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授業の復権
授業時間と学習量を減らしても、「落ちこぼれ」も「不登校」もなくならなかった。なぜか。それは、教育改革が制度論に終始し、学校は勉強するところであり、授業こそが学校の「魂」であることを忘れているからにほかならない。一方、不毛な改革論議に左右されることなく、ひたすら子供たちの学力向上を願い、授業技術の開発と熟練に挑んできた教師たちがいる。彼らの授業に学校を再生させるカギが隠されている。 -
華麗なる一手
ギャンブル好きな父親のせいで、名門ベインブリッジ家は没落し、エイミーの社交界デビューはみじめな結果に終わった。日々節約に追われ、つましい生活を送っていたエイミーだったが、1枚の宝くじを拾ったことから運命は大きく動く。3万ポンドもの当たりくじ! でも落とし主はいったい誰?返すべき相手を見つけるため再び社交界に足を踏み入れた彼女は、兄の友人であり、放蕩者で知られるタラント伯爵と出会う。エイミーの本能は彼に近づくのは危険だと告げていたが、ひょんなことから伯爵と1週間過ごすことになってしまい……。 -
いつか終わると知りながら
世界中の女性を虜にする悪名高き企業家、ウォリック・キンケイド。彼と一夜をすごすなんて、アンバーにとっては青天の霹靂だった。ましてや翌朝、一緒に暮らしてほしいと言われるとは。ただし、ウォリックははじめに釘を刺した――愛はおろか結婚も子供も望まないし、続いてもせいぜい1年だが、と。そんな身勝手な提案はつっぱねるべきだったけれど、すでに恋に落ちていたアンバーは彼の胸に飛び込んだ。10カ月後。最近、ウォリックの態度がよそよそしくなってきた。今夜も手料理を用意して待っているのに、彼は帰ってこない……。■アンバーの愛が深まるほど、ウォリックの態度は冷めていく。切ない恋の反比例には、彼の人生を享楽的なものにした、ある知られざる秘密が関わっていました。真実が明かされたとき思わず涙がこぼれる、ミランダ・リー渾身の感動傑作! -
マドリードの熱い奇跡
人でごった返すスペイン、マドリードの空港。搭乗便を待つメーガンは思いがけない人物にでくわした。エミリオ・リオス――以前から憧れていた兄の友人であり、いまや派手な女性関係で知られる裕福な実業家の彼。2年前に冷たくあしらわれて以来、距離をおいてきたけれど……。すると彼は挨拶もないまま、メーガンを引き寄せてキスをした。呆然とするメーガンに、彼は謎めいた視線を送ってたたみかける。「今夜、僕と一緒に過ごさないか?」「100万ドル出せるならね」動揺のあまりメーガンは軽口で返した。それが、めくるめく嵐のような1日の始まりだった――■恋する主人公たちの心の機微を繊細に描くキム・ローレンス。特に純真なヒロイン像に定評があり、その人気はじわじわと広がって、ハーレクイン・ロマンスを代表する作家になりました。先月の新刊『指輪より愛を』とともに、彼女の世界に浸ってください。 -
ひとときの愛人
両親に続いて兄も亡くしたルーシーは、今や天涯孤独の身だが、その両親の遺した会社が売却されそうだと知って驚いた。しかも、それを企んでいるのは筆頭株主のロレンツォ・ツァネッリ!ロレンツォの弟とルーシーの兄はかつて親友同士だったが、登山中の事故で兄だけが助かり、彼は今でも私を恨んでいるのだ。でも、両親の唯一の形見を守るには、ロレンツォに懇願するしかない。だが恥を忍んで出向いたルーシーを一笑に付し、怒りをあらわにしながらもロレンツォは激しいキスをした。いったいどういうこと? ルーシーは想像もしなかった――彼のこのうえなく甘美で残酷な復讐が始まろうとしていることを。■セクシーなストーリー展開が得意なジャクリーン・バードが、魅力的で傲慢なラテンヒーローとの危うい恋を描いた待望の新作です。 -
初恋の夢のあとで
これは周到に計画された、私への残酷な仕打ち?シャーロットはローハンを前に、そう思わずにいられなかった。一族が代々暮らす広大な屋敷を買い取ったのが、彼だったなんて。あんなに愛していたのに、彼は追われるように町をあとにした。シャーロットの兄が、川で溺れて帰らぬ人となったりしなければ、すべては今と大きく違っていたかもしれない。一緒にいた兄の死の責めを負って、ローハンが町を出たのち、シャーロットは兄の友人と結婚した。結婚せざるをえなかったのだ。そのとき彼女は、かわいい息子のクリスを授かっていたのだから。シャーロットは怖かった。亡き夫と過ごした愛のない結婚生活よりも、ローハンになじられることよりも、彼がクリスを見てどう思うかが……。★昨年10月、上下巻の長編『地上のエデン』を刊行し、好評だったマーガレット・ウェイ。彼女のオーストラリアへの愛が余すところなく描かれた力作を、心ゆくまでご堪能ください。 -
