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Posted by ブクログ
東亜製鋼株式会社東京支店の販売部第二課約50名が3月の慰安旅行で修善寺温泉に出かける。夜の宴会が終わりかけた時、こっそり抜け出した杉岡課長が行方不明となり、新年度に入ってから惨殺死体で発見された。動揺する社内の様々な人間模様を見つめ、エリートだった杉岡の死の謎を追って独自の調査を進める二人の女性社員。真相追及の過程が彼女らの手記という形式で語られていく。
400ページ余にわたる長編で、事実を拾い出し時系列で整理したり、関係する人物の洗い出しや行動背景を推理していく様子が多くのページを割いて、リアルに綿密に描かれている。 内容的にも、杉岡に支える富崎、野村両次長、庶務主任の田口の社内力学、容貌に自信を持つ鈴木信子、橋本容子、吝嗇で嫌われている的場郁子ら女性社員間の憎悪や冷戦、彼らの男女関係、家族の秘密など多くの要素が入り組み、一筋縄では終わらない。
自分としては、こういうようにじっくりと展開していく長編ミステリーも悪くないと思うが、タイパを重んじる今の若者には受けないのかなという気もした。
それに、会社内での封建的な女性差別、大広間での宴会付きの社内旅行など古い時代背景の話に違和感や抵抗感を持つ人も多いのではと思った。
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