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水たまりで息をする
ある日、夫が風呂に入らなくなったことに気づいた衣津実(いつみ)。夫は水が臭くて体につくと痒くなると言い、入浴を拒み続ける。彼女はペットボトルの水で体をすすぐように命じるが、そのうち夫は雨が降ると外に出て濡れて帰ってくるように。そんなとき、夫の体臭が職場で話題になっていると義母から聞かされ、「夫婦の問題」だと責められる。夫は退職し、これを機に二人は、夫がこのところ川を求めて足繁く通っていた彼女の郷里に移住する。そして川で水浴びをするのが夫の日課となった。豪雨の日、河川増水の警報を聞いた衣津実は、夫の姿を探すが……。女性が主体として生きていくことの難しさを描いた物語。 -
レディ・キラー
“今夜8時、レディを殺す。どうにかできるかい?”金髪の少年が持ってきた一通の手紙は、新聞の文字を切り抜いて綴ってあった。一見してホース刑事は誰かのいたずらだろうと思った。しかし、上司のバーンズ警部の命令は絶対だった――レディを探せ。その手紙を前にした刑事たちが奇異に感じたのも無理はなかった。だが、そのとき犯人は!? -
いつかの人質(角川文庫)
宮下愛子は幼いころ、ショッピングモールで母親が目を離したわずかなすきに連れ去られる。それは偶発的に起きた事件だったが、両親の元に戻ってきた愛子は失明していた。12年後、彼女は再び何者かによって誘拐される。一体誰が? 何の目的で? 一方、人気漫画家の江間礼遠は突然失踪した妻、優奈の行方を必死に探していた。優奈は12年前に起きた事件の加害者の娘だった。長い歳月を経て再び起きた、「被害者」と「加害者」の事件。偶然か、それとも二度目の誘拐に優奈は関わっているのか。急展開する圧巻のラスト35P! 文庫化に当たり、単行本から改稿されたシーンも。大注目作家のサスペンス・ミステリー。(解説:瀧井朝世) -
一行怪談
穂村弘氏、推薦! たった一行なのに、怖い。想像力が喚起され、不思議な怖さが込み上げてくる怪談を二百近く収録。じわじわと想像力を刺激される、まったく新しい怪談集。 【一行怪談凡例】●題名は入らない。 ●文章に句点は一つ。 ●詩ではなく物語である。 ●物語の中でも怪談に近い。 以上を踏まえた一続きの文章。 ◎内容例 今まさに電車が迫る線路上に、物欲しげな目つきの人々が立っていたので、踏み切りに身を投げるのは止めにした。/寝る時に必ず、洗濯機を回し続けることだけは忘れないよう願いますが、それさえ守ればたいへんお得な物件だと思いますよ。/世界中あらゆる料理を食べても、いまだ思い出の味に辿りつけない彼には、産まれなかった双子の片割れがいるそうだ。 -
後宮に紅花の咲く~濤国死籤事変伝~
入宮した高明珠は、困窮する実家への仕送りのため、他の妃たちに「男児が産まれない」護符や怪しげな品々を密かに売っていた。濤国には、帝の男児を産んだ母は殺される貴母投法という習わしがあり、妃たちは男児を生みたくなかったのだ。十分に気をつけていた明珠だが、突然帝に呼び出され、商売の交換条件として、ある探索を命じられる。帝は貴母投法を廃そうと、密かに動いていたのだった。明珠に課された探索とは――! -
神宝聖堂の危機
若き呪い師と争乱の張本人は、真正面対決へ! 神宝聖堂の王国に乱を成すフマイヨ王の真のねらいとは? 力をためる若い呪い師と幼い姫たちは試練を受け止められるのか? 超古代ファンタジ-巨編、愈々佳境に! ーー若い大神官・リバスが神宝聖堂を護(まも)るギセア王国の幼姫・ファネラには、未開花の神賜力が備わっていた。敵王・フマイヨは、ファネラを妻に奪い取ろうと企み、霊の力を用いて戦士・カナーンの命を脅(おびや)かし、ファネラを敵国へと連れ出す。リバスらはファネラを連れ戻そうと、敵国に忍び込むが……。「神宝聖堂」シリーズ続編、傑作ファンタジー・ノベル。幼姫を妻に奪い取る敵王の陰謀を打ち破れ! -
