柳澤桂子のレビュー一覧

  • いのちと放射能

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    柳澤桂子さん・・・私がまだ学部生そして修士だった頃、著書を読みとても共感をしてました。でも、数年前に読んだ「生きて死ぬ智慧」の著者と同一人物だと知ったのはつい最近のことでした。

    卒論と修士論文は遺伝子工学に関するものでしたので、放射能・放射線についての遺伝子・DNAの影響は知っているつもりでいました。

    著作のはじめにの項で、いま私がすべきであると思うことにすべてをかけてみるしかありません。「いまからでもおそくない」と信じて。

    今読んでも放射能の怖さを知るためにとても分かりやすい書籍だと思います。是非ご一読を!

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    2011年10月02日
  • いのちと放射能

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    本書は1988年、1986年4月のチェルノブイリ原発事故の後書かれ、2007年に文庫本として出版された。

    原子力問題で一番の悪者は誰でしょうか?
    原子力を発見した科学者でしょうか、
    原子力発電を考案した人でしょうか、
    それを使おうとした電力会社でしょうか、
    それを許可した国でしょうか、
    その恐ろしさに気づかなかった国民でしょうか、

    私が一番悪かったのではないかと気づき、慄然とした。

    福島原発の惨状を毎日のニュースで見ながら、自分に問いかけながら読み進んだ…

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    2011年05月15日
  • いのちと放射能

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    放射能が何故こわいか、わずかな放射線が生命にもたらす影響など、生命科学者によるわかりやすい言葉で綴られている。

    すぐには症状が出なくても遺伝子が傷つき将来子孫に影響する可能性もあるという放射能。

    架空の安全性の上に国の原子力計画は進められているという。

    そして、放射性廃棄物処理の術を持たぬ人類。

    さらに、私たちの心の問題まで言及し、地球と生命を守るのは我々庶民だと一人一人の自覚をうながしている。

    今こそ必読書。

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    2011年04月24日
  • リズムの生物学

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    「おなじ現象が一定の間隔をおいて繰り返し起こるときに、そこにリズムが生じる。心臓の鼓動のリズム、覚醒と睡眠のリズム、日の出と日没のリズムなどは私たちが日常に感じているリズムである」(本書 P.187-188より)

    「われわれは行進に心躍らせ、太鼓の響きに陶酔する——」という帯文の文言に惹かれて読み始めたが、いわゆる「音楽的リズム」について言及されるのは、ほぼほぼ最終章の数十ページ。全体の10%にも満たない。著者が「音楽のリズム」に心を打たれた経験がベースに本書が書かれているにも関わらず、である。

    平たく言えば、本書は「リズムの不思議」を天体の運行、細胞の仕組みなど、より非常にマクロな、ある

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    2025年04月30日
  • リズムの生物学

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    生物リズムについて調べていくつもりでいて、何気なく本屋さんで棚を眺めていると、まさにピッタリのタイトルを発見し、購入してみました。最近発売された本ですが、1994年に発売された『いのちとリズム』の改題です。

    内容は、「リズム」という横糸を使って普通の教科書では別々の章に描かれる内容を前半で横断的にレビューし、ラストで著者の考えをエッセイ的に述べるという、ちょっと変わった構成です。流れるように理解できる洗練された文章で、サイエンス・ライターとして、読者のことをよくわかって書いておられるな、と自分で書くときの参考になりました。

    基本的に、著者は実験家ではなく、これまでの知見をまとめているだけな

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    2022年05月06日
  • いのちと放射能

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    放射能に対して、漠然とした恐れがある中で、
    どうせ恐れるなら正しく恐れたいと言う思いから、読んでみました。

    放射能は、DNAを傷つけ、傷ついたまま子孫に受け継がれ、この傷が何代も蓄積していくと言います。

    どんなに科学が進歩しても、人間のすることに完全と言うことはないのに、こんな恐ろしい原子力政策が安全だとうたわれてきたことに、疑問を感じました。

    生命科学者であり、母でもある著者の
    「私たちは浮かれ過ぎてはいないでしょうか。おごりすぎてはいないでしょうか。欲望は際限なくふくらむことに気付いているでしょうか。」
    と言う言葉に、自分の生き方も、考えさせられました。

    電気を使うと言うことは、原

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    2011年11月29日
  • いのちと放射能

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    分子生物学の研究者の立場から、放射能の怖さをわかりやすく解説。イメージではなく科学的に放射線が人体にどのような影響を及ぼすかをわかりやすく解説している。

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    2011年06月12日
  • いのちと放射能

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    読むべき。
    の一言に尽きる。って言っちゃうと感想ぽくないけれども。

    チェルノブイリの事故を。
    日本で起こった原発事故を。
    忘れないために。同じ過ちを繰り返さぬために。

    なぜ原発が恐ろしいのかをわかりやすく説明されている本。

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    2010年12月24日
  • いのちのはじまり

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    子供向けに書いてある割には、原子や分子、DNAの話まで書いてあり、大人の私が初めて知ることも多かった。
    私がきちんと宇宙や地球の始まりについて説明してあげられればいいのだけど、それはムリなので、この本で読み聞かせ。
    娘(小1)には、どれくらい内容が残るかわからないけど、4巻まで読み聞かせたい本。

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    2010年11月01日
  • いのちと放射能

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    遺伝子は体内でどのような働きをしているのか、胎児の発生はどのように進むのか、放射線の電離作用とは何か。このような根本的なところから、放射能がなぜ生命にとって危険なものなのかを平易なことばで簡潔に解説してくれています。

    放射能汚染の時代に暮らす私たちに対してのみならず、将来の世代にまで生命の危険をもたらしてしまう原子力や放射能の利用に警鐘を鳴らしている本書は、生命科学者の書いた一般読者向けの著作としては大変貴重なものだと思います。

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    2013年04月11日
  • いのちと放射能

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    チェルノブイリの事故を受けて生命科学者が書いた本。地震による原発事故の可能性にも言及している。
    記憶している以上に原発事故が多いこと、危機一髪な状況を何度も繰り返してきたこと…そして、いま。わたしたちは、なぜ学ばないのか、変わろうとしないのか。代替案を提示しない感情的な文体に疑問を感じるところもあったけど、放射性物質が生命に与えるメカニズムの解説は平易で分かりやすい。

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    2011年04月13日