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西南戦争が終結した後も、日本の動揺は続いていた。そんな時、今度はなんと天皇を守るべき近衛兵が反乱騒動を起こした。竹橋事件である。その背景にあったのは、自由民権運動と農村の貧困。武士に代わる軍隊の脆弱さに事態を重く見た時の陸軍卿山県有朋は、軍のより一層の近代化を進めるため、軍人の軍人たる心構え、すなわち「軍人勅諭」を創るよう西周に命じる。それは天皇にのみ忠誠を誓う統一国家の軍隊だった。明治前期、帝国陸軍創設に意を尽くした山県有朋を描く。
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Posted by ブクログ
[忠の一字あるのみ]創設間もない軍隊の内部統制に周到なまでの気を配り、自由民権運動に対して極度の警戒を解かなかった山県有朋。彼の携わった『軍人勅諭』などをつぶさに眺めながら、秩序を重んじた山県の後年の歩みを追った作品です。著者は、ミステリーの印象が強いように思われますが、日本史に関する作品も多く手が...続きを読むけている松本清張。 今の時代に日本近代史を勉強すると、「なんでこんなに自由をガチガチに縛る必要があったんだろう...」と感じることもあるかと思うのですが、自由民権運動や農民一揆などを政府側の山県から眺めることで、抜き差しならない切羽詰まった感覚を追体験できるかと思います。秩序の創設がどのように行われるか、または行われたかを考える上で有益な一冊です。 山県の手がけた政策のみならず、山県の人柄にも筆が向けられているのですが、徹底的な几帳面さと質素さを兼ね合わせていたということから、山県の性格そのものが「徹底的」とも言える秩序維持や反体制派の除去に拍車をかけていたのかもしれません。以下の山県が意図した神格化の装いなど、まさに山県だからこそ当時思いつくことができたのかも。 〜一切の過程を抜き去って結論だけで命令することが、より絶対的となり、より神格化される。理由を述べることは、そこに批判の余地を残す。それでは神聖とはいえない。神聖とは、あらゆる批判観念を抹殺し、峻拒することである。〜 一次資料も多用されており充実の作品☆5つ
期待に応えてくれる名作
どこかの大学教授が書くよりも歴史の奥行きが学べる。権謀術数を駆使して権力の掌握を得ていった明治政府の主人公たちの裏事情もよくわかったようだった。
山縣有朋好きの必需品です!! 内容は、ハッキリ言って私の少ない脳みそでは深く理解できませんでした(呆)が、明治国家の設計を、神経質なまでに真面目に取り組んでいるガタの姿には「頑張れッ!!」と応援したくなりましたよ。 毎朝の日課の槍だとか、着物のこだわりや、庭や歌の趣味特技などガタを知る上では外せない...続きを読むネタが物語の所々に書かれていて、思わず顔がほころんでしまいました。可愛いなぁ。 前半に西周とのイチャイチャもありますしねvvv あと、ひつこいくらいに『北越戦争の長岡勢』を思い出すんですが、それってやっぱり『時山』を偲んでいるんですかねッ!? やっぱ、ガタには時山ですよねぇ〜。友達、時山だけだったし……。 ガタ、年をとっても人間不信は治らないし、やっぱり時山が死んだのはキツかったのかなぁ。 時山があの戦いで死ななかったら明治のガタってもう少し違った軍人になっていたと思います。西さんには悪いけど、時山ほどのガタに影響力を持った人物はいないと思ってますから。部下と友人はやはり違うでしょ? この小説は明治を生きる維新の面々も出てますので勉強になりますよ。 あ〜、でも、市ィ好きな方にはおススメできないかも。全然出てこないもんなぁ。 伊藤、井上はちょこちょこと出てきたけど、それよりなにより目立っていたのは自由民権運動真っ直中の板垣でした。うむむ。 この本を読んだら、ガタの事と板垣の事が詳しくなりますね。うん。 とにかく! コレを読んだら貴女もガタ通です!!!!!
西南戦争が終わり未だ世の中が治まったとは言えない状況の中、維新の元勲の1人である山県有朋が苦心しながら、軍隊や国家に秩序の礎となる“象徴”を築いていこうとする様子を描いた歴史小説。 軍政に内政に愚直に励む姿、また椿山荘など庭園造りの意外な才能、伊藤博文へのコンプレックスなど、剛直にして神経質な“一介...続きを読むの武辺”山県有朋の姿が浮き彫りにされていて読み応えがありました。
やはり手に入れたはいいが未読です。読みたいけど、読み終わったらもう山県がメインで出る読みものにめぐりあえそうにない予感がするのです。
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