【感想・ネタバレ】ミッテランの帽子のレビュー

あらすじ

舞台は1980年代。時の大統領ミッテランがブラッスリーに置き忘れた帽子は、持ち主が変わるたびに彼らの人生に幸運をもたらしてゆく。うだつの上がらない会計士、不倫を断ち切れない女、スランプ中の天才調香師、退屈なブルジョワ男。まだ携帯もインターネットもなく、フランスが最も輝いていた時代の、洒脱な大人のおとぎ話。

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Posted by ブクログ

ミッテラン大統領の帽子が狂言回しで,ミッテランがブラッセリーに置き忘れた帽子が何人もの人々の手を転々とする間に,なぜか不思議なことに,その人たちそれぞれに成功をもたらす.
飄々としたタッチで語られているのだが,なんとも言えない味わいの,おとぎ話.

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2025年08月29日

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ネタバレ

1980年代のパリが舞台。ミッテラン大統領がブラッスリーに置き忘れた帽子を手にした人の人生が良い方向に変わっていく。帽子の持ち主が次々代わる経緯が面白く、テンポ良く進むストーリーにどんどん引き込まれていった。エピローグで明かされる裏話にはびっくり。訳者あとがきまで読むと、歴史的背景などが良くわかる。
「赤いモレスキンの女」と同じくらい面白くて、私にとっては再読間違いなしの作品。

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2024年11月11日

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「その帽子を手にした日から、冴えない人生は美しく輝きはじめる。」

元フランス大統領フランソワ・ミッテランが置き忘れた帽子をきっかけに、くすぶっていた4人の人生が大きく変化していきます。

1人1人にどのように帽子が渡っていくのか、そして何をきっかけに離れてしまうのかもこの本の見どころの一つです!

あまりフランス文学は読んできていませんが、この本はトップクラスに気に入りました。

本編を読んだなら、是非訳者あとがきのところまで読んでほしいです!

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2024年03月06日

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1980年代パリ。冴えない会計士ダニエルは、予約なしで訪れたブラッスリーで大統領フランソワ・ミッテランの隣の席に案内される。
ミッテランが置き忘れた帽子から始まる四つの物語。

一人目のダニエルはちょいとどうなの?的な行動が目に余るけど(リアルな人間らしさはある)二人目以降はフィクション感があって楽しい。私は三人目の調香師の話が好き。四人目になると一気に政治色が出るけど、それもまた良し。
何より、実在する大統領がこんなかたちでフィクションに登場するのが→

楽しい。日本にはない感覚な気がする(日本の大臣を物語に脇役としておしゃれに登場させる国内作品、私は読んだことないけどあるのかな?)
政治が日常にある好例ではないかと。
それにしても、著者はミッテラン大統領が好きなんだろうなぁ。良き。

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2024年02月27日

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面白くて一気に読んでしまった。物語としては、赤いモレスキンの女の方が好きだけど。
1986年から1988年の物語。ミッテラン大統領は名前しか知らなかった。テロが多かったことも初めて知った。興味はどんどんと広がっていった。

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2022年11月03日

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1980年代フランス、時の大統領ミッテランの帽子を巡る物語。

15区の高層マンションに住むダニエル、バティニョール地区で密会を重ねるファニー、モンソー公園を散歩するピエール、パッシー通りのベルナール…
昨日すれ違ったあの人かもしれない!と思わせる、登場人物たちの息づかいが感じられるような一冊。

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2022年11月02日

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お洒落な大人のおとぎ話と紹介されているように、読み進めてほっこりと優しい気持ちになりました。

物語は、ミッテラン大統領がブラッスリーで帽子を置き忘れたところから始まります。
新たに帽子の持ち主になった人たちは、それをきっかけに人生を好転させていきます。
能力の低い同僚に出世をこされた男、不倫を切れない小説家志望作家、スランプ中の天才調香師、固定概念に囚われたブルジョワ男、そして最後に手にするのは…?


舞台は1980年代のフランス。
今でいうハイテク機器がない時代の、帽子を介した不思議な巡り合わせが素敵な設定です。

読みながら当時のフランスの政治的背景や生活を知ることができてとても興味深かったです。
フランス小説は初めてだったけど、温かみのある文章でまた他の本も読みたくなります!

