小説・文芸 - 国家作品一覧

  • ウィンダリア 童話めいた戦史
    4.3
    世界樹のごとく空高くウィンダリアの巨木そびえるサキの村を中心に、イサとパロの都市国家があった。一方は海に面し、もう一方は険しい山にあった。そして、この二つの国が、とうとう戦火を交えるときがきてしまった! はたしてサキの村に住む夫婦、イズーとマリーンの運命は? そしてパロの王子ジルと、イサの王女アーナスの恋の行方は? 二組の男女の織りなす愛を中心に描かれる華麗なるファンタジーの世界!
  • 飢えて狼
    3.7
    ささやかだが平穏な暮らしが、その日、失われた。怪しい男たちが訪れた時刻から。三浦半島で小さなボート屋を経営していた渋谷は、海上で不審な船に襲われたうえ、店と従業員を炎の中に失う。かつて日本有数の登山家として知られた渋谷は、自らの能力のすべてを投じ、真実を掴むための孤独な闘いを開始する。牙を剥き出し襲いかかる「国家」に、個人はどう抗うことが出来るのか。
  • 失われた日本古代皇帝の謎
    3.0
    正史『日本書紀』は、倭国/日本国の君主の治世記からなる。かつて倭国と呼ばれた国は連邦国家であった。倭国王とは、ある時期は九州王統から、ある時期はヤマト王統から、ある時期は別の王統から出た…。九州王朝とヤマト王朝の相剋の古代史に鋭く迫る!!
  • 「うそ」で読み解く源氏物語
    -
    ■内容紹介 源氏物語は単なる恋愛小説ではなかった。光源氏の巧妙な「うそ」、女性たちの苦しみ、僧都の権力者へのへつらいなどを掬い取るうちに、成熟した社会の病が見えてくる。物語には、貴族社会への批判と警鐘がひそんでいたのだ。源氏物語をより楽しむための恰好の指南書。 ■著者紹介 田中 宗孝(たなか むねたか) 1941年、奈良県生まれ。64年、東京大学法学部を卒業。国家公務員・地方公務員を経て、99年、日本大学法学部教授になり、11年10月、退職する。著書に『政治改革六年の道程』(ぎょうせい)、共著に『源氏物語解読「うそ」の世界からの脱出』『宇治十帖解読 菩提と煩悩の間でさまよう人々』(幻冬舎ルネッサンス)がある。

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  • うたかたの結婚 熱きシークたち II
    -
    この異国の悲惨な独房でわたしは人生を終えるの?オリヴィアは中東の独裁国家ジャバルを旅行中、あらぬ嫌疑で逮捕され、絶望のどん底にいた。そんな彼女の前に、ひとりの男性が現れる。「君のお兄さんに頼まれ、救いに来た」わけがわからないまま、男性と監獄を脱出したが、いつの間にかオリヴィアは彼の婚約者となっていた。当局の執拗な追及を逃れるため、男性が嘘をついたのだ。なんと彼はサルク国王の弟、シーク・ハリド・フェールだという。二人の逃避行は、三つの国を巻き込む大騒動に……。★中東の架空の国を舞台に、期待の作家ジェイン・ポーターが綴る二部作〈熱きシークたち〉。第二話の本作は中東を旅行中、シークと出会ったヒロインのシンデレラ・ストーリーです!★
  • 歌と饒舌の戦記
    -
    1巻660円 (税込)
    冬の納沙布岬で、森下義和以下GRTテレビ「突然おじゃま虫」のスタッフが流氷づたいにアルコールをねだりにくるソ連兵を待ちかまえていると、なんと、ソ連正規軍が上陸を開始。またたくまに北海道は占領されるが、奇怪なことに在日米軍はもぬけのカラ!―思想も、宗教も、国家の目標ひとつない、金満日本の虚妄を戦争シミュレーションと「饒舌」で痛罵したスラプスティック大作。
  • 栄光の旭日旗 マーシャル諸島迎撃殲滅作戦
    -
    二.二六事件を契機に軍部の独走を止め、民主的な国家に生まれ変わった日本。しかし、国内の不況を立て直すために大規模な戦争が必要な米国は、自作自演のテロにより日本に戦線を布告! 果たして日本はどうするのか!? 「旭日シリーズ」最新作。

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  • エスピオナージ
    4.0
    日本国内での暗躍に苛烈さを増すロシア工作員。彼らに壮絶な闘いを挑む警視庁のスパイハンターたち。そのさなか、捜査線上に浮かび上がる正体不明の男と女。執念の捜査の先には、想像もしなかった悪魔の所業が隠蔽されていた。国家間の諜報戦に翻弄されてきた男女が選ぶ答えとは? 謎が謎を呼ぶ展開、胸を締め付ける感動の結末。リアルサスペンスミステリの傑作!
  • XYZ 【小田実全集】
    -
    1巻1,320円 (税込)
    「東西ベルリンの壁」を越えようと殺された主人公は甦り、ナチ時代を彷徨する。普段の日常の流れや命を突然奪う戦争の悲惨は、やがてトロイア戦争や「メロスの虐殺」で殺された者たちを甦らせる。「生老病死」の命の完結を途中で断たれる誇り高き魂のアプロディテ。古代ギリシアのスーパースターたちの名前をもつ登場人物や昔の家具調度、服飾品。自由と民主主義を旗印に戦争や侵略をくり返した古代国家の様相は、現代世界を生き写す鏡。紀元前から現代に至る戦争歴史をたどる圧巻小説。
  • エッセイ集『窓』5
    -
    エッセイ寄稿者一覧 ◎ サラワクの七十時間 ──── 竹内一夫 ◎ 天皇と戦争 ──── 春木秀映 ◎ シャンソンへの誘(いざ)い ──── 芦野 宏 ◎ 「神道は国家経倫の大道である」 ──── 山陰基央 ◎ 世界で最も祝福された名前 ──── 阿部志郎 ◎ “住みよい町”に想う ──── 江草安彦 ◎ ドラム・スティックを槌にかえて刀匠に ──── 梅小路定雄 ◎ 触れずに人を投げ飛ばす合気功 ──── 岡村峰舟 ◎ 香港寸感 ──── 金岡秀友 ◎ 「逃げ場を与える」 ──── 松井春満 ◎ 平和の鐘 ──── 粕谷知秀 ◎ 六十からの顔 ──── 甲田多揮男 ◎ 断食の思い出 ──── 栗林直美 ◎ 宗教はアヘンか ──── 黒住宗晴 ◎ “運”を知り“縁”を生かして ──── 小山美恵子 ◎ 自衛隊に栄光あれ~世界平和と日本軍の進路  ──── 坂口三郎 ◎ いのち愉しく ──── 十菱敏子 ◎ 思いやりの心で ──── 千宗室 ◎ 碑 ──── 高橋武彦 ◎ 童謡あれこれ ──── 高山佳子 ◎ 苦楽の信仰人生 ──── 田口日勝 ◎ あの日から―生と死の漂流六時間 ──── 田口義雄 ◎ 母の思い出 ──── ダルマワン ◎ 人格の神妙なる作用~人と人との差は人と猿との差より甚だしい ──── 戸松慶議 ◎ 書に助けられて ──── 冨永奇洞 ◎ 医の道はけわしく~報道関係者国家試験の提唱 ──── 中西俊雄 ◎ わが人生に悔いなし ──── 中西太 ※本文中の敬称は発行当時のものとなりますので、現在の敬称とは異なる場合があります。

