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復縁は甘くひそやかに
仕事のため郊外の村に来ていたイーサンが滞在する宿屋に、馬車で怪我をしたという女性が飛び込んできた。彼女は七年前に親しくなりかけたもののひどい決裂のしかたをしたロッティだった。 当時のイーサンは急に子爵の地位と貧しい領地を継がされ、苦労していた。社交界にデビューしたばかりのロッティと出会い、接近したが、彼女の父親に財産狙いだと罵倒されて傷ついた彼は、知人に「あんな紙人形のお姫様は願い下げだ」と強がってみせた。その言葉が広まってゴシップとなり、彼女はいまだ独身。イーサンは昔の失言を心から詫びる。そして、どうしても意に染まない縁談を進められ悩んでいたロッティに、いったん自分と婚約したふりをして、頃合いを見て解消すればいいと言い出した。こうして偽の婚約を発表した二人だが…… -
福沢諭吉「学問のすすめ」 ビギナーズ 日本の思想 アニメカバー版
≪TVアニメ「文豪ストレイドッグス」 アニメ描き下ろしコラボカバー版を配信!通常表紙版と内容が同じ商品です。ご注意ください。≫ 国際社会にふさわしい人間となるために学問をしよう! 維新直後の明治の人々を励ます福沢のことばは現代にも生きている。現代語訳と解説で福沢の生き方と思想が身近な存在になる。略年表、読書案内付き。 <「文豪ストレイドッグス」シリーズとは> 中島 敦、太宰 治、芥川龍之介、与謝野晶子、泉鏡花、F・スコット・フィッツジェラルドなど国内外の文豪のイメージをモデルに擬人化されたキャラクターが、横浜を舞台に「人間失格」「羅生門」などといった各文豪に関連する異能力を用いて戦うバトルアクション。 -
復讐ゲーム
将棋部に所属する南と後藤は、お互いの彼女を連れてダブルデートを重ねるなど、充実した高校生活を謳歌していた。しかし、文化祭の準備で学校に泊まりこりみとなった夜、恐るべき復讐劇に巻き込まれる。 リアル人間将棋――それが復讐のために用意された舞台だった。 取られた駒は死ぬ、という仕掛けのもと、南と後藤は駒となった恋人を守るため、死力を尽くして対局に臨む。 一手一手が生死を分ける、待ったなしの人間将棋の結末は? 戦慄のリアルゲーム×サスペンス・ストーリー! -
復讐の泥沼
『このミス』大賞・文庫グランプリ受賞作 『レモンと殺人鬼』 の著者が放つ新たな衝撃 企みに満ちた 戦慄のサイコサスペンス 彼を見殺しにした男達を私は許さない 純真な愛の果て! (あらすじ) 古民家カフェの崩壊事故に巻き込まれ、一緒にいた盛岡颯一を喪った日羽光は、彼を見捨てた医療従事者らしき二人の男を探す。なぜ彼らは颯一を助けようとしなかったのか、問いたださねば気が済まなかったのだ。やがて光は男のひとりの身許を特定して接触を図るが、彼は突如として何者かに銃殺されてしまう。一方、もうひとりの男・薬師も光の行方を捜していた。戦慄のサイコサスペンス! (著者プロフィール) くわがきあゆ 1987年生まれ、京都府出身。京都府立大学卒業。第8回「暮らしの小説大賞」を受賞し、『焼けた釘』(産業編集センター)で2021年にデビュー。2022年、『レモンと殺人鬼』(宝島社)で第21回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリを受賞。 -
不屈の達磨
