PHP文庫作品一覧

  • 真田幸隆 「六連銭」の名家を築いた智将
    3.3
    名将ぞろいの武田軍団において、敵方の堅牢な城を次々に攻め落とし、主君信玄の絶大なる信頼を得ている男がいた。かつて小豪族ゆえに領地を追われ、流浪の日々から復活した真田幸隆である。信玄の父である武田信虎らの連合軍に領地を奪われた幸隆は、当初武田晴信(のちの信玄)に仕えることをためらっていた。しかし山本勘介の仲介で晴信に謁し、北信濃攻略の案内役を任されると、めきめきと頭角を現していく。信玄が失敗した戸石城攻略を調略によって成功させるなど、主に「智謀」を駆使して戦功を重ねた幸隆は、武田軍団指折りの智将としての地位を築く。そんな彼が定めた「六連銭」の旗印――三途の川の渡し賃である六文の銭の図柄は、命すら惜しまぬ戦いを繰り広げる真田家の象徴として、息子の真田昌幸、孫の信之・信繁(幸村)に引き継がれていった。のちに天下に勇名を馳せる真田家、その家祖の知られざる生涯を見事に描いた力作。

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  • 病気にならない「白湯」健康法 1日3杯飲むだけで、免疫力が一気に高まる!
    3.3
    白湯は免疫力を上げて病気を改善&予防する、最強の飲みものだった!本書では、アーユルヴェーダ医療の観点から白湯を日本に広めた第一人者が、その効能と正しい飲み方を症状別に解説。「花粉症には、朝いちばんの白湯とスパイスが効果絶大」「白湯+ショウガで血糖値が安定する」など、手軽に実践できてすぐに効くものばかり。「ずっと悩んでいた『冷え性』『便秘』が改善!」「10年来の『花粉症』が自然と消えた!」「『低血圧』が解消して、朝スッキリ起きられる!」といった全国からの喜びの声も続々! 「わたしたちが日常で体験するほとんどの不調や症状は、白湯飲みを基本にして、食事や生活を少し工夫するだけで改善することができます。白湯はただのお湯にあらず。まさに白湯は『最強の飲みもの』なのです」(本書「はじめに」より抜粋)お金がかからず安心・安全な「奇跡の健康法」をお試しあれ!
  • 日本語は泣いている 愛蔵版 新編 ことばの作法
    3.3
    新原稿の表題をタイトルとしたが、ことばの美しさを追求する著者にとって、日本の現状は涙なくして語れないのだ。月日がたってもことばの作法に進歩がなかったということにくわえ、小学生から英語を学ぶことが決まり、なおさら嘆きは深まったのかもしれない。著者は歳を重ねて一層教養を積む重要性を問うている。思考はことばによって育まれるのだから、われわれが、もう少し上品で、ていねいな人間になるには、ことばの常識を高めることが肝要なのだ。世界的に評価されている「おもてなし文化」は、日本語の敬語文化の上に成り立ったものであり、敬語は家庭教育の賜物なのだ。人と会って、気持ちよくたのしく術を身につけよう――日本語が一層洗練されることを望み、教養ある日本人を切望する、珠玉のエッセイ30篇!

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  • 伝説の灘校国語教師の「学問のすすめ」(PHP文庫)
    3.3
    学ぶことが面白く、生きることが楽しくなる! 101歳まで学び続けた教師が語る、「人生を輝かせる方法」。本書は灘校の学力日本一の基盤をつくった伝説の教師が、学問の基本や人生の楽しみ方を語ったもの。読書が実になるスロー・リーディングの方法、国語力を培う書き方、趣味との付き合い方、老いてこそできること、そして人生の岐路との向き合い方……。「一生使える教養」が身につき、老若男女問わずに、さまざまなライフステージで読み返したい一冊。

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  • 加藤清正 太閤の夢に殉ず
    3.3
    勇猛果敢にして慈悲の心にあふれ、今日なお語り伝えられる多くの逸話を残した異色の戦国大名・加藤清正。戦乱の世には剛毅なる武将として名を馳せ、天下治まってからは、築城・治世の名人としてその才能を讃えられた名君。波乱に富んだ全生涯を壮大なスケールで描き、併せて秀吉による朝鮮出兵の知られざる側面を明らかにする。

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  • 必ず役立つ!「○○の法則」事典
    3.3
    間違いは必ず起こる=マーフィーの法則、支出額は収入に見合うまで増加する=パーキンソンの法則、売上げの80%は20%の商品(顧客)がもたらす=80対20の法則。世の中には、人間の努力をあざ笑うかのように、「あるある」と言いたくなる不思議に正しい“法則”がたくさんある。本書は、国際ビジネス・コーディネーターとしても活躍する著者が、人生に役立つ「経験則」を厳選し、それらが生まれた背景やエピソードなどを交えて綴った読み物。第1章「基本法則」では、物事が単純な比率に基づくことを説明し、第2章「人生の法則」では、恋愛や結婚、生活全般を左右する様々な法則を幅広く取り上げる。第3章「失敗と成功の法則」では、人が犯しやすい失敗とその原因を解明し、第4章「組織の法則」では、組織の抱える矛盾や愚行を紹介しつつ、第5章「企業人の法則」で、企業人の苦悩とビジネスを合理化する方法を授ける。商談や飲み会のネタとして使える目からウロコの70選。

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  • 「やりたいこと」がわからない人たちへ 人生にとって「仕事」とは何か?
    3.3
    人生においては、常に「隣の芝生は青い」。他人が、「やっていること」、「持っているもの」、すべてが、自分より恵まれているように見えてしまいがちだ。そんなことから、誰もが、人生という迷路にはまってゆく。たとえば、「自分が本当にやりたい『仕事』とは何なのか?」ということについて、答えを出せず悩む人は数多い。「今の仕事は自分に合っていないんじゃないか?」、「もっといい仕事が他にあるんじゃないか?」……などと、堂々巡りしている。これでは、いつまでたっても気分は晴れないし、その人の人生にとって、決して得になるものでもない。そこで本書では、さまざまな事例ももとにしながら、そういう事態に陥っている人が、とりあえず、そこから脱け出すために、どのように考え、行動を起こしていったらよいのかを、わかりやすく伝授する。今をムダに過ごさないために、ぜひ読んでおきたい、書き下ろし人生論。

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  • 戦略シナリオのノウハウ・ドゥハウ
    3.3
    好評シリーズ第三弾!“戦略なくして、ビジネスに勝利なし!シナリオなくして、実現なし!”戦略とは、「常に勝つための明確な特徴づけ」であり、特徴がなければ戦略ではない。「特徴づけ」するには、商品や顧客をフォーカス(焦点を絞る)し、ディープ(深める)しなければならない。100年に一度の未曾有の危機に直面している昨今、戦略のない企業、戦略のない製品、戦略のない人材は生き残れなくなっている。本書は、経営の肝である戦略をいかに立て、どのようなシナリオ(実行手順や手法)で実行に移すのか、その基礎知識と実践方法を豊富な図版とビジュアルでわかりやすく解説。「ビジネスに勝つための明確な特徴づけは、自社の強みを特化して深め、無駄なものを捨てること」など、大不況下で勝ち抜く極意とその手法が手に取るようにわかる!経営に直接携わる人、また経営戦略や営業戦略などの作成を担当される人たちにとって必読の一冊。

