国内ミステリー作品一覧

  • サイケデリック・マウンテン
    4.0
    1巻2,530円 (税込)
    国際的な投資家・鷹栖祐二を刺殺した容疑者は、新興宗教「一真行」の元信者だった。マインドコントロールが疑われ、NCSC(国家総合安全保障委員会)兵器研究開発セクションの井澗紗理奈と、テロ対策セクションの弓削啓史は、心理学者の山咲岳志のもとへ。
  • 最高機密(電子復刻版)
    -
    総合電機メーカー武蔵電機製作所の新課長・立川範夫は、取引先の営業部長・矢野晶一と帰宅の途中、ライトを消した車に襲われた。矢野ははねられて死亡するが、夫の変死を知らされた矢野の妻・恵子は何ら動じないのだ……。立川には他人の恨みを買う覚えは全くないのだが、飼犬が毒殺され、かつての仲間が死体で発見される!? 大企業の若きエリートの周辺で続発する謎の殺人事件の真相を追う長編推理。

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  • 最高機密を奪え(電子復刻版)
    -
    一九四一年四月、ベルリンの国防軍最高司令部から最高機密が盗まれた。ドイツ軍のバルカン作戦終了後の新たな作戦計画書だ。特務機関員堺公平は、貴族と名乗るドイツ国防軍情報局大佐から秘密情報を得ていたが、貴族から緊急連絡が入った。10万スイスフランを持ってパリに来いという。指定されたホテルに着いた堺は、ソ連、英国の工作員と同席する。そこで奇妙な取引が行われた。機密文書をめぐるスパイ小説。

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  • 最期(鶴見京介弁護士シリーズ)
    3.4
    ホームレスの岩田貞夫は、荒川で仲間の男性を撲殺したとして逮捕されたが、無罪を主張。弁護にあたる鶴見は、被告の無実を信じ裁判に臨む。だが、裁判員のなかに、四日市で被告を知っていたという人物が現れ、身分詐称疑惑が浮上。岩田は否定するが、不審を抱いた鶴見は彼が何者かを突き止めようと、調査を始め……。そこには男が隠し続けた半世紀前の悲劇が!? 壮絶な人生を描くミステリー。
  • 最後に愛を見たのは
    3.0
    離婚した青山は息子・昇との生活で女手に不自由していた。両親が離婚し母親と暮らす、昇の同級生ミドリは二つの家庭を取り持とうとするが、青山の愛人・加代子はそんなミドリを邪険に扱う。ある日、加代子が青山家の別荘で不審死を遂げ……。

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  • 最後の祈り
    4.3
    娘を殺した男がすぐ目の前にいる。贖罪や反省の思いなど微塵も窺えないふてぶてしい態度で。 東京に住む保阪宗佑は、娘を暴漢に殺された。妊娠中だった娘を含む四人を惨殺し、死刑判決に「サンキュー」と高笑いした犯人。牧師である宗佑は、受刑者の精神的救済をする教誨師として犯人と対面できないかと模索する。今までは人を救うために祈ってきたのに、犯人を地獄へ突き落としたい。煩悶する宗佑と、罪の意識のかけらもない犯人。死刑執行の日が迫るなか、二人の対話が始まる。動機なき殺人の闇に迫る、重厚な人間ドラマの書き手・薬丸岳の新たな到達点。
  • 最後の矜持 森村誠一傑作選
    -
    警視庁捜査一課・棟居の後輩刑事が殺された。非番中コンビニ強盗に遭遇し、店員を守るため凶刃に倒れたのだ。彼の死は世間の同情を集め一般市民も通夜に訪れる中、滂沱の涙を流す女性がいた。彼女の正体を追った棟居は、事件の悲しい顛末を知る(「後朝の通夜」)。 ある者は魔が差したせいで、ある者は確固たる信念によって、追いつめられた人々の心情に迫るミステリーに、書籍初収録の幻の短編「青春の遺骨」を加えた珠玉の6編。
  • 最後の外科医 楽園からの救命依頼
    3.5
    最強のアウトロー医師、誕生! モグリの天才外科医が究極の〈不可能手術〉で命を救う――。 累計70万部突破『泣くな研修医』の著者で現役外科医・中山祐次郎さんが満を持してお届けする新シリーズ! 主人公は29歳の天才外科医カイ。10歳の頃から戦地でメスを握り、命の現場を駆け巡ってきた経験が彼を「不死身の医師」に。 しかし、「ふつうじゃない手術」には相応の覚悟がなければ――。 カイの相棒・交渉人の神園がふっかける法外な報酬金と、ヒリヒリする患者との駆け引き。そして圧巻の手術シーン……まさにブラック・ジャックを思わせる緊迫感がたまりません。 夢にまで見た世界タイトルマッチ目前に癌に冒された21歳ボクサーに、美しすぎる顔を棄て別人になりたい人気女優。失明に怯える米軍スナイパー。 彼らの切なる願いに、カイはどんな「答え」を出すのか?
  • 最後の戦慄 〈新装版〉
    4.0
    21世紀後半、世界は相変らず血と硝煙に満ちていた。レッド・アメリカと呼ばれるキューバ、ニカラグア地帯で起きたテロリストたちによる殺戮事件は、敵味方の区別なく死体の山が築かれた。その頃〈ミュウ・ハンター〉としての戦いを終えたシド・アキヤマはイラン・テヘランにいた。そこに内閣官房情報室の黒崎と名乗る男が現れ、〈サイバー・アーミー〉と呼ばれる四人組テロリストの殺害を依頼される。四人の名を聞いたアキヤマは驚愕した。すでにこの世にはいないはずの人物だ。しかもそのうちのひとり、ジョナはかつてアキヤマが愛した女性だった……。アキヤマの戦いが再び始まろうとしていた。
  • 最後の手紙
    3.7
    中学一年の史子は、生まれる前の記憶があると語る不思議な女の子シーちゃんと友達になる。彼女に恋をしたが、何も言えないまま転校。遠く離れたふたりが、十数年後、再び巡り会った時、史子は思いもよらぬ行動にでる……。昭和から平成を生きた女性を通して、同性、夫婦、親子の様々な愛を問う。愛のために全てを捨てた女が最後に選んだ道は、私憤か反権力か! 驚愕の復讐劇。長編ミステリー。
  • 最後の七日間
    -
    あと一週間で、輝かしきはずの二十一世紀。しかし世界は、経済恐慌や、コンピュータによる管理社会、そして核戦争の予感で荒(すさ)みきっていた。──明石刑事は、売春婦射殺事件を追って、殺人とテロ、難民やエイズ患者であふれた冬の東京をさまよい歩いた。闇に蠢(うごめ)く麻薬密輸組織! 迫真の筆致で描く近未来サスペンス力作!
  • 最後の花束―乃南アサ短編傑作選―
    3.7
    色恋をめぐる狂気は、その女たちを少しずつ蝕み、少しずつ壊していった……。ある女は大阪に引っ越してまで愛人を追いかけ、またある女は親友の婚約者を欲しがる。職人の夫の浮気を疑った妻は夫の作る提灯に火を仕込み、OLは見る間に垢抜けた同僚への嫉妬に狂う……。サスペンス・ミステリーの名手による短編を、単行本未収録作品を加えて精選したベスト・オブ・ベスト第一弾!
  • 最後のページをめくるまで
    3.6
    小説の、ラストで驚きたい方はぜひどうぞ。ベスト本格ミステリ2018(本格ミステリ作家クラブ選)の1編に選出された「使い勝手のいい女」のほか、特殊詐欺に関わる男を描いた「わずかばかりの犠牲」、〈あなたの夫はあたしの婚約者です〉と名乗る女性が突然現れる「監督不行き届き」など、『どんでん返し』がテーマの5編を収録したミステリー短編集。
  • 最後の報酬
    -
    1巻385円 (税込)
    府中刑務精神病院で、15年もの歳月を送る男がいた。4人の女を切り刻み、弄んだ連続殺人犯。犯人は沈黙を守り続け、事の真相は、時間の海に埋没するかに見えた。男はなぜ女を次々と惨殺しなければいけなかったのか。今までにない、心理の謎解きと新たな現代型犯罪。