従業員5300人を擁する一部上場企業ジャパンテックパワー。日本の将来を背負って、再生可能エネルギーの送電施設を開発・運営する期待の企業は大きく揺れていた。株主総会を間近に控えたある日、社長が失踪。それに端を発した後継者争いが激化していく。混乱を極める会社に追い討ちをかけるように、中国系ファンドの介入も噂されはじめ……。社内派閥、恫喝、誘惑、陰謀、権謀術数、手練手管。保身と欲にかられた者たちが暗躍する権力闘争。一部上場企業の現役役員として現実を知り尽くす著者が圧倒的リアリティで描く経済エンターテインメント。文芸評論家・関口苑生氏絶賛、組織に働くすべての人の胸を打つ、人間ドラマの誕生! -
福徳円満! まねき猫事件ノート 猫たちの生まれる街
母親とふたり暮らしの凪の相棒マネコは、まねき猫と黒猫の姿を行き来し、会話もできる“化け猫”だ。なぜか最近、マネコの変身は失敗つづき。原因を探るべく、マネコのお師匠様である三毛のまねき猫を捜して、焼き物の街・常滑、マネコと出会った伊勢神宮を旅することになった凪は、またも事件に巻き込まれ――。 俺様まねき猫(時々黒猫)と少女の凸凹コンビの絆が涙を誘う、ほっこり猫ミステリー。 -
福永武彦 電子全集
福永の出世作『草の花』を中心に、初めて単行本化された短篇集『塔』、学生時代に書かれた書簡など、作家・福永武彦の出発点とも言える、貴重な初期作品を完全収録。 第一高等学校3年、18歳の福永が「校友會雑誌」第355号に発表した「かにかくに」、肺病治療のため入院していた清瀬の療養所で、1949~1950年にかけて書かれた「慰霊歌」の収録2篇は、戦後に書かれた最も美しい青春小説のひとつ『草の花』(初刊版と決定版2種を収録)の原型となった作品。 収録した関連作品の中で、詩篇「戸田の春」と冊子「平野和夫君を偲びて」収録の俳句2句は、単行本、全集等未収録の貴重なもので、随筆「病者の心」は、療入所中に自身の心の推理変転を具体的に描き、『草の花』冒頭の章「冬」に繋がっていく重要作品である。 また、『草の花』「冬」の章と同じ精神的風土を表出し、福永自ら「小品」と呼ぶ4作「晩春記」、「旅への誘い」、「鴉のいる風景」、「夕焼雲」も併録。 一方、1948年に福永初の単行本と初刊が発売された『塔』からは、詩の精神を小説に定着させようとした実験的小説「塔」、「雨」、「めたもるふぉおず」を、初刊版と決定版の2種を収録。 作家・福永武彦の“文学の嚆矢”を理解する上で絶対欠かせない、ファンはもちろん、研究者も必見の第1巻である。 この作品の容量は、32.7MB(校正データ時の数値)です。 ※この作品はカラー写真が含まれます。 -
福猫探偵~無愛想ですが事件は解決します~
東京の大手企業で秘書として働いていたが、セクハラ上司を背負い投げしてクビになった真琴は、次の仕事が決まるまで実家が営んでいる食堂で働くことに。 数日たったある日、お使いの帰りに小さい頃よく遊んでいた神社に立ち寄ると、そこで不愛想なキジトラ猫と出会う。 しかしその猫は、普通の猫じゃなかった!? クールな元OLとミステリアスな探偵が商店街で起こるちょっとした事件を解決していく! -
福まねき寺で謎解きを
跡継ぎだった兄が突然失踪し、実家の福招寺――通称「福まねき寺」の副住職として呼び戻された大学生の修平。流されるまま、近所の寺の毒舌美形の副住職・清隆さんともに、檀家さんが持ち込んできた恋愛相談や不思議な遺言の謎解きなど、さまざまな事件を解決することに……。『晴れた日は図書館へいこう』著者による、ほんわかお寺ミステリー! -
ふくろうの歌
昼は写真工場の工員、夜は定時制高校に通う泰彦に注ぐ母の愛は、母一人子一人ゆえに大きかったが、職場の無理解、定時制に対する世間のハンデキャップから、泰彦は母に抵抗する。演劇部グループ内の恋のさやあて、学生運動、そして絶望、幻滅、孤独、虚無……。現代の若い生命の苦悩と哀歓を描いた長編力作。 -
福を呼ぶ四季の習慣 小さな日本の行事
