小説作品一覧
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-「ここかいな、ワシの首はここかいな…。」 ある日、首なし地蔵に男の生首が置かれた。 首を求めて彷徨う地蔵の噂。 謎の双子に、怪しい組み立て工場。 小説投稿サイト《エブリスタ》発、一気読みホラーミステリ! かつて鉱山の町として栄えた赤鉄町は、峠の首なし地蔵に生首が置かれるなど、不気味な事件と噂には事欠かない町だ。ある日、ニートの花崎はwebの求人広告で思い掛けない高収入バイトにありつく。とある工場でベルトコンベアを流れてくる部品を組み立てるだけの作業なのだが、これがなんと日給十万円! 実に美味しい仕事だが、一つだけ疑問がある。一体自分たちは何を造っているのかということだ。次々と消えるバイト仲間、謎の補充人員、花崎はバイトとして潜り込んでいた探偵・篠原と工場の秘密を暴こうとするが…。「気づいたら一気読み! 」「ジワ怖からのバンジー! 」「眼球が高速スクロール! 」、小説投稿サイト〈エブリスタ〉で話題のノンストップ・ホラーミステリ! 著者について 木場水京(きば・すいきょう) 1991年7月4日生まれ。血液型、B型。 趣味は、生物の飼育(熱帯魚、爬虫類、昆虫が好き)。 座右の銘:成せば成る。
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-傑作中篇「幽霊」シリーズ第3弾の新装版。 永井夕子は高校時代の親友・片倉敦子の邸宅を、宇野とともに訪れる。敦子は57歳の会社社長・泰長の後妻となり、自分より年上の義理の息子・靖夫と、自分より一つ年下の娘・不眠症の亜里沙と暮らしていた。 誰もがうらやむ豪邸に暮しているとはいえ、気苦労が多いんじゃない、と心配する夕子に、敦子は 「なにも問題はないわ。あるといえば主人が月に一度、亡くなった先妻に会いに行くくらい」と驚きの告白。 そんな話をしているところへ、亜里沙の部屋が何者かに荒らされていることが発覚。そしてベッドの上には、冷たくなった亜里沙の身体が横たわっていた――。 表題作ほか、「名探偵の子守唄」「青ひげよ、我に帰れ」「赤い靴はいてた女の子」「コウノトリは本日休業」「殺された死体」の計6篇を収録。
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4.0〈赤川次郎クラシックス〉 第5弾。 宇野警部と永井夕子が、休暇で湖畔のホテルに滞在中、アルバイト学生がナイフを胸に突きたてられた死体で発見される。 この人造湖の湖底には、かつて強盗殺人事件で奪われた、二億円相当の宝石が沈んでいるらしい。 逃走中の犯人が必死に宝物を探すなか、宇野と夕子に散弾銃が向けられる!? 表題作ほか、「着せかえ人形の歌」「危い再会」「吸血鬼を眠らせないで」「狼が来た夜」の全5篇。 どこから読んでも楽しめる〈幽霊〉シリーズです。 カバーイラスト・あずみ虫 ※この電子書籍は、1991年8月に文藝春秋より刊行された文春文庫の「新装版」を底本としています。
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-富豪一族に相次いで起こる変死事件。現場に残されたクチナシの香りを追って、酒と女に弱い私立探偵ビル・クレインが謎に挑む。古典的名作『モルグの女』のジョナサン・ラティマーによる、ハードボイルド+本格ミステリの秀作。ビル・クレイン・シリーズ最終作。
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-『ジェイムズ』で話題沸騰! 最注目の著者によるブッカー賞最終候補作 二〇一九年、ミシシッピ州で白人男性の遺体が発見された。傍らには七十年前に惨殺された黒人少年エメット・ティルに酷似した遺体が。やがて同様の事件が全米で連鎖する。過去への報復か、新たな反乱の幕開けか。アメリカの黒人リンチの歴史に迫る文芸ミステリ