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  • 鴎外 闘う家長
    -
    挫折しないことの不安におびえつつ、国家と共に至福の青春を生きてしまった森鴎外が、一切の社会的令名を拒否して死に至る凄絶な生涯。外的な役割も帰属の場所も信じられず、さりとて「子」の立場の甘えにも安んじることのなかった彼が、自己の内面の空虚に耐えた秘密は何だったか――。作家の生活と作品の間を照射することで、近代知識人論に画期的な視座を提起する、記念碑的評論。
  • 大谷光瑞の生涯
    -
    1巻924円 (税込)
    西欧列強のアジア侵略が激化し始めた20世紀初頭、インド仏跡の巡拝と海外における宗教活動の視察のためロンドンに赴いた大谷光瑞は、ヨーロッパの各国が国を挙げて東洋学に取り組んでいるのを目のあたりにし、衝撃を受ける。「キリスト教徒が仏教の遺跡を探検しておるというのに、われわれが坐視するわけにはいかん」国家的大事業である西域探検を西本願寺という一教団の力で押し進め、世界を驚嘆させた浄土真宗第二二代門主、大谷光瑞の波瀾万丈の行動の軌跡を描く。
  • 悪血 小説・毒入りギョーザ事件
    -
    食品テロか、国家が仕組んだ陰謀か……毒入りギョーザ事件の真相に迫る!  中国の一人っ子政策により生まれた、戸籍のない“黒い子ども”たち。  彼らは、国家にけしかけられ、「犯罪有理」と自らを正当化して反日運動を仕掛けたり、農村部では農民暴動を都市部では労働争議を煽動するなど、国家犯の片棒を担ぐ。その裏で、現金強奪、臓器売買、幼児誘拐など凶悪な犯罪の温床と化している。  日本を震撼させた、いわゆる「毒入りギョーザ事件」は、そんな社会背景から生まれた。  外国人技能研修制度、脱北者、海賊マグロ、革命第七世代……さまざまな要素が複雑に絡みあう、日本と中国の関係。はたしてその闇の底から中から見えてくるものとは?  本書は、犯罪に走る在日中国人、その存在を浮き彫りにするノンフィクション・ノベルである。 ※この作品は事実に基づいていますが、登場する人物や団体などはフィクションであり、実在しません。 ●森田靖郎(もりた・やすろう) 作家。1945年、兵庫県出身。文革中に、中国・チベット地区を訪れ、辺境地に下放された都市青年との交流から中国への興味を抱く。その後、シルクロードやロングマーチ(長征)など中国各地への旅を繰り返す。改革開放、天安門事件、香港返還などを常に現場から発信し、中国をフレームにして日本への同時代メッセージを送り続けるルポで定評がある。ノンフィクションを底辺にさらに再構築した小説執筆にも精力的で、ノンフィクションでは表現出来ない中国の暗部を赤裸々に描き出している。主な著書に、『東京チャイニーズ』(講談社)、『見えない隣人 ~小説・中国人犯罪~』(小学館)、『スネーク・シャドウ』(朝日新聞社)、『上海セピアモダン』(朝日新聞社)、『中国「犯罪源流を往く」』(講談社)、『悪夢』(光文社)、『地経学で読む爆走中国』(原書房)、『引き裂かれた街 ~池袋チャイナタウン・プロジェクト~』(ナショナル出版)などがある。
  • <織田信長と戦国時代>「天下布武」への戦略
    -
    織田信長による「天下布武」の宣言は、単なる武断主義ではない。それは信長による、より大きな国家構想の宣言であったのだ。あの豊臣秀吉でさえ継承できなかった「天下布武」構想の実像と、それを実行に移せた信長のバックボーンをあぶりだす。
  • 夫の悪夢
    3.9
    武士道を唱え、天下国家を語る毅然とした数学者──そんな夫にとって妻の書いたエッセイは、まさに悪夢でしかないのではないか!? 『国家の品格』で世に広く知られた藤原正彦教授の夫人が綴る、ユニークすぎる夫の実像、義父母となった新田次郎・藤原てい夫妻の思い出、イケメン息子3人の子育て奮闘記、英国での思い出など。ユーモアと品格ある文章で綴られた極上のエッセイ集。抱腹絶倒、思わずほろりとする家族のクロニクル!
  • 男たちの好日
    -
    外国製品に蹂躙されている昭和初年の日本に、電気化学工業を興すことで「国の柱」になろうと邁進する牧。しかし、苦心惨憺して開発した硫安やアルミ製造技術は、統制経済をとりはじめた国家によって公開を迫られ、牧は国策会社の社長に祭りあげられてしまう。国家を幸せにすることはあっても、国家によって幸せにされることのなかった男の生涯を通し、「男の好日」とは何かを問う。

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  • 翁長知事と沖縄メディア 「反日・親中」タッグの暴走
    4.3
    「つぶさなあかん」と言われる理由 「百田発言」で注目の「沖縄タイムス」と「琉球新報」は、毎日何を書いているのか。 稀代の「怪物知事」を生んだ異常な背景を解き明かす! 《エスカレートする翁長氏の行動は、いずれも県紙2紙をはじめとした沖縄メディアが事前に煽ってきたものだ。翁長氏の知事就任以来、沖縄県の強硬姿勢と沖縄メディアの翼賛報道は、相互に増幅を繰り返しているように見える。言ってみれば、翁長氏は沖縄メディアの「脚本・演出」を忠実に実現する、偉大な「主演俳優」なのだ》(「はじめに」より) 沖縄に「言論の自由」はない! ●目次 「尖閣の地元紙」から見た虚構の沖縄-はじめに 第1章 翁長知事とは何者か 第2章 「異論」が封じられた辺野古問題 第3章 地元メディアが語らない尖閣の危機 第4章 与那国自衛隊配備を歪めるもの 第5章 教育現場も支配する地元メディア 第6章 イデオロギー「平和教育」の嘘 巻末付録 沖縄2紙の「トンデモ社説」 ●主な内容 国連を利用した「反日」活動/沖縄人は「先住民」なのか/「世界へ発信」も各国代表はスマホいじり/琉球新報の編集局長と並んで登壇/「中国属国化」の象徴が那覇港に/翁長票を割るなと「大局」を説く沖縄タイムス/「百田発言」が10日連続1面トップ/抗議のカヌーを漕ぐ女性をアイドル扱い/「八重山日報がいるぞ」/反基地派から「殺人者」/「平和」勢力の攻撃性/公安調査庁が名指しした琉球新報の独立論/「基地移設」と言わなくなった地元メディア/「新基地」だけでないイデオロギー用語/反対派と比べ層の薄い「沖縄保守」/非常手段も辞さない「尖閣ストーカー」/中国「防空識別圏」そっちのけで反基地報道/南シナ海の中国基地には抗議しない反基地派/人口減少「このままでは第2の尖閣になる」/「賛成派農家はサトウキビを作らぬ」と批判/地元メディアが「反対」の先頭に立つ構図/文科省を悪代官扱いする県紙の悪質報道/教科書選びは「軍の関与」明記に矮小化/尖閣危機と無縁ではない「軍神」の復活/空想、トラウマ、反国家/「平和教育」にも言論の自由はない
  • オリンピックの身代金(上)
    4.2
    小生、東京オリンピックのカイサイをボウガイします――兄の死を契機に、社会の底辺というべき過酷な労働現場を知った東大生・島崎国男。彼にとって、五輪開催に沸く東京は、富と繁栄を独占する諸悪の根源でしかなかった。爆破テロをほのめかし、国家に挑んだ青年の行き着く先は? 吉川英治文学賞受賞作
  • おれにはアメリカの歌声が聴こえる―草の葉(抄)
    3.7
    「おれはおれを祝福し、おれのことを歌う」若きアメリカを代表する偉大な詩人・ホイットマン。元気で、おおらかで、気宇壮大、あけっぴろげで、しばしば野卑でさえあり、当時としては猥褻と見なされて批判を浴びることも少なくなかった大部な詩集から、アメリカという国家のあるべき姿を力強く謳い上げた19篇を厳選収録し、原文も併録。自由と民主主義への魂の叫び!
  • おれの足音 大石内蔵助(上)
    4.0
    「人というものはな、食べてねむって、ほどよき女を抱いて暮らすことが、万事なごやかにはこべばそれでよいのだ」。子供の頃から居眠りばかり、けれども女好きなることこの上なく、国家老になってからも「昼行燈」という、あだ名をもらっていた男。柚子味噌をなめながら晩酌をし、妻女と仲よく暮らし、たまさかには出張にことよせて、あまり上等ではない遊女たちと、たわむれて遊ぶことに無上の喜びを感じていた男。大石内蔵助の愛すべき人柄とその生涯を活々と描く傑作。
  • 「音楽狂」の国 将軍様とそのミュージシャンたち
    -
    「北朝鮮音楽」で独裁国家の謎を斬る! 秘密のベールに包まれた国、北朝鮮。 その内なる声を聞くため、筆者は「音楽」という独自の切り口で 5年間にわたり、かの国を追った。 なぜ、北朝鮮の音楽は「歌謡曲風」なのか。 なぜ、北朝鮮では「ロック」や「ジャズ」は拒絶されるのか。 なのになぜいま、「ロッキーのテーマ曲」を美女楽団に演奏させるようになったのか。 そうして筆者はある結論に辿り着いた。 「政治のために音楽を利用したのではなく、音楽マニアが国を治めた」 “独裁者”かつ“音楽狂”の思想がいま、明らかになる。 【目次】 序章  モランボン楽団の伝説公演 第1章 ピアノ教師との個人レッスン 第2章 将軍様と音楽 第3章 金正日のミュージシャン 第4章 「自由の風」を許した金正恩 第5章 次世代の「音」を求めて 【ご注意】※この作品はカラーのページを含みます。
  • 【小説版】 女騎士、経理になる。 (1) 鋳造された自由
    3.0
    1~2巻1,222円 (税込)
    女騎士「くっ…殺せ!!」 オーク「ガハハ!! そうはいくか!! 今日から貴様はウチの会社の経理のお姉さんだ!!」 女騎士「経理のお姉さん」  人間国と魔国との100年を越える戦争が続く世界。魔族たちが暮らす、成熟した国家・魔国に対し、絶対王政ながら制度も国家も未熟な人間国。もはや戦争をすることでしか経済破綻を免れなくなった人間国を、「正しい帳簿」で救うことが出来るのか…!? それは女騎士・シルヴィアと、その友人・ダークエルフのルカの手にかかっていた…!! 異世界×ミクロ経済×女騎士! 特殊スキル「簿記」を武器に滅びゆく世界を救え! こちも先生の挿絵も収録!!
  • 海賊の掟
    3.4
    ギリシア神話の昔から、大航海時代のキッド、ドレーク、あるいはカリブの海賊たち、日本でも藤原純友、倭寇、水軍、そして今日のマラッカ海峡に出没する略奪者に至るまで――古今東西、海のあるところ常に存在した海賊。国家や法律などの枠組みから抜け落ちた成らず者集団であったが、一方で必ず独自の掟を設け、驚くほど民主的な共同体を作り上げていた。映画やアニメの世界などでは窺えぬ、本当の“奴ら”の実態。