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  • 最後の夜~短編一年に一つ×25(下)~
    4.0
    光栄にも、私の場合、デビュー以来、ずっと『年度別推理小説代表作選集』(日本推理作家協会編)に作品が収録されている。この収録作品だけを集めて、文庫として出したいという希望を持っていた。今回の文庫化にあたって、一作ごとに、執筆の事情、当時の思い出、あるいは私にとっての意味などを書いてみた。このシリーズを私の短編集の決定版にしたい(著者)。
  • 最終標的 所轄魂
    4.0
    贈収賄事件を追っていた城東署の強行犯捜査係長・葛木邦彦と、警察庁のキャリア組である邦彦の息子・俊史の父子。しかしあと一歩のところで黒幕の国会議員が射殺され、真相は闇に葬り去られてしまう。警察に政治家から様々な圧力がかかるなか、城東署管内で轢き逃げ事件が起こる。目撃者の証言により、事件はすぐに解決するはずだったが、容疑者が大物衆議院議員の息子と判明。捜査はまたもや警察VS.政治の様相を呈してきて。大人気シリーズ堂々の完結!
  • 最初に探偵が死んだ
    3.6
    雪の山荘で起きた連続殺人。解決するのは誰だ!? 作家・星野万丈の莫大な遺産を受け継いだ内野宗也は、四人の養子に遺産相続の権利を与えていた。ところが、新たな養子候補が現われたことから不穏な動きが……。内野の依頼を受けて、一族が集う雪の山荘に向った名探偵・笛木日出男だが、何者かにいきなり殺されてしまう。残された一族の運命、そして遺産は誰の手に!? 奇妙な展開、でも謎解きは本格派の長編ミステリー!

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  • 最初の目撃者
    -
    新進文芸評論家の建部隆之介の死体が、マンションの自室で発見された。死因は青酸性毒物による中毒死。遺書もなく、闘争の跡もなく、自殺の動機すら考えられない。なぜ、誰に殺されたのか……推理作家・垂水兼人の頭はひらめく。作家、評論家、編集者など文壇を形づくる複雑な人間模様を背景に描く表題作ほか、九篇を収録した推理小説集。
  • 災神 (角川ebook)
    -
    絶体絶命、希望なし。気鋭の作家が放つ迫真のパニック・サスペンス! 島根県出雲市は、ある一瞬を境に瓦礫の山となった。TVに映し出される光景に誰もが息を呑むが、原因は不明のまま。局地的な天災か、北朝鮮のミサイルか、テロか!? 先遺隊として送り込まれた陸上自衛官の新野は、風変わりな子どもアキラと技術者の天音に出会う。彼女が勤務する巨大な研究施設で起きた“予測不能な事態”を知った新野は震撼する――。街が封鎖され通信手段がない中、唯一つながったTwitterには、最新のニュースや、救出を待つ人がいそうな場所などさまざまな情報が寄せられる。見知らぬ人々の祈りのもと、生存者たちは立ち上がるが……。 すべてを呑みこみ、破壊する。圧倒的な絶望を前に、人間が立ち向かう術はあるのか? ※本書は2017年6月1日に配信を開始した単行本「災神」をレーベル変更した作品です。(内容に変更はありませんのでご注意ください)
  • 才女ハンター
    -
    1巻495円 (税込)
    腐れ縁の友人、今田安夫に女扱いの腕を買われた峰川余介は、キャリアウーマン専門のヘッドハンティング会社を二人で始めた。社長の今田が営業、余介が実際のヘッドハントを受けもつことになる。依頼主が要望するのは、仕事もできる凄い美人ばかり。ベッドの上では自信満々の余介だが、問題はそこへ行きつくまでのプロセス。秘書、看護婦、スチュワーデス、モデル……と次々に落としてゆく天才的女たぶらかしの口説きのテクニックとは? 痛快官能ロマン連作短篇集。 ●広山義慶(ひろやま・よしのり) 1935年大阪生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。児童文学、翻訳、TVドラマの脚本家を経て、1983年『夏回帰線』でデビュー。『女喰い』シリーズ(祥伝社)、『無法戦士・雷神』シリーズ(光文社)などハード・バイオレンスを中心に著書多数。
  • 最長不倒距離
    3.5
    スキー場をかねた温泉宿からの「幽霊をまた出してくれ」との珍妙な依頼に、物部(もののべ)太郎が相棒・片岡直次郎と赴くと……。野天風呂で女性が裸のまま殺される騒ぎのなか、殺されたはずの女性からの電話!? 密室での新たな殺人事件、不可解なダイイングメッセージ……。『七十五羽の烏』に続き、太郎・直次郎の名コンビが活躍する、謎と論理のエンタテインメント。
  • 再発
    3.4
    大ヒット『感染』の仙川環、待望の最新作!父親が急逝してやむなく実家の医院を引き継いだ成田真澄(なりたますみ)は、中央から田舎の町医者に転じた未練に悶々とする中、従妹が原因不明の病に倒れ、治療方法も分からぬまま死に至らせてしまう。そしてその友達も同様の死を遂げる。友人で獣医の渡良瀬敦彦(わたらせあつひこ)と共に真相を探るうち、その症状が狂犬病と酷似していることが判明した。国内では撲滅したはずの殺人ウイルスが約半世紀を経て再上陸したのだ。政府の正式発表により町民はワクチンを求めてパニックに陥り、飼い犬の無差別殺害も続出した。はたしてその感染源は――!? 『感染』の仙川環が新たな境地を開くパニックサスペンス大作の登場だ。

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  • 最果てのブルートレイン~急行「天北」殺人事件~
    2.7
    「私を助けて!」稚内行きの下り急行「天北」の車中で、隣席の若い女性が矢代に救いを求めてきた。突然女は別の車両へ。そしてなんと女は上りの「天北」で殺されていた。莫大な遺産を相続したまま……。さらに、殺人事件の真相を追う矢代はまた、警視庁十津川警部に追われる身でもあったのだ!? トラベル・ミステリーの粋を収録した傑作集。

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  • 裁判員法廷
    3.4
    ある日、あなたのもとに届いた一通の呼出状。それは裁判員候補者として選ばれたという通知だった。裁判など、もちろん生まれて初めての体験。茫洋とした弁護士、森江春策と敏腕検事、菊園綾子が火花を散らす法廷で、あなたは無事評決を下すことができるのか。裁判員制度の詳細を正確に伝え、法廷での証拠開示ルールを守るという強力な縛りにもかかわらず、見事なリーガルサスペンスに仕上がった傑作。本邦初の“裁判員”ミステリー、ここに開廷。
  • 裁判長のたくらみ(電子復刻版)
    -
    底冷えする京の冬の夜。カキツバタの群落で知られる大田の沢で若い男が射殺された。京都地方裁判所の裁判官河原崎秀治が、度々その男に脅迫され、思い余った末起こした犯行であった。事件の迷宮入りを狙った河原崎の計画は容疑者竹島省三の出現により大きく狂う。竹島は起訴され、あろうことか河原崎の主宰する法廷に引き出される。何としても無罪にしなければならない。不自然な裁判が始まった。法廷小説。

