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パリの弁護士ショーモンは古いモノが好き。仕事は順調、稼ぎも良いが、趣味の骨董収集に妻も周囲も全く関心を持ってくれない。ある日、自分そっくりの18世紀の肖像画を落札したショーモンは、その男の正体を探す旅のなかで、奇妙な偶然に巻き込まれていく……。『赤いモレスキンの女』の著者による鮮烈なデビュー作。
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Posted by ブクログ
映画みたいなシーンの繋ぎ方。 主人公の小難しい話し方といいオタク感といい、ところどころすっきりしないところといい、 なんだか森見登美彦味も感じるような。 私はとても好きだった。 フランス革命あたりの歴史に詳しくなると余計背景がわかりやすいんだろうなぁ… 引用部分は意味はわかるが深く理解はできなかっ...続きを読むた気がする。 とてもご都合主義な話ではあるけど、それもそれで好きだし、最後にけじめがついたのは好印象。 同著者の他2冊の翻訳本も評価がいいので気になるところ。
これまでの流れで新作かと思いきや、思いがけずアントワーヌ・ローランさんの初の作品とのことを訳者の方の後書きで知り、読めたことが嬉しかったです。 今までの2作と比べると少し分かりにくい部分が多い気がしたけど、それでも雰囲気はそのまま、ミステリーとファンタジーの間をうろうろという感じでした。 ミッテラ...続きを読むンの帽子や赤いモレスキンの女に続く素敵な作品を読める日が楽しみです。 できれば今年は原書を読めるようになりたいなあ。
アントワーヌ・ローランの処女作とのことで、飛びついて読みました。 面白いことは面白かったのですが、前2作(特にミッテランの帽子)があまりにも良かったため、期待値が高すぎて星マイナス1になってしまいました。 最初の作品だから、なのか、強引に感じる展開もあったように思います。逆順でミッテランの帽子→赤い...続きを読むモレスキンの女→本作と読んでいれば、より面白く感じることができたかもしれません。
期待を裏切らない世界観、面白さだった。大人のためのおとぎ話、とはよく言ったものだなぁ。なんというか、私の好きなフランスがこの人の本の中にはあります。
主人公のショーモンは、骨董品をコレクションすることを趣味としていました。 そしてある日、オークションで驚くほど自分そっくりの肖像画に出会い、競り勝って高値で落札します。 この肖像画の人物の正体を探り進めるに連れ、物語は思わぬ方向へと流れ始めます。 以前読んだ『ミッテランの帽子』『赤いモレスキンの女...続きを読む』の作者のデビュー作です。 この2つの作品が好きだったので楽しみに読みましたが、ちょっと最後が ん? という感じだったかも。 ただ、予想外の展開は読んでて面白かったです。
骨董品に魅せられた男が出会う 自分に似た古い肖像画が この男の人生を180度変える事になる。 夢の中での死刑台へと赴く自分や夢の中の 謎の女。 それは全てこの小説の伏せんとなり 第二の人生を偽り現実の人生を亡き者と した。 それでも過去に蒐集した骨董品のお宝が 忘れられず前妻の家から盗み コッソリと...続きを読む倉庫を隠れ家としお宝を 楽しんでいたのだ。 だか、第二の夢の中の様な人生には 彼が固執したお宝達を代償にして 改めて得た物になった。
ものすごく楽しみにしていた一冊。 けど、期待が大き過ぎたのか、拍子抜けだった。 前2作がとても面白かったので、この作品はちょっと物足りなさを感じた。
パリの弁護士ショーモンは骨董のオークションで自分そっくりの肖像画を落札する。だが、妻も友人もまったく似ていないと言う。信じられない思いで、ショーモンは肖像画の紋章のある地を訪れる。そこでショーモンを見た人々は 、驚きの表情を見せる。 思いもかけないストーリー展開だが、ちょっとシニカルな笑いもあり面...続きを読む白かった。ラストシーンが象徴的ともいえる。
パリ発、大人のおとぎ話第三弾。 弁護士ショーモンは、古いものが好きで趣味の骨董収集のコレクションも少しずつリビングへと侵入して妻に呆れられていた。 ある日オークションで見つけた自分とそっくりの肖像画を手に入れるが、妻も知り合いも全く似ていないと言う。 これが誰なのか調べるうちに…。 誰しも別の人...続きを読む生を生きられるなら、そうするのだろうか。 けっして騙すつもりではなくても、自然なかたちでそうなり、それで後悔がなければ別の人生を歩むのか…。 もし、妻が肖像画を見て似ていると言えば違っていたのか…。 ほんのちょっとのすれ違いですべてがひっくり返ることもある。 ただ今がしあわせだと感じるなら結果的に良いのかもしれない。
『ある骨董品コレクターの妄想的おとぎ話?』 以前、TLで見て気になっていた『モレスキンの女』の作者のデビュー作。自分にそっくりな肖像画と出会ったことで、夢のような展開が… どことなくフランスっぽさが漂う雰囲気に酔いながら楽しむ大人のためのおとぎ話…
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青いパステル画の男
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アントワーヌ・ローラン
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