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4.5詩人の渾身の訳と画家の叙情豊かな絵で贈る世界名作文学。 全世界で5,000万部突破の感動の名作文学から、詩人であり童話作家であった岸田衿子氏の訳と 安野光雅氏の絵による、新しい翻訳絵本が誕生しました。 ◎颯爽と明るく、ちゃめっけたっぷりのアンが、風光明媚な島の自然から、多くのものを受け取り、心優しい人びとと の魂の触れ合いを通し、目覚め、成長していく、こころ温まるお話がいっぱい詰まっています。 ◎想像することの素晴しさを忘れないためにも必読の書です! ◎総ルビになっていますので、小学1年生から読むことができます 著者について 作:ルーシイ=モード=モンゴメリ (Lucy Maud Montgomery) 1874年、カナダ、プリンス・エドワード島に生まれる。幼い時に母と死別、祖父母に育てられ教師になる。『赤毛のアン』シリーズのほか、小説、短篇集を残し、世界中で多くの読者の心を捉えた。 訳:岸田衿子(きしだ えりこ) 1929年、東京に生まれる。詩人・童話作家。岸田國士を父に持ち、妹は女優の岸田今日子。東京芸術大学油絵科を卒業。詩集に『忘れた秋』『あかるい日の歌』『いそがなくてもいいんだよ』。絵本、童話に『かばくん』『帰ってきたきつね』『プッポコとペッポコ』シリーズ。童詩集に『木いちごつみ』『かぞえうたの本』『へんなかくれんぼ』『森のはるなつあきふゆ』。エッセイ集に『風にいろつけたひとだれ』『草色の切符を買って』。翻訳にアーノルド・ローベル『どろんここぶた』などがある。 絵:安野光雅 (あんの みつまさ) 1926年、島根県津和野町に生まれる。BIB金のリンゴ賞(チェコスロバキア)、国際アンデルセン賞などを受賞。1988年紫綬褒章、2008年菊池寛賞、他を受賞。2012年、文化功労者に選ばれる。 主な著作に『ふしぎなえ』「『旅の絵本』シリーズ(全8巻)」(福音館書店)、『本を読む』(山川出版社)、『小さな家のローラ』(小社刊)などがある。 2001年、津和野町に「安野光雅美術館」、2017年、京丹後市の和久傳の森に「森の中の家 安野光雅館」が開館。
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4.4モンゴメリ生誕150周年! 魅力を知り尽くした訳者による大人のための「赤毛のアン論」 世界でこよなく愛され、大人の文学として再評価されるアン・ シリーズ。 少女時代の『赤毛のアン』から、アンの息子三人が第一次大戦に出征する第八巻『アンの娘リラ』までの五十年をこえるアンの人生と、カナダの激動の時代を描いた大河小説。その魅力を、昨年完結した日本初の全文訳『赤毛のアン』シリーズ(文春文庫)を手がけ、話題を呼んだ著者が、八つの観点から解説する最新の「赤毛のアン論」。 ◎目次 はじめに 一の扉 エピグラフと献辞 二の扉 英文学 三の扉 スコットランド民族 四の扉 ケルトと「アーサー王伝説」 五の扉 キリスト教 六の扉 プリンス・エドワード島の歴史 七の扉 カナダの政治 八の扉 翻訳とモンゴメリ学会 おわりに 主要参考文献 保守党と自由党の二大政党が対立するカナダで保守党支持のマシューとマリラに育てられたアンは、女性に初めて投票が認められる画期的な歴史に直面する。アンはその時代をどう見つめたのか? 知られざる政治文学としての一側面。 また、シェイクスピア劇などの英文学を小説中に多数引用したモンゴメリの凝った仕掛け、アン・シリーズ各巻に登場する「アーサー王伝説」と円卓の騎士のロマンの輝き、ケルト文化とキリスト教の融合としての物語の魅力、愛すべき登場人物たちの民族、シリーズに描かれるカナダの歴史などを丁寧に謎ときしながら、『赤毛のアン』シリーズをこれから読む人の充実した手引きとして、再読する人には驚きと感動に満ちた一冊。 プリンス・エドワード島などの写真・図版・地図66点収載の決定版!