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  • 細胞異植(新潮文庫)
    3.7
    国内二例目の赤ちゃんポストで張り込んでいた新聞記者・長谷部友美が目撃したのは、嬰児を抱いた石葉宏子の姿だった。独身だと思っていた知人の行動に戸惑う友美。慌てて姿を消した石葉の行方を追ううちに、女の抱えていた修羅が浮き彫りになってゆく。最後に掴みとった驚愕の真相とは。先端医療は新たなる福音か、人倫を揺さぶる悪魔の誘惑か――。『流転の細胞』改題、全面改訂完全版。
  • 催眠 完全版
    3.7
    インチキ催眠術師の前に現れた不気味な女性。突然大声で笑い出しては、自分は宇宙人だと叫ぶ彼女が見せる予知能力は話題となり、日本中のメディアが殺到した。その頃、2億円もの横領事件の捜査線上には、ある女性が浮かび上がっていた。臨床心理士・嵯峨敏也が、催眠療法を駆使して見抜いた真実とは?衝撃のどんでん返しの後に感動が押し寄せる、松岡ワールドの原点が、最新の科学理論を盛り込んで完全版となって登場!
  • 彩霧(さいむ)~松本清張プレミアム・ミステリー~
    3.0
    1巻770円 (税込)
    福栄銀行の預金係・安川信吾は、現金500万円を横領、ホステスの啓子と逃亡する。安川は、脱税者名簿とも言うべき裏帳簿も同時に持ち出し、銀行と取り引きするが、銀行の裏切りで逮捕される。だが肝心の裏帳簿を持って啓子は行方不明に。啓子の行方を追う、安川の友人の知念と田村。彼らの前に現れた謎の金融業者・須原庄作の正体とは!? 金融業界の暗部を抉る問題作!
  • サイメシスの迷宮 完璧な死体
    4.2
    警視庁捜査支援分析センターに配属された神尾文孝は、超記憶症候群の上司、羽吹允をコンビを組むことになる。配属初日、日野市で発見された女性の遺体は銀色の繭に包まれ、美しいとも思えるものだった。都内で連続する事件。羽吹の記憶と洞察力が冴え渡る。
  • 災厄
    値引きあり
    3.4
    妊婦連続殺人犯の少年を担当することになった弁護士の夫・尚彦――。その妻で現在妊娠5ヵ月めの美沙緒は、悪意のドミノが倒されたかのように始まった嫌がらせの連鎖に、恐怖を募らせていく。少年はなぜ妊婦を狙ったのか? 信じていいのは誰なのか? 女と女の果てしない暗闇を描き出す、緊迫の心理サスペンス!
  • 災厄
    3.7
    原因不明の症状により、市町村単位で住民が集団死する事件が発生した。高知県を発端に“災厄”は四国全域に広がり、なおも範囲を拡大していく。そんな中、政府の対策本部では災厄の原因を巡って厚生労働省と警察庁が対立。ウイルス感染説を主張する厚労省キャリアの斯波は、真相解明のため自ら四国へと乗り込むが――。超弩級のスケール感と押し寄せる恐怖! 未曾有の危機に立ち向かう、一気読み必至のパニックサスペンス!
  • 災厄の宿
    3.8
    昭和51年、台風直撃の影響で強い雨が降り続く中、弁護士事務所の嘱託調査員の上坂徹郎は、休暇で徳島の人里離れた山深くの旅館を訪れる。だが、散弾銃と爆破物を手にした男が押し入り、籠城事件の人質の一人になってしまう。さらに、警察に包囲された旅館の中で不可解な殺人が起き、川の氾濫や土砂崩れのカウントダウンといった自然の脅威も差し迫る。果たしてこの旅館から脱出することはできるのか? 手に汗握る怒濤の展開で、読み始めると止まらない! 分刻みのノンストップ旅情ミステリー長編!!
  • 最良の嘘の最後のひと言
    3.7
    検索エンジンとSNSで世界的な成功を収めた企業・ハルウィンには、超能力研究の噂があった。それを受け、ハルウィンはジョーク企画として「4月1日に年収8000万で超能力者をひとり採用する」という告知を出す。そして審査を経て、自称超能力者の7名が3月31日の夜に街中で行われる最終試験に臨むことに。ある目的のために参加した大学生・市倉は、同じ参加者の日比野という少女と組み、1通しかない採用通知書を奪うため、策略を駆使して騙し合いに挑む。『いなくなれ、群青』、〈サクラダリセット〉の著者が贈る、ノンストップ・ミステリ。/解説=大森望
  • サイレンス
    3.4
    一気読み必至の偏愛サスペンス。 婚約者が雪深い孤島で突然失踪……、故郷の島には恐ろしい“秘密”があった。 深雪は婚約者の俊亜貴を連れ、故郷の雪之島を訪れる。結婚してありふれた幸せを手にいれるはずだった。ところが、祝宴の席で深雪は思いもよらないことを島民たちから知らされ、状況は一変する。やがて俊亜貴は行方不明に……。この島、何かがおかしい――。『暗黒女子』の著者が、人間の奥底にある執着心と狂気を描いた傑作サスペンス。 解説・澤村伊智 ※この電子書籍は2017年1月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • サイレント・ボーダー
    3.5
    殺人で両親を失い、いまは渋谷で自警団「シティ・ガード」を率いる、18歳の三枝航。8年前に離婚した妻から、家庭内暴力をふるうようになった息子を引き取った、敏腕ライターの仙元。深いトラウマを抱える2人の人生が、ふとしたことで交錯し、やがて航のカリスマ性の裏にひそむものの正体が露わになるとき、後戻りできない運命の歯車が動き出す。祝康成名義で少年犯罪などノンフィクションを書いてきた著者がすべてをこめた、渾身のデビュー小説。
  • サイレント・マイノリティ~難民調査官~
    4.1
    東京入国管理局の難民調査官・如月玲奈は、母国で政治的迫害を受けたと訴えるシリア人・ナディームを調査するが、13歳の彼の娘は、自分たちは故郷で平和に暮らしていたと主張する。なぜ、父娘で証言が食い違うのか? そして事態は、同じ頃に新宿で起きたシリア人夫妻の殺害・誘拐事件と奇妙な繋がりを見せていく。玲奈たちが見出す、悲しくも驚愕の「真実」とは。
  • サイン会はいかが? 成風堂書店事件メモ3
    3.8
    1巻550円 (税込)
    しっかり者の杏子と、勘の鋭いアルバイト・多絵が働くのは、駅ビルの六階にあるごくごく普通の書店・成風堂。同一書籍に四件の取り寄せ依頼。ところが連絡を入れると、四人が四人ともそんな注文はした覚えがないと……。「ファンの正体を見破れる店員のいる店で、サイン会を開きたい」――若手ミステリ作家のちょっと変わった要望に、名乗りを上げた成風堂だが……。杏子と多絵のコンビが、成風堂を舞台にさまざまな謎に取り組んでいく。元書店員ならではの鋭くもあたたかい目線で描かれた、初の本格書店ミステリ。〈成風堂シリーズ〉短編集第二弾。