【電子版のご注意事項】 ※一部の記事、画像、広告、付録が含まれていない、または画像が修正されている場合があります。 ※応募券、ハガキなどはご利用いただけません。 ※掲載時の商品やサービスは、時間の経過にともない提供が終了している場合があります。 ※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。 また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 以上、あらかじめご了承の上お楽しみください。 四季折々の行事を普段の暮らしでもっと気軽に楽しむ方法を紹介した本。楽しくておいしくて福を呼ぶ生活をはじめましょう 日本の四季を彩る旧暦と二十四節気ゆかりの行事を、気軽に楽しんでみませんか。 開運、良縁などを呼び、邪気や病を祓い、家族や自分に福を招きます。 どれも特別な道具などは不要、家庭で簡単に行えるものばかりをTODOリストとして紹介。 また開運プラスワン!としておいしい和菓子を食べる行事や、え?これもご利益?という行事も紹介。 日々が楽しく豊かになることでしょう。 作家は、日本の伝統行事に詳しく著書も多い、本間美加子さん。 立春、針供養、花祭り、入梅、夏越の祓、重陽、小正月など38の行事と、ご利益は下記の約30を紹介。 悪縁切り、疫病除け、延命長寿、夏バテ除け、火災除け、開運招福、害虫除け、金運上昇、金銀融通、健康祈願、五穀豊穣、裁縫上達、子孫繁栄、邪気払い、収穫祝い、出世開運、諸願成就、除災招福、商売繁盛、身体頑強、先祖供養、疲労回復、婦人病除け、風難除け、無病息災、厄払い、良縁成就、穢れを祓うなど。 本間 美加子(ホンマミカコ):1979年山形県生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、編集プロダクション勤務を経てフリーライター。和の伝統、日本文化を中心に執筆や編集を行なっている。著者に『神社の解剖図鑑2』(エクスナレッジ)『日本の365日を愛おしむ―季節を感じる暮らしの暦―』(飛鳥新社)、執筆協力に『神様が宿る家の清め方』(大和書房)など。 -
夫君殺しの女狐は幸せを祈る
第8回カクヨムWeb小説コンテスト特別賞 受賞作。 立て続けに三人の夫を亡くした33歳の未亡人、香淑(こうしゅく)にはある呼び名があった。 ――『夫君殺しの女狐』。そう噂される彼女は、両親に疎まれ、実家の屋敷で死んだように日々を送っていた。そんな香淑のもとに突然、四度目の縁談が舞い込む。相手は10歳も年下の、富裕な名家の青年・榮晋(えいしん)。婚礼の場で初めて出逢った榮晋は、思わず息をするのも忘れるような美貌の青年だったが、彼には仄暗い呪われた宿命があった――。 「お前を娶ったのは――わたしを殺してもらうためだ」 今度こそ幸せに添い遂げたいと切に願う香淑は、秘密を抱える榮晋に寄り添うが、そんな香淑自身にもある秘密があり……。 傷だらけな二人の結婚生活の行く末とは――。 互いに絶望を知る二人の想いが重なり合う、中華風あやかし婚姻譚。 -
不遇令嬢とひきこもり魔法使い
私の居場所は、陽だまりでたたずむあなたの隣――。 由緒ある魔法使いの一族に生まれながら、魔法の才を持たないネヴィレッタ。世間から存在を隠して生きてきた彼女に転機が訪れる。先の戦勝の功労者である魔法使い・エルドを辺境から呼び戻せという王子からの命令が下ったのだ。 ≪魂喰らい≫の異名を持ち、残虐な噂の絶えないエルド。決死の覚悟で臨んだネヴィレッタが出会ったのは、高潔な美しい青年だった。彼との逢瀬の中で、ネヴィレッタは初めての愛を知り――。見捨てられた令嬢の、大逆転シンデレラファンタジー。 魔法のiらんど大賞2022小説大賞・恋愛ファンタジー部門《特別賞》受賞作 -