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-19世紀半ばに赤毛のエイリークの末裔たちが新天地を求めて、アメリカ大陸に移住した。このアイスランド人入植者たちにスポットライトを当てて、その苦難と涙の足跡を照射しながら、北海の孤島アイスランドそのものをも手際よく鳥瞰させるアイスランド文化入門の書。原典は英語。
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-「自分の人生が間違っちゃったのかどうかいまだにわかりませんが、私は小説を書き続けています。」 表題作は新作書きおろし! ピヨ一号二号のこと 河川敷公園で営業をさぼっていた美智代は「おばちゃん」と突然声をかけられる。ピヨ一号とピヨ二号、それから少年たちとすごした、ある夏の日思い出話。 (初出:『月刊群雛』2014年02月号) 薔薇と春菊 麗奈はいつも「完璧な女性」として扱われてきた。だけど本当は、好きだった人に思いを伝えることすらできないのだ。 「私はどうすればいいのだろう」 友人・春子の幸福な結婚式をきっかけに、麗奈は思いを巡らせる。 (初出:『月刊群雛』2014年06月号) 赤毛の魔女と真空図書館 「俺はただのニートだよ」 学生時代に投稿した短編小説が、佳作を取り文芸誌に掲載された。次の日から俺のあだ名は「先生」になった。でも、掲載されたのはその1回だけだった。人数合わせで行った合コンでしこたま酔った俺は、気づくとホテルで赤い髪の女と一緒だった。 (新作書きおろし) 表紙イラスト:もりそば (『月刊群雛』2015年07月号表紙イラスト担当)
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-ボクシングの感動実話を、本人協力のもと完全小説化! 北海道のボクシングジムから、はじめて日本チャンピオンを出す――女性トレーナーと寡黙なボクサーの、感動と奇跡の二人三脚! 「北海道からボクシングチャンピオンは生まれない」 その定説を覆したのは、後にも先にも彼=畠山雅斗だけだった。 そして彼を育てたのは彼女=ボクシング経験のない女性トレーナー・赤坂ひかる。 境遇も性格もまったく異なる二人が、一心同体で駆け抜けた8年間の青春とは。 実話を元にした奇跡の物語。 解説・加茂佳子 ※この電子書籍は2017年8月に文藝春秋より刊行の『無敵の二人』を改題した文庫版を底本としています。
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3.5世界最強のロシア陸軍を相手に勝利を重ね、日本海海戦でバルチック艦隊を完膚なきまでに打ち破った日本の陸海軍。しかし、ヨーロッパにおける明石元二郎大佐の活躍がなければ、日本がロシアとの戦争に勝つことはあり得なかっただろう。将来を嘱望された若き将校に下った密命――それは、辛くも勝ちを拾っている日本を有利な条件で講和へ導くために、遠き欧州の地でロシアの後方を攪乱することであった。誰が敵か味方かもわからず、まさしく孤立無援で手探りの戦いを強いられた明石は、持ち前の粘り強く奔放な性格もあって、一人また一人と同志を増やしていく。はじめは小さかった炎も彼が煽り続けるによって、やがてロシア革命へと燃え広がっていった。その明石の地道な活動こそが、ロシアに戦争継続を断念させたといっても過言ではない。日露戦争の表舞台には現れることのなかった活躍を中心に、「奇略の参謀」明石元二郎の波瀾に満ちた人生を描く長編力作。
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-クリスティは得意な古典的ミステリー以外に戯曲やファンタジーの色濃いものなど幅広い作品を残したが、怪奇・幻想ものもその一つだった。本書には、表題作のほか、「暗い鏡のなかに」「ジプシー」「カーマイケル卿事件」「青い壷のなぞ」「SOS」「ラジオ」の全部で7編を収録した。
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-日本の昔話をミステリで読み解き好評を博した『むかしむかしあるところに、死体がありました。』に続き、西洋童話をベースにした連作短編ミステリが誕生しました。今作の主人公は赤ずきん! ――クッキーとワインを持って旅に出た赤ずきんがその途中で事件に遭遇。「シンデレラ」「ヘンゼルとグレーテル」「眠り姫」「マッチ売りの少女」を下敷きに、小道具を使ったトリック満載! こんなミステリがあったのか、と興奮すること間違いなし。全編を通して『大きな謎』も隠されていて、わくわく・ドキドキが止まりません! 本作をもっと気軽に読者へと届ける為に、エピソードごとの分冊版を作成しました。分冊版1は、第1章『ガラスの靴の共犯者』。 魔女に魔法をかけてもらった赤ずきん。シンデレラとカボチャの馬車でお城の舞踏会に向かいますが、途中で男を轢き殺してしまったのです……。 ※興味を持ったエピソードだけ読むのでも面白いですが、第1章から順に読み進めますとよりお楽しみいただけます。
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3.0アルバイト先の助産院をリストラされた陽奈は、急場を凌ぐために胎内育児を目的とする〈ハローベイビー研究所〉に就職したが、そこでまたしても奇妙な騒動に巻き込まれる。クリーニングの引換券やくずかごなど、価値のないものばかりが次々と盗まれ、さらに十八年前を再現したかのような赤ちゃん置き去り事件が起きるが、上層部はどうやら事件を警察に届けたくないらしく――いったい研究所内で何が進行しているのか?「伝説のカリスマ助産婦」にして安楽椅子探偵・明楽先生の推理が再び冴える。爽やかなユーモアと伏線の妙を楽しめる長編本格ミステリ、助産婦探偵シリーズ第二弾!