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  • さえずる舌
    3.3
    産業カウンセラーとして、ヒーリングスタジオなども運営する友部真幌。スタッフに新たに加えた島岡芽衣は、知性、美貌すべてにおいて抽(ぬき)んでた存在だった。芽衣の力で売り上げも伸び、順調に見えた職場であったが、次第にスタッフ間に歪みが生まれる。歪みの真相を探る真幌は、予想すらできなかった恐るべき存在を知る! 人が持つ「病い」を鋭く抉る傑作!
  • 鬼畜の家
    値引きあり
    3.8
    「おとうさんはおかあさんが殺しました。おねえさんもおかあさんが殺しました。おにいさんはおかあさんと死にました。わたしはおかあさんに殺されるところでした……」 保険金目当てで家族に手をかけてゆく母親。 巧妙な殺人計画、殺人教唆、資産の収奪…… 信じがたい「鬼畜の家」の実体が、唯一生き残った末娘の口から明らかに。本格ミステリ大賞候補作 『衣更月家の一族』、『殺意の記憶』と続いていく榊原シリーズ第一作。
  • 衣更月家の一族
    値引きあり
    3.4
    別居中の妻の潜伏先を察知した男が、応対に出た姉のほうを撲殺――110番通報の時点では単純な事件と思われた。だが犯人が直接目撃されていないうえ、被害者の夫には別の家庭があった。強欲と憤怒に目がくらんだ人間たちが堕ちていく凄まじい罪の地獄。因業に満ちた世界を描ききった傑作ミステリー!
  • 逆さ
    2.5
    死刑制度が廃止された日本。犯罪者は肢体を逆さにされ、不自由になった身体での生活を強いられるようになった。そんな犯罪者達の社会復帰を支援する施設ジュピターで“逆さ”の一人が逆さ狩りの犠牲となったらしい。次々と犠牲になっていく“逆さ”たち。施設の職員である朝霧と加瀬は犯人を探し出そうとする。犯人は“逆さ”に恨みを持つ被害者の遺族なのか、それとも……!? 犯してしまった罪は生きていては償えないのか……。
  • さかさ髑髏は三度唄う
    値引きあり
    3.0
    闇からとどく髑髏の声、怪異の果ての悲劇。哀しいさらし首伝説の残る村で続く奇妙な死の真相は? ――憧れの女性教師が余命わずかで、学校も廃校に……。小学校時代の同級生・一尺屋遙(いっしゃくや・はるか)から手紙を受けとった八追純平(やおい。じゅんぺい)は、20年ぶりに母校を訪ね、夜の理科室でか細い声で唄うさかさ髑髏の灯籠を見た。不気味な詩に誘われるように、一人また一人、奇妙な死が訪れる。一尺屋が解き明かす悲劇の真相。新本格推理長編。怪しの声が惨劇の始まり……。
  • さかさま少女のためのピアノソナタ
    4.3
    痺れる余韻。 ピアノの調べは戦慄のはじまりだった……。 ミステリの面白さが詰まった5つの物語。 大ヒット作『私たちが星座を盗んだ理由』の驚愕、再び! 古書店にあった「絶対に弾いてはならない!」と記された謎の楽譜。その旋律をピアノで奏でた高校生を襲う戦慄の出来事とは。TVドラマ化された表題作をはじめ、世にも奇妙な5つの物語を収録。美しくも切ない世界が一瞬にして変わる結末、心ざわつく余韻。これぞミステリの醍醐味。〈『千年図書館』を改題〉 【あなたの予想を超えるどんでん返し! 5つの短編ミステリ】 死後の世界と禁忌の谷に心を囚われた少女の物語 「見返り谷から呼ぶ声」 村で凶兆があるたび若者が捧げられる図書館の秘密「千年図書館」 地球侵略中の異星人に遭遇した大学生の奇妙な日々「今夜の月はしましま模様?」 巨大で奇怪な墓を村のあちこちに建てる男爵の謎 「終末硝子(ストームグラス)」 呪われた曲を奏でた傷心の高校生におこる不可思議「さかさま少女のためのピアノソナタ」
  • さかしま
    4.0
    高級クラブのボーイ・福光信輔は、銀座の狭い路地で、美咲が首から血を流して死んでいるのを発見する。数日前まで信輔のいる店で働いていた美咲は、手練手管を駆使して男に貢がせる、やり手のホステス。人間関係も複雑だった。信輔の犯人捜しが空転するなか、またしても同じ店にいたホステスが殺害されて……。大人の保育園ともいうべき夜の銀座の狂躁を通して、虚飾の下に潜む性愛の呪縛を色濃く映し出した長編ミステリー。
  • 涙はふくな、凍るまで
    3.7
    日本一不運なサラリーマン、第二の事件! 出張で北海道を訪れたサラリーマン坂田は小樽港で屈強な男たちがロシア美女を追い掛け回す場面に遭遇。手ひどく殴られ停泊していた船に閉じこめられてしまう。救い出してくれたクラープと名乗るロシア人は、命を助けた礼に稚内まで届け物をしろと言い……。今度の相手はロシアンマフィア。シリーズ第二弾!
  • 逆立ちした死体
    -
    全裸の男の死体は、なぜかミイラのようだった。さらに、もう一つの死体が逆立ちしていたのはなぜか? 事故で気まぐれな超能力に目覚めた、新米の私立探偵小泉譲二とミス・ワトスンこと美人女医夕起子、おまけにドケチ刑事が入り乱れて、珍・名推理を競う……。 本格推理ファンをもうならせる、ユーモア・ミステリー第二弾!
  • 坂本龍馬殺人事件
    4.0
    先祖が八丁堀同心の名探偵が二人の龍馬暗殺の謎を解く! 京都の高級ホテルで〈現代の坂本龍馬〉コンテストが開かれていた。旅行中の歴史ライターの月村弘平と恋人の警視庁捜査一課・上田夕湖もそのイベントを覗いていると、偶然会ったなじみの編集者に、龍馬暗殺の珍説を書くよう依頼を受ける。その打ち合わせの後、現代の坂本龍馬が殺されたというニュースが……新感覚トラベル歴史ミステリー!
  • 坂本龍馬殺人事件
    5.0
    坂本龍馬の命日十一月十五日、その墓前で切腹事件が起きた! 京都霊山護国神社の境内で、龍馬研究会の会員・坂本竜が割腹死したのだ。竜には生前、龍馬と同じく複雑な女性関係が……。数日後、同会の桂秋子も毒物死。さらに、龍馬の隠れ家「寺田屋」で第三の惨劇が! 名探偵キャサリンが、龍馬暗殺の謎と、彼を取りまく女性群像を追いつつ、意表をつく真犯人に迫る!
  • 寒河江伝説
    5.0
    1巻682円 (税込)
    2030年ごろ、世界は大きく変わっていた。 ことに日本は、東京が多民族都市となり、各地で自治区ができ、東北は福島を除く5県が自治区として独立してしまった。 ジャーナリスト丸谷は取材で訪れた山形で古代の遺物と思われる直径2メートルはあろうかという石の球体を見る。 多民族化した東京は古代文明に興味のある丸谷は再度、東北自治区への潜入を試みようとする。 自治区から逃れてきた生化学者を匿った上司が殺されたことから、東北自治区の企みが見えてくる。 古代文明の技術を超えた球体の存在は神の意思なのか宇宙からの技術なのか、思いあがった人類に何を警告しようとしているのか。 30年後の日本の状況を示唆する伝奇小説の傑作。
  • 捜さないで
    3.5
    単調な日常と無関心な家族。夫や娘の無神経な態度にキレた倫子は『捜さないで』と書置きを残し、友人の留守宅マンションで一時の解放感を味わっていた。ところがそこへ「捜し出したぞ」と見知らぬ男が興奮した面持ちで現われた。この男の不可解な一言こそが、倫子の転落への序曲だった…。日常から逸脱した主婦が見た、人間心理の深奥に潜む狂気とは?