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  • 銀行員だけが知っている なぜかお金に好かれる人の小さな習慣
    3.3
    ここだけの話、銀行で働いている人たちは、かなりお金を貯めています。高給取りのエリート銀行員だからではありません。月の手取り給与が10万円台の窓口勤務の女性やパート従業員でも、たとえば3年間で500万円の貯金ができてしまう、というような話はよくあります。それは、お金にまつわる人間模様を誰よりも見ていて、お金が何を目指して集まってくるのかを知っていますし、日常業務を通じて身につけることができる、特有の「お金に対する考え方」があるからです。本書は「一日の終わりに必ずする“あること”」「かばんの中に必ず入っているもの」「財布は3つ持つ」など、メガバンク出身の著者が、銀行員しか知らないけれど、私たちがすぐに取り入れることができ、抜群の効果が期待できる「お金に好かれるための習慣」を、豊富なエピソードとともに紹介します。

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  • 東大生が捨てた勉強法 なぜ彼らは「あのやり方」をやめたのか
    3.3
    あの定番の勉強法に、東大生がNGをつきつける!本書では、現役の東大生150人から、「使えるように思えて実際は役に立たなかった勉強法」を徹底取材。「まとめノートは時間の無駄!→たっぷり空けた余白に情報を書き足す」「暗記ものは書いて覚えない!→すき間時間に眺めて覚える」など、王道の手法に疑問を投げかけ、最も効果的な勉強法を公開します。「東大生たちが実践し、彼らの判断で捨てた勉強法には、見切りをつけるだけの理由がある。と、同時に、ひとつの勉強法を捨てたことで行き着いた勉強法には、あるレベルを超えた効果が期待できるはずだ。彼らの捨てた勉強法とその上で選んだ勉強法を知り、自分に最も合った勉強法を探る手だてにしていただければ幸いだ」(本書「はじめに」より)あなたに勉強革命が起きる一冊!

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  • 神武東征の謎 「出雲神話」の裏に隠された真相
    3.3
    日本神話のなかでも、とりわけ謎めいているのが神武東征である。南部九州・日向の高千穂峰に降臨した皇祖神が、なぜ山を下って辺境の地「野間岬」に行き着いたのか。その末裔である神武天皇は、なぜ「日向」の地からヤマトを目指したのか。それらの難解な謎解きに果敢に挑んだのが本書だ。著者によれば、天から高千穂峰に舞い降りたという天孫降臨神話は非現実的であり、おそらく「野間岬」が天孫族の出現の地であっただろうと推察する。さらには神話が当時先進地帯でなかった「日向」の地から神武天皇がやって来たと設定した背景には、必ず何らかの事情が隠されているはずだ、と指摘する。それを解く重要な鍵こそ神武天皇の正体なのだと言う。「祟る鬼」と位置づけられた神武天皇の素顔に迫ることで次第に明らかとなる「出雲の国譲り」や神武東征の意外な顛末を知れば、読者は大いに驚かれるに違いない。天皇家の誕生とヤマト建国の謎がいま解き明かされる!
  • 男の見方 女の見方
    3.3
    男と女の問題は際限がない。そもそも、なぜ男と女は存在するのか。種をのこすためという常識的な答えがあるが、では性別がなく分裂して増える細菌はどうなのか。あるいは、なぜ「抑圧されている」とされる女性のほうが、男性より長生きするのか。本書は、現代の知の最先端をいく二人が、男と女をめぐる疑問や謎を「身体」という視点を中心に論じ合う、異色の顔合わせによるリレーエッセイ。

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  • 日本人が驚く中南米33カ国のお国柄
    3.3
    「中南米」というと、どんなイメージがわくだろうか? 陽気なラテン系、サッカーが強い、おいしいコーヒー…。だが、中南米33カ国の特徴は、それだけでは語ることができない。柔道人口が本家・日本より10倍以上もあるブラジル、マラドーナ教があるアルゼンチン、プロレスラーが国民的英雄のメキシコ、国策として美人を育成しているベネズエラ、恋愛に開放的なのに、世界一の晩婚国であるジャマイカ、「中南米の日本」と言われるほど仕事熱心なエルサルバドル……。そう、それぞれの国は、日本人の想像を絶するほどのユニークなお国柄を育んでいるのだ。本書では、そんな各国の国民性や文化を徹底解説。この一冊で、中南米一周旅行をした気分になれるかも!?

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  • 「つまらない大人」にはなるな!
    3.3
    肩書きで人を見る、年齢を言い訳にする……。いま、こんな「つまらない大人」達が社会に溢れている。たった一度の人生を、男としてかっこよく生きるためには、どうしたらいいのだろう?本書では、「やわらかい頭を持っているか」「自分の言葉を持っているか」「イザというときにケンカができるか」など、男を磨き、粋に遊ぶための「大人の生き方・考え方」を紹介。人生「仕事だけ」はつまらない。しかし、「遊びだけ」はもっとつまらない! ぶれず、振りまわされず、大きく、スマートに生きるための「大人の生き方」指南書。

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  • ヤマト王権と十大豪族の正体 物部、蘇我、大伴、出雲国造家……
    3.3
    1巻630円 (税込)
    饒速日命の末裔の物部氏、武内宿禰の末裔の蘇我氏、長髄彦の末裔の尾張氏――これら古代豪族はヤマト建国黎明期にそれぞれがヤマトの頂点に君臨し、また王家と血縁関係を結び、王家に女人を送り込んできた人々であった。彼らは王家と同等の権威を兼ね備え、あるいは、王になることもできた。この事実に驚く読者も多いだろう。古代においては、天皇と臣下という現在のイメージとは違い、彼らと王家が共同でヤマトを治めていたのだ。しかし、この複数の豪族と王家が合議によって、ヤマトを支配した体制は平安時代に藤原氏の専横状態になっている。共存してきた古代豪族は次から次と姿を消し、藤原氏だけが生き残り、政権を独り占めするという偏った状態が出来ていたのだ。この間、何があったのか? ここに「記紀」に隠蔽されたヤマト誕生の秘密と真実の古代史が隠されている。

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  • 世界の名言100選 ソクラテスからビル・ゲイツまで
    3.3
    世界や人間の本質について思索してきた偉人たちの発言には、大いに感動させられるし、実生活に役立つものも多い。しかし、「天才とは永遠の忍耐だ」という言葉だけ知っていても、これがルネサンス期を代表する芸術家ミケランジェロの至言だと知らなければ、その真意を汲みとることはできない。本書は、古今東西から100の名言を厳選し、それぞれにまつわるエピソードを織り交ぜながら、その意味や内容をわかりやすく解説する。「偶然は準備のない者に微笑(ほほえ)まない」(パスツール)「天体の運動は計算できるが、人の気持ちはとても計算できるものではない」(ニュートン)「多くの仕事をしようとする人は、今すぐ一つの仕事をしなければならない」(ロスチャイルド)など。愛、人生、幸福といったテーマ別に、心の琴線にふれる言葉を満載。名言をより深く味わい、自らの人生の糧として胸にきざみながら耽読できる箴言集。

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  • 1秒速く動く人になる習慣
    3.3
    すぐに動けば、すべてがうまく回りだす! 今よりたった1秒速く動くように心がければ、新たなスキルを身につけたり、これまでやってきた技術に磨きをかけたり、さらには、周囲からこれまで以上に信頼されたりと、現在の自分をパワーアップさせることが可能だ。本書では、なかなかすぐやれない、すぐ動けない元凶の一つになっている対人関係を手始めに、「休日の午前中に三つのことを済ませる」「電車の中では『練る』か『寝る』」「テンプレートをいくつももっておく」「テレビは見終わったら3秒で消す」など、会社員と作家というパラレルキャリアを築いてきた著者が実際に行い、役に立ったものだけを厳選して紹介する。今の会社でこのまま仕事を続けてもいいのか、業績不振でリストラが心配……など、閉塞感に悩んでいるなら、あなたにはもう一人の自分が必要だ。小さな習慣を積み重ねることで、人生は大きく変わる!

