作品一覧

  • 初学の編集者がわかるまで書き直した 基礎から鍛える量子力学 基本の数理から現実の物理まで一歩一歩
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    1巻2,970円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介】 本書は、基礎となる数理・物理から出発し、丁寧なステップを積み上げながら、量子力学のスタンダードな計算を自分の手で実行できるようになることを目指す、独習可能な教科書です。 ・言葉や雰囲気だけの量子力学では飽き足りず、 ・誤魔化しなく、自分の言葉で量子力学を理解したい、 ・けれども、専門書の行間を埋めながら読むのはちょっとつらい ⋯という方を想定しています。社会に出てから改めて学びたくなった方や、量子力学に初めて触れる大学生がちょうど当てはまるでしょう。高校数学から説明しているので、学ぶ意欲があれば高校生でも読めるはずです。大まかな構成は以下の通りです。 出発点は古典力学です。古典と侮ることなかれ。ニュートンの運動方程式を突き詰めると、「時間発展はハミルトニアンによって生成される」という理解に到達します。この構造は、量子力学にそのまま受け継がれる非常に重要なものであり、量子の世界へのアクセスポイントになります。 続いて、量子を表現するために必要な数理の代表格、線形代数の基礎を構築します。具体例を用いて、ベクトルの本質が線形性にあることを学び、それを自然に抽象化することで、量子の道具であるベクトルと線形演算子の概念を手に入れます。これらの理解を総合し、ハイゼンベルク形式の量子力学、別名行列力学を構成することが前半の目標です。 ハイゼンベルク形式は、古典力学との接点が見やすい半面、少々扱いづらいのが難点です。そこで私たちは、量子力学を、より扱いやすいシュレディンガー形式、別名波動力学に書き換えます。これによって、いわゆる「シュレディンガー方程式」という、扱いやすい微分方程式を通じて量子力学を扱えるようになります。 ここから先は、論点が「量子力学を構成すること」から「完成した量子力学を使って自然現象を説明すること」にシフトします。量子力学で説明できる自然現象は多岐にわたりますが、本書では、シュレディンガー方程式が手計算で解けて、量子の典型的な特性を学べる題材に絞ります。具体的には、外力が働かない自由粒子、ポテンシャル障壁をすり抜けるトンネル効果、解ける量子系の典型例である調和振動子、そして、量子力学の金字塔である水素原子について個別に解説します。 これらをひと通り学び終えた暁には、皆さんは自信を持って、「私は量子力学の基礎を修めた!」と言えるようになることでしょう。 【目次】 第1章 日常の底にあるもの ~位置と速度~ 第2章 ニュートンからハミルトンへ ~古典力学の洗練~ 第3章 量子の表し方 ~重ね合わせの原理~ 第4章 ベクトルことはじめ ~矢印で表されるベクトル~ 第5章 本当のベクトルの世界へ ~ベクトル空間~ 第6章 ベクトルをあやつるもの ~線形演算子~ 第7章 量子を表す道具たち ~固有値・固有ベクトル・エルミート演算子~ 第8章 量子力学の完成 ~行列力学~ 第9章 シュレディンガー形式へ ~波動力学~ 第10章 シュレディンガー方程式をどうやって解く? 第11章 自由粒子 第12章 定数ポテンシャルとトンネル効果 第13章 調和振動子 第14章 水素原子
  • 16歳からの相対性理論 ――アインシュタインに挑む夏休み
    5.0
    1巻880円 (税込)
    「なぜ光の速さは変わらないのか」「どうして重力は物を落とすのか」「時間は絶対的なものなのか」物理学者である父親にヒントをもらいながら思考実験を繰り返すうちに、自然界の法則の不思議に開眼する。
  • ゼロからできるMCMC マルコフ連鎖モンテカルロ法の実践的入門
    値引きあり
    5.0
    1巻2,310円 (税込)
