松浦壮のレビュー一覧

  • 時間とはなんだろう 最新物理学で探る「時」の正体

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    これまでの物理学の実験事実、知見と思考の大筋が、時間という一つのテーマを視座に解説されていく。
    しかも、簡潔だがきちんと言語化されていて、あの本で言っていたことはそういうことだったのかと結びついていく「シナプシング」感覚に浸ることができた。
    *「シナプシング」は私の造語

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    2025年02月15日
  • 時間とはなんだろう 最新物理学で探る「時」の正体

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    これまでふんわりと捉えてた相対性理論や超ひも理論などの最新物理学の知見を、これでもかってくらい易しく解説してくれていた。

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    2024年10月11日
  • 量子とはなんだろう 宇宙を支配する究極のしくみ

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    量子についての基本的な考え方について纏めた一冊だけど、やっぱり難しい。でも、量子についてゼロからのスタートだった自分にとっては、学生時代に理科や物理の授業で習った常識が根底から覆されるという、なんとも刺激的な読書体験だった。
    「この世は全て量子でできているけど、位置も速度も決まっていない」って言われたって、直感的には納得しがたいんだけど、それが二重スリット実験をはじめとした数々の実験、そして量子コンピュータという今まさに実用化されつつある技術として現実の世界に取り込まれていく過程は、まるでSF小説を読んでいるようでとても面白かった。
    まあ、北海道と沖縄の話なんかはうまくごまかされてるんじゃない

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    2023年09月24日
  • ゼロからできるMCMC マルコフ連鎖モンテカルロ法の実践的入門

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    難易度は鎌谷『モンテカルロ統計計算』とほぼ同程度で,こちらの方がメトロポリス法に至るまでが早い。後半の応用例には高度な物理学も含ま興味深い。

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    2023年09月10日
  • 16歳からの相対性理論 ――アインシュタインに挑む夏休み

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    高校生がアインシュタインの相対性理論を
    少しずつ学んでいく小説です。

    出版はちくまプリマー新書です。つまり新
    書の小説なのです。

    相対性理論は「一般」と「特殊」に2つが
    あることは、よく知られていますが、その
    違いは 文系出身者には分からないかと思
    います。

    私も文系なので全くわかりませんでした。

    この本では、そういった基本のキから知る
    ことができる文系向けの一冊です。

    「相手に対して自分はこう動いた」「自分
    に対して、相手はこう動いた」という違い
    です。

    とにかく読んでみてください。

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    2022年03月29日
  • 16歳からの相対性理論 ――アインシュタインに挑む夏休み

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    鈴木数馬が父宗士郎の助けで、相対性理論を学ぶ物語だが、説明が簡潔で非常に分かりやすい."肉、食うな! 急に横槍"で光の秒速 299,792,458 m/secの数値を覚える件は面白かった.GPS衛星が4 km/sで飛行していることから時間が7μs遅れ、高度が2万kmであるため45μs早くなり、差し引き38μs/日早くなる.光は1μsで300mも進むのでこれが誤差になるので補正が必要だという説明.納得だ.数馬が科学部への入部試験で重力波の説明をしたが、高校生でここまでできるかな? 面白かった.

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    2021年12月05日
  • 時間とはなんだろう 最新物理学で探る「時」の正体

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    時間をどう捉えればよいのかという問いを中心に空間や場と言ったこの世の理(まさに物理)について論じられた一冊。

    著者が文系の方向けに講義を行なった経験からか、基礎知識がなくても読みやすいものとなっている。

    この世は空間と時間の4次元方向の力だけではなく、電磁力や原子スケールにおける強い力、弱い力にも支配されているらしい。
    ニュートンの古典力学、アインシュタインの一般相対性理論ではある程度の範囲までしか有効ではない。世の理をより正確に表すならば新たな理論が必要になる。これは考えるスケールと理論のイタチごっこのようにも思える。しかし、超弦理論などによって物理の研究が進むことで(一般相対性理論がG

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    2021年11月27日
  • ゼロからできるMCMC マルコフ連鎖モンテカルロ法の実践的入門

    購入済み

    よい

    数学的説明ガッツリな本が、モンテカルロの書籍には多いですがこの本はC言語での実践を通して
    無理なく理解していけてよい。

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    2021年09月24日
  • 時間とはなんだろう 最新物理学で探る「時」の正体

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    ニュートン以来、物理の背景に空間と時間の方眼紙を貼りつけて大きな成果を挙げてきたわけだけれども、アインシュタインの頃から方眼紙は実はグニョグニョに曲がるし、前景の物質だってユラユラ揺らいでるとわかった。
    歴代の物理学者たちもきっとなんだコレ?と言い続けているに違いないが、今や焦点は背景だった時空の方眼紙って何?どうなっているの?にある。
    それを研究しているのが量子重力理論で、しかし、本書ではさらりと紹介しているだけなのでちょっと肩透かし。
    しかし、素朴な時間観から量子重力理論に至る流れを辿りながら、物理を数式や紋切り型表現ではなくて著者の言葉でコレってこういうことなのよと言ってくれるのがとても

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    2021年01月30日
  • 時間とはなんだろう 最新物理学で探る「時」の正体

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    時間とは何かは誰もが気になる哲学的問いではないでしょうか。

    私自身、本書を哲学書だと思って購入したのですが、実際は、ゴリゴリの物理学が展開される科学系の本でした。

    じゃあ期待外れだったのかと言うと、期待していたよりはるかに面白いではありませんか。

    レビューには、時間とは何かに答えていない、物理学が分からないというものが見受けられます。

    しかし、本書を読めば、時間とは、物理学でこそ説明されうることが分かります。そして、絶対的な存在と思っていた時間が、そうではなく、相対的であることを知りました。

    確かに物理嫌いの方は少々頭痛がするかもしれませんが、著者は数式を用いない平易な言葉で現象を説

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    2020年12月31日
  • 時間とはなんだろう 最新物理学で探る「時」の正体