スペイン公爵の愛人
ローレンは今夜、久しぶりに会うスペイン人の恋人ラモンにあなたの子どもを身ごもった、と言うつもりだった。ところが二人の今後に話を向けた途端、ラモンは驚くべきことを言う。彼は企業グループの総帥であるだけでなくスペイン公爵家の跡取りで、花嫁はいずれ貴族の家柄から“ふさわしい女性”を迎える、と。一時の相手と宣言され、ローレンは何も告げずに彼のもとを去った。1年半後、彼女が働く弁護士事務所に突然ラモンが現れ、ローレンを彼の会社の専属弁護士として雇いたいと言いだした。いっしょに仕事をしていれば、いつか息子のことを知られてしまう!そして、いまも彼を忘れられずにいることを……。 -
一夜だけの身代わり
夜明けの光の中でキャロラインは愕然とした。そこは昨夜初めて会った男性――ルーカスの豪邸のベッドの上。大学の同級生ダニーからロシア語の通訳の代役を頼まれ、“ダニー”としてルーカスの通訳を務めた結果がこれだった。恥ずかしさのあまり、キャロラインは書き置きも残さずに立ち去る。一方、ルーカスは彼女に逃げられたと知り、自尊心を傷つけられながらも、後腐れのない別れに安堵した。だが翌日、仲介者から“ダニー”は娼婦だと聞かされて激怒する。それでも甘美な一夜が忘れられず、彼女の家を訪ねると、ダニーと名乗って現れたのは、まったく別の女性だった! -
眠れぬ夜の精神科-医師と患者20の対話―
「眠れない」「会社に行くのが辛い」「気がつくと手首を切ってしまう」――さまざまな症状に苦しみ、精神科を訪れる人々。しかし、そこでは実際にどのような「治療」が行われているのか、意外と知られていません。精神科医が、豊富な臨床経験をもとに、診察室でのやりとりを再現。原因は? 治療法は? 薬の副作用は? 誰もが知りたい「心の病」に関する二十の疑問に、医師が本音でこたえます。 -
お坊さんが隠すお寺の話
日本人から信心が失われて久しい。それでもお寺は、「葬式仏教」を頼みに、かろうじて生き延びてきた。しかし、法外なお布施や戒名料ばかりを要求する一部住職に、檀家さんの我慢は限界寸前。結果、仏教に頼らない葬儀が急増、さらに過疎化や後継者難の影響もあって、地方の末寺は崩壊の危機に……。自業自得の日本仏教に、再生の道はあるのか。お坊さんが黙して語らない、それでも知っておきたい、現代のお寺事情。 -
聖路加病院訪問看護科―11人のナースたち―
たった一人で患者宅を訪れ、医療行為から生活面のケアまで全てをこなす「訪問看護師」。在宅介護や在宅死が大きな注目を集め需要が高まる中、その数は急速に増えつつある。そうした数ある訪問看護ステーションの中でも最先端を走るのが聖路加病院だ。11人のナースたちが昼夜を問わず飛び回る。終末期医療から難病の小児まで――「よりよく生きることとは何か」に正面から向き合う彼女たちの等身大の姿を描く。 -
思いがけない秘密
イギリスの田舎で小さな花屋を営むジェマイマは、ある日、店の前に止まる高価なスポーツカーを見て青ざめた。2年前から別居する夫アレハンドロ――とうとう彼がやってきた!アレハンドロとは出会ったとたんに恋に落ちて結婚し、伯爵である彼のスペインの城に移ったが、すぐに夫の情熱は失われた。流産を機に、ベッドさえも別にしはじめた彼から、逃げ出してやっとこの平穏な生活を手に入れたのだ。相変わらず相手を威圧する口調でアレハンドロは言い放った。「僕を裏切った女と今すぐにも離婚したい」ええ、もちろんだわ。ある秘密を彼に知られる前に……。■今月から3カ月連続で、すれ違ってしまった男女の愛のゆくえをテーマにしたミニシリーズをお届けします。大人気の作家リン・グレアムが描くエキゾチックなヒーローたちとの恋模様です。 -
呪われた薔薇
モンテベロ王国でアクセサリーショップを経営するローズは、先祖代々受け継がれてきた不思議な能力(ギフト)の持ち主。ある夜、空港が燃える予知夢を見て通報したところ、逆に空港爆破の犯人とみなされ、厳しい取り調べを受けた。驚いたことに翌日、尋問の場にいたアンドルー伯爵がローズの店を訪れて臆面もなくデートを持ちかけた。私を犯人と疑って監視するつもりなのね。彼女は警戒心をあらわにしたが、伯爵に手を取られてはっとした。あの予知夢のなかに現れた男性……燃えさかる炎のなかで私の腕をつかんだのは、この人だわ!伯爵、あなたはいったい何者なの? -