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  • プレッシャーに強くなる技術 ストレス社会を明るく生きるための「プチ胆力」の鍛え方
    3.3
    どんな性格の人でも、プレッシャーに強くなることは可能──。そう断言する著者が、面接・スピーチ・プレゼンで「あがらない」秘訣から、プレッシャーに潰されないための「ストレス軽減術」、日常生活の中で「胆力」を鍛える方法、日本古来のプレッシャー克服法まで徹底指南。大事な場面になると緊張してふだんの力を発揮できないという人は必読!「繊細・敏感な性格の持ち主ほど、『胆力がある人』に憧れるだろう。しかし、開き直るわけではないが、性格的にそのような人間に生まれ変わることは、今さら難しい。では、繊細・敏感な人は何をやっても一生プレッシャーに弱いままかといえば、そうではないのである。詳しくは本文に譲るが、ポイントは、『技術』『準備』『訓練』の三つである。小心者でも、神経質でも、人間としての器が小さくてもけっこう。問われるのは、プレッシャーに強くなりたいという思いが本物かどうかだけだ」(本書「まえがき」より)

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  • 社会人は10年目からが、おもしろい!
    3.3
    キャリアを目指すか、結婚や出産を機に仕事をシフトダウンするか、働く女性には二つの選択肢しかなかった。しかし仕事も子育ても諦めない、新しい働き方を模索している意欲ある女性が増えている。女性総合職パイオニアの一人である著者は、「残業なしでもフルタイムで仕事は頑張る」という新しい働き方を実践中。働き続けるために20代でやっておくべきこと、仕事のプロになるために30代でやるべきこと、出産・育児をしながらも仕事を続けていくコツ、40代を充実させるための働き方など、汗と涙と笑いのエピソードを交えながら、その秘訣を紹介。「OLの思春期」「モチベーションの保ち方」「瀬尾流・子どもの年齢別対処法」「自分のポジショニング」など、ヒントになるアドバイスが満載。長く働き続けることによって、働くことの意味がわかるようになったり、人間関係もうまくいくようになる!社会人10年目を迎え、悩んでいるあなたに是非読んでほしい一冊です。

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  • 「歴史」の意外な結末 事件・人物の隠された「その後」
    3.3
    教科書などで読んで誰でも知っている歴史的事件の数々。だが、知られているのは、事件のあらましや、それに関わった人物の断片的な経歴にすぎないことが多い。 例えば、エレキテルなどで有名な平賀源内が、殺人を犯して獄死していることをご存じだろうか。清少納言や小野小町が、不遇な晩年を送ったことはあまり知られていない。 本書は、歴史上の有名な事件や人物の「その後」を辿り、意外な展開、意外な人生のドラマを紹介。また、一般に知られている話が事実とは違うものや、真偽のほどはわからないが興味深い異説も多数収録した。「坂本龍馬亡きあとの海援隊」「生類憐みの令廃止後のお犬様」などの意外な事実から、「明智光秀は生き延びて家康の参謀天海和尚になっていた」「ジャンヌ・ダルクは復活して二児の母になっていた」などの信じがたい説まで、日本史・世界史の教科書では教えない話が満載。歴史通を自称する人も思わずうなる一冊。

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  • 継体天皇の謎 古代史最大の秘密を握る大王の正体
    3.3
    継体天皇――。この人物ほど、古代史ファンの関心をそそるテーマはあるまい。天皇との血縁がうすいうえに、都から遠く離れた北陸にいた田舎貴族が、なぜ皇位を継承できたのか。皇位継承に相応しい人物は、ほかにもっといたであろうに――。しかも、継体天皇は応神天皇の五世の孫にあたるという。この創作されたような立場が意味するものとは何か。謎に包まれた天皇、ミステリアスな天皇。それが継体天皇のイメージだ。本書は、『大化改新の謎』『壬申の乱の謎』『神武東征の謎』等、「謎シリーズ」で人気を博す新進気鋭の歴史作家である著者が、多くの資料を跳梁し、そこから浮かび上がってくる謎に、大胆な想像力をもって迫った、古代史ファン垂涎の一冊である。継体天皇とはどのような人物だったのか。前王朝を乗っ取った新王朝の始祖なのか。その面白さは、まるでミステリーの謎解きと同じだ。秋の夜長を過ごすパートナーとしてうってつけの力作である。

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  • 本多作左衛門(ほんださくざえもん) 「信念」を貫く男の生き方
    3.3
    本多作左衛門は、日本一短い手紙として有名な「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」を書いた武将として知られている。彼が生きた時代は、戦国の世から泰平の世へと、価値観が激変した時代。時代が変れば、時代が求める価値観に沿うように生きるのが常識的な考え方だが、いつの世にもその器用さに欠ける人物はいるものである。本書の主人公、本多作左衛門が、まさにそれに当る人物だった。「一筆啓上云々」の手紙でもわかるように、簡にして要を得る言動こそ武将の生き方と信じて疑うことを知らなかった「気骨の男」。是を是とし、非を非とする作左衛門の生き方は、いつしか「頑固者」として周囲の者の目に映るようになっていった。「聞き分けのよさ」が幅をきかす時代に、「君(主人)、君たらざれば、臣(部下)、臣たらず」の精神を貫いたのである。その場の空気、周囲の目を気にしがちな現代人にとって、自分の真実を考えさせられる一冊である。

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  • 日本と世界の 「幽霊・妖怪」がよくわかる本
    3.3
    大ヒットロングセラー『「世界の神々」がよくわかる本』シリーズの第五弾!怖いと思いつつも、つい覗きたくなる「幽霊・妖怪」の世界。いつの時代も怪談噺が絶えないが、時代を超えて語り継がれるその理由とは、いったい何なのだろうか?本書では、世界各地に残る幽霊伝説と日本古来から伝わる妖怪の横顔を、リアルなイラストと共に紹介。勝手に人の家に入りこみ、お茶を飲んでタバコ吸って帰っていくだけの妖怪=ぬらりひょんその家の帳簿を調べてからいなくなる、意外とシビアな妖怪=座敷わらし富士山と琵琶湖を作った巨人=ダイダラボッチ意外にもユダヤ人虐殺の謝罪にあらわれた=ヒトラーの幽霊任期がすぎてもホワイトハウスに居座る大統領=リンカーンの幽霊など、135の「幽霊・妖怪」の意外なエピソードが満載!「幽霊と妖怪」は、決して遠い存在ではない。そう、あなたのすぐ隣や後ろにも……。