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2022年06月24日

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「洒脱な大人のおとぎ話」と表現されているけれど、本当にそのとおりだった。
オシャレで不思議で、でも少し無理がないかなぁ?と思うような「おとぎ話」で、とても楽しかった。

一つの物が人の運命を変えるなんてことがあるのなら、私も1度くらい経験してみたいなぁと思う。

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2022年06月09日

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史実に基づき、教養を得られる刺激があります。そして、 生き方が変わるような、素晴らしいファンタジーでもありました。この作者がとても好きです。

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2022年05月10日

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『赤いモレスキンの女』以来、久々に戻ってきた。
心が浮き立つような大人のおとぎ話。店先から漂う料理のいい匂い同様、表紙の装丁から既にいい出会いの予感がする……





「(一部を除き)みんな盗癖ありすぎ笑」
小説は好きだし読後感に浸ることもザラにあるけれど、「いやちょっと待て」とツッコミを入れることも多い。今回はまさかの初っ端からツッコミを入れるハメになったものの、物語が進展するにつれ、そうも言ってられなくなった。

帽子の渡り方(?)が毎回違っており、「次は誰がどうやって?」と前の人のエピソードが終わる前から予測していた。会話の鉤括弧が(敢えて)抜かれているせいで誰の発言か分からなくなることもあれば、無理やり運命を動かそうとして失敗しないかと心配をしたりと思考を巡らすのに忙しい。
でも帽子を手にした彼らはもはや無敵。こちらのハラハラを尻目に「心配ご無用」と軽快に切り抜けて見せる。

「運命と言う偉大なGPSが決めてくれた経路をたどらない時、帰還不能を示す標識も見当たらない」

帽子を手にした人々の運命を(その人達にとって)プラスの方向へと導く帽子。
単なる偶然なのか。吉田氏(翻訳者)が仰るように「謎めいた力が宿っている」のか。そして何故ミッテラン大統領の帽子という設定にしたのか。帽子の持ち主はミッテランじゃなきゃ駄目だったのか。

小説好きの人が聞いたら呆れるであろう、つまらない疑問の山をこしらえてもいた。これらの疑問はエピローグ・あとがきで明らかになるのだが、そこで語られるエピソードを知ってしまえば「タネを明かせ!」と躍起になっていたことが恥ずかしくなる。

タネも仕掛けもない作用。一杯食わされた感じだけど、麗しの都って作用も働いているからか何だか悪い気がしない笑

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2022年02月10日

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転がっていく帽子を追いかけていく感じがとても楽しかった!しかもたどり着いた先は、まさかのあの人❗自分の人生にもミッテランの帽子みたいなきっかけがあるかも。その時慌てないように、この小説が教えてくれたのかもね。

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2022年02月01日

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手にした人々の運命を変えるミッテランの帽子の物語。
この先はどうなるのかと期待したり、帽子を手にした人の人生を知ったり…すごくおもしろかった。
予想していなかったラストに心揺さぶられ、また〝そうだったの〟という驚きもありました。
かつてのフランスの香りや芸術、歴史なども想像したり感じられたりして、ノスタルジックでオシャレな雰囲気の物語だった。
作者の他の作品も読んでみたくなった。

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2025年11月25日

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ネタバレ

ミッテラン大統領の帽子を持つと持ち主の運命を変えていく、、、という話。
途中までは普通に帽子が持ち主を変えて、その持ち主にいろいろ起こるという、少し短編みたいな内容なのかな?と思っていた。
ただ、ダニエルの行動力がすごすぎてびっくりした。帽子を追い求めるために広告をだしたり、顧客名簿をみたり、、盗んだり、その行動力あったら、帽子なくても出世するよ。
帽子は単なるきっかけにすぎず、みんな幸せになってよかった。特に、ファニー。
最後、ミッテラン大統領は帽子をなくした1時間後にはすでに帽子のありかを知っていて、ずっと追跡していたことには本当に驚いた。
面白かった!!

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2025年07月24日

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タイトルのフランスの有名な大統領の名前ではなく、おとなのおとぎ話という文言に惹かれて読んでみた。

偶然自分の手元に置かれることになった大統領の帽子を巡って、拾い主が転々としていき、そのそれぞれの拾い主にドラマがある落とし物小説。わらしべ長者というよりは「風が吹いたら桶屋が儲かる」に近いかもしれない

帽子を通して読む、拾い主である全く別の人々がそれぞれ持つ誰かとの繋がり。食事、人々の会話、挟まれる当時の風俗や、音楽や絵画の芸術の話題が息づくように描写されている。
まるで、当時のパリの街並みや生活の中へ、自分も帽子と共に飛び込んだみたいに。

夜寝る前にふと読んで心が少し暖かくなる、そんな小説だった。
同著者の『赤いモレスキンの女』も楽しみ。

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2025年05月11日

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ミッテラン大統領の帽子を手に入れたとたん、つまらない人生が輝き始める。手違いからいろんな人の手に渡り、それぞれに変化を起こし…意外なラストへ。
なんでこれ映画になってないの? 『ミセス・ハリス』みたいな良い映画にすべきよ。
いわゆる「大人の童話」だけれど、「帽子」という小道具がなくても、ものの見方と自分の意識を変えれば人生動き出すよな、と、元気がもらえました