指輪より愛を
ダーシーは母が家出したという連絡を受け、ヨークシャーの実家でクリスマス休暇を過ごすことになった。家事の切り盛りをするあいまに外で息抜きをしていたとき、突然、見知らぬ男性が近くの木から落ちてきた。けがをした彼に駆け寄ったダーシーは、思わず頬を赤らめる。こんなに男の人に近づくなんて……しかも、これほどセクシーな人に。だが、彼からはどうやら少年だと思われているようだ。屈辱感と切なさをおぼえながらも、ダーシーは自宅での手当てを申し出た。厚手の服を脱いで結い髪をほどいた彼女の姿を見た瞬間、自分の間違いに気づいた彼の静かな瞳に、熱い炎がともった。 -
忘れ去られた恋人
4年前、ケイトはクリスティアーノとモナコで出会った。マスコミを賑わすほど有名なイタリア人の彼がケイトを誘い、二人は一夜をともにして、奇跡的に身も心も結ばれた。ところが翌日、クリスティアーノは大事故に遭い、重傷を負う。妊娠していたケイトは手紙を書いたり、病院を訪ねたりしたが、著名人の彼に会うことは叶わず、むなしく時間だけが過ぎた。もう忘れよう。彼にとって、わたしはただの一夜の相手なのだ……。苦心してひとり彼の息子を育てていたある日、再会のチャンスが訪れた。もちろん彼はケイトを覚えておらず、残酷にも再び誘惑してきた!だがそのとき彼女は知らなかった――彼がケイトを忘れた深い事情を。■優れたストーリーテリングと丁寧な心理描写に定評があり、編集部一推しのI・グレイ。今回も感涙必至の上質なロマンスで、出色の出来映えです。 -
夢の国アンブリア
「あなたは、アンブリアのプリンスたちのことをなにか知っている?」その女性は思いつめた表情でデイヴィッドに尋ねた。意外な質問に、彼は息苦しさを覚え、聞き違いかとさえ思った。女性の名はエーメ。妹が残した赤ん坊の父親捜しに、テキサスからやってきたという。ロンドンで社交生活に明け暮れるデイヴィッドには、運輸会社の支社長とは別に、もう一つの隠された顔があった。それはアンブリアの王家に生まれたプリンス・ダリウスとしての顔。だが今はないこの王国の肩書は、限られた者しか知らないはずだった。驚くデイヴィッドに、エーメはさらに思いがけないことを告げた。赤ん坊の父親はプリンス・ダリウスだと、妹から聞かされたと。■10/20刊からレイ・モーガンの3部作〈夢の国アンブリア〉を3カ月連続でお贈りします。国を追われたプリンスたちが、それぞれの恋人とたどる祖国への旅路の結末を、どうぞお見逃しなく。 -
名誉の代償
父の死後、母と弟とともに慎ましく暮らすマリーナは、家計を助けるため、伯爵未亡人のコンパニオンとなる。雇主の息子から母に賭事をさせたらすぐにくびだと言われたが、着任早々、賭博場へ連れていかれる始末。しかも伯爵未亡人は因縁の相手との勝負に大敗してしまう。絶対に仕事を失うわけにはいかないマリーナは、その相手──放蕩者として名高い裕福な御曹司キットを訪ね、負債を帳消しにしてもらえないかと懇願する。ところが、その代わりにマリーナ自身を差し出せと言われ……。 -
罠にかかったシンデレラ
華やかなイルミネーション輝くクリスマス間近のロンドン。恋人にふられ、仕事を降格され、家まで追い出されたイーヴィーは、客室係として働く一流ホテルでスイートルームを整えていた。すると上司が現れ、今夜は空室のその部屋に泊まっていいと言う。渡りに船と喜び、イーヴィーは豪華な調度を汚さぬよう眠りについた。明け方、甘い唇の感触で目が覚めた。なぜ男の人が一緒にいるの!?その直後、カメラのフラッシュが光り、パパラッチが逃げ出した。隣の男性をよく見ると、このホテルのイタリア人オーナー、リオだ。これは罠だ、と憤る彼はイーヴィーの身の上についていくつか尋ね、きっぱり宣言した。「これから君との婚約を発表する。」 -
身内の犯行
いまや殺人事件のうち、二件に一件が「身内」で起きている! 愛すべき家族同士で、なぜ殺意が芽生え、どのようにして殺害に至ったのか? 秋田連続児童殺害などの子殺し、板橋両親殺害爆破などの肉親殺し、渋谷「セレブ妻」夫バラバラ殺人などの夫婦間殺人、そして、中津川一家五人惨殺などから現代の家庭内殺人の深層を探る。あなたの家族から殺人者を出さないために、身内ゆえの歪みを活写したノンフィクション。 -
安楽死のできる国
大麻・売春・同性結婚と同じく、安楽死が認められる国オランダ。わずか30年で実現された世界唯一の合法安楽死は、回復の見込みのない患者にとって、いまや当然かつ正当な権利となった。しかし、末期患者の尊厳を守り、苦痛から解放するその選択肢は、一方で人々に「間引き」「姥捨て」「自殺」という、古くて新しい生死の線引きについて問いかける――。「最期の自由」をめぐる、最先端の現実とは。 -