    MCMCの基礎から実践までをていねいに解説。ベイズ統計や物理学を例にコードを書いてすぐに自分でできるようになる! (まえがき抜粋) マルコフ連鎖モンテカルロ法は 複雑な積分をしたい 複雑な確率の計算をしたい という時に力を発揮する手法です。歴史的には物理学の分野で広く用いられてきましたが、最近では統計学の重要な道具として定着し、統計学的手法が重要な機械学習、金融などの分野でも用いられるようになっています。 マルコフ連鎖モンテカルロ法はそれほど難しいものではありません。むしろ、極めて素直な発想に基づいたシンプルな手法です。もちろん、「シンプル=簡単なことしかできない」と考えるのは大間違いです。どんなことにも言えますが、シンプルで本質を捉えたものほど幅の広い応用が可能になります。事実、量子物理学、ベイズ統計、組合せ最適化問題など、分野の違いはあったとしても、多くの問題が最終的に確率と期待値の問題に帰着され、マルコフ連鎖モンテカルロ法がその威力を発揮します。 そんなわけで、マルコフ連鎖モンテカルロ法の基礎をある程度理解しておけば、分野に関係なく、自分で調べたいことができた時に、目的に合わせたコードがあっという間に書けてしまいますし、他の人が作った複雑なアルゴリズムの内容を理解できるようにもなります。良いことずくめです。 ところが、非常に残念なことに、マルコフ連鎖モンテカルロ法を基本から実用レベルまで順を追ってわかりやすく書いてあるような入門的な教科書が存在しません。となると、マルコフ連鎖モンテカルロ法を勉強しようと思ったら、あちこちから情報を集め、知識のある人にアドバイスをもらい、トライ・アンド・エラーを繰り返しながら習得しなければなりません。初心者が自習で実用レベルに到達するのが難しいというのが実情なのです。 そこで本書では、大学一年生程度の知識だけを仮定して、マルコフ連鎖モンテカルロ法の基礎的なアイデアを実例に基づいて解説し、この本一冊を読むだけで正しい考え方に基づいて自分でプログラムを書けるようになることを目標とします。実際に手を動かして理解できるように、本文中で扱う例の多くについて実際のプログラムを提供します。既存のソフトウェアパッケージを使えれば良いという人もいると思いますが、そのような人にとっても、ブラックボックスの中身がどうなっているかを理解するためのヒントになるはずですし、ソフトウェアパッケージが使えない問題に行き当たった時にどうしたら良いかもわかるようになります。実際に勉強してみるとわかると思いますが、マルコフ連鎖モンテカルロ法はとても簡単なので、短いコードを書くだけですぐに計算ができてしまいます。
  • 量子とはなんだろう 宇宙を支配する究極のしくみ
    値引きあり
    4.2
    1巻847円 (税込)
    ――― 見えている世界は、世界そのものではない。       ――では、量子が織りなす「本当の世界」とは? 量子論が “直感的に” 理解できる! 量子がわかれば、見える世界が変わってくる! ――― 「量子は、粒子なのか波なのか」――長らく続いていたこの論争は、 「量子は、粒子でも波でもない何かである」という予想外の結論に至りました。 直感では理解しがたくても、この世界、この宇宙はすべて量子でできています。 行列力学、波動力学、経路積分……様々な方法を経て、 量子の世界が「見える」ようになるまで、 まっすぐに、けれども徹底的にやさしく、丁寧に解説。 ・「存在すること」と「見えること」は同じではありません。 ・光が量子でなければ、夜空の星は見えません。 ・電子が量子でなければ、この世に「色」はありません。 ・すべてが量子でなければ、私たちの体も地球も消え去ってしまいます。 ……これらはすべて、現代物理学が示す「紛れもない事実」です。 ■おもな内容 第1章 「古典」の世界観 第2章 量子の発見 第3章 光も電子も量子だからこそ 第4章 量子の世界へ 第5章 量子の群像 第6章 量子が織りなす物質世界 第7章 量子は時空を超えて 第8章 宇宙の計算機――量子コンピュータ
  • 時間とはなんだろう 最新物理学で探る「時」の正体
    値引きあり
    3.9
    1巻550円 (税込)
    誰にでも同じように流れて、逆回しにできないもの――普段思い描く時間の姿は、実はごく限られた一面。最先端の物理学では、時間は、〈空間・物質・力を含む巨大な構造の一部〉と考えられはじめています。ニュートン力学、カオス、特殊相対性理論、一般相対性理論、電磁気学、場の量子論、超弦理論……物理学の歴史を辿っていくと、美しく壮大な、時間の真の姿が見えてくる!
  • 宇宙を動かす力は何か―日常から観る物理の話―
    4.0
    1巻858円 (税込)
    物理イコール「公式と計算ばかりの面倒なアレ」と思ったら大間違い! 複雑な世の中をすっきり理解してシンプルに生きる知恵こそ物理の真髄だ。慶應大学で文系学生を教える若き素粒子物理学者が、数式を一切使わずに物理の魅力を語る。天動説は本当に間違いか? 宇宙に標準時は設定できる? 星々を動かす力とは? AKB48総選挙の話を読むうちに相対性理論まで分かってしまう、情熱と知の喜び溢れる特別講座!