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    今まで「時間」に関する本は何度かトライしたことがあるが、ようやく少し腑に落ちた感じがする。
    特にエントロピーと時間の関係や、光速と時間との関係。
    良書。

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    2020年12月26日
  • 量子とはなんだろう 宇宙を支配する究極のしくみ

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    量子、完全に理解した。…とはさすがに行かないが、概要はだいぶ掴めたような気がする。
    量子の特性はやはり直感でとらえるのは難しい。
    しかしハイゼンベルク描像、シュレディンガー描像、古典力学との関係を描く5章あたりからなにかを掴みはじて、6章のフェルミオンとボゾンの説明で半導体やら半減期やらの仕組みに対してグッと理解が深まる。
    重ね合わせや絡み合い、観測するまで確定しない…そういった現象について完全に納得し理解したわけではないが、この本で包括的な知識に触れることで「そういうものか」という感情が少しは芽生えてくる。
    そして、それが大事なのかなーと思っている。

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    2020年10月07日
  • ゼロからできるMCMC マルコフ連鎖モンテカルロ法の実践的入門

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    わかりやすい
    Cのサンプルコードが付いているので、それを参考にPythonで書いてみた。
    確率の細かい話の前にモンテカルロの説明に入る。ガウス分布を知っていればMCMCのエッセンシャルな理解はできると思う。この後「基礎からのベイズ統計学」に再挑戦。
    7章の応用例は、超弦理論とホログラフィーなど高度なものも。こういう本でしか読めないから貴重な話題でもあり、もう少し地に足のついた例の方が良かったような気もするし。本の厚みを考えると配分は難しいところ。

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    2020年08月14日
  • 量子とはなんだろう 宇宙を支配する究極のしくみ

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    量子力学の理解がぐっと進んだ。
    断片的に聞きかじったことがある内容がつながった感じ。
    量子力学の本を読みはじめる下地を作れた(≒未知の分野に入る抵抗感を小さくできた)。
    量子力学の基本的なことで困ったら戻ってくる本としても活用できそう。

    そして数学の理解が進んだのが意外な収穫。
    量子力学でこう考えるからこの分野の数学を使うんだと。

    書ききれなかったという場の量子論もいつか読んでみたい。
    数学も物理もおもしろい!

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    2020年08月09日
  • 時間とはなんだろう 最新物理学で探る「時」の正体

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    全ての人に同じ時間が流れる。という認識こそが思い込み。
    時間方向という視点。時間と空間は本来同じものである。ということ。
    時間の経過を時間方向に移動すると表現する。静止していても、時間は経過している。従って、静止状態を時間方向だけに動いている状態と表現できる。光速が不変なので、1秒を30万㎞と換算できる。
    静止状態では、1秒経過すると時間方向に30万㎞移動する。つまり、時間方向と空間方向は同列に扱える。

    時空、世界線などはまだきちんと理解出来ていない。

    とても興味深く読むことが出来た。
    理解できない部分もあり、再読して理解したい。

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    2019年02月06日
  • 時間とはなんだろう 最新物理学で探る「時」の正体

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    説明が上手い。時間について哲学的に考えるのではなく、物理学で実証的に考えていく。ニュートン力学、特殊相対性理論、一般相対性理論、量子論、等々をイメージしやすいように説明してくれる。時間は時空となり、絶対的な時間はもはや存在しない。質量が重い地表では高い空の上より時間が経つのが遅い。衛星の速いスピードで時間が遅くなるのより影響が大きいという。
    (2020.06.22 再読)

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    2018年10月19日
  • 宇宙を動かす力は何か―日常から観る物理の話―

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    数式を使わず、物の理(ことわり)を解説する。相対性原理から速さ、加速度、そして力を説き、特殊相対性理論、一般相対性理論まで。一般相対性理論はちと分かり難かったが、全体的に面白かった。

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    2018年10月20日
  • 時間とはなんだろう 最新物理学で探る「時」の正体

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    ネタバレ

    このところ続けて宇宙論の書籍を読み進めていましたが、流れは同じものの、一度、物理学の視点からの書籍ということで、松浦壮氏の「時間とはなんだろう」を読んでみました。”はじめに”のところで「最先端の物理学は、人類史上初めて、時間の真の正体を捉えつつあるという静かな興奮の中にいます」とあり、古来から自分を含めて世界中の老若男女が一度は思ったであろうこの問いかけに答えが見えつつあるというのは、静かな興奮どころか大興奮ではないでしょうか!?
     と言う事で、本文を読む前から物凄い期待をしつつも、数ある宇宙論書籍で読み尽くした感のある古典物理学から量子力学のおさらいで終わるのかなと(もちろんそれはそれで何度

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    2018年08月15日
  • 宇宙を動かす力は何か―日常から観る物理の話―

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    最終的に一般相対性理論の肝を理解するための知識を,順番にわかりやすく積み上げていく手法で書かれた好著だ.特殊相対性理論からの展開で慣性力と重力の違いを解説した箇所(pp 234-240)は非常に理解しやすく,素晴らしい理論展開だと感じた.数式を使わずとも物理が理解できることをさらに広めていって欲しい.

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    2016年11月23日
  • 時間とはなんだろう 最新物理学で探る「時」の正体

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    「時間とはなんだろう」という問いから、時空と重力、量子、宇宙などの成り立ち、法則について知ることができた。著者は平易な文章で書いてくれているはずだが、ところどころ難しい…量子や超ひも理論などについての本も読んでみたい。

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    2025年11月01日