泣くのはおよしよ仔リスちゃん
街のダイナーでバイトして1番のかわいこちゃんと恋に落ちるはずだったのに!ぼくの前に現れたのは想い出の「先輩」…。先輩、10年前のあの日のこと本当に覚えてないんですか?個性派アユヤマネのお届けする新星ボーイズラブ。デビュー作『サヨナラゆりかご』とキュートな愛しさいっぱいの描き下ろし5編を収録したきらめきの初コミックス。 -
愛を運ぶ遺言
その日、エリカ・プレンティスの人生は根底から引っくり返った。ジャロッド家の顧問弁護士を名乗る男性が訪ねてきて、彼女が大富豪ジャロッドの隠し子で、遺産の相続人だと告げたのだ。危険な香りを漂わせるセクシーな弁護士クリスチャンに導かれ、ジャロッド家の高級リゾートへ旅立ったエリカは亡き父が遺した厳格な雇用契約の一項を聞いて、さらに驚愕した。“従業員とジャロッド家の人間の恋愛は禁止。交際した場合は解雇”。クリスチャンは美しいエリカを見た瞬間、自分の体の反応に戸惑った。今までジャロッド帝国に忠誠を誓い、すべてを捧げてきたというのに。どんなに彼女が欲しくても、決して恋だけはしてはならない! 六カ月連続でお贈りする作家競作六部作〈愛を運ぶ遺言〉。遺言に端を発する名門ジャロッド家の恋模様を描きます。 -
新サラリーマン金太郎
我らが「サラリーマン金太郎」が帰ってきた!世界的不況で「ヤマト中央建設」には倒産の危機が。金太郎がアラビア王国・ハッサン国王に働きかけ株式を売却。「ヤマトアラビア建設」として再生する事ができる。しかしハッサン国王の条件は、なんと金太郎が社長に就任する事!アラブと日本を叉に掛けた新たな金太郎の活躍が始まる。新シリーズ第一巻。 -
罪の蜜
予備校で講師のバイトをしている美大生の嘉藤雄介は、天才的な芸術の才能を持つ高校生・水谷宏司に出会い、羨望と仄暗い嫉妬心を抱く。高名な芸術一家に育ちながら落ちこぼれの雄介は、人知れず深いコンプレックスに苦しんでいた。しかし、そんな雄介に水谷は好きだと告白する。雄介は天才である彼に欲されていることに優越感と歪んだ快感を抱きつつも、自分の過去の罪を水谷に隠していることに怯えていて……。 -
砂の城の殺人 美波の事件簿3
父が行方不明になってから五年が経った冬。高校一年生のわたし・倉西美波は、不可抗力により「二日で五万円」という超破格のバイトをすることになった。山奥に踏み込んでは廃墟を撮影するというカメラマンの助手を請け負うことになったのだけれど、向かった先は危険だらけ。やっぱり楽には稼げないと落胆するも、なんと、ボロボロの屋敷でミイラ化した死体を発見してしまった! しかもそれが十二年もの間行方が知れなかった、カメラマンの母親だというからさらに驚いてしまって……。降りしきる雨の中、閉ざされた廃墟で次々と人が死んでいく。清新な筆致と、大胆なトリックで贈る、注目のシリーズ第三作。 -
はつこいの死霊
母親の浮気に嫌気がさしていた智はアパートの隣人である裕一と仲良くなる。誰かを好きになることはない、無意味だ、という智に「それでもきっと誰かを好きになるよ」と裕一に慰められた夏休みのある出来事。それが10年後に初恋の死霊となって息をふきかえすとは思ってもいなかった…。『全ての不幸の元は初恋の祟りである。』ロングセラーで未だ人気が衰えない本作品は草間さかえの代表作ともなった長編ボーイズラブ。これを読めば草間ワールドが堪能できます! -
楽園の秘め事
ある日突然レイチェルは、父親からカリブ海の島へ行くように頼まれた。家を飛び出した母親を捜してほしいというのだ。やむなく仕事の休暇を取って常夏の島を訪れたレイチェルは、宿泊先のホテルで危険な魅力を漂わせた男性マットに出会った。純真無垢なレイチェルは彼に抗いようもなく惹かれてしまう。彼は島の大地主にしてホテルのオーナーでもあるブロディ家の長男で、母が会いに来たはずの相手だ。いったいこの男性は母とどういう関係なのだろうか?レイチェルの疑念は深まるばかりで……。■行方不明の母親を捜してカリブ海の美しい島を訪れたヒロインを待ち受けていた衝撃の事実とは? -
医薬品クライシス―78兆円市場の激震―
全世界で七十八兆円、国内七兆円の医薬品業界が揺れている。巨額の投資とトップレベルの頭脳による熾烈な開発競争をもってしても、生まれなくなった新薬。ブロックバスターと呼ばれる巨大商品が、次々と特許切れを迎える「二〇一〇年問題」――。その一方で現実味をおびつつあるのが、頭のよくなる薬や不老長寿薬といった「夢の薬」だ。一粒の薬に秘められた、最先端のサイエンスとビジネスが織りなす壮大なドラマ! -
