松下麻理緒の作品一覧

「松下麻理緒」の「偽画」「誤算」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • 不在者 家裁調査官 加賀美聡子
    3.5
    1巻770円 (税込)
    三億円の遺産がかかった失踪事件を追う! さいたま市の古い荒ら屋で、老婆が亡くなった。中原トミ、九十七歳。夫に先立たれて三十年、一人でつましく暮らしていたトミには三億円の遺産があった。 相続人は三人の孫たち。しかし、「三男の子の薫にすべての遺産を与える」と書かれた遺言書が見つかった。薫は就職して二年目に失踪しており、二人の孫は遺産を得ようと、薫の失踪宣告を申し立てる。 さいたま家庭裁判所の家事調査官・加賀美聡子は、薫が生死不明になった時期を特定するため、彼の消息を調べ始める。その中で浮かび上がってきたのは、幼少時から児童養護施設で育ち、母親の咲江に歪な形で支配されてきた、薫の壮絶な人生だった―― 一方、東京家裁の離婚調停で“替え玉事件”が発生する。愛人の子を妊娠した妻が出頭させたのは“偽物の夫”だった。 欲にまみれた人々の争いの渦中に身を置きながら、調査を進めていく聡子が辿り着いた衝撃の真実とは。 『誤算』で注目を集めた稀代のストーリーテラーが放つ、緊迫のクライム・サスペンス。
  • 偽画
    -
    1巻748円 (税込)
    海外で通用する画家の一人である山岡が死亡した。学芸員の由紀は、「知られざる傑作」がどの絵であるかを突き止めていく。それは殺人事件の動機解明となると同時に、妻・美弥子の真実に迫ることでもあった。
  • 毒殺倶楽部
    3.4
    1巻779円 (税込)
    轢死した作家・柏原のデビュー作『毒殺倶楽部』。それは、毒に魅了された5人の仲間が創作した話をまとめたものだった。しかし、「毒殺倶楽部」が実在するという噂が広がり始め……。第16回鮎川哲也賞佳作、待望の文庫化!
  • 転落
    3.5
    1巻660円 (税込)
    理津子、78歳。彼女が一生をかけて隠し通そうとした秘密が、消えた公園の柳の木がきっかけで暴かれていく。死んだ娘を見殺しにした男。遺産目当ての甥夫婦。嘘と自己弁護の応酬の末、露になる真実とは?
  • 誤算
    3.0
    1巻671円 (税込)
    前夫のために蓄えも職場も失った看護師、川村奈緒は、資産家の老人・鬼沢の住み込み看護師となる。財産を狙い鬼沢の死を望む一族を冷ややかに傍観する奈緒だったが、鬼沢との結婚話が持ちかけられ――

ユーザーレビュー

  • 不在者 家裁調査官 加賀美聡子

    Posted by ブクログ

    家裁調査官が主人公のお仕事小説ともいえる”クライムサスペンス”。
    主人公は、加賀美聡子。裁判官同様に数十件の案件を抱えており、今回メインとなるのが、失踪宣告の申請を調査する事案。
    一人暮らしの老婆が亡くなり遺産が3億円。3人の息子はすでに亡くなっており、相続人は3人の孫。しかし、その一人薫が行方不明で、彼に遺産を遺贈するという遺言書が見つかったことから、他の孫が失踪宣告を申請する。
    さいたま家裁の調査官加賀美聡子が薫の消息を追う。彼の悲惨な子供時代を調べ上げ、養護施設から勤め先へと辿り着くが、そこからの行方がようとして掴めない。
    やがて、弁護士の協力を得てようやく彼を発見。
    その結果の意外な事

    0
    2021年11月24日
  • 不在者 家裁調査官 加賀美聡子

    Posted by ブクログ

    家裁の調査官が主人公。離婚調停と遺産相続者の失踪宣告に奔走しているうちに、事件性に気付く。少し冗長な気がするが、終わり方の裏切りが半端ない。

    0
    2020年10月29日
  • 毒殺倶楽部

    Posted by ブクログ

    一気読みしました。一気読みしないとわからなくなりそうな構成で、はじめは少し進みにくい感じでしたが、作中作が二重になっていて虚構と現実から現実に真相が解明していくスピード感がとてもよかったです。

    0
    2020年08月05日
  • 転落

    Posted by ブクログ

    事件真相が明らかになって一番の盛り上がりの場面なのは頭で分かっていても、罵り合いに辟易してしまい読むのをやめようかと思った。最終的には、まあスッキリと終わったので良かったかな。

    0
    2020年07月13日
  • 転落

    Posted by ブクログ

    32年前、劇団の合宿中に不慮の事故で亡くなった高須愛理。
    母の理津子は、娘の三十三回忌に、当時の劇団メンバーを呼ぶという。

    当時、娘の婚約者・佐良大輔は、劇団のリーダーであったが、理津子は、事故が不審なものとして、彼を疑っていたが、結局、確たる証拠はなく、時が過ぎて行った。

    そして、13年前、相良の娘・美樹が誘拐され、なんとか無事に帰って来たが、同時に居なくなった愛犬は、戻らなかった...

    果たして、32年前の事故と13年前の誘拐事件は、どう繋がるのか?
    そして、理津子は、三十三回忌で、何を企んでいるのか?

    だんだん真実が表れるにつれ、驚きの展開に...
    最後は、やや消化不良を感じさせ

    0
    2020年06月30日

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