ユーザーレビュー

  • 時間とはなんだろう 最新物理学で探る「時」の正体

    Posted by ブクログ

    これまでの物理学の実験事実、知見と思考の大筋が、時間という一つのテーマを視座に解説されていく。
    しかも、簡潔だがきちんと言語化されていて、あの本で言っていたことはそういうことだったのかと結びついていく「シナプシング」感覚に浸ることができた。
    *「シナプシング」は私の造語

    0
    2025年02月15日
  • 時間とはなんだろう 最新物理学で探る「時」の正体

    Posted by ブクログ

    これまでふんわりと捉えてた相対性理論や超ひも理論などの最新物理学の知見を、これでもかってくらい易しく解説してくれていた。

    0
    2024年10月11日
  • 量子とはなんだろう 宇宙を支配する究極のしくみ

    Posted by ブクログ

    量子についての基本的な考え方について纏めた一冊だけど、やっぱり難しい。でも、量子についてゼロからのスタートだった自分にとっては、学生時代に理科や物理の授業で習った常識が根底から覆されるという、なんとも刺激的な読書体験だった。
    「この世は全て量子でできているけど、位置も速度も決まっていない」って言われたって、直感的には納得しがたいんだけど、それが二重スリット実験をはじめとした数々の実験、そして量子コンピュータという今まさに実用化されつつある技術として現実の世界に取り込まれていく過程は、まるでSF小説を読んでいるようでとても面白かった。
    まあ、北海道と沖縄の話なんかはうまくごまかされてるんじゃない

    0
    2023年09月24日
  • ゼロからできるMCMC マルコフ連鎖モンテカルロ法の実践的入門

    Posted by ブクログ

    難易度は鎌谷『モンテカルロ統計計算』とほぼ同程度で,こちらの方がメトロポリス法に至るまでが早い。後半の応用例には高度な物理学も含ま興味深い。

    0
    2023年09月10日
  • 16歳からの相対性理論 ――アインシュタインに挑む夏休み

    Posted by ブクログ

    高校生がアインシュタインの相対性理論を
    少しずつ学んでいく小説です。

    出版はちくまプリマー新書です。つまり新
    書の小説なのです。

    相対性理論は「一般」と「特殊」に2つが
    あることは、よく知られていますが、その
    違いは 文系出身者には分からないかと思
    います。

    私も文系なので全くわかりませんでした。

    この本では、そういった基本のキから知る
    ことができる文系向けの一冊です。

    「相手に対して自分はこう動いた」「自分
    に対して、相手はこう動いた」という違い
    です。

    とにかく読んでみてください。

    0
    2022年03月29日

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