その手をにぎりたい
銀座鮨店に10年通ったバブル期OL物語。 80年代。都内で働いていた青子は、25歳で会社を辞め、栃木の実家へ帰る決意をする。その日、彼女は送別会をかね、上司に連れられて銀座の高級鮨店のカウンターに座っていた。彼女は、そのお店で衝撃を受ける。そこでは、職人が握った鮨を掌から貰い受けて食べるのだ。青子は、その味にのめり込み、決して安くはないお店に自分が稼いだお金で通い続けたい、 と一念発起。東京に残ることに決めた。 お店の職人・一ノ瀬への秘めた思いも抱きながら、転職先を不動産会社に決めた青子だったが、到来したバブルの時代の波に翻弄されていく。 -
ぼくはねこの管理人
川越市にある古い木造アパート「浪漫荘」。 その管理人の孫である漫画家志望の門脇暖(だん)は、祖母・門脇ちえが亡くなってしまったために管理人となった。 近々取り壊すことになるだろうと両親に言われているが、祖母の思い出の浪漫荘をなんとか立て直したい。 そう思う一心から、自らの夢を追いながら管理人として働きはじめた。 その浪漫荘には、祖母の飼い猫だった「ちっちゃいのすけ」が遺されていた。 ハチワレの黒猫で、足だけが白いいわゆる「靴下猫」だ。 話しかけるとまるで話が分かるようなそぶりをする「ちっちゃいのすけ」だが、まさか本当に分かっているはずはあるまい。 そう思いながら、暖は自身の悩みを打ち明けたりしてみるのだった。 * * * ぼくの名前は「ちっちゃいのすけ」。 「浪漫荘」という古いアパートに住んでいる猫だ。住人たちには「ちーちゃん」と呼ばれながら暮らしている。 管理人のおばあちゃんが突然病気で亡くなってしまい、ぼくはひどく悲しんだけれど、 住人のみんなと亡くなったおばあちゃんのことばに支えられ、今もなんとか暮らしている。 そんなところに、新しい管理人がやってきた。 頼りない青年で、おばあちゃんの代わりなんかつとまるわけないのは承知だけど、実は助けてもらった過去がある。 その恩に報いるために、この縄張りを守る手伝いと、らくがきばかりする夢を追いかける手助けをしてやろうと思う。 住人たちはいろんな事情を抱えてここにいるけど、果たして暖は一人前の管理人になれるだろうか? * * * 「浪漫荘」に暮らす暖と住人たち、そして人のことばが分かる猫の「ちっちゃいのすけ」が贈る、 過去の悲しみを乗り越え、今を生きる強い気持ちが湧き上がる、温かな連作短編集。 -
夜パフェ王子のパルフェな謎解き
月夜の桜並木を少し歩いた先の、こぢんまりとした古いビルに、夜パフェ専門店「ムーンシャイン」がある。パティシエのカイリは端整な顔立ちだが寡黙なため、愛想よくお客さんと話すのは店長のフィルの役目。そんな大学生コンビがお客さんの日頃の気がかりから夫婦の危機、はてはご近所トラブルまで解決していくコージーミステリ。パフェと一緒に召しあがれ! -
ホワイトカメリア
SNSで話題のWEB小説家・MIYAMUが2022年2月ついに初の小説を出版決定! 「寝息を感じられる距離にいられた、束の間の朝を 揺れる日々の中、震える指先で求めてくれた夜を 冷たい朝露に濡れて、麗しく咲いていたあなたを 愛しています。心から。 あなたが私の最後の人」――――『ホワイト・カメリア』 SNSにて話題を集めるWEB小説家のMIYAMU×人気イラストレーターyasunaが共作で贈る 2022年最初のラブストーリー。 6人の男女のもどかしく、やるせない恋模様。 私たちは、それぞれに傷を負っている。 その傷を見せないよう、隠しながらもがいている。 誰かを本気で愛した途端、誰かの物語では悪者になる。 正論はときに暴力になる。 恋愛に、正しいも正しくないもないのだ。 これが、複雑すぎる現代を懸命に生きる若者たちのリアルな恋愛のカタチ。 -