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  • 嵯峨野あやつり異聞 浄瑠璃グラン=ギニョル
    -
    1巻1,672円 (税込)
    嵯峨野の高級リゾート「嵯峨野倶楽部」に併設された浄瑠璃小屋・嵯峨大黒座のこけら落とし。古浄瑠璃「阿弥陀胸割」上演中に起きた事件。元外科医で「東雲流」五代目、人形遣いの東雲蔵一が見る事件の真相とは。内と外、虚と実が転回するデビュー後第一作!
  • 詐欺師と詐欺師
    3.7
    1巻1,925円 (税込)
    海外で荒稼ぎして帰国した詐欺師の藍は、ある政治家のパーティーで知り合ったみちるに興味を抱く。みちるは親の仇を捜しており、そのために金がいるという。仇とは、世界的企業に成長した戸賀崎グループ筆頭株主の戸賀崎喜和子。隙だらけの復讐計画を聞いた藍は、みちるに協力することになるが……。 稀代のストーリーテラーが贈る、衝撃のラストにご注意を。
  • 詐欺師の誤算
    3.0
    1巻1,760円 (税込)
    返済の約束は再三にわたって破られたが、その日には間違いなく入金される予定であった。銀行に入金を確かめるため、玄関を出ようとしたその時、電話が鳴った……。 受話器をとると、その男は「警視庁の者」だと名乗り、金を貸している「相手の名前」を告げ、「知っているかどうか」を訊ねてきた。 ──それが、事件の始まりであった。
  • 詐欺師は天使の顔をして
    値引きあり
    4.0
    『私が大好きな小説家を殺すまで』『夏の終わりに君が死ねば完璧だったから』の著者が問う、祈りと執着のミステリー ☆☆☆ 俺の言う通りにしていればよかったのに ――なぜ消えた ☆☆☆ 一世を風靡したカリスマ霊能力者・子規冴昼が失踪して三年。 ともに霊能力詐欺を働いた要に突然連絡が入る。 冴昼はなぜか超能力者しかいない街にいて、殺人の罪を着せられているというのだ。 容疑は““非能力者にしか動機がない””殺人。 「頑張って無実を証明しないと、大事な俺が死んじゃうよ」彼はそう笑った。 冴昼の麗しい笑顔に苛立ちを覚えつつ、要は調査に乗り出すが――。
  • 作者消失
    3.6
    榎本悦子は23歳の新米編集者。入社してすぐの初仕事が作家・赤川次郎の連載小説担当だった。いよいよ最終回の締め切り日、一体誰が犯人なのか見当もつかない作品が、ついに完結する。「真犯人」を最初に知ることができるのは担当編集者の特権というもの。心躍らせて赤川邸に向かった悦子だが、なんと赤川先生が行方不明に――!? 三毛猫ホームズや『天使と悪魔』のマリとポチなど、赤川作品の人気キャラクターたちが総出演。さらに作者「赤川次郎」自身も登場する、超豪華な一冊!
  • 桜色のハーフコート~杉原爽香三十四歳の秋~
    3.9
    爽香は無断欠勤している部下・宮本(みやもと)の自宅を訪ねた。玄関の前に立つと、娘の怜(れい)が飛び出して駆けていった。人気(ひとけ)のない自宅に上がると、宮本の死体が――。怜と同様に、宮本の妻・正美(まさみ)も事情を明かさずに行方をくらます。母娘の不可思議な行動の裏側に、複雑な家庭事情があると、爽香は敏感に感じとって……。読者とともに登場人物が年齢(とし)を重ねる人気シリーズ第20弾!

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  • 桜川のオフィーリア 川に死体のある風景
    5.0
    春の川に横たわる美しい少女の死体。彼女の亡骸を囲むように浮かんだ無数の桜の花びら。その光景は驚くほどの美しさで…。英都大学の一回生、アリスこと有栖川有栖は、ふと立ち寄ったキャンパスのラウンジで、先輩の江神二郎に出会う。アリスは、そのまま江神に誘われ、ふたりが所属する推理小説研究会の創部メンバーの一人、石黒に引き合わされる。石黒は、かつて自分の郷里で起きた事件について、江神に相談を持ちかけるのだったが…。江神シリーズ第四弾『女王国の城』につながる、ファン必読の読み切り短編!!(本作は「川に死体のある風景」をテーマとする読み切り連作小説の一篇です)