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  • スティーブ・ジョブズ 驚異の伝説 勇気と情熱が湧いてくる47のエピソード
    3.3
    電源のスイッチ? そんなものはいらない、取れ――。2011年10月、アップル創設者である天才スティーブ・ジョブズが永眠した。時代の変革者と称賛された一方で、独裁者とも呼ばれた彼にはどんな逸話があるのだろう?本書では、アップル起業から逝去に至るまで、知られざるエピソードを一挙公開。「マーケティングをしなかった」「年俸1ドルのCEOだった」「利益をしばしば無視した」「見えない部分まで完璧を求めた」「パワーポイントを嫌った」「五大音楽レーベルを一人で口説いた」など、ジョブズが遺した数々の伝説を紹介。稀代のカリスマの強さ、発想、そして成功法を名場面から読み解く!
  • 1日1分からはじめる 速読勉強術
    3.3
    「スキルアップの勉強をしたいのに、忙しくて時間が取れない」 と諦めていませんか? 難関資格に短期間で合格した著者が編み出した強力なメソッド――それが、「高速大量回転法」を使った速読です。本書は、「目次記憶法」「早読み法」「空間法」「フォルダ法」など、忙しい人でもスキマ時間を活用することですぐに始められるテクニックを紹介。あなたの勉強や読書に劇的な変化をもたらす一冊です。

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  • 聖徳太子の秘密 「聖者伝説」に隠された実像に迫る
    3.3
    摂政として推古天皇を補佐し、十七条憲法を制定し、遣隋使を派遣するなど、国家としての態勢を整え、大陸文化の移入に努めた聖徳太子……。われわれが描く聖徳太子のイメージは、仏教を重んじた清廉な政治家というのが一般的だ。それは、『日本書紀』のなかで、聖徳太子が「聖者」として扱われていることと無関係ではないだろう。しかし、「聖者」として礼賛される一方で、日本の各所に「鬼」として祀られる聖徳太子が存在する。著者の聖徳太子に対する関心は、「聖者伝説」と「鬼伝説」という、一人の人物に真っ向から異なった二つの評価が存在しているところから出発している。はたして聖徳太子は「聖者」なのか「鬼」なのか!これまでも、大化改新、壬申の乱、神武天皇、継体天皇、物部氏など古代史を彩る事件や人物の謎に、定説にとらわれることなく、大胆な発想で鋭く迫った著者の筆の切れ味は、本書でも多いに発揮されている。古代史ファン垂涎の一冊。

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  • 頭のいい子が育つママの習慣
    3.3
    元気でいきいきとした子ども、素直さと我慢強さを家庭できちんと身につけた子どもは、中学入学後もぐんぐん伸びていく――。これは、小・中学校の受験事情を取材してきた著者による「頭のいい子」の黄金ルールです。本書は、「毎日、何か一つ継続的にやらせてみよう」「『YES』『NO』で答えられない質問をしてみる」など、忙しいママでも今日から実践できるヒントが満載の一冊です。文庫書き下ろし。

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  • 大人の国のための戦争学 日本人が知っておきたいこと
    3.2
    今、世界には約200の国が存在するが、それらの国すべてが、必ずしも良識ある国家ばかりではない。他国の領海を平気で侵し、その国の人間を拉致していく国もあれば、戦争責任を口実に、50数年経った今でも賠償を求めてくる国もある。まさに山賊、強盗の如き「国」がひしめく国際社会だが、それだけに日本にはしっかりとした外交戦略が求められている。本書は、「自国の国益をハッキリさせたほうが戦争は減る」という著者が書いた、戦争設計学である。とかく平和慣れした我々日本人は、“自国の国益を主張しすぎると、相手を刺激してしまって戦争がおこってしまう”と考えがちだ。しかし現実は「仕掛けるぞ、仕掛けるぞ」と脅すくらいの外交手段が、結局は互いに手を殺しあうことになり、戦争を起こさせないための抑止力になるのだ。強盗国家のやり口に屈せず、相手に戦争を起こさせない方法を明快に説いた一冊。『戦争が嫌いな人のための戦争学』を改題。
  • 北条義時 「武士の世」を創った男
    3.2
    1巻850円 (税込)
    2022年、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』の主人公は、北条義時! 伊豆の田舎侍は、いかにして鎌倉幕府の重臣13人の頂点を極めたのか? 「武士による天下の政」を夢見た男は、鎌倉幕府の独裁者なのか? それとも、初の武家政権を創った立役者なのか? 石橋山の戦いで兄、宗時を亡くした義時は、姉、政子の夫であり、主君でもある源頼朝に付き従い、平家打倒、武家政権の樹立へと邁進していた。頼朝が征夷大将軍に任命され、いよいよ鎌倉が政治の中心となった矢先、主君、頼朝が不慮の事故で急逝。二代将軍、頼家、三代将軍、実朝も悲劇的な最期を遂げ、図らずも鎌倉幕府を背負わなければいけなくなった義時に、後鳥羽上皇より追討の院宣が発せられ……。伊豆の田舎武士が、頼朝に従い、鎌倉幕府の重臣を経て、ついには後鳥羽上皇から追討令を出される権力者となるまでの成長と葛藤を描く。義時は武士の世に何を夢見たのか? 書き下ろし。
  • 論理力が身につく 大人のクイズ
    3.2
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 仕事に追われ、時間に追われて、それでも不況から抜け出せず沈没寸前の現代ニッポン。そんな息苦しい状況の中で、あなたの頭脳はガチガチに硬化していませんか? しかし、固定観念に毒されてしまった頭脳からは、この状況を打破する独創的なアイデアや時代をリードする発想は絶対に生まれません。今、ニッポン人に必要なのは柔軟で、知的で、感性豊かな思考のセンスです。本書の厳選されたクイズやパズルを解くことで、「柔軟な論理力」や「とらわれない発想力」を身に付けるコツが磨かれていきます。「歯痛で苦しむ人が毎日皮膚科の病院に通う理由とは?」「一円玉一〇トンと、十円玉一トンとではどちらが得か?」「肯定と否定が両方とも正しい文とは?」「緑色で、カゴの中でぶら下がって鳴くものとは?」など、数々のクイズ・パズルの名作があなたの頭脳に次々に挑戦します。軽やかに「大人の知的センス」を高め、あなたに眠れる力を呼び覚ます一冊。
  • 30代は「遊び」が9割 本気で遊ぶ男は、仕事もできる
    3.2
    溜息まじりに“いつもと変わり映えしない1日”がまた終わる。「そこそこ頑張っている。でも、心の片隅が無性に空しい」そういう思いを抱えながら、あなたはもう何年過ごしているだろうか?何かを変えなければ、5年後もあなたの毎日は今と変わらない。たった一度の人生を楽しみ、充実させるには、今までとは違った「新しい考え方」を取り入れる必要がある。あなたの人生を充実させるのは、ズバリ「遊び思考」。ほんの少しの“遊び”というトッピングが、人生の9割の悩みを解決してくれるのだ。本書は「重大な決断はヘソで行う」「魅力的な女子は口説かず親友になる」「縁を贈る」「年下の師匠を持つ」など、働き盛りの30代を救うための習慣を提案する。目指すは「遊びが仕事、仕事が遊び」のワクワクするような人生。“やらされ感”とは無縁の充実した毎日を過ごすためのパスポート!

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  • 人たらしになる会話術
    3.2
    「自分は口下手だから、思い通りに話が進むことなんてない……」そんなふうに思ってはいないだろうか?しかし、流暢に、要領よく話すあの人だって、何の努力もせずに会話上手なわけではない。会話はテクニック。正しい方法を知り、練習をしさえすれば、誰にでも必ずその技術を身につけられるのだ。本書では心理学者が返事はスピーディに相手を喜ばせることを第一に考えよ初対面の人と会うときには、過去に会った、似た人間を思いだせすでに「話し上手になった自分」を演じろ十分に怖がらせてから、叱る問題は、自分から暴露してしまえなど、すぐに実践できる会話のコツを伝授。ビジネスが、人間関係が、理想通りにまわり始める!