極道の嫁
かつて「ミナミの宝石」とまで呼ばれた、武闘派やくざの組長の妻・瑠依は、ラブホテルの一室で縛られていた。M字開脚の状態で身悶える瑠依。「だ、誰や、あんた」。敵対する暴力団に雇われた色事師・蛭田が舌なめずりする。「匂ってきましたね、姐さん。発情したメスの匂いが ……」。勝気な〝極妻〞が、抵抗虚しくメス奴隷に調教されていく――。 -
オリーブの実るころ
恋のライバルは、白鳥だった!?結婚、終活、離婚、妊娠……。 身に起こりうるライフイベントを、不思議な軽妙さで描く6つの短編集。 「家猫」 ハイスぺ彼氏には化け猫みたいな母がいる。もしほんとうに結婚するなら、あの化け猫を少しずつ弱らせる方法を本気で考えなくちゃならない。 「ローゼンブルクで恋をして」 突然行方をくらませた父。終活のために向かった先は、瀬戸内の選挙事務所。そこには小柄で逞しい女性候補者の姿があった。 「川端康成が死んだ日」 母は、あの日を限りに帰ってこなかった。当時の母の年齢を超えてしまった私に、母から最後の願いが届く。 「ガリップ」 ガリップが想像妊娠したのは、わたしたちが結婚した翌年の夏だった。妻と夫とメス白鳥の三角関係の顛末。 「オリーブの実るころ」 斜向かいに越してきたのは、前科者の老紳士。品のいい佇まいからは想像もつかない大恋愛の行末は? 「春成と冴子とファンさん」 彼の両親のもとへ、なぜか一人で結婚報告に行くことに。離婚した二人は、思い思いの生活をしていて……。 -
想いをつなぐハイウェイ 幸せジャンクション2
出会いの数だけ、道がひらける。 退職金代わりに手に入れたキャンピングカーで、東へ西へ、人助け。 小さな優しさが奇跡を起こす、人情ロードノベル! 勤務先の運送会社が倒産し、 退職金代わりにキャンピングカーを手に入れた主人公・浜浦遼二。 困っている老婦人に手を差し伸べたことをきっかけに、 介護福祉士の多智花夕夏とともに「ちょっとした手助けの旅」に出ることに。 今回の旅のミッションは、名古屋から東京へのアロワナ運送。 そしてその帰り道に、老婦人を兵庫まで送り届けるというものだった。 ところが、新しい依頼が舞い込んだことによって 旅は思いがけないほうへ進んでいく。 道中、たくさんの出会いがあるなかで 浜浦と多智花の異色コンビは、また新たな人生の分岐点を迎えるのだった―― 「心があたたかくなる」「爽快感が心地いい」と大好評の 『幸せジャンクション』の名コンビが、今度はいったいどんな旅に出るのか。 ぜひ、お楽しみください。 ▼目次 第1章 いざ東へ 第2章 再会そして新たな出会い 第3章 それぞれの終着点 あとがき -
魔女の魔法雑貨店 黒猫屋 猫が導く迷い客の一週間
日々のもやもや、困りごと、迷い客の目の前にふと現れる「魔女の魔法雑貨店 黒猫屋」。弦巻淑子さんは、この街で噂の魔女で、黒猫屋の店主でもある。「魔女の魔法あります――」そんな店の看板から猫(ぼく)は、今日も迷い客と魔女の起こすささやかな奇跡を見守っていて――!? ほんの少し疑いながらも、不思議と心が解きほぐされてゆく――。あったか小さな奇跡の物語! 【目次】プロローグ 導き猫と迷い客/第一話 月曜日のバスタイム ――命は庭に咲いている――/第二話 火曜日はイースター ――コスメカウンターの新米魔女――/第三話 水曜日のおまじない ――花を食べる――/第四話 木曜日の闇夜 ――死者からのメッセージ――/エピローグ 金曜日は魔女のささやかな休日 -
エール!