不在
長らく疎遠だった父が、死んだ。 遺言状には「明日香を除く親族は屋敷に立ち入らないこと」という不可解な言葉。 娘の明日香は戸惑いを覚えたが、医師であった父が最期まで守っていた洋館を、兄に代わり受け継ぐことを決める。 25年ぶりに足を踏み入れた生家には、自分の知らない父の痕跡がそこかしこに残っていた。 年下の恋人・冬馬と共に家財道具の処分を始めた明日香だったが、整理が進むにつれ、漫画家の仕事がぎくしゃくし始め、さらに俳優である冬馬との間にもすれ違いが生じるようになる。 次々に現れる奇妙な遺物に翻弄される明日香の目の前に、父と自分の娘と暮らしていたという女・妃美子が現れて……。 「家族」「男女」――安心できるけれど窮屈な、名付けられた関係性の中で、人はどう生きるのか。 家族をうしない、恋人をうしない、依るべきものをなくした世界で、人はどう生きるのか。 いま、最も注目されている作家・彩瀬まるが、愛による呪縛と、愛に囚われない生き方とを探る、野心的長篇小説。 解説:村山由佳 -
不思議系上司の攻略法
梶原健二はしがないSE。その日も土曜日にも関わらず取引先に呼び出されていた。仕事が一段落した後、連れて行かれたのはよりによってメイド喫茶。しかし、健二はそこで 「カヨ」 と呼ばれるメイドと出会い、その献身さに一時の癒しを得たのだった……。 そして月曜日。グループ企業から派遣された年下の女性が健二たちのチームの上長として着任。露骨に煙たがる同僚たちをよそに、健二はまったく別の衝撃を受けていた。そう、その女性はメイドの 「カヨ」 に良く似ていて……!? なさそうでありそうな、新感覚オフィスラブストーリー。 -
ふしぎ荘で夕食を
「最後に食べるものが、あなたの作るカレーでうれしい」 家賃四万五千円、一部屋四畳半でトイレ有り(しかも夕食付き)。 平凡な大学生の俺、七瀬浩太が暮らす『深山荘』は、オンボロな外観のせいか心霊スポットとして噂されている。 暗闇に浮かぶ人影や怪しい視線、謎の紙人形……次々起こる不思議現象も、愉快な住人たちは全く気にしない――だって彼らは、悲しい過去を持つ幽霊すら温かく食卓に迎え入れてしまうんだから。 これは俺たちが一生忘れない、最高に美味しくて切ない“最後の夕食”の物語だ。 -
ふしぎとぼくらはなにをしたらよいかの殺人事件
長らく入手困難だった幻の傑作が遂に復刊!! 僕、分ったんです。人を探るということは、実は、それと同じ分だけ、自分自身を探るということが必要なんだということに。これが僕の探偵法、だったのです――1980年代、東京――東大出のイラストレーター・田原高太郎が、鬼頭家で起こった殺人事件の謎を解く。橋本治による青春ミステリーの傑作! 仲俣暁生氏「では、これから私たちは「なにをしたらよい」のか。その答えは、十年の時を隔てたこの二つの「政治小説」のなかにすでに書き込まれている。」(解説 十年の時を隔てた二つの「政治小説」――――『人工島戦記』と『ふしぎとぼくらはなにをしたらよいかの殺人事件』より) -
不思議な現象解決します~会津・二瓶漆器店~
会津若松にある二瓶漆器店の跡取り娘・仁瓶早希には“付喪神”を見る力がある。ある日、交通事故に遭って入院中の叔母・綾乃から、「裏の窓口」を引き継ぐよう頼まれた。付喪神がらみで起こる“不思議な現象”を解決するのがその仕事だという。勝手がわからないまま早希は、外面だけなら好青年な会津塗の職人・桐生和臣とトラブル解決に奔走することに――。 -
藤澤清造短篇集 一夜/刈入れ時/母を殺す 他