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  • 解放された世界
    -
    世界の権力志向国家は、二大陣営にわかれて再び地球規模の戦争状態を引き起こす。核兵器を使用するのは、当然のなりゆきでもあった。世界の大都市が瓦礫と化すなかから、ようやく一群の目ざめた人びとが立ち上がる…1914年に書かれた本書は、遠く1950年代に舞台を設定し、驚くべき洞察力で未来戦争を描いたSF巨編だ。

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  • カウントダウン・メルトダウン(上)
    4.0
    2011年3月11日、 14時46分。東北地方太平洋岸一帯をマグニチュード9.0の激震が襲った。この地震と、そのあとの巨大な津波により、福島第一原子力発電所は全交流電源喪失という非常事態に陥る。 戦後最大の危機にあって、政治家は、東京電力は、原発の現場は、自衛隊は、そして地域住民は、どういった危機に直面し、どのような行動をとったのか。事故後、福島原発事故独立検証委員会(民間事故調)を設立した国際的ジャーナリストが、危機に面した人々のストーリーに照準を合わせて、報告書の作成後も、さらなる取材を敢行。 リスクとは何か。リーダーシップとは何か。国家とは何か。福島第一原発の危機が問うた、日本の「国の形」、「戦後の形」を浮き彫りにするノンフィクションのマスターピース。第44回大宅賞受賞作。 上巻は事故の発生から、原発への放水作業までの軌跡を描き出す。
  • 科学万博ものがたりNo.1
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 人間がこの地球上に現れてから二百万年という歳月がすぎた。その間、人類は、科学と技術の力によってその生活をつねにより快適でより豊かなものにしてきた。  しかし、もう一方で、人類は、食料不足やエネルギー資源の確保といったむずかしい問題にますます真剣に取り組んでいかなければならない。・・・資源の問題だけでなく、地球全体を何度も破壊できるほどの大量の兵器、国家間の摩擦や紛争、犯罪や暴力・非行など、人間自体が原因となっている問題も少なくない。こういう、人間の心の問題を解決していくことは、将来に残された大きな課題である。  いくら科学技術が進歩しても、それを使う人間の心がせまければ、決して平和で豊かな未来はやってこない。・・・これからは、世界のいろいろな国の人々と力を合わせなければ何もできない時代になっていくだろう。(監修のことば「二十世紀を築く少年少女たちへ」井深大より抜粋)
  • かくもさまざまな言論操作
    5.0
    「日本は民主主義を十全に手段として使うことで成り立った、民主主義を否定する、すなわち独裁国家であり、それをを支えるのがマスメディアによる情報帝国主義である。この独裁は古典的な形式とは隔たったものであるがゆえに強固であり、民衆に革命の、あるいは改善の意欲をも起こさせない」。一見、突飛な著者の主張は、東京電力福島第一原発事故ですべて証明された。マスメディアを使った国ぐるみの情報操作の実態を知らずして、ポスト福島の時代は生き残れない!

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  • 鎌足
    -
    「倭」から「日本」へ大化の改新を実現し、日本の「国家」としての礎を築いた中臣鎌足の生涯を、新たな視点で描く歴史大河小説。

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  • 韓国「反日街道」をゆく~自転車紀行1500キロ~
    4.0
    「反日」も「嫌韓」も、もうウンザリだ。 茂木健一郎氏が激賞!「面白かった! 地を這う旅だからこそ、見えてくる真実がある。これは、時速19キロで走る筆者と読者がシンクロする新しいノンフィクションだ」 “国ごと嫌いになる”っておかしいだろう……。韓国では「反日」が、日本では「嫌韓」が今なお根強く残っている。だが、かくも嫌われる隣国とは、いったいどんな国なのか? 「自転車で一周してみて、やっぱり韓国が嫌いになるなら、それはそれで結構だ」――そんな思いを胸に、著者は旅に出る。 三・一独立運動記念碑、李舜臣将軍海戦碑、愛国志士祠堂、晋州・矗石楼、光州市内、天安・独立記念館……。幾多の「抗日」史跡をめぐる中で、時に現地の人々と議論を交わし、著者は“いまだ敗れざる日帝”の影を見る。「独立運動の志士たちの歴史を知り、自尊心を養うのは良いことだ。ただ、なにかを嫌わせるような自尊心は良くないと思う」 韓国人たちの詩情と歴史を学ぶ一方、日韓間の埋めきれない溝を感じながら、著者は新たな国家の物語を夢想して、南北軍事境界線へと自転車を漕ぎ出した……。地を這う旅の中で、知られざる隣人の心情や苦悩を“体験”してゆく、新感覚ノンフィクション。 【ご注意】※この作品は一部カラーです。 ※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。
  • 完全なるチェス 天才ボビー・フィッシャーの生涯
    3.7
    「もし、『ボビー・フィッシャーはどんな人?』と聞かれたら、『チェスの世界のモーツァルト』と私は答えます」(羽生善治)。すなわち、誰もが認める天才である。その天才性を棋譜を追うことで簡単に知ることができる。そして、天才としての彼とはまったく別の人間性も有している――。それが、不世出のチェスプレイヤー、ボビー・フィッシャーです。 13歳にしてクイーンを捨て駒とする大胆華麗な「世紀の一局」を達成し、翌年、全米王者に。東西冷戦下、国家の威信をかけてソ連を破り世界の頂点に立つが、奇行を繰り返したあげく表舞台から失踪。ホームレス寸前の日々の末、日本で潜伏生活を送る――。アメリカの神童は、なぜ狂気の淵へと転落したのか。少年時代から親交を結んできた著者が、手紙、未発表の自伝、KGBやFBIのファイルを駆使して描いた、輝きそして壊れた男の評伝。羽生善治氏による解説付き。
  • 完全秘匿 警察庁長官狙撃事件
    5.0
    「警察首脳部は狙撃犯を知っているはずだ!」特捜本部に渦巻く不信と怒り。ノンキャリアの捜査官たちは執念で新事実を突き止めていた。恐るべき捜査の実態が明らかになる。警察トップが撃たれ、瀕死の重傷を負った前代未聞の狙撃事件。威信をかけた捜査の裏側には法治国家とは思えぬ、恐るべき実態があった。2010年に時効を迎え迷宮入りとなった、平成最大のミステリーの真相に迫る。
  • 官僚とメディア
    3.7
    本書は、官僚とメディアの凄まじい癒着と腐敗をえぐり出した衝撃的ノンフィクションである! 共同通信による安倍首相周辺スキャンダル記事の握りつぶし、姉歯建築士の耐震データ偽装事件で巧妙に仕立て上げられた「悪のトライアングル」、粛正された村上ファンドとホリエモン、NHK「女性国際戦犯法廷」番組の改編圧力と朝日新聞誤報疑惑、最高裁・電通・新聞社が仕組んだ「裁判員制度全国フォーラム」偽装広告。国家もマスコミも内側から壊れていく……「黒幕」は誰だ?
  • 消えた警官 ドキュメント 菅生事件
    -
    「だれか市木を捜してくれ!」大分県で起こった駐在所爆破事件・菅生事件。国家権力が、ここまで謀略の限りを尽くすのか! 若きジャーナリストたちの執念が、ついに「消えた警官」を追い詰める。驚くべき「権力の犯罪」と、それに挑んだ「調査報道」の原点を追ったサスペンス・ノンフィクション。
  • 基底にあるもの 【小田実全集】
    -
    1巻1,320円 (税込)
    「知る」ということは「存在」そのものを想像や「参加」によって既存のものから高い認識へと引き上げるもの。一九七四年から八〇年にかけて著者が「知る」という意味をめぐり、人びと、世界、文学を語った文集。人と人とが繋がり合う「あるべき」世界とは自由な精神をもつ市民どうしの魂の、血縁、地縁、時空のわくを越えた人類史の共生だ。長い間深く判らなかったギリシャ悲劇の主題=国家と人間と運命のからみ合いや崇高について、ベ平連の脱走兵援助活動をした結果、見えてきた。
  • 記念試合
    3.8
    「天才的な馬鹿になれ」感動の群像ドラマ! 映画「北辰斜にさすところ」原作、待望の電子化。 七高(現・鹿児島大学)野球部の創部100周年を記念して、かつてのライバル五高(現・熊本大学)との対抗試合の開催が決まった。太平洋戦争前夜、七高のエースだった上田勝弥は、記念試合の開催に向けて取材をうけ、当時の記憶を語りはじめる。 旧制高校から帝大に進んだかつてのエリートは、私欲に走る小賢しい秀才を軽蔑し、国家や社会のためにひたむきに生きることを目指した。  太平洋戦争の終盤、学徒出陣で徴用された多くの学生が戦死し、生き残った者たちはその遺志を継いで、国の再興に力を尽くしたのだった。 英霊たちに見守られながら、七高と五高の記念試合が幕を開ける。 ベストセラー『史上最強の内閣』の著者による、祖父から孫へと語り継がれる、誇り高き精神の物語!