笑って泣いて元気になれる、お仕事小説アンソロジー第1弾!! 漫画家、通信講座講師、プラネタリウム解説員、ディスプレイデザイナー、スポーツ・ライター、ツアー・コンダクター。6人の「働く」女性たちが、ときに悩み、へこみながらも、自分らしい生き方を見つけていく姿をいきいきと描く。漫画家の収入の仕組みや、ディスプレイデザイナーの働く時間、ツアー・コンダクターのスケジュールなども盛り込み、気になる職業の豆知識や裏側も楽しめる。仕事帰りの電車の中で、一日の終わりのベッドの中で、お疲れのアナタを癒やす全6話を収録。人気作家が競作!! 責任編集/書評家・大矢博子。 -
ゲーム・メーカー 沈黙の侵略者
東京湾浦賀航路上で、大型商船2隻が続けて爆発・炎上した。当初、事故かと思われた事案は、海中に仕掛けられた機雷による爆発と判明し、日本はかつてないテロの恐怖に晒される。どこの国が、いったい何者が、機雷を仕掛けたのか。さらに東京湾上空を哨戒していた、『P―1』対潜哨戒機が地上から撃墜され、日本は、空と海の動きを封じられる。かつてない危機に、株価は暴落し、経済は壊滅的ダメージを受ける。掃海母艦『うらが』に乗艦した、海上自衛隊掃海隊群司令の岡本は、湾岸戦争の死地を経験した機雷処理のスペシャリスト・奥寺一佐を現場へ送り込むことを決意する──。 -
語り手の事情
テーブルの脚すらも包み隠しほど性倫理に厳格なヴィクトリア時代の英国、性妄想を抱いた紳士だけが招かれる謎の屋敷があった。童貞喪失、女装、性奴隷の調教から果ては性の魔物まで、メイドの姿を借りた“語り手”の目前で繰り広げられる奇怪な性の饗宴の行方は。19世紀の好色文学に材を採った21世紀の奇書。 ●酒見賢一(さけみ・けんいち) 福岡県生まれ。愛知大学卒業。1989年『後宮小説』で第1回日本ファンタジーノベル大賞を受賞(「雲のように風のように」の題でアニメ化)しデビュー。1992年『墨攻』他で中島敦記念賞を、2000年『周公旦』で、新田次郎文学賞を受賞。その他、『陋巷に在り』『泣き虫弱虫諸葛孔明』など著書多数。 -
死刑、廃止せず
未来は、明るく開けているはずだった。お見合い相手の女性との楽しい食事の席、突然の乱入者により、最愛の息子が惨殺される。しかも犯人は、過去に二度の殺人歴のある青年だった。なぜ、息子は殺されたのか? 事件を追う中で、父親が知った衝撃の事実とは。息子よ、父は復讐する……。美貌の推理作家・吉本紀子と警視庁広域捜査官・上島透も登場し、手に汗握る物語は意外な結末へ。鮎川哲也賞受賞の著者が贈る至高のエンターテインメントノベル。 ●石川真介(いしかわ・しんすけ) 1953年、福井県鯖江市生まれ。東京大学法学部卒。トヨタ自動車に40年間勤務。1991年に『不連続線』で第2回鮎川哲也賞を受賞。錯綜したストーリーと堅牢な構成、女性の数奇な運命と斬新な社会テーマ、丹念な現地取材に基づくローカル描写とグルメ、そして奇抜なアリバイ崩しの長編旅情ミステリーを得意にしている。主人公は推理作家・吉本紀子と広域捜査官・上島警部。作品は『女と愛とミステリー』(テレビ東京)、『木曜ミステリー』(テレビ朝日)でドラマ化。福井ふるさと大使。鯖江市ふるさと大使。日本推理作家協会会員。 -
死者の誘拐
不可解な誘拐事件に巻き込まれた敏腕私立探偵が、美女消失のトリックに挑む! 私立探偵の牧原慎介は、資産家の兵藤慶一から妻・理絵子の不倫調査を依頓された。さっそく牧原は行動を開始するが、彼女は何者かによって誘拐されてしまう。それまでの経緯から、理絵子の不倫相手・板山に疑いをいだいた牧原は彼の周辺を洗い始めるが、彼の足取りは杳として知れなかった。身代金の受け渡し時に一瞬のチャンスを見出そうとする牧原は、犯人の逃走トリックを鮮やかに見破るが…。●大谷羊太郎(おおたに・ようたろう)1931年、東大阪市に生まれる。慶応大学文学部国文学科中退。大学在学中にプロミュージシャンとしてデビュー。芸能界で過ごした後、1970年に『殺意の演奏』で第16回江戸川乱歩賞を受賞。翌年より推理作家専業。トリック中心の推理小説を120冊以上発表。近年は時代小説でも多くの著書を発表している。 -