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  • 櫻子さんの足下には死体が埋まっている
    3.7
    1~18巻616~726円 (税込)
    平凡な高校生の僕は、お屋敷に住む美人なお嬢様、櫻子さんと知り合いだ。けれど彼女は普通じゃない。なんと骨が大好きで、骨と死体の状態から、真実を導くことが出来るのだ。そして僕まで事件に巻き込まれ……。
  • 「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」シリーズ17冊合本版 『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』~『櫻子さんの足下には死体が埋まっている 櫻花の葬送』
    -
    北海道、旭川。町一番のお屋敷に住む櫻子さんは、一見楚々とした美人だ。だけど彼女は普通じゃない。三度の飯より骨が好きで、骨と死体の状態から、真実を導くことが出来るのだ。平凡な高校生の僕、正太郎は彼女と知り合いなばっかりに、いつも事件に巻き込まれる。骨や遺体や、一番恐ろしい人間の悪意や、普段の生活では目にすることもないことに直面し、時には落ち込むこともあるけれど。でもそれ以上に、彼女と謎の真相を追う時間は、僕にとってかけがえのないものだった……。 旭川、札幌、函館……北海道の美しい街と美味しいグルメ、そして自然をバックに繰り広げられる、法医学×青春成長ライトミステリ決定版! ※本電子書籍は『櫻子さんの足下には死体が埋まっている』シリーズ全17冊を収録しています。
  • 田崎教授の死を巡る桜子准教授の考察
    3.5
    1~2巻506~572円 (税込)
    マンションも買った。車も買った。足らないものは男だけ。桃沢桜子42歳。立志館大学准教授。出世争いには巻き込まないで的な、食事は売れ残り弁当でOK的な合理主義な女。ある朝、田崎教授が大学の玄関ロビーで死んでいた。前日に教授と言い争っていたのを目撃された桜子は警察に事情を聞かれる。一癖も二癖もある教授たちと大人になりきれない学生たち。魑魅魍魎が跋扈する大学内ミステリー。
  • 桜子は帰ってきたか
    3.5
    究極の発掘本! 清張+山崎豊子の読み応え 敗戦の満州から桜子は帰ってきたのか? 戦争という過酷な運命のなか貫かれた無償の愛。 日本人が絶対に忘れてはならぬ歴史がここに! 終戦直後の満州。 韓国人青年・クレは恩人の妻・桜子に同行し1000キロ超の道のりを踏破、北朝鮮の港から船に乗せた。 36年後、クレは桜子が家族の元に帰っていなかったことを知る。 ある中国残留孤児の殺人事件を契機に、謎の封印が解かれていく。 過酷な運命のなか貫かれた無償の愛が胸を打つ傑作ミステリー、堂々の復刻! 解説・東山彰良
  • 桜前線殺人事件
    -
    北上する「桜前線」とともに殺人が!?――染井吉野が最初に咲く高知・為松公園近くの断崖で若い女性が墜落死。二週間後、東京・新宿の高層ホテルから女性カメラマンが、やはり墜死した! 事件を追うテレビ日本のレポーター阿井未奈子(あいみなこ)。彼女が見た爛漫と咲く桜の謎とは? 推理小説の妙味に加え、詳細な桜のデータで列島を旅できる、まったく新しい「桜」情報小説!
  • 桜疎水
    3.3
    1巻1,320円 (税込)
    第69回日本推理作家協会賞短編部門受賞作「おばあちゃんといっしょ」収録! 曼殊院、真如堂、寺町通、松ヶ崎疎水、上賀茂神社、太秦……。京都を舞台にした6つの極上の短編作品。コンゲーム、ホラーテイスト、純愛をテーマに、思いもよらぬ驚きの仕掛けが周到に仕掛けられている。物語の最後に出会うのは、驚愕の恐怖、切なさ、そして人の優しさ。名手が放つ、欺される愉悦に満ち満ちた短編集!
  • 桜月夜に
    -
    開業医の父と母の仲が険悪になり、祖母の家に連れられてきたぼく。夢と現実の間を彷徨うぼくの耳に入ってくる、不思議な歌声。そして、高窓の外で踊る手鞠。「ほんとに悲しいと、からだじゅうが痛いんだよ」。「〈よくない〉ことはないんだよ。してしまったことには」。祖母の言葉は、ぼくの心に染みる。「泣いて涙は どこへゆく」祖母が唄うと、「泣いて涙は 舟に積む」と歌声が返った。そのときぼくは、高窓の向こうは仏壇の中なのだということを知る。手鞠歌から始まる幻想奇譚。
  • 桜と富士と星の迷宮
    3.3
    風光明媚な「日本桜富士館」で催される、富士と桜を愛でる会。ひとりずつ旅に出なければならないというルールに従ったメンバーは皆、日本桜富士館に還ってくる直前で不可能殺人の犠牲になってしまう。「無傷」なのに死ぬ者、自在に飛び回る「天狗」に襲われる者。メンバーが愛する日本の美そのものの光景が反転解体した時、誰も予想できないアーティスティックな真相が出現する! やりすぎ凝りすぎ倉阪ミステリー、最高潮!※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。

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  • 桜の血族
    3.0
    警視庁組織犯罪対策部暴力団対策課の桜庭誓は父も夫もマル暴刑事。ヤクザをもっとも理解する特殊な刑事だった。結婚後は退職して専業主婦をしていたが、夫の賢治がヤクザに銃撃され、犯人を逮捕するために現場復帰する。そんななか、大阪を拠点とする日本最大の暴力団吉竹組の元組員宅で爆破事件が発生。ヤクザに搾取されたベトナム人マフィアの犯行と見られたが、事件は本家と関東に分裂した吉竹組の抗争が絡んでいた。誓は自分に思いを寄せる片腕の武闘派組長・向島春刀とともに、血塗れの抗争を防ぐ。
  • 桜の花が散る前に
    3.6
    カメラマンの乾耕太郎は、幼馴染の美人占い師・深沢桜子に淡い恋心を抱いている。しかし、その父・七ノ瀬天山を死に追いやったという自責の念から、本心を明かせずにいるのだった。「占いと事件」を縦軸に、「幼馴染の恋の行方」を横軸に描いたミステリー連作集。(『桜の咲かない季節』を大幅に加筆し、改題)
  • 桜姫
    3.5
    15年前、大物歌舞伎役者の跡取り息子として将来を期待されていた少年・音也が死亡した。それ以降、音也の妹・笙子は、自らの手で兄を絞め殺す悪夢を見るようになる。自分が兄を殺したのではないだろうか? 誰にも言えない疑惑を抱えて成長した笙子の前に、音也の親友だったという若手歌舞伎役者・中村銀京が現れた。2人は音也の死の真相を探ろうと決意するが――。封印された過去の記憶をめぐる、痛切な恋愛ミステリ。
  • 桜守兄弟封印ノート ~あやかし筋の双子~
    3.0
    新学期を迎えた星洋院大学は美形の双子の話題で沸いていた。黒い瞳に細いおとがい華奢な身体つきと、モデルなみのルックスなのだ。しかし彼ら桜守兄弟には誰にもいえない秘密があった。見えてはならないものが、「視えて」しまうのである……。あやかし筋の血をひく二人が変人教授と幼なじみとともに不思議な事件を推理と霊能力で解決する、オカルトミステリー!
  • さくらゆき 桜井京介returns
    3.6
    パーティ会場で衆人環視の毒殺。書斎に置かれた浴槽の中の死体。学校に届いた脅迫状に記された謎の言葉……。蒼が桜井京介が神代教授が、再び魅惑的な謎を解き明かす。書き下ろし短篇「さくらゆき」ほか三編を収録。
  • 炸 裂~帰ってきた雷神~
    -
    北川雷三は、かつて、〃雷神〃の異名を持つ辣腕の特捜検事だった。大物政治家・津賀の資金悪用を摘発し一躍英雄となった彼は、津賀を救う実父の偽証で一転、誤認逮捕と非難を浴びて日本を去る。その父も飛行機事故ですでに亡き今、北川は父の死に絡む疑惑を初めて知る! 背後に蠢く巨悪の影。中国古武術を駆使し、復讐に燃える男。ハード・バイオレンスの傑作!
  • 裂けた背景
    -
    「同窓会に出席する」と言い残し家を出て名古屋から上京し、行方を断っていた元教師・野坂は、遺体となって埼玉県吉見百穴で発見される。遺体は新宿の連続放火を報じる新聞を握りしめ、傍らには、野坂の教え子で人気放送作家・泉慎也の黒焦げの名刺が落ちていた。野坂と放火犯をつなぐ鍵は何なのか? また泉の役割は? 謎を孕む本格推理の傑作。アリバイ崩しが冴え渡る!
  • 裂けた風雪 傑作短編集(一)
    値引きあり
    -
    1~7巻298~660円 (税込)
    北アルプスの山荘経営者の事故死に隠された謎を追う、銀行員の無惨な運命を、登山ルートに仕組まれた巧妙なトリックとアリバイ崩しの中に描いた表題作「裂けた風雪」、時刻表を使い、新たな角度から不可能犯罪に意欲的にとり組んだ「殺意の接点」、命をかけた女の復讐譚「“自殺”殺人事件」など、秀作5編収録の短編選集。
  • 叫び
    3.0
    オンライン塾の講師・能見が、「高校生の息子が四十八歳の先生に誘惑されている」というクレームのあと姿を消した。副社長の上谷は彼女を慕う生徒二人に懇願され、捜索に翻弄される。彼を助ける社長の日渡は、能見の実家で二つの死体を見つける。噛み合わない能見の人物像。ストーカーの影。死体は誰なのか? 切ない叫びが胸に響くミステリー。
  • 叫びと祈り
    3.7
    砂漠を行くキャラバンを襲った連続殺人、スペインの風車の丘で繰り広げられる推理合戦、ロシアの修道院で勃発した列聖を巡る悲劇……ひとりの青年が世界各国で遭遇する、数々の異様な謎。選考委員を驚嘆させた第5回ミステリーズ!新人賞受賞作「砂漠を走る船の道」を巻頭に据え、美しいラストまで一瀉千里に突き進む驚異の連作推理。《週刊文春》ミステリーベスト10国内部門第2位をはじめ各種ミステリ・ランキングの上位を席捲、本屋大賞にノミネートされるなど破格の評価を受けた、大型新人のデビュー作。