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  • 必ず結果を出す! サッカー名監督のすごい言葉
    3.2
    ○選手たちを批判したいならまず私を殺してからにしてほしい──ジョゼ・モウリーニョ○今日のために戦い、明日のために考える──アレックス・ファーガソン○勝利のあとにも、変化は必要だ──ジョゼップ・グアルディオラ○楽しむプレイをすればいいサッカーができる。だから、サッカーを楽しめ──フース・ヒディンク プロのサッカー監督は、すさまじいプレッシャーの中で戦う。ビッグクラブや各国代表チームともなれば、個性あふれる選手がひしめき、試合の結果に一喜一憂するサポーターがたくさんいる。そんな過酷な世界を勝ち抜いてきた「サッカー名監督」の言葉には、心を打たれ、考えさせられるものが多い。本書では、世界的に名の知れた15人の監督の名言を紹介しつつ、彼らのマネジメントの極意を解説。プレッシャーに打ち勝つには? やる気や能力を最大限に引き出すには? サッカーファンはもちろん、チーム運営に頭を悩ませている管理職も必読!文庫書き下ろし。

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  • 「話す力」が身につく本 なぜか人間関係がうまくいく55の法則
    3.2
    「話す力」を身につけることは、自己啓発の原点です! 著者は本書の中でこう言い切ります。では、なぜ「話す力」を身につけることが、自己啓発の原点になるのか。読者の皆さんはいぶかしく思うかもしれません。著者が答えて言うには、人に自分の思いを正確に伝えるためには、「適切な言葉を選ぶ・話の順序を考える・話の筋を組み立てる」ことが必要です。これを訓練すれば自然と状況判断力・構成力・論理力が磨かれ、説得力というおまけもついてくる、というわけです。さらに、話が上手くなれば、人を傷つけることがなくなる。すると、人間関係が円滑になる。人間関係が円滑になれば、人があなたに話しかけるようになる。あなたは耳を傾けて真剣に話を聞く。すると、相手の本音を引き出す、いわゆる「聞き上手」にもなれる、というわけです。「話す力」は自己啓発の原点。あなたも本書で潜在能力を開発し、ワンランクアップの自分を創りだしてみませんか。

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  • 引き算する暮らし
    3.1
    私たちは、時間やゆとりを生み出してくれると信じたモノを大量に持つことによって、かえって時間もゆとりも失ってしまったのかもしれません。たとえば、電子レンジも万能蒸し器も持っているのに、中華饅頭を作るために本格的な蒸籠を購入。でも、使ったのは一回きり、という例や、念のためにと買いだめしておいたカップラーメンが賞味期限切れとなり、結局無駄にしてしまうなど……。なぜ、私たちはモノがないと不安になってしまうのでしょうか。どんなモノを持つことも、自由です。しかし、どうでもいいモノに囲まれると人の心は荒んでしまうのです。今必要なのは、自分の心とモノの関係について真剣に向き合うこと。本書は、「捨てられないなら使い切る」「収納を増やさず棚板を増やす」など、モノに振り回されず、自分の相棒といえるようなモノとだけ暮らしていく生活のコツを紹介します。本当に豊かな人生を探るためのバイブル。

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  • 細川忠興 ギリギリの決断を重ねた戦国武将
    3.1
    戦国時代きっての文化人大名・細川幽斎の長子であり、信長・秀吉・家康という天下取りの主役三人に仕え、肥後熊本藩54万石の礎を築いた細川忠興。文武両道の名将ながら、賤ケ岳七本槍のような華麗な武功談もなく、文化人としても父親の陰に隠れがちである。しかし、本能寺の変や関ヶ原の合戦といった重大な転機に誤ることなく進退し、ついに細川家を磐石たらしめた器量にはなみなみならぬものがあるといえる。本能寺の変では、妻の玉子(細川ガラシャ)が明智光秀の娘であるにもかかわらず、かえって愛妻を幽閉して秀吉に従った。関ヶ原の合戦では、玉子が西軍の人質になる前に自害、さらに戦後は二人の息子が細川家を去るという悲劇に見舞われる。武功を重ね、千利休の高弟でもあった男は、妻や子を失うという犠牲を払いながら、厳しい現実のなかを生き抜いたのである。乱世から太平の世へと激変する時代背景を描きながら、細川忠興の生涯をたどった評伝小説。

