作品一覧 2023/02/24更新 遊びをせんとや 試し読み フォロー 木に会う 試し読み フォロー 言葉の海へ 試し読み フォロー 子供誌 試し読み フォロー 島へ 12の旅の物語(小学館文庫) 試し読み フォロー 旅・忘れ残り 試し読み フォロー ときどき旅びと 試し読み フォロー 物と心の履歴書 試し読み フォロー 「吾輩は猫でもある」覚書き 試し読み フォロー 1~9件目 / 9件<<<1・・・・・・・・・>>> 高田宏の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 言葉の海へ 高田宏 高田宏 「 言葉の海へ 」 日本初の国語辞書(言海)を作った 大槻文彦 の生涯をまとめた本。言海は 国家事業としての信念、大槻一族の系譜の集大成であることがわかる 国家にとって文化とは 国家の存在条件であることを認識した。文化としての言葉、国語の整備、保存は 明治時代だけでなく、グローバル化の進む...続きを読む現代も重要であると思う 「一国の国語は 外に対しては 一民族たることを証し、内に対して 同胞一体の公義感覚を団結させる」 「一つの思想で国は育たない〜多様な方向により日本が育っていった」 Posted by ブクログ 物と心の履歴書 高田宏 物欲の煩悩を刺激してくるタイトル。 目次を見れば、次のような魅力的なラインナップ。 ・時計 ・鞄 ・眼鏡 ・机 ・杖 ・寝床 ・自転車 ・電灯 ・カメラ ・鍵 ・万年筆 ・背広 ・煙草 ・刃物 ...続きを読む ・帽子 ・ストーブ ・履きもの ・食器 ・傘 ・石 これらのモノへの愛情を、さぞや熱く語っているんだろうなと思ったら、まったく違っていた。 本書のタイトルは「物と心の履歴書」だった。これらのモノと出会い、使っているうちに、やがて心を支配していく何かがあった。それを綴ったエッセイが本書だったのだ。 所有から、自由へ。 モノを所有することにより、心の自由に制約を受ける。それを著者は窮屈に感じたようだ。モノに対し、人は愛着心のような感情を抱くことがある。モノと自分とに特別な繋がりがある、と感じてしまうことがある。「自分のもの」となったモノとの繋がりは、時として、人と人との繋がりや、人と世間の繋がり以上に大切なものに思えてしまうことはないだろうか。 私もいろいろなモノ好きである。だから、本書にあるようなことは漠然としたものではあるものの、常に頭の片隅にあった。時には後悔や反省を感じることもあることだ。所有欲を満たし、しかも使うたびに愛着を感じるなら幸せだろう。でも、もし所有することだけが目的になってしまったら。いつまでたってもあれもこれもとコレクションすることだけにしか頭が行かなくなってしまったなら。その心境はどんな状態になっているのだろう。傍から見ればかっこ悪い。心の自由を奪われているのではないかと疑ってしまう。 Posted by ブクログ 木に会う 高田宏 屋久島の縄文杉や、白山のブナ林を訪ね歩きながら、ひとと自然とのかかわりについての著者の考えが語られている本です。 ひとと自然とのかかわり方にも文化的な蓄積があり、それを離れて生の自然に触れるということはできません。このように述べると、日本の古典文学におけるひとと自然とのかかわりのことが考えられます...続きを読むが、本書では主として近代以降のひとと自然とのかかわり方のなかに文化的な厚みを見ようとする試みがなされているように感じました。 そうした試みは、古典文学とは異なり、いまだわれわれの共有財産と呼べるほどの十分な蓄積があるわけではないのですが、なんといってもそれらは現代を生きるわれわれのすぐ足元を支えている文化であり、そのうちにいまだわれわれ自身も気づいていない豊饒な可能性を見いだそうとする著者の試みの重要性は否定できないのではないでしょうか。 Posted by ブクログ 言葉の海へ 高田宏 日本初の近代国語辞典を著した大槻文彦の生涯を語るノンフィクション。 幕末から明治前期への激動の時代に生きた洋学者であった著者がどのような経緯で国語辞典の完成にその生涯をささげたのか、その時代背景が良く分かる。 維新後、不平等条約改正のために躍起になって近代化を進めていた日本。その一つに自国言語の...続きを読む文法を整備し、辞典を備えることであった。その志が胸を打つ。 今では普通にある国語辞典だが、その成立にはかような時代背景から要請され、長い年月をかけて作られていたことを知ることができた。 Posted by ブクログ ときどき旅びと 高田宏 中谷宇吉郎、猪谷百合雄、広辞苑の作者新村出などを書いた名作家が旅した日本。 特に、子から孫へと伝わる北海道の天売島・焼尻島の文化の話など、非常に興味深いです。 Posted by ブクログ 高田宏のレビューをもっと見る