貧窮と性病、不遇と冷笑の中で自らの¨文士道¨を貫いて散った、藤澤清造。その玉石混交の作品を歿後弟子・西村賢太が厳選、校訂する。 貧窮と性病、不遇と冷笑の中で自らの¨文士道¨を貫いて書き、無念に散った無頼の私小説家・藤澤清造。その短くも不屈の活動期間に残した玉石混交の作品を、歿後弟子・西村賢太が厳選、校訂。商業誌初登板の、伸るか反るかの情熱が作の巧拙を超えて迫りくる「一夜」、抱腹絶倒の借金文学の傑作「刈入れ時」、故郷で危篤に陥った母の死を、貧ゆえに切望する「母を殺す」等、十三篇を収録。 新発見原稿「敵の取れるまで」を併録。 -
富士山
あり得たかもしれない人生の中で、なぜ、この人生だったのか? 『マチネの終わりに』『ある男』 『本心』の平野啓一郎、10年ぶりの短篇集。 些細なことで、私たちの運命は変わってしまう。 あり得たかもしれない幾つもの人生の中で、 何故、今のこの人生なのか?その疑問を抱えて 生きていく私たちに、微かな光を与える傑作短篇集。 収録短篇の内容 「富士山」 ── 結婚を決めた相手のことを、人はどこまで知っているのか。 「息吹」 ── かき氷屋が満席だったという、たったそれだけで、生きるか死ぬかが決まってしまうのだろうか? 「鏡と自画像」 ── すべてを終らせたいとナイフを手にしたその時、あの自画像が僕を見つめていた。 「手先が器用」 ── 子どもの頃にかけられた、あの一言がなかったら。 「ストレス・リレー」 ── 人から人へと感染を繰り返す「ストレス」の連鎖。それを断ち切った、一人の小さな英雄の物語。 『富士山』特設サイト ▶︎ https://k-hirano.com/mt.fuji/ -
富士山と、コーヒーと、しあわせの数式
夢に迷う孫と、夢を見つけた祖母――。ふたりが紡ぐ、人生のふとした喜びを描く家族の物語。映画『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』のノベライズが、巻頭カラー16ページ付きで登場! 世代も価値観も異なる二人が、ひとつ屋根の下で暮らしながら、少しずつ互いの心を温めていく。湯気立つコーヒーの香り、富士山のように揺るがない愛、そして「学び直す」勇気が、やがて人生を変えていく。 監督は『大河への道』の中西健二、脚本は『サイレントラブ』のまなべゆきこ。原案は、女性が学びの場に立つことすら困難だった時代に学校を創立した島田依史子氏の著作『信用はデパートで売っていない 教え子とともに歩んだ女性の物語』。「学ぶことは楽しい」という信念を胸に生きた彼女の姿勢が、現代の家族の物語として息づく。 《STORY》 大学生の拓磨は、夢も自信もなく将来に迷っていた。母・綾の海外研修をきっかけに祖母・文子と暮らし始めたある日、亡き祖父・偉志の書斎で大学入学案内と「謎の数式」を発見。それは偉志が文子に用意したサプライズだった――。文子は過去の夢を思い出し、大学の生涯カレッジへ。新しい仲間との出会い、知る喜び、そして孫との時間が彼女を輝かせていく。やがて数式に隠された祖父の想いを知った二人は、新しい人生に一歩、踏み出していく。 映画『富士山と、コーヒーと、しあわせの数式』 2025年10月24日公開 監督:中西健二 脚本:まなべゆきこ 出演:豆原一成、市毛良枝 ほか (c)2025「富士山と、コーヒーと、しあわせの数式」 配給:ギャガ -
藤島さんの深夜ごはん