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  • 求婚のゆくえ 読書会の秘密 III
    -
    レベッカの乗った馬車が一時停止したとき、半裸の若者が馬車に転がり込んできた。仲間と悪ふざけに興じた末に、売春宿から逃げ出してきたという。若者を家まで送り届けると、その兄のルーカスが現れて、冷ややかなまなざしで値踏みするようにレベッカを見た。そして、彼女が弟を誘惑し、金を巻き上げようとしたとなじった。こともあろうに、レベッカを売春婦と勘違いしたのだ!ルーカスのぶしつけな態度は我慢がならなかったが、その一方で、レベッカは不思議なときめきを覚えた。興奮と不安がないまぜになったこの気持ちは何かしら……。★放蕩貴族と淑女の恋のゆくえは?そして、イギリスの国家機密をフランスに売り渡していた人物の正体とは?★
  • 嫌われ者の流儀
    4.2
    堀江貴文×茂木健一郎!嫌われないことよりも大切にしていることがある。ライブドア事件から民主化革命、東日本大震災、そして収監まで全15時間超の大激論!日本を、自分を、変えたい人の「必読書」「ホリエモン、刑務所収監へ」――2011年4月末、最高裁の上告棄却で堀江貴文氏の実刑判決が確定した。かつて「フジテレビ買収騒動」「衆院選出馬」などで注目を集め、時代の寵児として持て囃されたベンチャーの旗手は、ついに2年以上の刑務所暮らしを迎えることとなった。旧来の研究手法にこだわる日本の脳科学学会に背を向ける茂木健一郎氏と堀江氏が、ウェブ上でお互いを“再発見”し、初対談の運びとなったのが10年秋。以来、6回に及ぶ対談では、日本の既得権益層から「嫌われる」者同士として、日本の伝統的秩序・価値観が孕む危険性、それらと「たとえ世間から嫌われても闘わなければならない理由」を熱く語る。「国家とは何か」「司法とは何か」「革命とは何か」「ライブドア事件とは何か」「社会を変えるものは何か」、そして二人は「日本の変革を阻むものの正体」に迫る。実刑確定を受けて急遽行なわれた5.11緊急対談では、「これで、もっと自由に生きられるかな」と堀江氏は心中を吐露し、茂木氏とのやりとりを通して湧き上がってきた「出所後の夢」を語っている。二人の「嫌われ者」を支持する人、反発する人双方にオススメの一冊です。

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  • 吉里吉里人(上)
    3.9
    ある六月上旬の早朝、上野発青森行急行「十和田3号」を一ノ関近くの赤壁で緊急停車させた男たちがいた。「あんだ旅券ば持って居だが」。実にこの日午前六時、東北の一寒村吉里吉里国は突如日本からの分離独立を宣言したのだった。政治に、経済に、農業に医学に言語に……大国日本のかかえる問題を鮮やかに撃つおかしくも感動的な新国家。日本SF大賞、読売文学賞受賞作。
  • 吉里吉里人(上中下) 合本版
    -
    ある六月上旬の早朝、上野発青森行急行「十和田3号」を一ノ関近くの赤壁で緊急停車させた男たちがいた。「あんだ旅券ば持って居だが」。実にこの日午前六時、東北の一寒村吉里吉里国は突如日本からの分離独立を宣言したのだった。政治に、経済に、農業に医学に言語に……大国日本のかかえる問題を鮮やかに撃つおかしくも感動的な新国家。日本SF大賞、読売文学賞受賞作。 ※当電子版は『吉里吉里人』(上)(中)(下)の全三巻をまとめた合本版です。
  • 国のために死ねるか 自衛隊「特殊部隊」創設者の思想と行動
    4.0
    もっとも死ぬ確率が高い特殊部隊の創設者が語る究極の組織論。 新安保法制が施行され、「自衛隊員の戦死」が現実味をおびてきた。しかし、今の日本という国家に「死ね」と命じる資格はあるのだろうか。国のために死ねる人間を作るにはどうしたらいいのか――。 【著者プロフィール】 1964年生まれ。日本体育大学から海上自衛隊へ。防衛大学校指導教官、「たちかぜ」砲術長を経て、イージス艦「みょうこう」航海長に。在任中の1999年、能登半島沖で不審船と遭遇。この事件を契機に創設された海上自衛隊内初の特殊部隊「特別警備隊」に配属され、現場突入部隊の初代指揮者として足かけ8年間在籍。42歳で退官し、ミンダナオ島に拠点を移し、日本を含む各国の警察、軍隊を指導。現在は日本の警備会社のアドバイザーを務めるかたわら、私塾を開いて、みずからの知識、技術、経験を後進へ伝えている。 【おもな目次】 第一章  海上警備行動発令 北朝鮮戦闘員の目/初めての海上警備行動/警告射撃開始 など 第二章  特殊部隊創設 特別警備隊準備室/レンジャー訓練の実態/自衛隊は弱いのか など 第三章  戦いの本質 拉致被害者を奪還できるか/相手に勝つということ/平時と非常時/常識を捨てられない問題 など 第四章  この国のかたち あなたの国は、おかしい/トロい奴は餌/危うい行動美学 など
  • 国を語る作法 勇の前に知を
    -
    戦後日本という言語空間は、新聞・テレビなど、さまざまな報道メディアによって、「嘘」で満たされてきた。自虐史観も、日本悪玉論も、日本国憲法絶対論も、国連正議論も、すべてはその産物である。これらすべてに、騙されるのはもうやめよう! 日本にとって正当とみなされる視点から国を語る姿勢こそが、今、最も必要である。国は不況では滅びない。国民精神の衰退が真に国を滅ぼして行くのである。日本人にとって誇りに満ちた国家観・愛国心を健全な形で育成することこそが、世界情勢不穏な現代にとって急務であろう。欺瞞に満ちた現代日本を憂うる著者が、久々に放つ、激辛最新評論。

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  • 紅に輝く河
    2.7
    神託が全てを決定する宗教国家、ファスール王国。正妃の娘に生まれた赤子・アスタナは、「国に仇なす」「国を救う」という二つの異なる神託により、三日違いで生まれた第二婦人の娘と密かに入れ替えられることになる。波瀾の王女の青春を描く、ドラマチック・ファンタジー!
  • 黒いドラゴン
    3.0
    国家が、破滅活動を実力で阻止するための組織を持つことは、国際常識である。日本のCIAと呼ばれるJSA。そのダブルゼロ課は、殺しのライセンスを持つアンチテロリスト要員5人から成る。メンバーの一人、草薙丈二に正体不明の中国女性から接触があった。それは典型的な女性情報員の手口によるものだ。中国の首相来日を前に、5人は臨戦態勢に入った……。
  • 現代の肖像 浜矩子
    -
    日本では少数派に属する女性のエコノミストは、弱者切り捨てをためらわない為政者を真っ向から批判してきた。国家の枠組みが崩壊しつつある時代に放つ言説。それを支えるのは、大人であることを美徳とする精神である。現代という時代を象徴する人物を、当代一流の書き手が綿密な取材を重ねて執筆。AERA創刊以来続く人気連載の人物ノンフィクション「現代の肖像」が、待望の電子書籍で登場。極上の一冊を、100円で今すぐ、あなたのもとへ。
  • 原発と日本人 自分を売らない思想
    3.7
    福島原発事故を経て、なお原発再稼働へと舵を切った日本社会。そもそも私達はなぜ原発を容認してきたのか。水俣病や足尾鉱毒事件で国家と闘った知識人・科学者の足跡を辿り、反原発運動が依拠すべき抵抗精神を探る。
  • 考古学からみた琉球史(上)―古琉球世界の形成―
    -
    沖縄県発・おきなわ文庫シリーズ第9弾。 「琉球北部の奄美・沖縄には縄文系文化が残存し、南部の宮古・八重山にはインドネシア系石器文化が展開していた。このような原始の島々に中国宋王朝を中心とした東アジア交易体制成立の大波が押し寄せて、古琉球世界形成の大きな歴史的運動が始まった。 本書は、日本の枠外に成立した古琉球国家の形成過程を、考古学の方法を駆使して明快に解明する。―1990年の紹介文より」 九州から台湾をつなぐ琉球の島々は、中国・日本・朝鮮という文明地に挟まれながらも平安時代まで未開の世界に眠っていた。北部の沖縄・奄美では縄文系の石器文化が残存し、南部の先島(宮古・八重山)ではインドネシア系石器文化が展開していた。そこはまさに、ゆったりと時が流れる南海の楽園であったにちがいない。 このような島々に、一〇世紀頃、中国宋王朝の東アジア交易体制の形成の大波が押し寄せると、原始琉球の島々は、古琉球世界の形成に向けて大きな歴史的運動をはじめた。様々な国際環境に育まれた歴史運動によって生まれてきたのが、中国から冊封された琉球王国であった。 本書上巻・古琉球世界の形成では、原琉球の世界から、古琉球世界形成の歴史的運動によって琉球王国が成立していく過程について、考古学の方法をベースにしてたどってみる。 著者は沖縄県立芸術大学教授の安里進氏。専門分野は考古学、琉球史。本書刊行以後の研究についての補足を追記した電子復刻版。
  • 興国の楯 通商護衛機動艦隊
    3.5
    日米開戦の予感漂う昭和15年秋、船団護衛の必要性に理解を示さぬ陸海軍に業を煮やし、南方からの資源輸送の船団護衛を主任務とする逓信省所属艦隊が発足した!国家の動脈を死守すべく奮闘を続けていたが、ソロモン沖海戦に巻き込まれ思わぬ事態が出来する!