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2023年08月27日

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80年代後半から90年代前半にフランス語やフランス文化を学んだ自分としては、物語が醸し出す雰囲気がそこはかとなく懐かしく、それでいて、ストーリー展開がミステリーチックで面白い。
フランス語でも読んでみたいと思った1冊。

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2023年04月01日

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1986年のパリ。
仕事場で自分の意見を上司の顔色を伺うことでなかなか言えず、やや鬱屈とした気持ちを払拭しようとたまの贅沢のために高級レストランにやってきた、会計士のダニエル。
運良くたまたまキャンセルが入り、予約なしで案内してもらえることになった。
そして新しく入ってきて、彼の席の隣に座った客人は、なんと時のフランス大統領、フランソワ・ミッテランであった。
ドギマギしながらミッテランたちの会話に聞き耳を立てつつ、ゆっくりゆっくりと食事をするダニエル…
ここから紆余曲折あって、ミッテランの帽子の旅と、ダニエルを始めとしたミッテランの帽子を受け取った大人たちの、幸福へと導かれる物語がバトンのように引き継がれていく。
帽子がどのように次は引き継がれていくのか、次はどのような人の元に辿り着くのかが気になりつつ楽しむ。
この調子でミッテランの帽子はいったいどこへ行ってしまうのか…?
1980年代のフランスの、行ったこともない地の情景を味わいながら、ついわくわくして読み進める。
帽子はまさかの軌道を辿って物語は終わる!
終盤に行くにつれて盛り上がるワクワクドキドキ。
とても面白かった。
エピローグとても好き。
そして帽子に出会った人々の物語やその後の話も、愛着が湧く。
さまざまな登場人物に幸福をもたらしていった帽子。
本書背表紙に、大貫妙子さんの書評があり、引用させていただくと、「帽子が幸運をもたらしたとしても、それは本当は、それぞれの人に眠っていた力なのだ」。
たしかに、きっと帽子がもたらしたのは、登場人物たちが自信をつけたり決断をしたりするキッカケだった。そしてそのキッカケをかれらはモノにした。
なんだか素敵な愛用の帽子を一つ、買いに街へ出たくなるお話でした。
あと牡蠣、今まで食あたりが怖くてなんとなく避けて食べたことなかったけど、本書を読んでいたら(そんなに美味しいのか…?)と少し食べたくなりました。
さすが美食の国…

あと訳者あとがきも、ミッテランや当時のフランス情勢について軽く解説してくれていて読むとお得だ。
しかしそのあとがきの中で一番驚いたのは、他ならぬ本書の原作者、アントワーヌ・ローランとミッテランの帽子との出会いについてなのだ!
その出会いを通じて、単行本のカバーには本物のミッテランの帽子が使われることになったとのこと…ロマンだ。
そうだ、この物語すべてが、ロマンに溢れている。 

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2022年11月18日

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フランスのミッテラン大統領が無くした帽子が持ち主を替えながらその人たちの人生を動かしていく。最後の持ち主からの流れは意外な展開で楽しめた。
同じ著者の赤いモレスキンの女を先に読んだが、個人的にはこちらの方が好きだった。

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2022年11月16日

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ネタバレ

フランス大統領、フランソワ・ミッテランの帽子を手に入れた人たちに起こる人生の転機。
一つの帽子が人から人の手へと渡って物語を動かしていく。
わたしもミッテランの帽子を手に入れたいな。笑
普段、帽子はあまり被らないけど、読んでたらほしくなってしまいました。

エピローグ、ミッテラン視点が入ってることが、この物語をさらに私好みにしてくれました。

訳者あとがきもよく、この訳者さんの他の本も読みたいですし、アントワーヌ・ローランの他の作品も読みたいです。




帽子の愛好家がメモを帽子に挟む、というアイディアは帽子好きかつ、いい帽子ならではだな、と。

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2022年02月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

フランス大統領ミッテランの帽子を出にした人たちの運命が変わっていくストーリー。ファニーの話が1番好き。
最後始まりのダニエルに戻ってきて、そこからミッテランに返す話の収まり方が綺麗だった。ミッテランが実は帽子の行方を追跡していたことにはびっくりした!