田舎でひとり暮らしをしている藤島さんは、深夜逆転が常の不健康な作家生活を送る二十九歳。今日も深夜、冷蔵庫を漁るも、出るのはため息ばかり。お腹が空いたのに、何もない。そうだ、ちょっと買い物、行ってくるかな――。 近所のコンビニに深夜の買い出しに出かけた藤島さんが手に取るのは、サバの缶詰、レトルト、サラダにおでんに、チキンカツ……それにほんのひと手間加えて、深夜ごはんの出来あがり。 止めたいけれど、止められない。お腹が求める深夜のお食事。いつもよりもほんの少し幸せになれる、藤島さんの深夜ごはんのお味は? -
不条理な弱点
「進撃の老人ホーム」/鍛え上げられたボディビルダー達の職場は、巨大な認知症患者が集められた要介護老人施設だった。 「思い込み茸」/「あなたはプーチンさんです」と告げられた被験者は知らないはずのロシア語で演説をし始めた。 「天罰てきめん」/首をうなだれた亡者たちが0番線ホームに列をなしていた。人生を突然終えた「俺」もその列に並ぶ。そう、ここは地獄へと向かう列車が到着するホームなのだ。 「音智協会の謎」/音楽業界最大のタブーとされる「音智協会」。そこに所属した歌手は大ヒットを飛ばした後、きっかり10年で引退し姿を消す。フリー記者として引退した歌手たちの里に潜入した「私」が見た驚愕の実態とは……。 ちょっと怖くて不思議なショートショートが30本! -
藤原道長 王者の月
2024年の大河ドラマの中心人物・藤原道長。平安中期、貴族社会の頂点に立った男には、ある秘密があった。摂政関白に手の届きそうな家に生まれたからには、自分もそうなりたいと思う道長だったが、兄たちや同じ藤原氏の同世代で伊周や公任というライバルがいた。しかし、頼りになる姉・詮子や左大臣の娘・倫子、「打臥」という巫女の導きによって、道長は「運」をつかんでいく。華やかな貴族生活の裏で、天皇をも巻き込む謀や呪詛が行われ、流行り病があっけなく身近なものたちの命を奪っていくが、道長は「知恵と運」で着々と昇りつめ、ついに一家三后(1つの家から3人の后を出すこと)」を果たす。人生最高の宴で「この世をば わが世とぞ思う 望月の 欠けたることの なしと思えば」を朗詠した意図、紫式部にだけ語られた道長の強運の理由。そして、さらなる秘密が……。野望を結実させるまでの日々を、道長を取り巻く人びとの人生とともに鮮やかに描く! 文庫書下ろし。 -
ふたご
「お前の居場所は、俺が作るから。泣くな」 ピアノだけが友達の孤独な少女の夏子は、異彩の少年・月島と出会い、振り回され、傷付きながらもその側にいようとする。 やがて月島は唐突に「バンドをやる」と言い出した。 彼は、夏子の人生の破壊者でも創造者でもあった。 大切な人を大切にすることが、こんなに苦しいなんて--。 異彩の少年に導かれた孤独な少女。その苦悩の先に見つけた確かな光。 直木賞候補となった鮮烈なデビュー小説。 「生生しくて、切なくて、痛くて、何度も胸を揺さぶられた。この小説が好きだ。好きだ、と叫び出したくなる」 宮下奈都(解説より) 【藤崎彩織】 1986年大阪府生まれ。2010年、突如音楽シーンに現れ、圧倒的なポップセンスとキャッチーな存在感で「セカオワ現象」と呼ばれるほどの認知を得た四人組バンド「SEKAI NO OWARI」でピアノ演奏とライブ演出、作詞、作曲などを担当。研ぎ澄まされた感性を最大限に生かした演奏はデビュー以来絶大な支持を得ている。2017年に発売された初小説『ふたご』は直木賞の候補となるなど、大きな話題となった。他の著書に『読書間奏文』がある。 ※この電子書籍は2017年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。 -
双子騎士物語 四花雨と飛竜舞う空