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  • 「科学の謎」未解決ファイル 宇宙と地球の不思議から迷宮の人体まで
    3.1
    インターネットの発達により、家にいながら世界とつながる。遺伝子情報の解明の進歩により、かつては不治の病といわれていた病気も治療できるようになった。宇宙に目を転ずれば、人工衛星による宇宙探索は太陽系の外にまで広がっている。しかし、これほど近年、科学技術がめざましく進歩しているにもかかわらず、地球のわずか数百キロの内部がどのようになっているか、正確には知られていない。このように科学的に解明できないものが数多くある。身近なところでは、ヒトの右利きと左利きはどのような仕組みで決まるのか? なぜ鮭は生まれた川に遡上してくるのか? ビッグバン以前の宇宙には何が存在していたのか? ナスカの地上絵は何かのメッセージなのか? 本書では、人類、動物、宇宙、遺跡などを中心に、現代科学をもってしても解明できていない事象に焦点を当ててみた。興味津々の謎に迫る、ミステリータッチで楽しめる科学読物。
  • 世間とズレちゃうのはしょうがない
    NEW
    3.0
    解剖学者(養老孟司氏)とお笑いタレント(伊集院光氏)による、共感だらけの生き方放談。待望の文庫化! 《「東大卒の医学博士、解剖学者であり大ベストセラーの著者である先生に対し、伊集院光ごときが親近感?」と笑われるかもしれませんが、同じ匂いを感じるのです。その匂いの元が何なのか、先生のご著書『半分生きて、半分死んでいる』(PHP新書)を読んでいてピンときました。「別に世間が間違っているわけではない。間違っているのは、自分のほうかもしれない。だけど世間と自分がズレていることだけは間違いない。ひょっとすると、そのズレが、物書きになる原動力か、と思う」――この文章を初めて読んだとき、僕は救われたような気がしました。僕が感じていた先生との共通点は「世間からズレている」ことです。》(「はじめに(伊集院光氏)」より抜粋) 世間からズレている。そんな自分自身とどう付き合って生きるか。どう世間と折り合いをつけて生きていくか――。お互いの人生体験を振り返りながら、楽しくもマジメに考えあう。生き方のヒントが満載! ●「文庫版まえがき(伊集院光氏)」「文庫版あとがき(養老孟司氏)」を新たに収録。
  • 失敗の中にノウハウあり 金儲けの神様が儲けそこなった話
    3.0
    大きな失敗のなかにこそ、大きな収穫がある! 『「風と共に去った」砂糖密貿船の悪夢』『「株」初体験は専門家の助言で大失敗』『養鰻をネタに一億円持ち逃げされる』『不況に負けたコンサルタント稼業』『台湾の繊維株に投資して大ヤケド』など――転んでもただでは起きない邱永漢が失敗の数々から得た知恵を包み隠さず一挙公開。
  • 教養として知っておきたい宗教学
    3.0
    日本ではこれまで、不祥事やテロなどのニュースを除いては、宗教は公共の話題になりにくかった。しかしながら、2021年の安倍元総理大臣銃撃事件をきっかけに、カルト的宗教の問題、宗教二世の困窮の問題、政教分離と信教の自由をめぐる問題などが広く認識されるようになった。人類文化の「原点」を占めている宗教を、個人の内心の問題としての「信仰」からいったん離れて、文化的・社会的・思想的な「知識」として理解する――。それを行なうのが本書のテーマ「宗教学」である。本書は、『面白くて眠れなくなる宗教学』を改題し、文庫化したものである。基本的な内容は親本に準拠しているものの、新宗教、カルト、無神論ないし宗教批判といった、ニーズが高いと思われるトピックに関しては、加筆したり新たな節を設けたりしている。また、巻末にある「読書案内」の中身も刷新している。世界観が広がり、社会を見る目を養える一冊。
  • 紫式部と源氏物語の謎55
    3.0
    千年間、読み継がれた日本最古の長編小説『源氏物語』。誰もが知る作品だが、作者・紫式部は生年も本名も、実のところは分かっていない。さらに、『源氏物語』のストーリーには明らかに矛盾がみられる箇所があり、「複数作者説」まで唱えられている。本書は、そんな紫式部と『源氏物語』にまつわる55の謎を取り上げ、平安時代の実態とともに、その真実に迫る。 ●第一章 『源氏物語』とは――作品をめぐる謎 どんな内容なのか?/紫式部直筆の『源氏物語』は存在するのか?/最初から五十四巻だったのか?/平安時代の後宮とは? ●第二章 なぜ光源氏が主人公なのか――物語をめぐる謎 時代設定はいつ頃なのか?/光源氏は実在の人物をモデルにしているのか?/なぜ皇室の不倫が大胆に描かれているのか?/なぜヒロインたちは出家してしまうのか? ●第三章 『源氏物語』はどうやって書かれたのか――成立をめぐる謎 なぜ紫式部は『源氏物語』を書きはじめたのか?/藤原道長はスポンサーだったのか?/最初は短編小説だったのか?/『源氏物語』の作者は一人なのか? ●第四章 なぜ『源氏物語』は読み継がれたのか――受容史をめぐる謎 なぜ「国宝源氏物語絵巻」が描かれたのか?/なぜ紫式部は地獄に堕ちたと信じられたのか?/信長・秀吉・家康は『源氏物語』を読んだのか?/海外でも『源氏物語』の擬作が書かれていた? ●第五章 本当に紫式部が書いたのか――作者をめぐる謎 紫式部の本名は?/藤原道長の愛人だったのか?/清少納言の関係とは?/『源氏物語』作者複数説とは?
  • 古代史を解く九つの謎
    3.0
    古代史が多くの人々を魅了してやまない理由――それは、発掘による新たな発見がさらなる謎を呼び、その正体がまた謎を呼ぶからである。本書は、ロマン溢れる古代に思いを馳せてやまなかった古代史小説の第一人者・黒岩重吾が、ダイナミックな古代日本の謎に、大胆に迫ったものである。「銅鐸発見が物語る“出雲神話”のルーツとは」「大和王権はいかに成立したのか」「“任那日本府”は実在したのか」「鉄剣から浮かびあがる英雄ヤマトタケルの真の姿とは」「大化改新が起こった本当の理由とは」……など、三世紀から七世紀にかけて残存する、古代史のなかでも最もミステリアスとされる九つの謎を、精緻な推理と奔放なイマジネーションで解明していく。独自の歴史観をもつ著者ならではの仮説は、我々の想像を超えた、まさに古代史の常識を一変させるものであり、古代史ファンならずとも読んでおきたい一冊である。『謎が謎を呼ぶ古代を解く』を改題。
  • 裏と表から考えなさい 百人いれば百一答
    3.0
    現代のような、情報洪水の中を泳ぎ渡って行くためには、直面する問題に対して、“答えの多様性を楽しむ感覚”で物事を考えることが、どうしても必要になる。本書は、「こうも言えれば、ああも言える……」と言うように、あらゆる角度から事象をとらえる練習をすることが、ともすれば画一的なモノサシで考えがちな日本人にとって、真に有意義であることを教えるヒント集である。内容は、 ◎企業合併で得する人、損する人とは、 ◎倒産する会社、生き残る会社、その差は何か、 ◎サラリーマンは減り続けるのか、 ◎失業は恐怖か、 ◎マーケットは合理の世界か、 ◎日本人はユダヤ人とパートナーになれるか、 ◎「いじめ防止」は学校の責任か、 ◎従軍慰安婦問題とは何か、 ◎家事は夫婦で分担できるか、 ◎安楽死は是か非か、 ◎日本人はアジアで何をしたか、 ◎行政腐敗はどうすればなくなるのか、 ◎天下り問題はなぜ起こるのか、 ◎平和憲法は日本にとってどう役立つか ……等。
  • さらば! 貧乏経済学 新しい「豊かさ」と「幸せ」を求めて
    3.0
    安価なものより高価なものが売れたり、工場誘致よりリゾート誘致が盛んになったりと、従来の経済学では説明しにくいことが増えてきた。それは、なぜか? 著者は言う「これまでの経済学とは“貧乏”を前提とし、いかにして物的に豊かになるかを示した学問であった。しかし今や、その前提そのものが崩れ始めている」と。本書は、時代や文化との密接な関わり合いの中から生まれる新しい経済学の視点を提示した、著者会心の評論集である。
  • どんな時でも人は笑顔になれる
    3.0
