人間という生き物の一生がどんなものか,いっしょにたどってみましょう.

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  • 進化する生き物たち
    -
    1巻1,430円 (税込)
    いま地球上にはたくさんの生き物がいます.すでにほろびてしまった生き物もいます.最初は1つの細胞でできていた生き物から,どのようにして,こんなにいろいろな形の生き物が生まれてきたのでしょう?

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  • いのちの設計図
    -
    1巻1,430円 (税込)
    生き物たちはいのちの設計図を使って,生きていくのに必要なものをたくさんつくります.そしてその設計図は,子どもたちにつぎつぎと伝えられていきます.そのしくみは,とてもうまくできていますよ.

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  • いのちのはじまり
    4.0
    1巻1,430円 (税込)
    この宇宙はあるとき,大爆発とともに生まれ,やがて銀河や星,そして地球ができました.では,最初のいのちは,いつ,どのようにして生まれたのでしょう? 楽しい絵を見ながらたどってみましょう.

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  • いのちと放射能
    4.1
    1巻605円 (税込)
    私たちは原子力に頼っていて本当によいのか。なぜ放射性物質による汚染は恐ろしいのか。放射能によって癌や突然変異が引き起こされる仕組み、大人より子どもに影響が大きい理由を、生命科学者がわかりやすく解説します。それでも核燃料サイクルへの道を突き進む行政のありかたと、命を受け継ぐ私たちの自覚を問う。

ユーザーレビュー

  • いのちと放射能

    Posted by ブクログ

    柳澤桂子さん・・・私がまだ学部生そして修士だった頃、著書を読みとても共感をしてました。でも、数年前に読んだ「生きて死ぬ智慧」の著者と同一人物だと知ったのはつい最近のことでした。

    卒論と修士論文は遺伝子工学に関するものでしたので、放射能・放射線についての遺伝子・DNAの影響は知っているつもりでいました。

    著作のはじめにの項で、いま私がすべきであると思うことにすべてをかけてみるしかありません。「いまからでもおそくない」と信じて。

    今読んでも放射能の怖さを知るためにとても分かりやすい書籍だと思います。是非ご一読を!

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    2011年10月02日
  • いのちと放射能

    Posted by ブクログ

    本書は1988年、1986年4月のチェルノブイリ原発事故の後書かれ、2007年に文庫本として出版された。

    原子力問題で一番の悪者は誰でしょうか?
    原子力を発見した科学者でしょうか、
    原子力発電を考案した人でしょうか、
    それを使おうとした電力会社でしょうか、
    それを許可した国でしょうか、
    その恐ろしさに気づかなかった国民でしょうか、

    私が一番悪かったのではないかと気づき、慄然とした。

    福島原発の惨状を毎日のニュースで見ながら、自分に問いかけながら読み進んだ…

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    2011年05月15日
  • いのちと放射能

    Posted by ブクログ

    放射能が何故こわいか、わずかな放射線が生命にもたらす影響など、生命科学者によるわかりやすい言葉で綴られている。

    すぐには症状が出なくても遺伝子が傷つき将来子孫に影響する可能性もあるという放射能。

    架空の安全性の上に国の原子力計画は進められているという。

    そして、放射性廃棄物処理の術を持たぬ人類。

    さらに、私たちの心の問題まで言及し、地球と生命を守るのは我々庶民だと一人一人の自覚をうながしている。

    今こそ必読書。

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    2011年04月24日
  • リズムの生物学

    Posted by ブクログ

    「おなじ現象が一定の間隔をおいて繰り返し起こるときに、そこにリズムが生じる。心臓の鼓動のリズム、覚醒と睡眠のリズム、日の出と日没のリズムなどは私たちが日常に感じているリズムである」(本書 P.187-188より)

    「われわれは行進に心躍らせ、太鼓の響きに陶酔する——」という帯文の文言に惹かれて読み始めたが、いわゆる「音楽的リズム」について言及されるのは、ほぼほぼ最終章の数十ページ。全体の10%にも満たない。著者が「音楽のリズム」に心を打たれた経験がベースに本書が書かれているにも関わらず、である。

    平たく言えば、本書は「リズムの不思議」を天体の運行、細胞の仕組みなど、より非常にマクロな、ある

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    2025年04月30日
  • リズムの生物学

    Posted by ブクログ

    生物リズムについて調べていくつもりでいて、何気なく本屋さんで棚を眺めていると、まさにピッタリのタイトルを発見し、購入してみました。最近発売された本ですが、1994年に発売された『いのちとリズム』の改題です。

    内容は、「リズム」という横糸を使って普通の教科書では別々の章に描かれる内容を前半で横断的にレビューし、ラストで著者の考えをエッセイ的に述べるという、ちょっと変わった構成です。流れるように理解できる洗練された文章で、サイエンス・ライターとして、読者のことをよくわかって書いておられるな、と自分で書くときの参考になりました。

    基本的に、著者は実験家ではなく、これまでの知見をまとめているだけな

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    2022年05月06日

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