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  • 沙高樓綺譚
    3.8
    各地の名士たちが集う「沙高樓」。世の高みに登りつめた人々が、女装の主人の元、今夜も秘密を語り始める――。やがて聴衆は畏るべき物語に翻弄され、その重みに立ち上がることもできなくなるのだ。卓抜なる語り部・浅田次郎の傑作ミステリー。
  • 査察機長
    4.5
    新米機長、村井知洋は頭を抱えた。ミスひとつで資格を剥奪されてしまう査察飛行、その担当が氏原政信キャプテンに決定したからだ。氏原は鋭いチェックで皆から恐れられる存在だった。そして、村井の最も長い一日が、幕を開ける。目的地、雪のニューヨークは遥か彼方、前途には様々なトラブルが待ち受けていた。操縦席、そしてパイロットの真実を描き切った、内田幹樹の最高傑作。
  • 笹の墓標
    -
    戦時中に北海道のダム建設工事で亡くなった、強制労働犠牲者の遺骨発掘作業に参加した神沼公一郎(かぬまこういちろう)は、腐乱死体を発見した。遺体は東京で変死した神沼の元恋人・葦原奈美(あしはらなみ)の同僚・上月良彦(こうづきよしひこ)と判明。捜査線上に浮かんだのは、かつての強制労働と因縁があり、奈美と接点を持つ北海道政財界の大物だった! 時間と空間を超えて運命の非情を描く、社会派推理意欲作!

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  • 笹の墓標(小学館文庫)
    -
    【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 第二次世界大戦中、北海道のダム建設に駆り立てられ、多くの朝鮮人・日本人の強制連行労働者が犠牲となった。その遺骨発掘作業は、今も日韓のボランティアの人々の手で続けられている。本書は、この実話をもとに描かれた社会派推理小説の傑作である。遺骨発掘作業に参加した神沼公一郎は、その現場で腐乱死体を発見する。その死体は、故郷を捨て上京した神沼の元恋人の同僚だった。都会の闇に葬られた若者と交差する時間の闇。事件の背後に見え隠れする、強制労働という負の歴史に関った者たちの存在。事件は時空を超えて、現代の暗部を白日の下にさらけだす。
  • ささやかな復讐
    3.0
    南伊豆今井浜温泉の、とあるホテル。静養に来た週刊誌の記者が、そこで妖艶な美女と意気投合し、彼女の部屋でひと夜の情事を楽しもうとした。しかし、いざという前に彼女は不可解な失踪を。彼は警察から疑われる羽目に。(表題作)魅力的な謎の設定、論理的推理、そして結末の意外性。本格推理の醍醐味を伝える推理小説集。
  • ささら さや
    3.9
    事故で夫を失ったサヤは赤ん坊のユウ坊と佐々良の街へ移住する。そこでは不思議な事件が次々に起こる。けれど、その度に亡き夫が他人の姿を借りて助けに来るのだ。そんなサヤに、義姉がユウ坊を養子にしたいと圧力をかけてくる。そしてユウ坊が誘拐された! ゴーストの夫とサヤが永遠の別れを迎えるまでの愛しく切ない日々。連作ミステリ小説。
  • 漣の王国
    4.2
    綾部蓮という青年は、私たちにとって遠い国の王様のような存在だった。神の贈り物と呼ぶべき肉体と才能に恵まれ、美貌をもって周囲の人々を侍臣のごとく傅かせ、それでいて何時も退屈を持て余していた。だから彼が自殺した時、その理由を知る者もいなかった――。ひとりの才能ある若者に羨望を抱いた者や憎悪した者、誰もが彼の年齢を追い越し忘れ去っていくなか、私たちは思い出す。なぜ青年は自ら命を絶ったのか? 人生の一時期に齎される謎と恩寵を忘れ難い余韻とともに鮮やかに描き切る連作ミステリ。/解説=大矢博子
  • 雷鳥九号(サスペンス・トレイン)殺人事件
    5.0
    「雷鳥九号」の車内で、東京の貴金属商が射殺された。凶器の拳銃が発見され、容疑者のOLも逮捕されたその矢先、金沢で奇怪な殺人が! 事件は、同時刻、同一拳銃でなされたのだ。――十津川警部の推理が冴える! 爆発的人気の著者が、列車と時刻表の謎(トリック)に挑戦する、トラベル・ミステリー傑作集。

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  • さすらいのキャンパー探偵 降らなきゃ晴れ
    4.0
    1~3巻550~594円 (税込)
    改造したフォルクスワーゲン・タイプ2、通称ワーゲンバスを塒に、フリーのカメラマンと探偵の二足の草鞋を履く辰巳翔一。様々な依頼に応えて、今日も全国を東奔西走する。「降らなきゃ晴れ」「バーボン・ソーダ」「石売り伊三郎」3編を所収。
  • 左 遷(電子復刻版)
    -
    あらゆるものを犠牲にし、その目的が実現したとき、残ったのは一枚の左遷辞令だった――サラリーマンにとって忠誠心(ロイヤリティ)というのは果して何なのか? 東洋通運開発課・杉本啓介は本社ビルの建設に命を賭けた。予期せぬ困難が相つぐ。オイルショックに苛烈な戦いを挑み、社内の派閥抗争の波に揉まれながら泡沫のごとく消えてゆく男の光と影を描く問題作。