    自分にしか咲かせられない花を、どこに置かれても、精いっぱい咲かせよう。2016年12月30日、多くの方々に惜しまれつつ帰天することになった著者。数々のベスト&ロングセラーを生んだシスターが最後に遺したこの書を、このたび文庫化しました! 幸せに生きるためのヒントが計31項にまとめられた本書の「はじめに」には、こう記されています。『「子どもがあの学校に合格しますように」「病気がなおりますように」「あの会社に就職できますように」と、私たちは祈ります。ところが、子どもは不合格、病気はなおらない、就職も行きたいところに行けなかった、ということはよくあることです。「神も仏もあるものか」と言いたくなるのは、こういう時です。ところが、実は、「求めること、捜すこと、戸を叩くこと」もたいせつですが、それに応えて与えられるものを謙虚に“いただく心”のほうがよりたいせつなのです。』そして最後の項では、こう締めくくられています。『人間は一人ひとり花です。小さい花もあれば大きい花もあり、早咲き、遅咲き、色とりどり店頭に飾られ、買われてゆくのもあれば、ひっそりと路傍で「花の一生」を終えるのも多いでしょう。花の使命は咲くことにあります。他の花と比べて優劣を競うことにもなければ、どこに置かれるかにもなく、自分しか咲かせられない花を一番美しく咲かせることにあります。それは決して「迷い」のないことを言っているのではありません。もっと日当たりの良いところだったら、もっと風当たりの少ないところだったら、もっと広々としたところだったらと、嘆くことがあってもよい。そんな思いを抱いてもいいのだけれども、それにのみ心を奪われて、みじめな思いで一生を過ごすのでなく、置かれたところで精いっぱい、それも(『「一輪の花」として生きる』にある)詩の中にうたわれているように「咲く」こと、それがいつしか花を美しくするのです。』1936年の2・26事件で、父親の命を目の前で奪われるという体験をした9歳の少女は、やがて修道者としての道を歩みはじめ、自らの病とつきあいながらも、多くの人々の心に寄り添うことになりました。暖かくて、やさしくて、しなやかで、それでいて、力強い――本書の一つひとつの言葉に込められたシスターの想いを、苦境にある方も順境にある方も、ぜひ素直な心で受けとめてもらえたらと思います。
  • 日本と世界の架け橋になった30の秘話 「戦争と平和」を考えるヒント
    3.0
    世界中の多くの人たちが平和な世界を希求しているものの、戦争のない世界はいまだに実現していない。とりわけウクライナ戦争は終わりが見えず、戦後最大のグローバル・リスクになっている。同時代に生き、平和を愛する私たちが、国と国、そこに生きた人と人との間に「友好」の歴史があったこと、そしてその「友好」が今日でも続いていることをきちんと知っておくことは、大切なことであろう。日本人はこれまで、多くの外国人を助けてきたし、その一方で、日本人自体も多くの外国人に助けられてきた。本書は、そうした日本と世界の架け橋になった人たちのエピソードをまとめたものである。トルコを親日国家にした山田寅次郎、六千人のユダヤ人を救った杉原千畝、アフガニスタンに用水路を建設した中村哲、明治憲法制定の恩人ローレンツ・フォン・シュタイン、ポトマック湖畔に桜を咲かせたエリザ・R・シドモアなど、幅広く所収している。コルスンスキー・セルギー駐日ウクライナ特命全権大使が推薦している文庫書き下ろし作品。
  • 儒教の毒
    3.0
    長きにわたって中国を近代化から取り残した悪しき精神主義。国際政治の舞台で非難される日本の自主性のなさ・馴れ合い主義。これらはいずれも儒教の「毒」がもたらしたものである。――偽善と権力欲が渦巻く儒教思想の形成のプロセスを客観的に検証しつつ、そこに潜む陥穽を暴くと共に、儒教が説く独善的徳を乗り越えて生きることを訴える。まったく新しい論語の読み方。
  • 斎藤一人 楽しんだ人だけが成功する
    3.0
    人生は苦労するのが当たり前? 残念ながら違います。常に人生を楽しんでいて、明るい思いで満たされている人ほど運は強くなり、成功できるのです。まずは、「自分を大切にして人生を楽しむと、想像以上の未来が手に入る」ということを、しっかりと意識に刷り込んでおいてください。累計納税額日本一の実業家が教える、人生から難題が消え、何があっても成功できる生き方の法則。
  • 歴史を変えた決断の瞬間
    3.0
    人の一生に何度か人生を決定付ける瞬間があるように、一国の歴史にもその国の命運を左右する決定的瞬間がある。本書は、今日の日本の根本的特徴を規定した歴史的条件、そしてそれを演じた人物の決定的役割について、解き明かしたものである。日本の決定的瞬間は、九つの時代の十人の決断に到達すると著者は結論する。それらの人物とは製鉄業で戦後日本のあり方を変えた元川崎製鉄社長西山弥太郎、五度陸相を務めた軍人宇垣一成、欧米列強の征服から日本を守った行動的知識人勝海舟、廻船業で近代社会を拓いた高田屋嘉兵衛、元禄を代表する芸術家尾形光琳、嫉妬から結果として閉塞日本を作った北政所、唯物合理主義者織田信長、バサラの徒佐々木道誉・高師直、初の武家政権を築いた平清盛、以上の十人であり、現代から遡る形で解説する。政治、経済、文化史といった幅広い知識と深い人間洞察力、さらには世界史の巨視的な見地から決定的瞬間を考察した名著。
  • 人間論
    3.0
    家族、国家、宗教、政治、人生、文学。かつては日常生活に密着していたはずの素朴な言葉を無化し、巨大な虚無へ堕ちていこうとする現代人に救いはあるのか。著者は自らを「保守主義」たらしめた体験の自己解釈を通じて、「歴史と伝統に裏打ちされたルールなしには生きられない」という人間の存在証明に挑む。理性と感情の均衡へのあくなき意志をもって、その思想的枠組みの全容を初めて明らかにした書。
  • [新版]「がまん」するから老化する
    3.0
    本書は、30年以上にわたって6000人以上の高齢者を診てきた著者が、老化予防、アンチエイジングにまつわる考え方や具体策をまとめたものである。著者によれば、いまの多くの医者が推奨している、予防医学的、節制的健康法は老化を逆に進めてしまうという。メタボ対策もダイエットも、間違いだらけ。太めの人のほうがやせ型の人より6~8年も長生きすることが明らかになっていることなど、国内外の興味深いデータに基づいて「新常識」を説いている。 ●日本人はもっと肉を食べたほうがいい ●ダイエットすると飢餓レベルに近づく ●快体験は免疫力を上げる ●人は感情から老化する ●血圧も血糖値も下げすぎのほうが怖い ●骨だけは老け込んでいる日本人、ほか。 『「がまん」するから老化する』(2011年刊)の内容を新版としてアップデートした文庫版。老化予防、アンチエイジングに関する著者の原点と言える一冊。
  • 近代史の教訓 幕末・明治のリーダーと「日本のこころ」
    3.0
    われわれが歴史を読むとき、一番大切な着眼点は、「歴史を動かすもの」は、物質なのか、それとも人間の精神なのか、という問題意識だと私は思います。そして日本の近代史とくに「明治」を考えるとき、これこそ最も重要な視点ではないかと思うのです。(「最終章」より) 著者は、日本近代史において明治という時代が「輝かしい」のは、いち早く西洋の合理主義、技術をわがものにし、日清、日露という大戦争に勝ち抜いて列強に肩を並べたからでなく、西洋文明の奔流にさらされる中で、本来の「日本のこころ」のあり方をつねに見つめ、「誠」を貫くことこそ、自らの持てる力を十分に発揮しうる道であり、それこそが己の生きる道だと信じた人間がリーダーたちだけでなく、庶民の間でも、次から次へと多数現われた時代だったところにあるという。本書にはそうした国際政治学者だからこそ見えてくる、日本の歴史を読み直す視点が、幕末・明治期を代表するリーダーを取り上げるなかで随所に提示されている。
  • 面白くて眠れなくなる解剖学
    3.0
