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その家には約束事がある。それは“決して一人で入ってはいけない”ということ――。 大学生の冬馬が夏休みに実家に帰省すると、父親から民俗学を学ぶ学生・雪穂のフィールドワークのためにある場所への案内役を頼まれる。そこは例の約束事がある家だった。目的地に向かう道中、雪穂は不思議な話をする。曰く、例の家には必ず誰か一人が囚われて、次の人が来ない限り永遠に出られなくなってしまう、というもので……。 ――これは、家にまつわるひと夏の物語。
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Posted by ブクログ
「一人で入ると何者かに入れ替わられる家」では何が起きていたのか。 システムはホラーですが内容はミステリで、いい塩梅に融合されてましたね。 私が登場人物の名前を覚えられないせいでこれ誰だっけ?が多発してしまったのが申し訳なかったですが、『何かの家』というタイトルは痺れました。
「ひとりで入ると中にいるものと入れ替わってしまう家」を軸に進むホラー(特殊設定)ミステリ。 入れ替わりが頻繁に起こるのでややこしく「これがこうなって、いまは……」となるがそれが楽しい。三人のきょうだいが仲良しなのできょうだいモノ好きな身としては加点要素。 正直読み取れていない部分(入れ替わり、結末)...続きを読むがありそうな気がするが充分に楽しい作品でした。
その《家》には"決して一人で中に入ってはいけない。"という約束事がある。 最初はラノベっぽい登場人物に辟易してしまったけど、ぐいぐい読ませる展開に一気読み。 ちょっと頭がこんがらがりそうになりながらも非常に楽しめました。 ただ、ラスト丸投げの謎、一応この人かな?ってのはわかった...続きを読むけど、無理があるような…
ホラーなのかミステリーなのかパズルなのか。 家に入りかくれんぼをすると、入ってきた人に成り代われる不思議な家。 中身も外見も変わるのに、周りから別の人と認識される。書き換えられるというのだろうか。個人が変わるだけならばと思ったけれど、自分を全く別の人ととして接せられることが怖いのか、自分ではない人を...続きを読む自分として接している周囲が怖いのか、何が怖いのかはよくわからない。 ただ○○の家と作中で出る単語が、人が入れ替わった途端名前が変わり、主人公も含めそれを当たり前のように会話で使うことにゾクリとする。 最後のパズルのような展開は目まぐるしすぎて理解するまでに時間がかかり、最後も感動的な展開を匂わせそうにしているのに楽しめない。
ホラー小説かと思ったが怖くなくミステリー色が強いから楽しめた! ある条件で『何かの家』に入れ替わりで囚われる事になる設定は良かった! しっかり練られてるがやや複雑だったのが残念でした!個人的にジョジョの第四部の鉄塔のエピソードを思い出した(笑) 最後のある人物の謎にモヤモヤ。
一章でさらっと家の名前が変わったところで、「うわこれ面白い!!」と鳥肌。一章だけの短編ホラーでも十分なくらいです。でも最後まで読むとまた違う面白さがあります。 …ですが、ところどころ分かりづらい…!家の特性に関する部分は前述のとおりそれが面白さの根幹にあるのですが、白乃の存在や冬馬の入れ替わりの部分...続きを読むをもう少し丁寧に描写してあると文句なしの★5つでした。特に白乃が誰なのかを匂わせている部分(多分白乃がずっと冬馬を好きだった理由でもある)は、説明が足りなくてもったいない!!というのが正直な感想です。
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