無数の貴族領からなる帝政ドラゴニア――神聖な獣とされる飛竜が舞い、真っ白な淡雪のような美しくも悲しい四花雨(しのはなさめ)が降る空。伝説によれば、この雨は死者の魂が結晶化したものだという……。この国では無数の下級悪魔が蠢き、その上に恐ろしい災禍に数えられる大悪魔が立つ。おぞましい悲劇の伝説は枚挙に暇がないなか、“顔狩り”の大悪魔によって一夜にして故郷も、家族も、自分の顔さえも奪われた少女騎士フィアは復讐を誓う。双子の心優しい兄フィンが遺した、父から受け継いだ騎士の証・竜骨剣を背にしたフィアは、栄光ある竜騎士団筆頭で当代最強の竜騎士ヴァルを師と仰ぎ、騎士とは対極にある魔術屋の血を引くヒューと共に、大悪魔を討伐し自分自身を取り戻す!……フィアと今は亡き兄フィンの夏追いの旅が始まる! -
ふたたび蝉の声
いろいろあるけど、前に進もうと思う。 五十歳を目前に控えた進は、役者という職業を細々と続けながら、東京で暮らしている。最近ようやく順調に仕事が入るようになったが、娘と妻のいる家庭内では、どうにも居心地の悪さを感じるようになった。 ときどき、ふと漠然とした不安を感じることがある。これから自分たちはどうなっていくのか……。 故郷で一緒に育った姉、友人。老いていく父と母、そして今の家族、妻と娘。 進の人生に関わる様々な人がいる。そして、それぞれがひとりひとりの人生を生きている。でも、どこかで重なり、繋がり、そしてお互いの人生に何かのきっかけを与え続けていく――。 “人生は、長いようであっという間” 翻弄され、迷いながらも家族や人生と向き合い、懸命に生きる人々を描いた群像小説。 【著者より】 小説『ふたたび蝉の声』は54年間生きてきた自分の人生観、家族や友人等、いろいろな想いを込めて書いた群像劇です。知り合いの誰かと誰かを足して創った人物もいれば、まったくの想像で創った人物もいたり……。楽しみながら、噛み締めながら書きました。是非、ご一読ください。 内村光良 -
ふたたびメドレーで三曲
メドレーのような長篇小説を トリュフォーの映画『ジュールとジム』(邦題は『突然炎のごとく』)のように仲の良い男女3人がいた。男が二人、女が一人だ。男のうちの一人と女が結婚し、もう一人の男は心から祝福する。そして時を経て、その二人が離婚したという。本当の仲良しであった3人には、三角関係は存在しなかったから、結婚の時に嫉妬はなかったし、離婚の時に憎悪はなかった。結婚しなかった男は今も独身、そして小説家だ。離婚した彼女には瓜二つの娘がいて、その娘もまた作家志望だという。あたらしい何かが今から始まりそうだ。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/ -
二つの海 ムーンロード
湘南の海と房総の海。そんな二つの海を巡る二人の男女の悲しい運命のストーリー。 28歳の夫婦に起こった不遇の運命。二人とも余命3ヶ月。本当はそれまで一緒にいるところだが、二人はそれぞれの記憶を辿る旅へと出る。 【目次】 表紙 二つの海 奥付 【著者】 村上浩志 1962年生。実名は上田浩良。東京都渋谷区広尾在住。 1980年代から音楽業界の仕事を始める。 その後、音楽以外に広告や舞台制作の事業も。1990年代に、音楽プロダクション「株式会社アーティマージュ」を設立し、会長として本格的に音楽事業へ。「m-flo」など、CDアルバム販売累計100万を越すアーティストを輩出。 数年前に音楽業界を引退し、10代の頃からの作品100作ほどの小説をまとめ始める。 2022年、長編小説「最終小節のダルセーニョ」を出版発売。 -
二つの血の、大きな河