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-男児か? 女児か? どんな赤ちゃんか? 第1子誕生を目前に、不安と期待に胸おどらす若夫婦を中心に展開するホームドラマーー「まるで貴重な壺みたいなものだ。よほど丁寧に扱わないと、こわれてしまう」……愛妻・美和子さんのふくらんだ下腹を見ながら、光男は禁酒・禁欲の決心を新たにする。初めての子供が生れるのだ。あとしばらくの辛棒である。ところが、5年前に別れた初恋の女性・歌代が、いまはスターとなって出現、彼の禁欲をゆさぶったり、ネズミのフンと杉苔を妊婦にのませると、頭脳明敏な男の子が生れると信じてやまぬ故郷の父が乗りこんできたり、三田家は臨月をひかえてもユーモラスな騒動がたえない……。軽やかに淡々と、家庭の笑いをふりまく林文学の異色作。
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3.5妻と称する三人の妊婦が待っていた屋敷で繰り広げられる本妻捜し「お母さんをさがせ」。両親に黙って出産しようとする女子高生と、父親の名乗りをあげる三人の男性が引き起こす大騒動「お父さんをさがせ」。次々取り消される依頼と、新興宗教絡みの拉致事件「赤ちゃんをさがせ」――自宅出産専門の出張助産婦コンビが向かう先は、なぜか奇妙な謎を抱えた家庭ばかり。明晰な頭脳でそれらの謎を鮮やかに解き明かすのは(推定)七十歳、通称「伝説のカリスマ助産婦」明楽先生!見習い助産婦・陽奈の成長と安楽椅子探偵の冴え渡る推理を描く、爽やかなユーモアに満ちたシリーズ第一弾。
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4.9子をはぐくむのは血ではなく愛のつながり。 1970年代に起きた「赤ちゃんあっせん事件」の真実。命を守るため不屈の闘志を燃やした産婦人科医・菊田昇の信念の物語。1926年石巻に生を受けた昇は、母が営む遊郭で育ち、女達のおかれた厳しい現実を目の当たりにする。医学部へ進み産婦人科医となった昇は、子供の命を救うため、望まぬ妊娠をした女性と、子供を望む夫婦の橋渡しを始める。それは法を犯す行為でもあった。マスコミによって明るみになり、世間を揺るがす事件へと発展。それでも命を守るという信念を曲げることなく国を相手に闘い続け、悲願の「特別養子縁組」の法律を勝ち取った。 ノンフィクションの旗手・石井光太氏が取材を重ね、「赤ちゃんあっせん事件」の裏にある真実を描いた評伝小説。解説はTBS・久保田智子さん。 ※この作品は単行本版『赤ちゃんをわが子として育てる方を求む』として配信されていた作品の文庫本版です。
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3.0【内容紹介】 強い、弱い、きれい、汚い……、 すべての存在をあるがままに 命がけで肯定した天才と その天才を生み育てた「母」の物語 3人の「かあちゃん」が大好きだった 赤塚不二夫のすべて 天才・赤塚不二夫。赤塚は、無防備な幼児だった。 3人の『母』がそれを理解し、補い、支え、天才を育てた。 実母、りよは、十歳の長男(赤塚)を筆頭に4人の子どもを連れ、満州から1人、引き揚げてきた。 漫画と接する機会を与え、漫画家を志した赤塚を応援した。 最初の妻、登茂子は、アシスタントとして、妻として、出世作『おそ松くん』を共に描き、 プロとしての漫画家・赤塚不二夫を育てた。 そして二番目の妻・真知子は、アルコール依存症になり、がんも患うなど、 どん底に落ちた赤塚を世話女房として復活させ、その命をつないだ。 3人の「母」を通して描く、知られざる赤塚不二夫の物語。
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-1970年―ミュージシャン志望の拓郎と学生運動家・淳子の物語 音楽を通じて淳子への愛を表現する拓郎。彼女を学生運動の過激さから解放しようとする彼の思いは届くのか? 日本政府に対し抵抗を試みる、東京大学「全共連」。ミュージシャンを目指して広島から上京した三流大学4年生の拓郎は、偶然見かけた全共連の活動で東京大学4年生の淳子の美貌に魅せられ、全共連の集会へ通う。共産主義革命を目指す淳子の活動は過激さを増し、彼女が過激派「赤軍」に所属してから、状況が急速に悪化していく。赤軍派山岳ベースキャンプへの参加を決意した淳子の後を追う拓郎。二人は、互いの過去や思想を共有することにより打ち解けていく。淳子の計らいによって、拓郎はミュージシャンになるという夢をかなえるためにレコーディングスタジオへと向かうが――。 学生運動の盛んな1970年を舞台に、拓郎と淳子の関係性と学生らしい情熱を描く青春小説。