運命のダイヤモンド
ある朝、シャーロットの経営する書店に一人の客が現れた。息をのむほど魅力的なその男性は名をサイモンといい、古い歴史書を注文していた老貴族の孫息子だった。たちまち彼のとりこになったシャーロットは、本の引き取りにかこつけたディナーの誘いに応じる。その席で、サイモンは祖父からの手紙を彼女に手渡した。“本を届けがてら、この週末を私の屋敷で過ごしてほしい”思いがけぬ招きにシャーロットの脳裏に悩ましい光景が浮かんだ。由緒ある貴族の館で、サイモンの腕に抱かれて……。だが、その招待には驚くべき企みが隠されていた。 -
サバティーニ家の恋物語
バレリーナの夢をあきらめ、ダンススタジオで教えるブロンテ。夢を断念したのは、2年前、恋人ルカに一方的に別れを告げられ、そのうえ妊娠していることに気づいたからだった。ルカはイタリアの名門サバティーニ家の次男だ。身分違いの恋と承知していたが、あふれる思いはとめられず、すべてを捧げた矢先、彼はブロンテの前からいきなり姿を消したのだ。その彼が突然スタジオに現れ、強引にブロンテを食事に誘った。いまさらなに? 訝る彼女に、ルカはスタジオを買収したと告げる。「僕の誘いに応じるか、仕事を失うかだ」ブロンテは唖然とした。もちろん、彼に捨てられた驚くべき理由など知るよしもなく。■イタリアの名家の3人の兄弟たちの恋愛模様を描くミニシリーズ〈サバティーニ家の恋物語〉を今月から3カ月連続で刊行いたします。富豪でありながら孤独なヒーローたちの物語です。 -
愛に戸惑う娘たち
トスカーナの田舎で伯母と暮らしていた二十歳のミアは、一週間前に、自分の父親がイギリスの大富豪オスカー・バルフォアだと知らされた。オスカーには三度の結婚で七人の娘がいる。愛人の子ミアは八人目だ。彼女は初めて父親に会うため、広い私道を屋敷に向かって歩いていた。ところが猛スピードで走ってきた車に危うく轢かれそうになる。運転していた魅力的な男性は一方的にミアを非難し、その場を去った。それから三カ月後、新しい生活になじめないミアのために、オスカーは生活全般の教育係としてある男性に娘を託すことにした。男性に会ったミアは呆然とする。わたしを轢き殺そうとした人だわ!冷笑を浮かべる彼ニコスは、ギリシアの億万長者だというが……。■おかげさまでハーレクイン・ロマンスは2600号を迎えることができました。記念作品はベテラン作家のミシェル・リード。バルフォア家の娘たちの物語は今月から八カ月連続刊行いたします。 -
オリンポスの咎人 アーロン
「アーロン、お願い、助けて」傷ついた体でようやくブダペストの古城に辿り着いたオリヴィアはアーロンの姿を認めて安堵した。この1カ月、彼を陰で見つめていた天使の彼女は、掟を破ったアーロンの命を奪えという神の命令に背いたために、翼をもがれて地上に堕とされたのだ。仲間を何よりも大切にする愛情深い彼に憧れ、自分もあんなふうに愛されたいと願ったばかりに。だが、アーロンはやさしさを見せるどころか冷酷なまなざしを向け、彼女を追い払おうとする。何もかも失ったオリヴィアには、もうアーロンしかいないのに……。 -
復讐は愛のはじまり
苦労してキーリーを育ててくれた最愛の母が再婚した。相手は、母がハウスキーパーをしていた屋敷の主。思いがけないシンデレラ・ストーリーにキーリーは喜ぶが、幸せに輝いているはずの母の顔が浮かない。聞くと、再婚相手の息子が“財産めあてに父を誘惑した”と母を責め、小切手を持たせて追い出そうとしたというのだ!キーリーは憤慨した。許せないわ、そのタラントという息子――。オフィスに乗り込んだ彼女を迎えたのは、長身のハンサムな男だった。「きみがあの禿鷹の娘か? 母親が言うとおりの美人じゃないか」傲慢な笑みを浮かべ、無遠慮に彼女の体をながめまわす。気づくと、キーリーの手が音をたててタラントの頬を打っていた。■ハーレクイン・イマージュは、おかげさまで2200号を迎えました。記念号として、ジェシカ・スティールによる1984年の未邦訳作品をお届けします。作家からのメッセージと併せてお楽しみください。 -
ヴェネチアの憂鬱
ヴィットリオはイタリアに広大な葡萄畑を有するワイナリーの経営者。爵位の継承をめぐる家族間の争いを阻止するため、彼は結婚して子供をもうける必要に迫られた。花嫁候補として目をつけたのは、父親の世話をしながら懸命にワイン造りに取り組むアナ・ヴィアーレだ。容姿にコンプレックスをいだくアナは女としての自信が持てず、29歳でバージンのまま、結婚をあきらめていた。ところが、ある日、彼女の身に胸躍るような出来事が起きる。罪なほど魅力的な男性、ヴィットリオに結婚を申しこまれたのだ。 -