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  • 荒野のプリンセス
    -
    アレクサンドラは生まれ育ったアメリカを去り、祖父のあとを継いでカリスタンの統治者となった。問題山積だが、目下の悩みはカリスタンの人口減少だ。相次ぐ戦争で多くの男性を失ったこの国では、アレクサンドラを含め、若い女性ばかりが余っている。ある日彼女は、アメリカ大統領からの就任祝いに驚愕した。届いたのは、毛並みのよい名馬と見ばえのよい男性。ネイト・スローンと名乗る男性いわく、国家繁栄のため“種馬”を活用してほしいという大統領メッセージを携えてきたとのこと。いったいどういう意味?ネイトの誘うような微笑に、彼女は動揺を抑えきれなかった。★’03~’04年にかけて大統領直属のエリート組織〈オメガ〉の秘密捜査員たちが活躍するストーリーを三作品お届けし、ご好評をいただきました。2、3月そして5、6月と〈オメガ〉の面々が帰ってきます。これまで登場したカリスマ捜査員たちの知られざる過去が今あきらかに!★
  • 国防の死角 わが国は「有事」を想定しているか
    5.0
    平成23年3月11日に発生した東日本大震災で、われわれ日本人は、巨大地震、津波、そして原子力発電所の事故という「有事」を経験した。この大震災に際して、防衛省は陸・海・空三自衛隊から10万6,000名を動員。現場の部隊、個々の隊員たちは献身的に任務を遂行した。今回は多くのメディアが自衛隊の活躍をクローズアップしたこともあり、国民も自衛隊がどれほど頼りになる存在であるかを実感したはずだ。だが、その「光」の反面、「影」があったことは報道されていない。たしかに、現場の部隊は頑張った。ところが、彼らを支える体制が整っておらず、装備の不足や人的な問題など、多くの欠点が露呈したのだ。軍事ジャーナリストである著者によれば、それは自衛隊の体制が「平時」を想定しており、戦時や、戦時に匹敵する大規模災害といった「有事」を想定していないことに起因するという。いざというときに国家・国民・国益を守るための緊急提言。

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  • 国境の雪
    4.4
    1巻1,100円 (税込)
    北朝鮮の国家最高機密とともに脱北した女・崔純子。彼女を国境へと導く日本の工作員・蛟竜。中国全土を逃亡する二人の行方を各国の諜報機関が追う。日本を目指す二人が国境で見たものは……。
  • 言葉の海へ
    3.5
    国語の統一こそ一国の独立の標識なのだ。日本が近代国家となるためにも、一日も早くこの辞書を完成しなければならぬ……。子を失い、妻に先立たれながら、17年間を費し、遂に明治24年、大槻文彦はわが国初の近代的国語辞書『言海』を完成させた。〈近代国家・日本〉の確立に献身した一人の明治人の姿を、激動の時代に重ね合せて感動的に描き出す。大佛次郎賞・亀井勝一郎賞受賞。
  • 琥珀の瞳は瑠璃を映す カルジャスタン従神記
    3.0
    追放された王太子は、従わない不遜な神獣と旅に出る。 相性最悪主従が織りなす、胸躍るオリエンタルファンタジー! 大陸の内陸部に位置するオアシス国家・カルジャスタン王国。 この国の王家では代々、一定の年齢を迎えると額に神紋が現れ、神獣を召喚し従えることができる。 神紋を持つ者は従神者と呼ばれ、神に代わって地上を守り支配する者として生み出されたのだと伝えられていた。 第一王子・ルスランにもようやく神紋が発現し、神獣召喚の儀を迎えるが、召喚されたのは、かつて国を存亡の危機に陥れたと言い伝えられている瑠璃竜・アルダーヴァルだった。 このままでは国に害を及ぼすとして、ルスランはアルダーヴァルと共に国を追放されてしまう。 2人は追放を取り消してもらう方法を探して旅に出るが、おぼっちゃん育ちのルスランと、口も態度も悪く皮肉屋のアルダーヴァルは相性最悪で……? これは追放された少年が世界の姿を知って成長し、国を変えていくまでの、始まりの物語!
  • 雇用FUFU
    -
    少子化対策と称して国家が一夫多妻制を導入。その結果、結婚できるのは経済力のある一部の限られた男性のみになり、大多数の男は生涯独身という格差のある社会に変わってしまう。その一方で、夫を専有できなくなった妻たちのために、雇われて〈夫〉や〈父〉を演じる仕事である「雇用夫父」が、新たな国家資格となった。妻たちとそれを支える男たち。果たして彼らの未来は……。
  • 獄中記
    4.2
    微罪容疑によって逮捕、接見禁止のまま512日間勾留された異能の外交官は、拘置所のカフカ的不条理の中で、いかなる思索を紡いでいたのか。神との対話を続け、世捨て人にならず、国家公務員として国益の最大化をはかるにはいかにすべきか。哲学的・神学的ともいうべき問いを通してこの難題に取り組んだ獄中ノート62冊の精華。書下ろし100枚。

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  • 五十一番目の州
    -
    ジャーナリスト・海埜(うんの)は友人の新聞記者二人が、ワシントンとモスクワで死んだ事件に疑惑を覚えた。二人は米ソの国家機密に属する、とてつもない特ダネをつかんだのでは? それも日本の命運に関わるような!……。国際情勢分析の専門家が、冷戦時代の緊迫した世界に、“破局”を描いた情報小説の野心作!
  • 50億ドルの遺産(電子復刻版)
    3.0
    インドネシアから独立した人口百万余の島国スマリ。この小島に五十億ドル相当のベトナム戦争の兵器が秘匿されているというのだ! スマリ国元首ジョワンは、この隠匿兵器をタネに島開発のための資金を得たという。一方、海外放浪の途次、スマリに立ち寄った中尾英輔は、偶然に殺人事件を目撃、否応なく国家的陰謀の渦に巻きこまれていった……。気鋭が贈る青春冒険傑作。

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  • 西郷家の女たち
    -
    二十三歳の岩山いとが西郷吉之助に嫁いだのは慶応元年正月のこと。いとはひとめぼれだったという。念願叶い妻となるが、待っていたのは大家族を抱えての極貧生活だった。国事に奔走する夫の留守を守りつつ、いとは三人の子と二人の腹違いの子を育てる。だが、近代国家黎明期の日本は、維新の清算のときを迎えていた。渦中の西郷は、西南戦争へと自らを導き、明治十年城山に自刃。維新回天の英雄から、一転「賊徒」の汚名を着せられた亡夫に対するいとの思いは……。傑作歴史小説。
  • 最新データ&情報2024 日米の南西シフト 急ピッチで進行する「台湾有事」態勢
    -
    メディアが報道規制する中、急ピッチで進行する琉球列島のミサイル基地化、要塞化。この全容を提示する 2012年「日米の『動的防衛協力』について」(統合幕僚監部)という日米共同作戦の策定以来、着々と進行してきた琉球列島のミサイル基地化、要塞化。この全容を情報公開文書を含む防衛省・自衛隊の 【目次】 第1章 国家安全保障・防衛戦略による対中国戦争態勢 第2章 要塞化する与那国島への新配備部隊 第3章 日米共同作戦が進行する石垣島 第4章 チョーク・ポイント宮古島の軍事化 第5章 南西シフトの兵站拠点・奄美大島 第6章 南西シフト下の訓練・機動展開基地―馬毛島・種子島 第7章 南西シフトの実戦大演習場と化す薩南諸島 第8章 沖縄島への第7ミサイル連隊・師団新編 第9章 地対艦・地対空ミサイルの危険性 第10章 地対艦・地対空ミサイルの作戦・運用 第11章 「無用の長物」と化した水陸機動団 第12章 南西シフトによる自衛隊兵力の配置 第13章 陸自の南西シフト態勢 第14章 北方シフトから南西シフトへ 第15章 アメリカの対中国戦略 第16章 米軍の琉球列島―九州への中距離ミサイル配備 第17章 米海兵隊・陸軍の第1列島線配備 第18章 アメリカの国家防衛戦略と中国、ロシア 第19章 日本の「インド太平洋戦略」と中国 第20章 日米シンクタンクの「台湾有事」シナリオ 第21章 「台湾有事」下の国民保護と住民避難 第22章 有事態勢に突入する自衛隊員の危機 結 語 岸田政権は中国・韓国との平和外交を行え 【著者】 小西誠 軍事ジャーナリスト。「自衛官人権ホットライン」事務局長。 著書に『反戦自衛官』『現代革命と軍隊』『自衛隊そのトランスフォーメーション』『自衛隊この国営ブラック企業』『オキナワ島嶼戦争』『自衛隊の南西シフト』『ミサイル攻撃基地化する琉球列島』(以上、社会批評社)などの軍事関係書多数。 また、『サイパン&テニアン戦跡完全ガイド』『グアム戦跡完全ガイド』『本土決戦 戦跡ガイド(part1)』『シンガポール戦跡ガイド』『フィリピン戦跡ガイド』(以上、社会批評社)の戦跡シリーズ他。
  • さかさ吊りの穴 【小田実全集】
    -
    世界の多くの国を歩き考えた著者が、65歳になって過去をはるかに見やる感動の短編12篇。美しかりし幼年時代に初めて出会った「西洋」の記憶、太平洋戦争時の「玉砕」の島々、ナチ・ドイツとベルリン、四天王寺と脱走兵、自爆攻撃とパレスチナ、知覧、古代ローマの饗宴と現代の餓死、旅券と国家、中国の乱世の英雄、インドの聖者、兵士と武器、戦争の悲しみとむなしさ。そして万国共通語としての英語は、世界各国のしがらみを削ぎ落とした本質的な言葉であり、母語もその中で磨かれる。
  • 裂けて海峡
    3.3
    海峡で消息を絶ったのは、弟に船長を任せた船だった。乗組員は全て死亡したと聞く。遭難の原因は不明。遺族を弔問するため旅に出た長尾の視界に、男たちの影がちらつき始める。やがて彼は愛する女と共にある陰謀に飲み込まれてゆくのだった。歳月を費やしようやく向かいあえた男女を、圧し潰そうとする“国家”。運命の夜、閃光が海を裂き、人びとの横顔をくっきりと照らし出す。
  • 殺戮の島
    -
    カラスこと草薙丈二は、日本の防諜組織JSAの凄腕スパイ・キラー。美人と戯れながら今日も非情に国家の敵を抹殺する。日本海から侵入した北朝鮮の工作員が仲間を殺して亡命してきた。彼の真の目的は何か? 死闘の連続のなかで育まれる奇妙な友情。物語は伊豆沖の孤島でのクライマックスへ……!? 安全国家日本の幻想を撃つ、非情なる諜報戦!
  • 3.11 クライシス!
    4.0
    2011年3月11日14時46分、マグニチュード9.0の大地震が東北・関東地方を襲った!  史上最大級の大地震は、巨大津波や原発事故、放射能汚染、避難生活、計画停電……想定外のさまざまな問題を引き起こしている。 “稀代の論客”として知られる佐藤優氏は地震発生以後、ネット、新聞、雑誌などのさまざまな媒体で、今回の大惨事についてのメッセージを次々と発信している。政権への提言、マスメディアのあり方、東京電力への応援、ロシアの動き、危機管理のあり方、日本人のメンタリティ、三浦綾子『塩狩峠』との類似性、放射能汚染、チェルノブイリ原発事故との比較……内容は多岐にわたるが、一貫して唱えるのは<国家の未曾有の危機に、政府は、企業は、個人は、いかに立ち向かうべきか!?>ということ。  佐藤氏の発信はまだまだ続くが、とりあえず4月初頭までに発信した記事をまとめて、「緊急出版」として上梓する。政府、国民、企業、マスメディア……それぞれの立場で、今回の「クライシス」についてぜひ考えてほしい一冊。
  • 司馬遼太郎。人間の大学 人生の基本を学ぶために
    3.0
    死してなお多くの人々の心を捉えて離さない司馬作品の数々。グローバル化する現代社会において、私たち日本人が誇りを持って生きるために、今こそ日本と日本人を励ます司馬文学にその指針を求めることができるのではないか。本書は、「司馬文学は、日本人が“一人前の大人”になるための最良のテキストである」と力説する著者が、司馬作品の“読みどころ”をわかりやすく解説、その魅力を浮き彫りにした好著である。敵にさえも愛される資質とは何かを教えてくれる『竜馬がゆく』、一身立ち一国立つ(個人の独立があり、そして国家の独立がある)ことを謳った『坂の上の雲』、日本の近代的な合理精神を気づかせてくれる『国盗り物語』、才能ある人間が世に出て認められることの難しさを説いた『新史太閤記』、ビジネス社会の倫理とは何かがわかる『菜の花の沖』……。人間、社会、歴史について、知見と洞察に溢れた作品群のエッセンスを堪能できる一冊。

