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帝の名代として伊勢神宮に仕えた皇女たちの生涯は、儚い哀しみの歴史に包まれている。その斎王伝説を題材に、滋賀県土山町で映画のロケが行われていた。ところが現場付近のダムで、男性の水死体が発見され、容疑がロケ隊のメンバーにかかってしまう。監督の白井は高校時代の旧友、浅見光彦に嫌疑を晴らして欲しいと依頼するが、その直後に第二の殺人が発生した。真相を追う浅見は、やがて34年前の皇太子御成婚前夜に起きた惨劇に辿りつくが――。 長編本格ミステリー。
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Posted by ブクログ
内田康夫作品は、はじめて読みました。斎宮の歴史は全く知らなかったので、興味深くもありました。 ドラマのイメージが強くて、情景も浮かびやすかったです。
ミステリーはあまり好きじゃないけど、浅見光彦シリーズは歴史に関わるテーマに沿ったミステリーで、結構好き。 斎王に関する本を探していたら、浅見光彦にあったので。 伊勢神宮に仕える未婚の皇女。ロマンありますよね。 内田康夫さんは小説の執筆にプロットは作らずに、原稿を書いていくと自由に小説が展開されるとい...続きを読むう独自の書き方をするらしい。 不思議。天性の作家ってこと?
この作品ははまって読みましたね〜。全体に漂っているもの哀しさが私を射ました。斎王については源氏物語くらいしか知りませんけど(苦笑)。今回も浅見光彦は必殺仕置人になるのですが、前回と比べたら、まっ許せるかな〜と。運命とか宿命とかただの言葉にはできないナニカってあるんですよね〜。そのナニカに対しては人間...続きを読むは無力だというのが、これほど科学が進んでいるのに、と思うとやるせなくなることがあります。でもその”切なさ”を思えるからこそ人間として生きていけるような気がします。
よく斎王のことを調べてあるなぁ。と、思いました。 人間関係が複雑すぎて、この人は?どこから出てきたんだ?ということがありました。 しかし、ネタバレになるので相関図は書けない。
舞台の土山町は、何度も通っているので懐かしかった。 斎王が斎宮へ行く道に当たって宿泊所(頓宮)があったことは知らなかったので、歴史好きな私にはとても興味深い内容。 それにしても浅見光彦は天才的ルポライター兼私立探偵だ。 ある時点で急に事件を解決してしまう。 なぜその考えに至ったかさっぱり不明だった。
浅見光彦シリーズ。 この作品を読んで、より斎王に興味を覚えました。 斎宮とは、天皇に代わり伊勢神宮の天照大神に仕える斎王の住まう所。 歴史を遡り出すと止まらなくなる・・・
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