孤独な王女
タミール王国のレイラ王女は、初めての恋に浮きたっていた。兄の結婚式で見かけたある男性客に心を奪われてしまったのだ。聞くところによると、彼ケイド・ギャラガーはテキサスの大富豪にして有名なプレイボーイでもあるらしい。レイラは、彼からも熱い視線を送られたように感じ、保守的なタミールでは禁じられている行い、すなわち女性から男性に愛を打ち明けるという行動に出ようと覚悟を決めた。思いきってケイドの寝室を訪れるが、彼はレイラを冷たくあしらう。彼女が泣きながら部屋を飛びだすと、折悪しく父王シーク・アーメドと鉢あわせしてしまった。シークはケイドが末娘を辱めたと勘違いして激怒する。追及する父に対して、ケイドが発した言葉にレイラは耳を疑った。「王女殿下と結婚したいのです。お許しをいただけませんか?」 -
背中合わせの恋
「まさか、君は本気で赤ん坊を出張に連れていく気じゃないだろうね」社長のレックスの言葉に、ロミーはなんとか怒りを抑えた。急に行けなくなった上司に代わって、あわてて空港に駆けつけたのに。レックスの会社で働きはじめて半年、ロミーはずっと彼を避けてきた。それはレックスも同じだったはず。彼女のことを知りながら、一度も声をかけてこようとはしなかったのだから。ロミーはかつて18歳で、レックスと結婚を誓ってパリに駆け落ちした。短い間だったけれど、あのときの思い出は決して消えていない。けれど、今ではみんな大昔のこと。あまりに突然の出張で、預けることもできずに連れてきた我が子を、ロミーは不安げに見やった。■元恋人同士が社長と部下として出会ったら――ジェシカ・ハートがオフィスを舞台に描くのは、ちょっとすてきな恋物語。本作は『秘書の失恋日記』の関連作です。 -
盗まれた薔薇
安食堂で働いているところをスウェーデンの男爵に見初められ、熱心に口説かれて、ローズはあっという間に結婚することになった。今は男爵所有の古城で開かれている披露宴の真っ最中――初めての夜を迎える緊張感からひとり庭に出た彼女は、どこからか現れた黒い瞳の男にいきなり捕らえられた。「この結婚は偽りだ。おまえたちの犯した罪を償ってもらおう」訳もわからぬまま、ローズはギリシアの島へと連れ去られた。一方、彼女を誘拐したクセルクセスはその美しさに感嘆しつつ、決して惹かれてはならないと自分を戒めた。この女は、男爵と取り引きするための大事な人質なのだ! -
旅立ちは恋の始まり
信じていた恋人に手ひどく裏切られ、エミリーの心は深く傷ついていた。そんな折、エミリーはローマを訪れることになった。勤め先の旅行会社から、現地のホテルやレストランの調査を命じられたのだ。暑いローマの通りを歩いていたとき、エミリーはジョバンニという魅力的なイタリア人男性と出会う。驚くほどハンサムな顔に浮かぶ、輝くような笑み。こんな男性に心をかき乱されてはだめ!男性不信に陥っているエミリーは冷たい態度をとろうとしたが……。 -
拒まれても愛しくて
スペインの大実業家であるロドリーゴ・マルティネスに求愛され、ジェニーには幸せな結婚生活が約束されているはずだった。だが現実は、仕事を最優先する夫とすれちがいを重ねたあげく、もう別れるしかないと彼から離婚を切りだされた。自分が望んだ別れではなかったため、心の傷はいまだに癒えていない。そんなある日、留守の親友に代わって宿 (B&B)を手伝っていると、荒れ狂う嵐に追われてひとりの男性客が飛びこんできた。彫りの深い顔だちと豊かな黒髪、そして聞き覚えのあるスペイン語の悪態。ロドリーゴ! よりを戻そうとして捜しに来てくれたのかもしれない。しかし、ジェニーの淡い期待は非情にも裏切られるのだった。 -
愛の生まれる町
★彼女にとって、やっと見つけた故郷は、彼にとって、二度と戻りたくない場所だった。★軍人だった父についてさまざまな土地で暮らしたリンゼイにとって、リーズバーグは初めて“故郷”と感じられる場所だった。今ではブティックを経営し、町おこしにも活躍している。だが、リンゼイの愛するこの町に、十七年前出ていって以来、一度も足を踏み入れない男性がいた。カル・ホイッティカ―……リンゼイの姉の夫ローガンの弟だ。兄弟のあいだにわだかまりがあるのを察したリンゼイは、橋渡しをするべく、カルに会いに行った。建築関係の仕事をしているという彼に、ブティックの改築と、町の野外音楽堂の復元を依頼するために。案の定、カルはリーズバーグという名前を聞いたとたん、身をこわばらせて拒絶した。 -