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  • シャーロック・ホームズ最後の挨拶
    3.9
    血の入ったバケツ、黒焦げの骨……「ウィステリア荘」でホームズは『グロテスクなものから恐怖へは、ほんの一歩なんだよ』と言う。その他、ホームズが瀕死の床に伏せる「瀕死の探偵」など7編を収録。表題作「最後の挨拶」は、ホームズの隠退からかなりたった第一次世界大戦直前の話で、60代になった二人がふたたびイギリス国家のために活躍する。
  • 小説 自衛隊放射線学生
    -
    1巻990円 (税込)
    戦後、世界がさまざまな対立構造の中にあるとき、それによって迷走したのは日本社会だけでなく、個々の日本人も同様だった。一人の若い自衛隊員は、60年安保闘争という不安定な社会背景にあって、国家に尽くす気持ちと同時に新婚の妻の浮気に疑念を抱くなど自分自身の葛藤に押しつぶされそうになる。そんな迷いの中で最終的には新たな思想を得て、真の愛を見出していく。
  • 小説東京帝国大学
    -
    「国家の大学」として巨大な指導者群を養成し、日本の現代史を動かす原動力となった東京帝国大学は、激動する時代の流れに如何に呼応し、抵抗したか――桂内閣の軟弱な対露外交を批判した七博士の“日露開戦論”に端を発した空前の東大騒動、国定教科書の改訂にからむ南北朝正閏論争、大逆事件など明治の朝野を揺り動かした数々の問題を背景に、その変遷と功罪を描く異色長編。

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  • 象徴の設計 新装版
    3.8
    西南戦争が終結した後も、日本の動揺は続いていた。そんな時、今度はなんと天皇を守るべき近衛兵が反乱騒動を起こした。竹橋事件である。その背景にあったのは、自由民権運動と農村の貧困。武士に代わる軍隊の脆弱さに事態を重く見た時の陸軍卿山県有朋は、軍のより一層の近代化を進めるため、軍人の軍人たる心構え、すなわち「軍人勅諭」を創るよう西周に命じる。それは天皇にのみ忠誠を誓う統一国家の軍隊だった。明治前期、帝国陸軍創設に意を尽くした山県有朋を描く。
  • 聖徳太子
    4.0
    官位十二階や十七条憲法制定、また遣隋使派遣の目的は、日本を新しい統一国家にするためだった。大化の改新のすぐれた布石者である太子。その行動の的確さ、見とおしの鋭さを歴史小説の大家・海音寺潮五郎が描ききる。

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  • 勝率ゼロへの挑戦~史上初の無罪はいかにして生まれたか~
    4.3
    刑事裁判の有罪率は99.9%を超える。ましてや、マルサ(国税局査察部)が刑事告発して、検察特捜部が起訴しなかったこともなければ、起訴されて無罪になったことも歴史上一件もない。そんな勝率100%を誇る、国家最強捜査権力タッグから、いかに史上初の無罪を勝ち取ったのか? 確信犯的に、シロをクロに塗り替えようとする捜査権力との戦いを白日のもとにさらす、戦慄の物語。堀江貴文氏絶賛!  解説:江川紹子氏。
  • 白洲次郎の生き方
    3.6
    約束を守ること。安易な妥協を許さず自らのプリンシプルに忠実に生きること。それが真っ当な人間の条件である。終戦直後、吉田首相の懐刀としてGHQ相手に辣腕をふるい近代民主国家の礎を築いた男の素顔は、ユーモアとアイロニーに富む魅力あふれるものだった。現代に生き、未来を拓く本当のカッコよさとは!?(講談社文庫)
  • 白い疵(きず)
    4.0
    1巻1,540円 (税込)
    熱狂とともに現れたのは英雄か、危険人物か!? 沈みゆく日本を救うべく、豪胆で情熱的なカリスマが誕生した。牙を剥く国家権力、秘められた白い疵の謎。男はこの国をどこへ導くのか!?著者3年ぶりの書き下ろしで、新境地の政治サスペンスを描く! 【あらすじ】 元警視庁の敏腕SP・黒木莉子、ある出来事をきっかけに退職に追い込まれ、いまは神保町で零細探偵事務所を開いている。不景気で事務所を畳もうとした矢先、警察官僚からひそかに依頼された仕事は、政治学者・月尾雄大のボディガードだった。月尾は首相の政策秘書として3・11福島第一原発事故の修羅場を乗り切った英雄である。財政破綻し沈みゆく日本を救うべく大胆な国政改革を訴えて絶大な支持を集め、その政界入りが期待されていた。 拳銃も持たない丸腰の民間人に要人警護ができるのか――。莉子は悩みつつも月尾の警護に当たる。月尾は荒ぶる雄牛のごとく、行く先々で驚くべき豪胆さ、行動力を発揮し、冷徹に障害物を排除して突き進んでいく。まさに日本を救うカリスマに相応しいその姿に、大衆は魅了され群がる。しかし国政トップを狙う月尾には隠された過去と目的があった。さらにヒットマンのきな臭い噂が……。国家権力は月尾を敵と定めたのか。莉子は見えざる敵の手から月尾を守れるのか。そして月尾は、この国をどこへ導こうとしているのか!?
  • 新世紀のビッグブラザーへ
    3.3
    日本国内の“良心勢力”および外国勢力が推進する「人権擁護法」「外国人参政権」「沖縄一国二制度」「東アジア共同体」「外国人の公務員採用」「女系天皇制」「無防備都市宣言」などの施策が実現したとき、日本社会はどのような変貌を遂げてしまうのか――。本書は、その「起こりうる現実」を描いたシミュラフィクション(シミュレーション小説)である。書名にある「ビッグブラザー」とは、イギリスの作家ジョージ・オーウェルの名作『1984年』に登場する独裁者の呼び名。社会における個人の自由と人間性の尊厳の問題を鋭くえぐった同作品の風景が、舞台を平成日本に移して再現する!?「人権」「友愛」「市民」「共生」「環境」など、様々な美辞麗句を用い、実際には極度に人権が抑圧され、閉塞感に満ちた「大アジア人権主義市民連邦」の実態は、明日の日本人の物語でもある。国家観なき日本の政治家とマスメディアによる情報操作の罪を糺す問題作!

