あらすじ
物理イコール「公式と計算ばかりの面倒なアレ」と思ったら大間違い! 複雑な世の中をすっきり理解してシンプルに生きる知恵こそ物理の真髄だ。慶應大学で文系学生を教える若き素粒子物理学者が、数式を一切使わずに物理の魅力を語る。天動説は本当に間違いか? 宇宙に標準時は設定できる? 星々を動かす力とは? AKB48総選挙の話を読むうちに相対性理論まで分かってしまう、情熱と知の喜び溢れる特別講座!
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Posted by ブクログ
数式を使わず、物の理(ことわり)を解説する。相対性原理から速さ、加速度、そして力を説き、特殊相対性理論、一般相対性理論まで。一般相対性理論はちと分かり難かったが、全体的に面白かった。
Posted by ブクログ
最終的に一般相対性理論の肝を理解するための知識を,順番にわかりやすく積み上げていく手法で書かれた好著だ.特殊相対性理論からの展開で慣性力と重力の違いを解説した箇所(pp 234-240)は非常に理解しやすく,素晴らしい理論展開だと感じた.数式を使わずとも物理が理解できることをさらに広めていって欲しい.
Posted by ブクログ
これはいい本!著者が「文系」学生を相手に授業をしているだけあって、単に「わかりやすい」だけでなくて、「物理って面白い!」さらには「なんだか物理の深奥に触れた気がする」という思いを味わわせてくれる。
これ、シリーズ化されないかなあ。量子力学を著者がどう解説するのか、ほんと興味ある。
Posted by ブクログ
物理学を極力数学を用いずに言葉で解説する本。相対性理論、慣性、天文学、天動説といった要素を使って「この世の理」をなるべく分かりやすく(でも所々難解)に説明している。
やや端折って読んだので理解が追いつかない所があったが、じっくり読めばタイムマシンや無重力の理論と原理がわかるようになっている。物理の奥深さからやや哲学の領域に入ってきそうになるが、そこまで踏み込むとさらに難解になるので深入りしすぎない程度に解説され、理解しやすく配慮されている。
「どちらかは動いていてどちらかが静止している」時、視点を変えると動いてる方が変わるという話が載っている。ちょうど最近駐車時にこの現象に遭遇して焦ったことがあり、本書の解説を図らずも体感してしまった。