復讐が終わるとき
カイラは妊娠していることに気づいて愕然とした。数カ月前、訪れたカリブの島での出来事の結果だわ……。ある富豪の隠し子として父親の愛を知らずに育ったが、その父からラスベガスの一流ホテルを譲られることになった。ところが、アンドレという男がホテルを買収するつもりだと知り、カリブの小島に直談判に向かったものの、ビジネスも忘れて情熱の一夜を過ごしてしまったのだ。一夜の関係とはいえ、彼には事実を知らせなければ。だが連絡をとると、アンドレは予告もなしにやってきて言い放った。実はカイラに近づいたのは彼女の一族への復讐のためだった、と。■日本初登場の作家ジャネット・ケニーの、復讐から始まる情熱的なラブストーリーです。カリブの小島に閉じこめられ、敵である男性と二人きりで過ごすはめになったヒロインの運命は?来月は冷徹なイタリア人をヒーローとする作品をお届けします。 -
禁じられた一夜
アレクサは美術学校に在籍中、両親を飛行機事故で亡くしたが、親友の支えもあって、なんとか学校を卒業した。アレクサの才能を信じる親友は広い人脈を駆使してくれ、ある日、彼女は大物から注文が入ったことを聞かされる。名門一族の出身で、30代にして企業帝国を率いる男性――ギイ・ド・ロシュマンが肖像画を描いてほしいというのだ。きっと大金持ちのプレイボーイで、尊大な人に違いない。気が進まないながらもアレクサは依頼を引き受け、彼と顔を合わせた。ひと目で魅了されてしまい、情熱の夜を過ごしたあと、ごみのように捨てられるとは想像もせずに。 -
日曜日に生まれた子供
―君は拒めない 私は主人だから。ダーラム家の主ローランドの恋人は、父の後を継いだ若き執事エリックだ。けれど、ふたりの間には厳然たる身分の差異が存在しており……。階上と階下、主と執事の恋を描いた表題作を始め、厳しい自然に暮らす森の住人、かつての教師と生徒の秘密、そして少女たちの密かな時間を綴った紺野キタの珠玉の作品集。 -
きみにあげる。
ある嵐の日、恋人の裏切りで借金を背負った諒一があてもなくさまよっていると、一軒の茶屋に辿り着いた。独特の雰囲気を持つその茶屋で店主の若い男・蓮にお茶を差し出され、お茶の温かさと連の言葉に忘れかけていた感情が溢れ出す。タダ飯代わりに雑用を手伝いながらの居候生活を送ることになった諒一は、連に惹かれる一方で、連の抱える過去と境遇を知り、力になりたいと思うが…? -
恋人たちのレストラン
父親が経営するレストランの自慢メニューが危機に瀕している。娘のイザベラは、気が気でなかった。ソースに入れるバジルが、王家の城の庭だけに生える貴重なもので、いつもは父が忍び込んで摘んでいたが、病気で倒れてしまったのだ。バジル摘みは、店で働くイザベラの手にゆだねられた。城には王子のマックスが住んでいるが、こもりがちで謎めいた存在。村の娘をさらっては地下牢にとじこめているという噂もある。バジル採りに行って、もしも王子に見つかったら?イザベラはおびえながらも、月の夜になんとか庭に入り込んだ。だが、すぐに馬に乗った黒ずくめの男が彼女のほうに迫ってきた。あれが噂の王子なの? 大変、つかまったらどうしよう! -
桃時雨 ヨコハマ居留地五十八番地
西洋の雰囲気を醸し出す、明治中期の横浜居留地。歌舞伎役者のような風貌の深川芭介は、そこで西洋骨董店「時韻堂」を営んでいた。ある夜、西洋の骨董品「プランシェット」を使っての交霊会で呼び出してしまったモノは……!? 桃に込められた娘の執念。真葛焼きの香炉に塗り込められた母の怨念。芭介が絡まった謎を解きほぐす! -
あやめも知らぬ
大学生の宮里雪也は母の名代として、神戸の旧家の葬儀にでかける。そこで、その家の息子、青璽と初めて出会うが、旧知のような不思議な感覚に囚われた。ひょんなことから、夏休み中、青璽の家庭教師をすることになった雪也だったが、季節はずれの梔子の香りが原因か、人には言えない夢に悩まされる。先祖から現代へと繋がる複雑な恋心を発端に、奇怪な事件が続く!? ホワイトハート新人賞受賞作! -
ギリシアを捨てた妻