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  • シークの妻に望まれて
    -
    砂漠の国ハータンの皇太子アズリンと結婚して5年。夫に心から愛され、キアラは幸せの絶頂にあった。彼は国家の投資事業を担って世界中を飛びまわっているため、キアラは故郷のシドニーに残って家業の手伝いをしているが、ひとたび夫婦が顔を合わせれば、またたく間に情熱がほとばしる。そんな愛の形に酔いしれていた二人に、ある日ハータンから急報が届く。病に倒れた父王に代わり、アズリンが即位する日が決まったのだ。キアラは未来の王妃として、慌ただしくハータンの宮殿へと移った。だがそこに待っていたのは、よそ者に対する人々の冷たい視線と、まるで人が変わったかのように、妻に絶対服従を求める夫の姿だった。■傲慢だけれど一途なヒーローを描いて人気急上昇中のC・クルーズ。華やかな世界を描き、うっとりするようなラブストーリーをいつも届けてくれます。最新作は、国王という立場に縛られたシークと、夫を愛しながらも、彼の突然の変貌に苦悩するヒロインの物語です。

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  • C★NOVELS Mini クリザの平和な一日 白き帽子の放浪者後日談
    -
    二大国の和睦と、都市国家クリザの独立で、大陸北部は百年ぶりともなる平和を迎えていた。ここクリザでは、評議会議長アルヴィアと侍女長のメリアもまた平穏な日々を……なはずが、客人ミアンが大暴れ。議会に乱入したり、リボンで飾ったり、侍女隊に混ざっていたり。「黒王鉄よりも硬い女議長」「クリザの影の支配者」と呼ばれる二人もたじたじに。果ては二人を結婚させようと画策し始めて。英雄《竜殺し》シリーズ番外篇。 「読売プレミアム」連載(2014.8.1~2014.10.30)
  • 時空の旭日旗 我ら、未来より
    5.0
    2008年、あずみ海洋大学の海洋調査船「あずみ丸」が昭和十年、二・二六事件前年へタイムスリップ。乗員は、横須賀鎮守府の井上成美や山本五十六と接触、日本の敗戦の事実を突きつけ、さらに天皇をも動かし、日本の将来を変えるべく国家体制を変えていく。

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  • 状況から 【小田実全集】
    -
    小田実の思考は、いつも現実の事態、問題から出発している。天空の高みにたっての抽象論や「形而上学」ではない、地ベタを這う小さな虫の眼を天空のきわみまで高めたいという、祈りにも似た思想である。市場の「思想者」の靴屋との対話に自分の思考の根をおいたソクラテスのように、小田は「知的遊び」を好む「哲学者」よりも、時代を生みだす「状況」の中で格闘するひとりの「思想者」であろうとした。本書は1973年、「法人資本主義」と国家権力のしくみについて考察したものだ。
  • 情報、官邸に達せず
    3.7
    事前に知りながら、なぜ金正日の長男は国外退去となったのか。JCO放射線事故の対応に、政府はなぜ4時間半もかかったのか。オウム真理教教祖逮捕を確認できないまま閉会した対策会議のお粗末さとは?……小泉政権から村山内閣時代までの大事件を遡り、極秘の政治情報を駆使しながら、危機管理体制の舞台裏を生々しく再現。「国家の情報機能」の弱体ぶりを告発した傑作ドキュメント。
  • 人物で読み解く 「日本陸海軍」失敗の本質
    4.0
    明治維新の躍進から日清・日露戦争の勝利を経て、なぜ日本は「敗れる戦争」へと突き進んだのか? 政治の迷走、軍部の独走に翻弄され、なぜ日本の国策は「一元化」できなかったのか?本書は“近代未満の存在”に終わった「日本陸海軍のキーパーソン」25人の理想と挫折をたどり、戦前日本の“失敗の本質”を読み解く――。「文官」と「武官」で教養知識が分断され、総合的な「発想力」が欠如したままの国家戦略。国民の統制は必要不可欠と考え、他者の「自由・独立」を理解できなかった帝国陸軍の「統制派」たち。金科玉条の「対米艦隊決戦」に引きずられ、なぜ文民が軍縮条約を決めるのかと強硬に反対した帝国海軍の「艦隊派」たちなど、最優秀の人材を集めながら、戦前の日本が敗れた理由が見えてくる。今も変わらぬ日本の「パワー・エリート」の限界と陥穽を鋭く衝いた一冊。

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  • 水没 青函トンネル殺人事件
    3.3
    新進ファッションデザイナー・三上連は、少年の頃、ある人間を殺してしまい、その死体を青函トンネルの中に隠していた。それから25年、パリの第一線で活躍する彼のもとに、何者かから過去の犯罪を示唆するような内容で「函館に帰ってこい」という脅迫状が届く。急きょ帰郷した彼を待っていたのは……。トンネル工事という無謀な国家プロジェクトに人生を翻弄された人々の哀歓の物語が始まる。
  • スイート・バイ・アンド・バイ
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    消えようとする土地に向かって、 1人の青年、という未来がやってくる。 アメリカ合衆国は若い国だ。 世代交代や文明の爪あとによって 土地や生活の知恵が消滅の危機に瀕しても まだまだ伝統は生々しさを失ってはいない。 土地を、知恵を、自給自足の生活を学びにやってくるのは いわば「体制側」=国立公園管理局の若者1人。 これからは国家と村人とが対立するのではなく 立場の違う人間と人間が手を携えて、かけがえのないものを守っていく。 作者不詳のゴスペルのタイトル 「In the sweet by and by」(やがて良くなるだろう)のように。 青年の若さは、そのように希望を託された未来の象徴としてある。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • 崇高について 【小田実全集】
    -
    死者に対して崇敬の念厚かったソポクレスは「コロノスのオイディプス」で崇高なる安らかな死を描いた。国家至上主義の古代にあって国家から追放されたオイディプスをひとりの人間として助けたテセウスの「道理」は、「人間の道理」を基にしたベ平連の脱走兵援助の思想と重なる。文学を志した十代後半から終生、力強く小田を支えた文学のよりどころは何か。戦争、震災を生きのびた作家が人間の弱さを理解することで得た、崇高なる魂の「私的文学論」と、「西洋最古で最初」の文学論。
  • STAP細胞に群がった悪いヤツら
    3.3
    STAP細胞の存在はほぼ完全に否定されながらも、依然として世間の注目を集め続ける小保方晴子。だが、事件の本質は別のところにあった。世紀の大発見がアカデミズム史上最悪のスキャンダルへと転落していく裏で何があったのか? 巨額の国家予算を奪い合い、市場での錬金術を目論んだ科学者、官僚、金融マンの暗闘に迫る。
  • スタートアゲイン 上
    4.0
    少女ラフィアが古物屋で見つけた美しい石のネックレス。しかし、この魔石ジスを身に着けたことで、恐ろしい悪魔ヴァルーガを蘇らせてしまった。このヴァルーガの攻撃により軍事国家ギルシテの首都ハムザルドは壊滅的な被害を受ける。あらゆる物質を自在に操るヴァルーガだが、ラフィアと同じ魔石が額にめり込んでいるため、親石を持つ彼女には絶対服従しなければならない。将軍ガザーロの命令により一度はヴァルーガの命を奪うことに加担しかけたラフィアだが、思いとどまったことで故郷を追われ、はからずも、無敵の悪魔を従えた旅が始まる――。