悪いのは日本人か中国人か 殺される日本人……。 日本人か中国人か、血を呪う残留孤児二世……。 福建マフィアと731部隊を結ぶ、殺人現場に残された“レモン”? 日中戦後史の、葬られた“血の回廊”を追う。 戦後日本が積み残してきた、俺たちの“罪なき罰”。 「なぜ、日本人は中国人犯罪者にこんなに無残に殺されねばならないのか?」 殺す側に論理があるなら、殺される側が負った宿命とは何かを追い求めたのが本書である。 深化する中国人犯罪をルポし続ける著者が挑む、渾身の“暴龍”小説。 ●森田靖郎(もりた・やすろう) 作家。1945年、兵庫県出身。文革中に、中国・チベット地区を訪れ、辺境地に下放された都市青年との交流から中国への興味を抱く。その後、シルクロードやロングマーチ(長征)など中国各地への旅を繰り返す。改革開放、天安門事件、香港返還などを常に現場から発信し、中国をフレームにして日本への同時代メッセージを送り続けるルポで定評がある。ノンフィクションを底辺にさらに再構築した小説執筆にも精力的で、ノンフィクションでは表現出来ない中国の暗部を赤裸々に描き出している。 主な著書に、『東京チャイニーズ』(講談社)、『見えない隣人~小説・中国人犯罪~』(小学館)、『スネーク・シャドウ』(朝日新聞社)、『上海セピアモダン』(朝日新聞社)、『中国「犯罪源流を往く」』(講談社)、『悪夢』(光文社)、『地経学で読む爆走中国』(原書房)、『引き裂かれた街~池袋チャイナタウン・プロジェクト~』(ナショナル出版)などがある。 -
ふたつの名前を持つ猫だけが知っている
「どっかにイイ男いないかなあ」大学四年生の真理子は、昔から男癖が悪かった。 真理子の悪友である薫や鮎子の間では、大金持ちの息子である同学年の耕太の話で持ち切りだったが、耕太は真理子のタイプではなかった。 ある日、耕太がからかわれているところを同じ学部の直樹が助けてやる場面に遭遇し、そこで真理子は直樹に一目惚れする。 しかし、直樹には沙理という恋人がいるという。 なんとかして直樹を手に入れようと、真理子は略奪愛を掲げて山中湖への旅行を企画するが、そこである事件が起きて…! 真理子という狂気に満ちた女の半生を描いた、恋愛サスペンス! ◆あらすじ さら・シリウス ◆文章 ゴーストライター -
ふたつの星とタイムマシン
あの頃のあの人にもう一度、会いたい。 少し不思議なできごとが、思いもよらない結末へとあなたをいざなう。ひとつひとつの物語を大切に読みたいショートストーリー集。 ●美歩が、あの頃のあの人にもう一度会うために乗り込んだタイムマシン(過去ミライ)、 ●広文君の気持ちが知りたい、でも知るのも怖い(熱いイシ)、 ●超能力で時間を操る中学生・大道がテレビ番組に出演することになり・・・(自由ジカン) ●一ノ瀬が会社で、ここではない何処かへと念じたら・・・(瞬間イドウ)など全7編。 2023年2月に刊行する『タイムマシンでは、行けない明日』と併せてに読むと、登場人物と時間が緻密に絡み合い、驚きの世界が広がります! -
ふたとおりの終点
終点を語る4人の男女、未だ終点に至らず。 同じ大学に在籍していた男女4人がステーション・ワゴンで西へ向かう。 やはり同じ大学にいた友人の結婚披露宴に出席するためだ。 社会に出て数年。もはや学生ではないが職場ではまだ中枢まで至らず、宙ぶらりんの時期である。 しかも独身。男2人にとって結婚は自分の問題ではなく1つの話題として話のネタになるばかり。 さっさと手を動かしているのは女のほうだ。 目的地にはまだ着かない。 ふだんはまるで縁のない地方都市の朝の光の中で、よるべない存在として、4人はステーション・ワゴンの中に浮いている。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
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