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-バイクを愛するすべての人へ贈る、珠玉の短篇集 「オートバイ乗りの心には、埋めようのない深い穴ポコが空いている。オートバイ乗りは、表向きはタフな振りをしつつ、その穴ポコを埋めようとあがいている。オートバイ乗りがオートバイを降りるのは、穴ポコを忘れたときだ。若いうちは穴ポコが見えるけれど、大人になるにしたがって、だんだん穴ポコのことを忘れてしまう」 オートバイの孤独でワイルドなフィーリングに憑かれたぼくは、旅に出ることによって、自然の景観のありがたさを感じ、本当の自分の心のドアを開くことができる。自分を旅するオートバイ乗りの物語。 ●斎藤純(さいとう・じゅん) 小説家。1957年、盛岡市生まれ。FM岩手在職中の1988年『テニス、そして殺人者のタンゴ』でデビュー。1994年『ル・ジタン』で第47回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。2005年『銀輪の覇者』(早川ミステリ文庫)が「このミステリーがすごい!」のベスト5に選出される。岩手町立石神の丘美術館芸術監督、岩手県立図書館運営協議委員などをつとめている。
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-「この作のサスペンスは飛びきりである。主人公の青年がフラフラと町を歩いて来て、ダンスホールに入り、放心状態でチケットを買い、商売人らしくない少女のダンサーと踊りつづけるまでの、非常に長い冒頭の場面は、なんとも形容のできない不思議なサスペンスに充ちている」(江戸川乱歩)。サスペンス派巨匠の手になる代表作!
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4.52021年本屋大賞2位『お探し物は図書室まで』の著者、新境地にして勝負作! メルボルンの若手画家が描いた1枚の「絵画(エスキース)」。日本へ渡って30数年、その絵画は「ふたり」の間に奇跡を紡いでいく――。2度読み必至! 仕掛けに満ちた傑作連作短篇。 ●プロローグ ●一章 金魚とカワセミ メルボルンに留学中の女子大生・レイは、現地に住む日系人・ブーと恋に落ちる。彼らは「期間限定の恋人」として付き合い始めるが……。 ●二章 東京タワーとアーツ・センター 30歳の額職人・空知は、淡々と仕事をこなす毎日に迷いを感じていた。そんなとき、「エスキース」というタイトルの絵画に出会い……。 ●三章 トマトジュースとバタフライピー 漫画家タカシマの、かつてのアシスタント・砂川が、「ウルトラ・マンガ大賞」を受賞した。雑誌の対談企画のため、二人は久しぶりに顔を合わせるが……。 ●四章 赤鬼と青鬼 パニック障害が発症し休暇をとることになった51歳の茜。そんなとき、元恋人の蒼から連絡がきて……。 ●エピローグ 水彩画の大家であるジャック・ジャクソンの元に、20代の頃に描き、手放したある絵画が戻ってきて……。
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5.0公園の木にぶら下がる女の首吊り死体。自殺なのは間違いないんだろうが、事件は事件だ。誰かが木登りをして、死体を下ろしてやらなければならない。ひと騒動の末になんとか片付けると、今度は若い男の射殺死体が発見されたとの一報が。やれやれと現場に駆けつけて死体の持つ免許証を見たニューヨーク市警の刑事ニックと相棒のエスポージトはびっくり仰天……夜も眠らぬ大都会で次々発生する難事件、珍事件。ニューヨーク市警の現役刑事が、自らの体験をもとに書きあげ、高い評価を受けた痛快きわまるポリス・ストーリー
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