感情タグBEST3
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『ある骨董品コレクターの妄想的おとぎ話?』
以前、TLで見て気になっていた『モレスキンの女』の作者のデビュー作。自分にそっくりな肖像画と出会ったことで、夢のような展開が… どことなくフランスっぽさが漂う雰囲気に酔いながら楽しむ大人のためのおとぎ話…
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映画みたいなシーンの繋ぎ方。
主人公の小難しい話し方といいオタク感といい、ところどころすっきりしないところといい、
なんだか森見登美彦味も感じるような。
私はとても好きだった。
フランス革命あたりの歴史に詳しくなると余計背景がわかりやすいんだろうなぁ…
引用部分は意味はわかるが深く理解はできなかった気がする。
とてもご都合主義な話ではあるけど、それもそれで好きだし、最後にけじめがついたのは好印象。
同著者の他2冊の翻訳本も評価がいいので気になるところ。
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これまでの流れで新作かと思いきや、思いがけずアントワーヌ・ローランさんの初の作品とのことを訳者の方の後書きで知り、読めたことが嬉しかったです。
今までの2作と比べると少し分かりにくい部分が多い気がしたけど、それでも雰囲気はそのまま、ミステリーとファンタジーの間をうろうろという感じでした。
ミッテランの帽子や赤いモレスキンの女に続く素敵な作品を読める日が楽しみです。
できれば今年は原書を読めるようになりたいなあ。
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アントワーヌ・ローランの処女作とのことで、飛びついて読みました。
面白いことは面白かったのですが、前2作(特にミッテランの帽子)があまりにも良かったため、期待値が高すぎて星マイナス1になってしまいました。
最初の作品だから、なのか、強引に感じる展開もあったように思います。逆順でミッテランの帽子→赤いモレスキンの女→本作と読んでいれば、より面白く感じることができたかもしれません。
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『ミッテランの帽子』や『赤いモレスキンの女』のアントワーヌ・ローランによる記憶とそれとの決別を巡る話。
雰囲気がパリ、フランスという感じ。取り扱っている素材が骨董ということもあり、フランスや家族の歴史と記憶を辿る。自分に似た人物が描かれた肖像画との出会いから彼自身の祖先やフランス革命にまで遡り、かつそれが現在の主人公にまでつながる。過去に別れてしまった道を辿り直した末に現在と決別し別の選択肢を選ぶ。
フランス語のタイトルはAilleurs j’y suisで英語にするとelsewhere if I am there。私がいるかもしれないどこか。まさにその通りのタイトル。人はどこにいるのが正解だったのか、あるいはそもそもそんな場所は存在するのか。すべてはフェイクではないのか、といったことを思った。
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期待を裏切らない世界観、面白さだった。大人のためのおとぎ話、とはよく言ったものだなぁ。なんというか、私の好きなフランスがこの人の本の中にはあります。
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主人公のショーモンは、骨董品をコレクションすることを趣味としていました。
そしてある日、オークションで驚くほど自分そっくりの肖像画に出会い、競り勝って高値で落札します。
この肖像画の人物の正体を探り進めるに連れ、物語は思わぬ方向へと流れ始めます。
以前読んだ『ミッテランの帽子』『赤いモレスキンの女』の作者のデビュー作です。
この2つの作品が好きだったので楽しみに読みましたが、ちょっと最後が ん? という感じだったかも。
ただ、予想外の展開は読んでて面白かったです。
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骨董品に魅せられた男が出会う
自分に似た古い肖像画が
この男の人生を180度変える事になる。
夢の中での死刑台へと赴く自分や夢の中の
謎の女。
それは全てこの小説の伏せんとなり
第二の人生を偽り現実の人生を亡き者と
した。
それでも過去に蒐集した骨董品のお宝が
忘れられず前妻の家から盗み
コッソリと倉庫を隠れ家としお宝を
楽しんでいたのだ。
だか、第二の夢の中の様な人生には
彼が固執したお宝達を代償にして
改めて得た物になった。
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ものすごく楽しみにしていた一冊。
けど、期待が大き過ぎたのか、拍子抜けだった。
前2作がとても面白かったので、この作品はちょっと物足りなさを感じた。
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パリの弁護士ショーモンは骨董のオークションで自分そっくりの肖像画を落札する。だが、妻も友人もまったく似ていないと言う。信じられない思いで、ショーモンは肖像画の紋章のある地を訪れる。そこでショーモンを見た人々は
、驚きの表情を見せる。
思いもかけないストーリー展開だが、ちょっとシニカルな笑いもあり面白かった。ラストシーンが象徴的ともいえる。
Posted by ブクログ
パリ発、大人のおとぎ話第三弾。
弁護士ショーモンは、古いものが好きで趣味の骨董収集のコレクションも少しずつリビングへと侵入して妻に呆れられていた。
ある日オークションで見つけた自分とそっくりの肖像画を手に入れるが、妻も知り合いも全く似ていないと言う。
これが誰なのか調べるうちに…。
誰しも別の人生を生きられるなら、そうするのだろうか。
けっして騙すつもりではなくても、自然なかたちでそうなり、それで後悔がなければ別の人生を歩むのか…。
もし、妻が肖像画を見て似ていると言えば違っていたのか…。
ほんのちょっとのすれ違いですべてがひっくり返ることもある。
ただ今がしあわせだと感じるなら結果的に良いのかもしれない。
Posted by ブクログ
骨董好きの弁護士(成功した男)が、自分そっくりの肖像画を見つけたら…
おもしろいけど、、、
ミッテランの帽子を超えないかなぁ
でもこれがこの著者の処女作だそう。