アテネの令嬢イレーナは、生まれて初めて本当の恋に落ちた。出張先のイタリアで出会ったヴィンチェンツォと。ハンサムで傲慢な彼は、初対面のときから、臆することなくイレーナへの好意を表し、彼女の心に踏み込んできた。最後の日、イレーナはついに彼のアパートメントで一夜を過ごし、二人は抑えきれない愛を分かち合った。ヴィンチェンツォは静かに告げた。ぼくたちは正反対だ。だから結婚するべきだよ、と。彼の言葉は真実を突いている。イレーナはうなずいた。アテネにいる、形だけの許婚のことも忘れ、ヴィンチェンツォが、本当は誰なのかも知らないまま……。■6/20刊『瞳の中の楽園』に登場したアンドレアスの元婚約者、イレーナの物語をお届けします。ギリシアを離れ、イタリアに運命の出会いを見つけたイレーナ。美しいリオマッジョーレの町で、公爵家の末裔ヴィンチェンツォとの愛が紡がれます。 -
星影の眠り
また、いやな夢を見た。無理もない。シェラザッドは戦いの場と化したバルカン半島にいて、負傷者の治療をおこなうトラックの中で眠る日々が続いていた。でもこの体があちこち痛むのは、襲撃してきた男に殴られたせい?その瞬間、シェラザッドははっと目を覚ました。地面に横たわり、覆面をした男に覆いかぶさられている。これは夢ではない!彼女はひどく動揺し、男を見て……様子がおかしいことに気づいた。彼は出血している。このままでは命がもたないかもしれない。だが、トラックを襲ってきた張本人を手当てするべきだろうか?そのとき、彼がふいにつぶやいた。「シェラザッド、僕は君の仲間だ」■砂漠や過酷な地で燃えあがる、美しくも激しい愛を描いて人気のオリヴィア・ゲイツ。本作は、昨年7月に刊行されて好評だった『朝の光に咲く花』(I-2105)の関連作ともなっています。 -
アレジオ公国の花嫁
重要な会議に遅刻しそうになり焦っていた建築士のジゼルは、空いたばかりの駐車スペースに自分の車を割りこませた。順番を待っていた高級車の運転席を見ると、男性が不機嫌そうに「なんて女だ」と言っているのがわかる。すると彼は車を降り、ジゼルの行く手をふさいでなじり始めた。まるで世界が彼の思いどおりになると信じているような剣幕で!隙を見て逃げだしたものの、数時間後、ジゼルは真っ青になる――その男性が、大事なクライアントとして目の前に現れたのだ。彼の名はサウル・パレンティ、ある国の王族出身の実業家だという。さっきの報復が始まるかしら……。ジゼルは自らの行いを悔やんだ。■堅実な人気を誇るペニー・ジョーダンの最新二部作は、絶対に読み逃せない豪華な設定。主人公が共通の連作を二カ月続けてお届けします。言い争いから始まった二人の恋は、どのようにして“世紀のハッピーエンド”へと向かうのでしょうか? -
SALVA ME
ずっと求めていた彼であって彼でないもの あれもあれもあれも すべて彼というひとりであるのに あの旋律が今も私の心をかきならし 私の胸をかきむしる その名前を恋とよぶのだ -
今夜はテイクアウトにて
ファストフード店を展開する会社の企画部で働く松本景は、ある日、予期せぬ人物から一目惚れをされてしまう。業績トップの店の店長・岩切清司だ。それからというもの景は岩切からセクハラまがいの猛アタックを受けることに!仕事モードに徹して岩切をあしらおうとする景だったが、ふざけているのかと思えば突然真剣な顔を見せたりする岩切に振り回されるばかりで……!? -
エマと伯爵
あれは十年前、一八〇四年の社交シーズンのこと―――富豪の一人娘のエミリアは、アポロ像のようにハンサムでエレガントなドミニクに恋をした。彼は貧しいが、いずれ爵位を継いでチャード伯爵となる人物。口ごもるくせのある太った不器量な彼女にも、とても優しかった。だが、ドミニクに求婚されたとき、エミリアは断った。財産目当ての求婚だと知ったからだ。結局ドミニクはほかの女性と結婚し、エミリアは社交界から退いた。その後、運命の嵐がエミリアを襲った。父親は破産して自殺。痩せて見違えるほど美しい女性に生まれ変わった彼女は、エマと名前を変え、今は家庭教師として生計を立てている。チャード伯爵から仕事の依頼を受けたとき、財産のない彼女に選択の余地はなかった。この仕事を引き受ければ、彼と一つ屋根の下に住むことになる。ドミニクは、わたしのことに気づくだろうか? -
冤罪の軌跡―弘前大学教授夫人殺害事件―
警察のストーリー通りの調書と、疑惑の証拠鑑定によって、二五歳の青年は殺人犯にされてしまった。判決が確定し、服役も終えた後、真犯人が名乗り出てきたことで、時計の針は再び動き始めたのだが……司法の不条理に青年と家族はどのように立ち向かったのか。過ちはいつまで繰り返されるのか。戦後日本の冤罪事件の原点、弘前大学教授夫人殺害事件の顛末を新資料を盛り込んで描き出す、迫真のノンフィクション。
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