戦前日本モダンホラー傑作選 バビロンの吸血鬼
「大正末期から昭和十年代半ばにかけての十数年間は都市部を中心に「昭和モダン」と呼ばれるスマートで軽快な大衆文化が栄え、人々がこぞって新奇な刺激と快楽を追い求めた時代であった。同時に、生活様式の変化にともなって昔ながらの怪談とは趣きを異にする新しいスタイルの怪奇小説が生まれ、娯楽として享受された時代でもある」(序文より)この時代の研究者が精選した21篇。当時ホラー小説の分野で中心的な存在だった〈新青年〉誌掲載作を除外し、犯罪実話雑誌から少年誌まで幅広い媒体から集めた。/【目次】序文 恐怖が娯楽だった時代 会津信吾/高田義一郎「疾病(しっぺい)の脅威」/椎名頼己「屍蝋(しろう)荘奇談」/渡邊洲蔵「亡命せる異人幽霊」/西田鷹止「火星の人間」/角田喜久雄「肉」/十菱愛彦「青銅の燭台(しょくだい)」/庄野義信「紅棒で描いた殺人画」/夢川佐市「鱶(ふか)」/小川好子「殺人と遊戯と」/妹尾アキ夫「硝子箱の眼」/宮里良保「墓地下(ぼちした)の研究所」/喜多槐三「蛇」/那珂良二「毒ガスと恋人の眼」/高垣眸「バビロンの吸血鬼」/城田シュレーダー「食人植物サラセニア」/阿部徳蔵「首切術の娘」/米村正一「恐怖鬼侫魔(きねま)倶楽部奇譚」/小山甲三「インデヤンの手」/横瀬夜雨「早すぎた埋葬」/岩佐東一郎「死亡放送」/竹村猛児「人の居ないエレヴエーター」 -
思い出トルソー~針の魔法で心のホコロビ直します~
引きこもり気味の日壁エレナは、裁縫師だった祖母の縁で北千住にある仕立屋『テーラー・ランタナ』を手伝うことになった。オーナー・悠木智広のホスト時代の客だった双子の姉妹から、亡き伯母のウエディングドレスをリメイクして欲しいと依頼されたのだが、二人の好みは見事にバラバラで……。エレナは祖母譲りの技術で依頼人の思いに応えられるのか!? -
チーズ店で謎解きを
入社5年目、日本酒とつまみをこよなく愛する園羽純は、店員にイケオジがいる、と誘われ、同期の萩とチーズ専門店「フォンテーヌ」にやってきた。おしゃれな雰囲気に気圧されていたが、チーズのおいしさは格別で、早々に虜になった。そんなとき、敬愛する部長に不倫疑惑が発生! その謎を解き明かしたのは、「フォンテーヌ」だった。「後宮の検屍女官」シリーズの著者が贈る、チーズと謎の美味しいマリアージュ小説! -
新宿特別区警察署 Lの捜査官
歌舞伎町、新宿二丁目、三丁目を管轄する「新宿特別区警察署」。その担当区域の地図上の形から、「新宿L署」と呼ばれている。その「L署」に本日着任の新井琴音警部は、小3の息子のインフルエンザで初出勤すら危ぶまれていた。夫の敦は警視庁本部捜査一課の刑事だが、琴音のほうが階級は上で、夫婦仲はぎくしゃくしている。大幅に遅刻しつつも琴音がなんとかL署に到着した途端、個性的な服装の女性部下・堂原六花巡査部長から管内で殺人事件が発生と聞く。歌舞伎町のホテルで全裸の中年女性の遺体が発見され、その女性の息子がノコギリを持ち逃走中というのだ。琴音は、レズビアンであることをカミングアウトしている六花から、L署が管轄するこの独特な界隈の歴史や情報を聞き、捜査に入る。その夜、二丁目のショーパブで六花に会った敦だが、上階のイベントスペースで無差別殺傷事件が発生。犯人はその場で自殺したが……。母であり妻であり警察署幹部である琴音と、レズビアンの異色捜査官として男性中心組織の中で闊歩する六花。 L署の他の面々と共に、事件解決に向けて奮闘する!
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