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  • スノーデンファイル 地球上で最も追われている男の真実
    3.9
    エドワード・スノーデンは、歴史上類を見ない内部告発者である。世界最強ともいえる情報組織NSA(米国国家安全保障局)のトップシークレットを大量に持ち出し、メディアを通じて世間に公表した。 スノーデンが情報リーク先に選んだ『ガーディアン』紙が、本書でその一部始終を明らかにする。スノーデンが明らかにした衝撃の事実の数々と、リーク情報の公表を阻むためにさまざまな圧力をかける米英の政府・情報機関とメディアとの凄まじい攻防も読みどころ。 スノーデンから得た情報をもとにした米国政府の情報収集に関する報道で、『ガーディアン』は『ワシントン・ポスト』とともに、2014年のピュリッツァー賞(公益部門)を獲得した。
  • スルタンと月の沙漠で
    4.0
    みじめな失恋旅行が、突如、おとぎばなしに変わる。 婚約者に手ひどく裏切られ、傷心旅行に出たクレオが、ある沙漠の国で車を走らせていると、突然少女が飛び出してきた。賊にでも追われているのかと車に乗せようとしたとき、追ってきた男が尊大な態度でクレオの眼前に立ちはだかった。少女が言う。「あれは兄のハリド。この国のスルタンよ……」クレオはスルタンの妹の誘拐を企てたなどと濡れ衣を着せられ、ハリドの警備隊によって、壮麗な宮殿に連行されてしまう。数日後、クレオに下された処分は、驚くべきものだった。西欧諸国から野蛮な国家と見られているイメージを払拭するため、スルタンは、このアメリカ人女性と結婚することにしたというのだ! ■男女の意味深長な会話とホットなラブシーンで人気のC・クルーズ。シークものは特に雰囲気がすばらしいと評判です。ひと目惚れしたスルタンと突然結婚することになった一般女性のクレオ。夫の思惑がわからないまま、王妃の務めを果たさねばならず……。
  • 青雲の大和 上
    4.0
    中大兄皇子を戴き、かつての学友・蘇我入鹿討伐を決意した中臣鎌足の深謀。大化改新を東アジアの視点からとらえ、新国家建設の大業に乗り出した者たちの苦闘。波瀾万丈の古代史エンタテインメント小説。
  • 正義を測れ~不動産トラブル請負人~
    3.0
    本書の主人公・大地尚一郎(だいちしょういちろう)の肩書は「土地家屋調査士」。あまり馴染みのない職業だが、国家資格であり、土地問題のスペシャリストなのだ。隣家との境界トラブルで依頼に訪れた内野雨季子(うちのうきこ)は、その解決をきっかけに彼の助手となり自らも資格取得を目指す。次々に持ち込まれる土地トラブル。背後に見え隠れする犯罪の影。「正義」のために戦う二人。社会派推理の傑作!
  • 政・財 腐蝕の100年
    -
    尾去沢(おさりざわ)銅山払い下げ問題、西南戦争と、台湾征討をめぐる汚職、シーメンス事件――。高き志で維新を成し遂げた、伊藤博文、井上馨、大隈重信らの元勲は、なぜ汚職政治家へと堕落したのか。三菱・三井を筆頭とした政商との癒着、熾烈な藩閥闘争の真相を暴き、明治国家を築いた元勲たちの“裏の顔”に迫る歴史ノンフィクション。(講談社文庫)
  • 聖断 天皇と鈴木貫太郎
    5.0
    日露戦争で勇名をはせ海軍大将まで昇りつめた鈴木貫太郎は、侍従長としても天皇の信頼が厚かった。敗色濃い昭和20年4月、鈴木は老齢ながら「最後のご奉公」と総理大臣に就任。徹底抗戦、一億玉砕論渦巻くなか、太平洋戦争に終止符を打つために動く。天皇は「この際、自分のできることはなんでもする」と御前会議で語り、“聖断”により戦争は終わった。平和を希求される天皇と、国家の分断を阻止し、狂瀾を既倒に廻らす大仕事をなす宰相の感動の終戦実録。
  • 清貧と復興 土光敏夫100の言葉
    4.0
    今こそ「メザシの土光さん」の言葉に耳を傾けよう――。東芝社長、経団連会長を歴任し、第二次臨調会長として国家再建に命を懸けた男、土光敏夫。当時、つつましい食卓風景が紹介され「メザシの土光さん」と国民的人気を呼びました。「サラブレッドより野ネズミの方が強い」「個人は質素に、社会は豊かに」「ぜいたくは嫌いだ」「社員は3倍、重役は10倍働け」「蛍光灯は半分消せ」。日本が復興に向けて一歩足を踏み出し始めた今だからこそ、土光さんの数々の至言がより輝きを帯びて私たちの胸に迫ってきます。
  • 世界悪女大全 淫乱で残虐で強欲な美人たち
    3.3
    700人の娘を惨殺し、その血で湯浴みしたE・バートリ。11歳にして3人の愛人をもち、庭の茂みで心ゆくまで肉の歓びを味わっていた王妃マルゴ。保身のために自分の子供までも毒殺や死刑にした則天武后。西太后、クレオパトラ、ジャクリーン・オナシス、ダイアナ妃……歴史の舞台に華々しく登場した、権力欲に満ちて、淫乱で残酷な悪女たちは、野心のために国家まで滅ぼすことも。凄すぎる仰天エピソード満載で、古今東西の名高き悪女69人の魅力に迫った傑作人物伝!
  • 世界最終大戦(1) 悪夢の始まり
    -
    吹き荒れるナチスの脅威 VS 追い詰められる日米英連合 ついに世界大戦勃発! 1928年、ヒトラー率いるナチス党がクーデターにより政権を奪取。 そして、ヒトラーの意向に従うロシア国内のロシアナチス党が皇帝一家を惨殺し、新国家・ナチスロシアが誕生する。フランス、イタリア、スペイン、南米各国が次々とナチス化されていく。 世界はナチス世界と、アメリカ、イギリス、日本などの西側世界に二分され、一触即発状態となる……。 壮大なスケールで贈る新たなる「羅門ワールド」、ここに幕を開ける!!
  • 世界を救う超大国 日本、二〇四一年
    -
    「日本と言えば世界にその名を知られる超大国であるが、ある日私は、現在の日本がどのようにして発展していったかということを知りたくなった」――日本再興の背景となった、アメリカをはじめとした「海外在住国民国家」の凋落、ヨーロッパに誕生した右翼政党「ワンボイス」騒動、中国共産党政権の崩壊……。知識人18人が2041年の世界情勢を徹底分析。分岐点となったのは、2015年。現代日本が今後どのように進むべきかを真摯に問いかける、圧巻の近未来小説。

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  • 戦火のヴィーナス 狼たちの休息 VIII
    4.0
    父が生きている? まさか……キャサリンは一瞬、耳を疑った。傭兵だった彼女の父親ラニーは、二十年前に独裁国家サラサの内戦で戦死したはずだ。なのに、いまだ父が捕虜として投獄され続けているなんて。CIAの担当者は淡々と続けた。「解放の条件はただ一つ。身代金十万ドルを直接現地へ届けること」混乱するまま、キャサリンは身代金を携え空港へ向かった。父のかつての盟友マードックがボディガードとして同行するという。元傭兵、父と同じ種類の男。いったいどんな人かしら?人波の中で彼女は奇妙な震えとともに彼を見つけた――本能的に。

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  • 1945日本占領―フリーメイスン機密文書が明かす対日戦略―
    -
    自由・平等・友愛を標榜し、象徴を重んじる世界組織フリーメイスン。その資料庫に眠る「鳳凰」ファイルに記されていた、マッカーサーの占領哲学。それは、国家神道なきあと「精神的空白地帯」と化した日本に、彼の信奉するメイスン思想を注入することだった! 昭和天皇への密かな接近、バチカンとの攻防をあぶりだすノンフィクション。

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  • 仙石騒動
    -
    但馬出石藩(兵庫県)の当主・仙石道之助の廃嫡を狙って、実父播磨守(はりまのかみ)と国家老(くにがろう)の仙石左京が暗躍。江戸詰勤番侍(えどづめきんばんざむらい)・金子半十郎は、但馬出石五万八千石の行く末を案じ、あえて不忠の臣となることを決意した!
  • 戦後70年へ終わらぬ「戦後」 ナチスの亡霊は生きている
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    第2次世界大戦が終結して2015年で70年を迎えます。戦後の歴史は、その悲劇を踏まえて幕を開けたはずですが、今日に至るまで戦火がやむことはありません。いまも世界のどこかで銃声、砲弾がとどろき、軍人だけでなく多くの市民が殺害されています。  果たして、私たち人類は何を反省してきたのでしょうか。  毎日新聞ストーリー編集部では随時、<戦争と平和>をテーマにルポルタージュ記事を提供しています。原爆、パレスチナ、沖縄……。  なかでも好評だったのがベルリン支局のベテラン外信記者によるナチス関連のルポルタージュでした。  同じ敗戦国として、がれきのなかで戦後史をスタートさせてきた親近感もあるのかもしれません。あるいは、日本が中国、韓国などから「歴史責任」を問われているなか、国家の判断としてホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)に手を染めたドイツはそれ以上に糾弾されてきたことへの関心もあることでしょう。  ここに収録したルポは、「ヒトラーの財宝伝説」「ロンメル将軍の財宝を追え!」「ナチ残党支援組織『オデッサ』の闇」――の3本です。いずれも、日本人に知られていなかった「戦争秘史」、それに伴う「ドイツの苦悩」が描かれています。  同時に、ルポを読む楽しさも味わっていただければと思います。
  • 戦争か、平和か 「9月11日」以後の世界を考える 【小田実全集】
    -
    誰もが戦争は好ましくないという。平和的手段を用い、戦争は避けるべきだと。が、究極的には武力行使もやむをえない時には使うという「やむをえない」が拡大される。これが「戦争主義」。9.11後の世界はこの「戦争主義」が蔓延している。人を殺し合う戦争に正義はない。現代戦争の祖形は古代アテナイにあり。「民主主義」と「平和主義」が車の両輪となって築いた戦後日本の繁栄と価値を世界史的視野で捉えた平和論。「国民」より、「良心的軍事拒否国家」をめざす「市民」が大事だ。
  • 戦争大臣 I 嘲笑する虐殺者
    3.0
    地球儀から消された国は、世界に宣戦布告する。致死性ウイルスが死の嵐を招いた世界。国家Jは患者の隔離所にされるが、憎悪を糧に生き延びた。ウイルスを克服した英雄は戦争大臣を名乗り、この世の殲滅に動く――「お前は大臣じゃない! 俺の弟だ!!」西塔寛一には完璧な弟・颯がいたが、“断罪者”を名乗る男達に襲われ失踪してしまう。行方を追う寛一の前に黒い本を携えた1人の男が現れ……。最強ダークファンタジー開演!!
  • 千里眼 背徳のシンデレラ 完全版 下 クラシックシリーズ12
    4.2
    謎の神社には、境内に日本経済復興の鍵となる発明が隠されていた。しかし、それは国家転覆を企む鬼芭阿諛子の切り札だった! 真実に一歩ずつ迫る岬美由紀に、復讐鬼と化した阿諛子が立ちはだかる──。美由紀は千里眼の宿命に決着をつけるべく、恒星天球教との最後の戦いに向かっていく! 著者渾身のエンタテインメント巨編が待望の完全版で登場。息もつかせぬ展開で描かれたクラシックシリーズ、ついに完結!!

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