松浦壮のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
松浦先生(知らんけど)、難しすぎる!
『時間とはなんだろう』が比較的優しめで面白かったので(オーディブル。もう何回も聴いてる)、こちらに手を出したが、私が今まで読んだ中で一番マジで本気でふざけんな新書※の癖にというくらい数式やらなんやらが多くてほとんど飛ばした。一つだけ、ああそういうことかとわかったのは電子の「飛び飛び」がどういうことかが一応わかったこと。あーうれしい。
ただ、宇宙論や量子論などの一般書で書かれていることの後ろにはこういうこと(これでも初歩の初歩の初歩なんだろうけど)が隠れてて、物理学者の方々がそいうふうに考えたり計算したり?して、あれやらこれやらがわかるわけか、ということ -
Posted by ブクログ
「時間」という視点から、物理学の発展を概観。
感覚に基づく素朴な時間観(と言っても、「21世紀に生きる私たちの」時間観であって、完全にまっさらではないことが分かるが)の確認から始まり、ガリレオ或いはニュートンの時間観から、相対論・量子論を経て、最先端の理論物理が時間をどのように捉えているのかまでを、数式を使うことなく平易な言葉で説明している。
先ず、時間というものは言う程当たり前なものでは無い。それは本質的には運動を測る周期運動であって、本書の言を借りれば、“物体の存在とは無関係に「時間」が存在していて、物体の運動はその時間に沿って起こる(p.30)”という仮説によって導入されたものである -
購入済み
時間に興味ある人に
全部で8章、第1章から第3章までは20世紀以前の人間が時間をどのように考えていたか、そして時間についての問題を提議している。
第4章は特殊相対論、第5章は一般相対論における時間の概念の変遷。第6章と第7章はマクスウェル理論そして量子論の紹介。
最後の第8章で量子重力の理論と現在物理学者が考えている時間の概念を説明する。
この章では弦理論は勿論のことホログラフィ理論や行列理論についても言及している。
そして最も重要なことは「有効理論」が強調されていること。有効理論は物理に興味がある人全員に理解して欲しい概念だ。
是非じっくり読んで理解して欲しい。
時間の概念の変遷の歴史を -
Posted by ブクログ
物理学を極力数学を用いずに言葉で解説する本。相対性理論、慣性、天文学、天動説といった要素を使って「この世の理」をなるべく分かりやすく(でも所々難解)に説明している。
やや端折って読んだので理解が追いつかない所があったが、じっくり読めばタイムマシンや無重力の理論と原理がわかるようになっている。物理の奥深さからやや哲学の領域に入ってきそうになるが、そこまで踏み込むとさらに難解になるので深入りしすぎない程度に解説され、理解しやすく配慮されている。
「どちらかは動いていてどちらかが静止している」時、視点を変えると動いてる方が変わるという話が載っている。ちょうど最近駐車時にこの現象に遭遇して焦ったこ