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Posted by ブクログ
続きが気になってどんどん読み進めることができた。
後味は決していいとは言えないが、とりあえずは落ち着くところに落ち着いて良かったとおもう。(ロ⚪︎コン田畑は別として)
ただよくわからなかったのは、ラストでの千遥の母のセリフだ。別人のように穏やかになっていたのは結局演技だったのか?それとも何か別の意図があってのセリフだろうか。ちょっとしたホラーのような恐ろしさを感じた。
昔メンタルを病んで入院していたというところも、だからと言って千遥への言動が許されるわけではないし、母には母の辛さがあったという以外にどういう意味があったのかいまいち不明だった。
それと、亜沙子。
ノルウェーって、観光目的ノービザで入国して、現地からリモートで働くってオッケーなんですかね・・・?
(アメリカは絶対ダメで、バレたら一発アウト。受け入れ先にも迷惑がかかる。)
ちょっとそのあたり、海外在住者としては安易さを感じてしまった。
Posted by ブクログ
母と娘の、歪ながら、ありふれた関係性。言葉で傷つける母親、言葉で縛り付ける母親、その中に渦巻く仄暗い心理。娘は大人になるにつれて母親の心理を読みとり、距離をとろうと抗っていきます。相手にされたような心理攻撃をやり返すのではなく、むしろなるべく相手を傷つけないように配慮して、波風を立てないよう努め、あくまで娘としての勤めを果たしつつ、一定の距離を設けながら支配からの解放を目指しています。これはとても歪で、外界からは見えない複雑な心理戦ですが、残念ながら社会のどこにでもいる母娘です。
母親は娘を支配しコントロールしようとしていることに無自覚だったり、娘も母親の言葉の暴力や執着を知りながら決別しきれなかったり、そうした関係性は決して珍しくありません。多くの人に読んで知って貰いたいです。
全体的に読みやすい文体ながら、会話の流れや娘視点の心理が生々しく描かれています。そして母親自身を含めて、家族が過去に娘にしてきた仕打ちの記憶を塗り替えて話しているのも、母親がSNSで娘との関係を誇張しているのも、絶妙にリアルでゾッとしました。
Posted by ブクログ
娘の結婚を機に、歪みがさらに浮き彫りになる2組の母娘の関係が交互に描かれてゆきます。
愛情を求めても幼い頃から母親に暴言を吐かれ拒否されてきた千遥と、過干渉な母親の善意を装った重たい思いに絡めとられそうな亜沙子。
まったく逆の関係性ではあるけれど、千遥も亜沙子も母親に自分の人生を支配されてきたと思っていて、でも顔色を伺いながら自分の気持ちより母親を優先しているのは娘自身で、共依存の関係性にあります。
最後、亜沙子の母親のブログ(母娘がどんなに仲がよいかを虚実を混ぜて発信している)の言葉にも恐ろしさをかんじたけれど、千遥の母親の言葉が、もし記憶の残像としてではなく現在の言葉としたらと思うとゾッとしました。
Posted by ブクログ
女がそうさせるのか、愛情がそうさせるのか
母と娘は似ているのに似ていない
唯川恵さんの本が大好きなので買いました。唯川さんの本にも介護という言葉が出るようになったのか。時代を感じる。
ひたすらキラキラ女子の女同士のドロドロ恋愛が多かった作家さんですが、昨今のキーワードを上手く拾ってらっしゃるのかなと思いました。面白かったです。一気に読みました。
さて、母と娘がキーワードのこの本です。読んでいて既視感を感じる方も多いのかな。親ガチャに失敗した女2人。幸せと言われるはずの結婚話が逆に怖い。
読んでいて、幸せになって欲しい、でも普通に終わるはずないよねと思っていたら案の定でした。
唯川恵さんの本はやはり良いです。
Posted by ブクログ
千遥の境遇に度々共感しながら読んでいたから、最後らへんで千遥がお母さんとの関係を修復しつつあったこと、千遥自身がなによりそれを喜んでいることが私にとっても嬉しかったのに、最後の最後、千遥母のセリフが恐ろしすぎて鳥肌立った…。
千遥が不憫でならない。じゃあ離れれば良いじゃんって思う人もたくさんいるんだろうけどそうじゃない。子供にとって親は、たとえ大嫌いでも心の奥底では大好き、愛してほしい、認めてほしい。だから表面上では憎くて憎くて忘れたくても、愛されることを求めて離れられないんだよな、少しでも認めてくれたらそれまでの恨みがどうでもよくなるくらき嬉しいんだよな。千遥には幸せになってほしい…
どうして千遥の母がこうなってしまったのか、何十年も前に姑との不仲が原因で精神的に病んでいたという話があったけど、正確な原因はわからず。家族の記憶と千遥の記憶が異なるのもすごく共感できた。家族って一番近いから言わなくても伝わるよねって思うけど他人だからそんなことない。近すぎて言いたくても言えないこともある。母との関係に悩む一娘として、心に残った小説だった。
Posted by ブクログ
いや何ちょっと待って、しんどい…
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千遥と亜沙子、東京で暮らす2人の女性が、それぞれの結婚を機にそれぞれの母親と向き合っていくお話。
32歳の千遥は、幼い頃から母に疎まれ虐げられて生きてきた。地元ではそれなりに名のある家庭。跡取りである弟といつも差をつけられ、大学生になって独立してからも、母の影をいつも気にしながら生きている。自分はちゃんと母に認められるような生き方をしているか。
27歳の亜沙子は、中学の時に父を亡くして以来、母親と2人暮らし。「亜沙ちゃんだけが生きがい」という母親を大切に思いながらも、どこかで鬱陶しさを感じている。
どちらも必要だったのは、母親と自分は別々の人間である、とお互いが認識すること。
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普通に結婚が決まって普通に母親と和解していい感じに再構築していくストーリーかと思ったら、なんか母娘も結婚相手もその周りも波瀾万丈すぎて最後までドキドキした。
中林さん良い奴じゃん、、と思ったけどそういうことか、とか。
功太郎なんか不憫だけど人のこと言えないよな、とか。
千遥の地元の友達とカラオケにいくシーン、よかったけどきっとあれが続くとそれはそれでしんどいんだろうな、とか。
人間は欲張りだな。
ラスト、亜沙子はまだ希望が持てる終わり方だったと思うけど(突拍子はないけど)、千遥のあれはただのホラーじゃないか?
どん底に突き落とされた。あれでもまだ頑張って再構築しようとするんだろうか。母娘のしがらみってそうまでしないと抜け出せないものなんだろうか。
あんなこと言われたら、もう知らない、私は私よ、って飛び出してしまいそうだけれど。
私は私よ、と言えるだけの主体性がこれまでの千遥の人生の中で作られてこなかったのかもしれないな、とは少し思った。
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