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Posted by ブクログ
ダニエルは妻と子が不在の時に、自炊ではなくレストランで牡蠣を食べようと思い立ち、予約はなかったがレストランに行く。と、隣の席はミッテラン大統領だった。ミッテラン大統領は帽子を忘れて帰ってしまった。ダニエルは出来心で帽子を手に入れる。
仕事場で彼は上司と対決した。財務部の状況をダニエルより上手に分析した人はいなかった。財務部最高責任者に朝食に誘われて、コーヒーまで注いでもらった。彼はルーアンの財務部長に任命された。しかし彼はルーアン行きの電車の中にミッテランの帽子を忘れてきてしまった。
小説家のファニーは、既婚者のエドワールと不倫の恋に落ちていた。彼女はいつも次に会うのを最後にしようと思っていたが、その勇気がなかった。たまたま電車で帽子を見つけた。似合っていた。エドワールは誰か他の男からもらったプレゼントの帽子だと勘違いした。エドワールとは別れた。それをファニーは作品に書いた。
調香師のピエールは最近新しい香水を作れていなかった。精神科医に通っていたが、はかばかしくない。ピエールは帽子を手に入れた。帽子と髭が合わないと妻に言われて、髭を剃った。彼は奇跡の復活を遂げた。帽子はレストランで取り違えられ手を離れていった。
書簡が数通。登場人物たち同士のもの。
ベルナールはレストランで帽子が替わったことに気がつかなかった。ベルナールな家にある時計や絵画を売り、ジャン・バスキアの絵を飾った。そして帽子を盗まれた。
ダニエルは帽子のすり替えられたレストランを探し出し、ボーイを買収して帽子の持ち主を探った。帽子を売った店に電話して住所を聞き出す。帽子を取り返したのだ!帽子を取り返したらヴェネチアに行こうと決めていた。
ヴェネチアでダニエルは帽子を石の上に置いた。その隙に帽子ご持って行かれるが取り返す。その時に帽子にメッセージが挟まれていることを指摘された。
ダニエルはエリゼ宮に電話して、ミッテラン大統領と会う約束を取り付けた。
Posted by ブクログ
1980年代パリ。冴えない会計士ダニエルは、予約なしで訪れたブラッスリーで大統領フランソワ・ミッテランの隣の席に案内される。
ミッテランが置き忘れた帽子から始まる四つの物語。
一人目のダニエルはちょいとどうなの?的な行動が目に余るけど(リアルな人間らしさはある)二人目以降はフィクション感があって楽しい。私は三人目の調香師の話が好き。四人目になると一気に政治色が出るけど、それもまた良し。
何より、実在する大統領がこんなかたちでフィクションに登場するのが→
楽しい。日本にはない感覚な気がする(日本の大臣を物語に脇役としておしゃれに登場させる国内作品、私は読んだことないけどあるのかな?)
政治が日常にある好例ではないかと。
それにしても、著者はミッテラン大統領が好きなんだろうなぁ。良き。
Posted by ブクログ
お洒落な大人のおとぎ話と紹介されているように、読み進めてほっこりと優しい気持ちになりました。
物語は、ミッテラン大統領がブラッスリーで帽子を置き忘れたところから始まります。
新たに帽子の持ち主になった人たちは、それをきっかけに人生を好転させていきます。
能力の低い同僚に出世をこされた男、不倫を切れない小説家志望作家、スランプ中の天才調香師、固定概念に囚われたブルジョワ男、そして最後に手にするのは…?
舞台は1980年代のフランス。
今でいうハイテク機器がない時代の、帽子を介した不思議な巡り合わせが素敵な設定です。
読みながら当時のフランスの政治的背景や生活を知ることができてとても興味深かったです。
フランス小説は初めてだったけど、温かみのある文章でまた他の本も読みたくなります!
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