トーニオ・クレーガー

トーニオ・クレーガー

627円 (税込)

3pt

4.3

「僕は旅に出るよ,リザヴェータ.新鮮な空気が必要なんだ」 芸術への愛と市民的生活との間で葛藤する繊細な青年トーニオ.自己を求めて遷ろい,かつて憧れた二人の幻影を見た彼は,何を悟るのか.トーマス・マン(1875-1955)の自画像にして数多の作家が愛読した名作が,原文のニュアンスに忠実,かつ読みやすい訳で蘇る.

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トーニオ・クレーガー のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    「人生の過ごし方」を深く考えさせてくれる本だと感じました。
    主人公は芸術家として人と違う存在でありながらも、そのことで人から一目置かれると自らが思う姿が描かれています。
    また、嫉妬の場面や、人に冷たくしてしまう場面などを読みながら、「自分にも似たような動きがある」と感じました。結局、人は同じような感

    0
    2025年08月14日

    Posted by ブクログ

     久々の岩波文庫。最近引っ越した家の近くに小さな小さな個人経営の書店があり、岩波文庫も揃えていたので、せっかくだからと薄くて読みやすそうなコイツを読んだ。浅はかな理由だけどしょうがない。
     解説で三島由紀夫らが影響を受けたと書かれているあたり、ひと昔前はかなり広く読まれていたのだろうか。芸術家とその

    0
    2025年08月11日

    Posted by ブクログ

    主人公トーニオの、自己矛盾に起因する愛と孤独を理解するのが難しく、いま一歩踏み込んで読めなかった。
    ・トーニオはリザヴェータから「迷子になっている市民」と言われたように、市民的なものへの憧れ・愛を捨てきれず、一方では、「愛されるなんて、吐き気を催しながら虚栄心を満足させることだ」などと考え、自分を理

    0
    2025年07月23日

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