小出裕章の作品一覧
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ユーザーレビュー
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反原発を主張される著者による、福一事故後1年後の著作です。原発推進における社会的矛盾や構図を的確に指摘されています。本書上梓後10年を経ていますが、そのご主張は色褪せていないように感じました。現在も福一では作業が継続し状況は変わらないのかもしれません。建設の経過はどうにもなりませんが、事故処理だけで
...続きを読むも「差別」のない、適正な対応を当事者である東電には取っていただきたいと感じました。私自身は何もできませんが、著者の思いに共感を得ることができました。
Posted by ブクログ
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原子力研究者である著者による、原子力発電所の矛盾を分かりやすく紹介されています。原子力発電のコスト収支、エネルギー収支、廃棄物の処理に関する問題等とても良く理解できました。あらゆる部分において見切り発車で進めてきた、日本の現状に呆れると共にそのツケを未来に廻すことに心が痛みました。自意識過剰で閉鎖的
...続きを読むなムラ社会の中だけで、隠蔽されてきた問題にて引き起こされた大事故の事実に目覚めるべきであると感じました。
Posted by ブクログ
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2011年に「原子力緊急事態宣言」が発令され現在も解除されていない。コロナも緊急事態、日本は緊急事態だらけ! 廃炉は必然‼
Posted by ブクログ
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p.118から「地球を温め続ける原発」という節がある。ここに、驚くような数字がある。
本書によれば、年間に日本の国土から、河川を通じて流出する水の量が約4000億トンである。それに対して、54基の原発から排出される温排水が年間に約1000億トンであるという。その温排水は、原発に入ってくる時よりも
...続きを読む排水されるときのほうが7度も高温であるという。
本書のこれらの数値を用いて、たとえば温排水が海の表面で厚さ1mで広がるとすると、40年くらいで太平洋の何パーセントの海面を覆うのか、といった試算ができる。近年の海面温度上昇の実測値などと比較することもできる。
Posted by ブクログ
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日本が地震列島であることは東日本大震災が起きる前から知られた
事実である。しかし、その事実に目をつぶり御用学者を動員し、国策
の名の下、原子力発電所が建設されて来た。
何度も引き合いに出すが、鎌田慧『原発列島を行く』には国が、電力
会社が、過疎地の自治体の頬を札束で張って原発を建設して来た
ことが
...続きを読む綴られている。
『原発のウソ』で安全性・低コストという噓のベールを引きはがし、
分かりやすく解説した著者は、本書でもまた淡々と怖いことを
綴っている。
この期に及んでも原発を生き残らせようとする国と電力会社は
福島第一原発事故の責任さえうやむやにしようとしている。
そして「原発を再稼働させなければ停電するかもしれませんよ」と
いうネガティブ・キャンペーン。事故の反省など全くせずに、自分
たちの資産を守ることだけにその力は向けられている。
「冷温停止状態」という妙な表現まで使って、福島第一原発の
事故収束宣言を出した日本政府だが、原子炉の状態がまるで
分かっていないのによく宣言出来たものだと思う。
収束しているというのであれば、当時の首相はじめ閣僚は
福島第一原発近くに住居を移してみろよ。勿論、一家総出で。
出来ないはずなんだから。
過疎地だから犠牲になってもいい。そんな理論は通用しない。
都会の人間の生活を支える為に、過疎地の人々の生活を
犠牲にしていいはずがない。
原発がなくとも必要な電力は賄うことが出来る。そうして私たち
は生活の利便性を追求することを止めればいい。
ある地域に住まう人たちの命だけが軽視されていはいけない。
差別から生まれた生活の快適さなんて、放棄したっていい
じゃないか。
Posted by ブクログ
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