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2025年09月01日

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調香師ピエールに帽子が渡るところまでは、ありがちだけどドラマチックな展開でワクワクした。
その分、後半の政治思想に関する感覚は、馴染みがないこともあってよく分からなかった。

ダニエルのミッテランや帽子に対する執着は、ちょっと異様な気もするが、
大統領が話していたように、1つの帽子が旅をし色んな人であったと考えると素敵だなと思った。

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2024年11月05日

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大統領のフランソワ・ミッテランが、お店に置き忘れた帽子を再び手にするまでのお話。
帽子は、会計士のダニエル・メルシエ、不倫相手との関係を断ち切ることができないファニー・マルカン、心療内科に通い悶々とした日々を過ごす元天才調香師ピエール・アスラン、代々続く名家のベルナール・ラヴァリエールの4人にそれぞれ、良い変化をもたらしていく。

その帽子を持つだけで人生の正解がわかったかのように、考えや行動が変わっていき、結果、全てが良い方向へ向かうという、まさに魔法の帽子で、ファンタジーなお話だった。

フランスについてあまり知らないので、なんとなくでその時代のフランスを見ていたが、もし詳しく知っていたら、物語の情景を想像することができ、もっと世界観を楽しめるように感じた。

ダニエル・メルシエは帽子によって人生がうまくいったかもしれないが、帽子に取り憑かれた行動の描写が多く見受けられ、個人的にはその少し異常に感じる行動の方が気になってしまい、物語の主軸を楽しむことができなかった。

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2024年09月01日

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現実とおとぎの世界が混ざり合っているのがおもしろい。持ち主を虜にするミッテラン帽子、私も手にしてみたい。あとパリのブラッスリーで牡蠣とサーモンを食べたくなった。

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2024年06月20日

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帽子という魔法をいい意味で言い訳にして、登場人物たちが一歩踏み出してゆく。でも、帽子は意思を持たないため、変わるきっかけは誰にでも眠っていることを教えてくれる。

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2024年01月09日

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何も特別な事件は起こらない。
でも、読ませる、止まらない面白さ。
小説はこうでないと!
ただ、個人的にはエピローグはなくても良かったな

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2023年06月16日

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フランス人にとって、ミッテラン大統領は特別な存在なのでしょうか。
帽子が去ったあとの人々の人生も描かれていて、帽子により人生が変わった人々のその後も興味深いです。
今は上手に感想を言えませんが、何年後かに再読し、未来の自分がどう感じるのかが気になる後味でした。

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2023年01月04日

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こんな“最強”の帽子があったら俺も欲しいよな。ミッテランも物語の背景のフランスも全然知らないから、随所に描かれる背景は退屈だし、ストーリーもまぁ何というか、格段におもしろいというわけでもない。だけど、TVでヨーロッパの石畳の広場を囲む歴史的な建造物のある風景を見る度に、なんだか知らないが憧れのようなものがあって、死ぬ前に一度実際にあの場所に立ってみたいなという思いがあるせいなのか、最後まで読んでしまった。

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2022年12月12日

Posted by ブクログ

持ち主を次々と変えた帽子が運んでくる幸運。
こういう設定好きです。

帽子の最初の持ち主は会計士・ダニエル。次は、止めたいのに不倫を続ける女性・ファニー。ファニーから、長らくスランプ中の調香師・ピエールへ。そして名家の資産家ベルナールへと持ち主は変わっていく。

何だか不思議な展開。
大きな変化のきっかけ・幸運の種は、実はほんの小さな偶然の出来事。そしてそれがもたらした気持ちの変化だったりする。
本来知るはずのない舞台の裏側を覗いてしまった気分で楽しい。
夢中…とまではいかなかったけど、ワクワクしながら読みました。
「大人のおとぎ話」という表現がしっくり。

個人的な感想ですが、「持ち主が変わる」で近藤史恵さんの旅小説「スーツケースの半分は 」が思い浮かびました。
お気に入りの1冊です♪

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2022年10月01日

Posted by ブクログ

お洒落なパリで暮らす夢のようなひとときを疑似体験。
訳者あとがきが読み応えあった。日本語の文章も、しばしば入れられている注釈も、とても良かったと思う。ほかの翻訳本も読んでみたい。

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2022年08月07日

Posted by ブクログ

フランス大統領のミッテランとブラッスリーで隣の席になった男は、ミッテランが忘れていった帽子を持ち帰ってしまう。その日から男の運が変わり、ヘッドハンティングされた。しかし幸運を運んできたミッテランの帽子を列車に忘れてしまう。次にその帽子を手にしたのは、恋人との密会に行く作家志望の女性だった。こうして、ミッテランの帽子は次々と人の手に渡っていくのだが、どの人にも新しい人生を開くきっかけを与えていく。
最後は、最初に帽子を持ち帰った男がミッテランの帽子を探し出すが、結局ミッテランに帽子を返しに行く。

帽子が繋ぐ人生の転機を迎えた人々。最後のオチもしゃれていてフランス文学らしさを感じる。

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2023年05月14日

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