松浦壮のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
難しいので、正確な理解には及ばない。
ただ、こうした専門知を浴び続けるのは刺激的だし、私にとってはこの一冊で完結しない、壮大なミステリー小説を読むようだ。時間とは何かが主題だが、物理学の本。著者は数式を用いず平易に書いたというが、やはり辛い。
光は、何でできているか。光は、目に見えない「波」だ。テレビのリモコンが出す赤外線、電子レンジのマイクロ波、ラジオと同じ、電磁波だ。これ、最近YouTubeでも見たので、同じ事言っていると思い著者自身が出演していたのかと確認したが、違う。物理学の常識なのだろう。電磁波は、電気と磁力がつくる波でできていて、すごいことに、そのスピードを計算すると光の速さとま -
Posted by ブクログ
タイトルと内容に沿っているのはおもに4章くらいまでで、それ以降は物理学の話にどっぷりと浸かっていく。
それはそれで良いとは思う。
物理学から「時間」という概念だけをスポッと取り出してしまえるわけではないので、全体像を見る必要があるのは理解できる。ただ、量子などの視点で見た「時間」というものの捉え方にはかなりの非日常性が出てくるので、そもそもそれを時間と呼べるのかどうか、という気もしなくはないが、本書を読むとおそらくそれも時間と呼ぶことになるのだろう。
本書の最後で書かれている通り、ミクロな世界ではどのような時間が流れているのか、というのは気になる(というか時間は流れないんだけどな)。