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  • 左遷捜査 法の壁
    3.7
    1~3巻561~715円 (税込)
    「そんなことは自分の頭で考えろ!」警視庁捜査一課に配属された目崎敦史は、コンビを組むベテラン刑事・棟方国雄警部補からどやされてばかりいる。目崎の経験のなさのせいでもあるが、“辞めさせ屋”の異名をとる棟方への反発も覚える。初の現場は石神井公園で発生した殺人事件。被害者は少年時代に強姦殺人を犯した人間だった。捜査を進めるうちに二人の関係に変化も兆しはじめ……。書き下ろし警察小説シリーズ第1弾! 平成最後の名バディ、ここに誕生!!
  • 誘 う 女
    -
    美佐子は好色な女だ。親しい男には誰という区別なく、色目を使う。さりげなく、男の劣情を刺戟(しげき)する仕種(しぐさ)を示したり、ポーズをとる。その美佐子が、強姦され絞殺された……(表題作)。アリバイ・トリック、暗号解読、犯人探しの興味、ダイイング・メッセージの謎……あくまでも本格推理の本質にこだわり、推理小説としての知的面白さを追求した、笹沢推理名品集。
  • さそりたち
    3.0
    米国資本「WCR ワールドレジスター・カンパニー・リミテッド」の日本法人の営業マン若林は、4人のチーム「さそり」を率い、売上で社内トップを独走していた。売り物は高額の事務用機器(ビジネス・マシン……今で言うところの経理会計システム)。飛び込み営業のスタイルで、モットーは、「殺人以外のことは何でもやる」。ときに犯罪(詐欺)まがいのテクニックと絶妙の連係プレーで、狙った獲物は逃がさない! ターゲットは、くせ者の大地主、老舗旅館の女主人、学習塾チェーンを展開するヤクザの親分、金欲・色欲にまみれた地方都市の市長、そしてカトリック新聞発行人の修道女……。チーム「さそり」の破天荒な奮闘を描く連作長篇。 〈解説〉池上冬樹
  • 悪魔(サタン)の罠
    -
    元貿易会社OL島谷千代子の音信が突然途絶えて半年のち、母親のもとに、「お宅の娘(こ)は北海道に行きました」という不審な電話が入った。警察に捜査願が出されたが、杳として行方がわからない。ところが、失踪の背後に、奇怪な宗教団体『天宙教』の存在が浮かび上がってきた。その同じころ、米国ロスアンジェルスで、身元不明の、東洋人女性の死体が発見された!?
  • 定吉七番の復活
    -
    コードネーム"定吉七番"――大阪商工会議所秘密会所に所属し、唯一「殺しの許可証」を持つ丁稚。遡ること四半世紀、スイスアルプスのクレバスに消えたはずの定吉が、関西経済圏破壊を目論む悪の結社"NATTO"封殺のため、今蘇る。本家007も恐れをなす(はず?)、爆笑和製スパイアクション!
  • 運命屋(サダメヤ)~幸せの代償は過去の思い出~
    値引きあり
    4.0
    「どんな未来をお望みかしら?」 記憶を代償に未来を変えることのできる魔女、僕は彼女とつながっている……。 「『運命屋(サダメヤ)』に頼めば未来を変えてくれる」 「その対価として過去の記憶を支払う」 そんな都市伝説に導かれて運命屋を営む女主人、千夜子と出会った大学生の慧(さとし)は、彼女の仕事を手伝うことになる。 次々と訪れる依頼人の願いを、記憶を代償にかなえていく千夜子。 彼女には真の目的があり、それには慧が大きくかかわっていた……。 大好評「猫の木」シリーズの著者が描く新たな物語、それは現代ダークミステリー!
  • 作家ごはん
    4.0
    ドラマ化でも人気の『侠飯(おとこめし)』著者が、自信のお取り寄せ食材と作家経験のうんちくを全開に綴る、エンタテイメント・グルメ小説。入社ほやほやの文芸編集者・和真が担当するのは「書かずのチクリン」の異名をとる竹林賢一郎。高尾山の麓に瓦葺の一軒家に住み隠居同然の竹林は、もう何年も新作を出していない。のらりくらりの竹林は山之内が訪ねるたび、おとりよせグルメを食卓に。そして、のたまうは物故作家たちの伝説的エピソード。ご飯が美味しいのはいいけれど、いったい山之内は竹林から原稿をもぎ取ることができるのか?
  • 忌館 ホラー作家の棲む家
    3.6
    本格ミステリーとホラー融合の愉悦 “作家三部作”第一作。後日譚「西日」収録。主人公は“三津田信三”! 奇妙な原稿が、ある新人賞に投稿された。“私”は友人から応募者の名が「三津田信三」だと知らされるが、身に覚えがない。そのころ偶然に探しあてた洋館を舞台に、“私”は怪奇小説を書きはじめるのだが……。本格ミステリーとホラーが見事に融合する三津田信三ワールドの記念すべき最初の作品が遂に登場。
  • 作者不詳 ミステリ作家の読む本 (上)
    4.0
    杏羅(あんら)町――。地方都市の片隅に広がる妖しき空間に迷い込んだ三津田は、そこで古書店<古本堂>を見いだす。ある日、親友の飛鳥信一郎を伴って店を訪れた彼は、奇怪な同人誌『迷宮草子』を入手する。その本には「霧の館」を初め、7編の不思議な作品が収録されていた。“作家3部作”第2長編、遂に降臨! (講談社文庫)
  • 蛇棺葬
    3.7
    旧家に伝来する葬送儀礼と密室殺人! 幼いころ父に連れて行かれた百巳家。そこに無気味な空気を漂わす百蛇堂がある。私はそこで見たのだ。暗闇を這うそれを……。「作家三部作」第三編前編。(講談社文庫)
  • 百蛇堂〈怪談作家の語る話〉
    4.2
    実話怪談の原稿を読んだ者に……迫り来る! この世には絶対人目に触れてはいけないものがある…。謎と怪異!衝撃の結末!作家に託された実話怪談の原稿。読んだ者には……。「作家三部作」第三編後編。(講談社文庫)
  • 作家探偵は〆切を守らない ヒラめいちゃうからしょうがない!
    -
    犯人だけ当てる作家と、その過程を推理する編集者の痛快! バディミステリ―! 売れない小説家の白川照は、今日も愛と勇気と正義(と怖い担当編集者)のために、原稿執筆に精を出す。ところが、照がヒラめくのは原稿の展開ではなく、日常に潜む“謎”の犯人ばかり。犯人しかヒラめかない謎が気になって原稿が進まない。そんな照に締め切りを守らせるため、担当編集者の黒澤は、その謎の過程を推理することになるのだが――。犯人だけ当てる作家と、その過程を“校正”する編集者の、痛快バディミステリー!
  • 白骨の語り部 作家六波羅一輝の推理
    3.6
    1~6巻754~880円 (税込)
    民話の郷・遠野の山奥で死後一年が経過した白骨死体が発見された。DNA鑑定の結果、遺体は旧家に暮らす美しき四姉妹の次女のものと判明するが、遺体発見の前日まで彼女は生きていた!? ミステリ作家・六波羅一輝が遠野の伝承を繙き、呪われた旧家をめぐる惨劇の真相に迫る! 作家・六波羅一輝シリーズ開幕。〈解説〉杉江松恋
  • 殺気!
    3.5
    このざわめきは事件の予兆!? 12歳で何者かに拉致監禁された経験をもつ女子大生のましろは、他人の「殺気」を感じ取る特殊能力が自分にあると最近分かってきた。しかし、その起因を探るうち、事件当時の不可解な謎に突き当たってしまう。一方、街では女児誘拐事件が発生。ましろは友人らと解決に立ち上がるが……。忘れたい過去と消えない欲望が交錯する傑作ミステリー。
  • 殺臭
    -
    1巻330円 (税込)
    恋人を逮捕された女性が笹野探偵事務所に訪れる。逮捕の決め手は絞殺された被害者に名前をダイイングメッセージとして残されてしまったことだ。しかし彼女は無実を信じていた。報酬も少ない依頼に乗り気でない冴子だったが、刑事の『あいつには人を殺した臭いがしない』の一言で引き受ける結果に。決定的なダイイングメッセージ。臭う人物の確たるアリバイ。冴子はそれらを覆し真犯人を捕らえることができるのか?◆ARA30派遣探偵柿本冴子シリーズ7作目【主要登場人物】◎柿本冴子:三十一歳のアラサー独身女性。笹野探偵事務所に勤める派遣探偵。笹野達也に好意を持っている。◎笹野達也:四十歳のアラフォー独身男性。探偵である一方、プロゴルファーになる夢を捨て切れない。

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