    自分の体の中がどうなっているか、知りたくないですか? 本書は、TV「世界一受けたい授業」出演の人気の解剖学者が、人体の仕組みから謎までをやさしく解説。まるで人体解剖を疑似体験しているかのように感じられる1冊です。神秘とふしぎに満ちた体の中を覗いてみよう! ●人体を解剖するということ ●江戸時代の解剖事情 ●解剖学が西洋医学を変えた ●腹筋が割れるのはなぜ? ●心臓には骨組みがある ●あなたの肺は何色? ●人間のお尻はゴリラよりも立派 ●足に踵があるのはなぜ? ●眼球の周りには脂肪が詰まっている ●耳の中は複雑な迷路 etc. 「一般の人が人体を解剖することはできません。しかし、自分の体の中がどうなっているのか、ちょっと怖いけれど覗いてみたいと思いませんか。そんな皆さんに、人体解剖の様子をお教えしたいと思います。きっと体の不思議だけではなく、命の尊さを実感する貴重な探検になるのではないでしょうか」(本書「はじめに」より)
  • 「幸福の種」はどこにある? 禅が教える 人生の答え
    3.0
    「人生の答え」──人はどこかでそれを求め続けていることはよく分かります。みんながそれぞれの答えを見つけることができればいいと願っています。すべての人が「幸福の種」を見つけるための一助になれば。そういう気持ちで本書を記しました。――「序」より あなたを導く、古くて新しい「禅」の知恵の数々―― ●生かされていることを知ってこそ、周りを生かせる ●人生の目標なんて、ぼんやりしているほうがいい ●「形」から入る ●道を間違えたのならば、引き返せばいい ●選択肢が少ないことは幸せなこと ●心配や不安はいつも浮かんでは消えていくもの ●人生に必要な道具、不必要な道具 ●曖昧という変幻自在の心をもつ ●「合掌」の左手は自分自身、右手は大切な人 ●人は「命のロウソク」をもって生まれる ●生きる実感は、淡々とした基本の繰り返しにある ●歳を重ねることは老いることではない ●小さな満足のかけらを積み重ねる ●「心の支度」とは、一生懸命に生きること
  • 蓮如と信長
    3.0
    小説家の創造力をあざ笑うように起きる数々の奇っ怪な事件。自浄作用を全く失ってしまった政財官の腐敗。本来、安らぎの場であるにもかかわらず、もはやその役目を果たさなくなってしまった家庭……。外国に例を見ることのない日本人固有の勤勉さや倫理観は、いったいどこに消えたのだろうか。そして、これからの日本と日本人は、どこに向かって歩もうとしているのだろうか。その方向性を探る一つの手だては、歴史を見つめ直すことにある。本書は日本人の宗教観、精神構造研究の第一人者として活躍する著者が、貴族的価値に支配された古い日本を壊した蓮如と、現代につながる新しい日本を創造した人物として信長を取り上げ、日本史を画した二人の思想と行動を通して、現代という時代を見定めることに挑んだ歴史評論である。構造改革が叫ばれるいま、日本人の意識が変わらぬことには掛け声に終始することは明らかだ。日本人とは何かを考えさせられる一冊である。
  • 直江兼続 宿敵・家康も惚れた名軍師
    3.0
    1巻540円 (税込)
    上杉謙信に育てられ、主君・上杉景勝の家宰として辣腕をふるった直江兼続。関ケ原合戦前夜、徳川家康挟撃を策した石田三成の軍師・島左近と兼続。西軍敗北後、死を覚悟して家康の前に座した兼続はこう言い放った。「すべての罪はこの兼続にあり。日本一の弓取りの家康公とぜひ一戦交えたかった」。主君を思い、信義を貫いた戦国武将の生き様をみごとに描き切った歴史長編。
  • 砂漠の狐 ロンメル将軍
    3.0
    第二次世界大戦中の最も優秀なドイツ軍人として、史上最強とも言われる戦車軍団をつくりあげたロンメル将軍の名前を挙げる人は多いだろう。その優れた指揮能力と巧みな戦術は、アフリカ戦線で対峙した英米軍を震え上がらせ、神出鬼没な戦いぶりから「砂漠の狐」と恐れられた。本書は、祖国ドイツのために多大な戦功を上げながらも、最期はヒトラー暗殺未遂事件に連座して自殺に追い込まれる悲劇の勇将の生涯を描いた人物評伝である。ロンメルの生い立ちから始まり、「ブルー・マックス」と呼ばれるドイツ最高の勲功章を獲得した第一次大戦での活躍、そして護衛部隊指揮官として徐々にヒトラーとの関係が親密になっていった戦間期など、今まで触れられることの少なかった第二次大戦前のロンメルについても詳しく紹介している。著者が長年にわたって収集した貴重な写真資料や解説コラムも多数収録した、ロンメル・ガイドブックの決定版! 文庫書き下ろし。
  • イギリス怖くて不思議なお話
    3.0
    巨石文明の遺跡が残るイングランド、森と古城のウェールズ、北海の荒波打ちよせるスコットランド……深い霧と白夜の風土が生み出してきた英国のミステリーは数知れない。本書は、シェイクスピアの謎から、切り裂き魔、写真に写った妖精、ダイアナ妃騒動まで、英国の不思議で怖い話を一挙紹介。熱い紅茶とともに味わいたい、知的英国ミステリー。
  • 保科正之 徳川将軍家を支えた名君
    3.0
    修学旅行先として人気があるのが、やはり京都や奈良など歴史のある街だ。史跡などの見所も多く、そして、その街ゆかりの歴史上の人物の足跡を訪ねるのも、旅の大きな楽しみの一つである。福島の会津若松も同様に、白虎隊で有名な、歴史のある街だ。その最後まで幕府に忠誠を貫いた風土を築き上げたのが、地元でいまだに尊敬を集める本書の主人公、保科正之である。保科正之は徳川二代将軍・秀忠の実子として生まれながら、権力闘争を避けるため、会津藩へと養子に出される。その後、藩主として力量を遺憾なく発揮し、名君と称される。しかし家光が亡くなり、四代将軍家綱は弱冠11歳。正之は兄・家光の遺言で家綱の後見人となり、幕府崩壊の危機に立ち向かう。本書は、最後まで陰の人に徹して、斬新な改革を次々に行い、幕府の長期安定の礎を築いた男を描く、書き下ろし歴史小説。会津を訪れる前にぜひ読んでおきたい一冊である。
  • よくわかる般若心経 二七六字の本当の意味が見えてくる
    3.0
    「空」とは何か。「無」とは何か。仏教の教えのエッセンスともいうべき『般若心経』は、この「空」と「無」の意味をわずか二七六字で簡潔に説いた、千数百年前から伝わる日本人にもっとも馴染み深い経典です。本書は、自己流の座禅を続けるなどして『般若心経』の意味をとことん追求した著者が、自身の体験を例にしながら、『般若心経』の真髄をわかりやすく解説します。「それだけでいつまでもあるものはない」「空と空しいはこうちがう」「どうすれば苦しみがなくなるか」「人間も空である」「心はどんな順にさわやかになるか」など、難しい言葉を使わず、『般若心経』を学ぶ人が抱きやすい疑問を徹底的に追求しています。その結果、目の前が開けてくるだけでなく、日本の精神的な伝統も実感できるようになるのです。『般若心経』の真髄ともいえる「空」と「無」の思想が、体に染み込むようにすっと理解できる、絶好の入門書。『わかる般若心経』を改題。
  • 『鬼滅の刃』で哲学する 人生の見方が変わるヒント
    3.0
    ロングセラー『ジブリアニメで哲学する』に続く、シリーズ待望の第二弾! 刀、鬼、呼吸、藤の花、カラス……。本書は、『鬼滅の刃』に登場する主要なモチーフを題材に、それぞれを哲学していくものです。「なぜ呼吸法によって強くなれるのか?」「人間の方が、鬼より上回っている点は?」「心は機械のように作れるのか?」「神楽を舞うと何が起こるのか?」など、国民的大ヒット作品を舞台に、息苦しい時代を生き抜くヒントを探る! 「本書は決して『鬼滅の刃』を哲学するものではなく、むしろ『鬼滅の刃』で哲学するものなのです。いわば、作品はあくまで思考のための題材にすぎません。ぜひ皆さん自身が、「全集中の呼吸」で考えていただいて、自分の納得のいく答えを見出していただけることを期待しています。そうしてこの息苦しい時代の中にあっても、人生の見方を変え、より強く、より善く生き抜いていただければと思います」(本書「はじめに」より抜粋)文庫書き下ろし。
  • 天目山に桜散る
    3.0
    1巻500円 (税込)
    戦国・幕末維新といった歴史の転換期には、一見華やかな表舞台の裏に、虚々実々のかけひきがあり、悲哀に満ちた人間ドラマがある。人質時代の徳川家康がどのような思いで屈辱の時期を耐えたのか。明治新政府の重役に劣らぬ知識・教養を持ちながら“人斬り彦斎”の名に甘んじた河上彦斎は維新をどんな形で迎えたのか――正史ではふれられることのない逸話をまじえながら、歴史に鋭いメスを入れる短編小説集。 【目次より】春暗けれど――家康の竹千代時代/遺恨阿井の渡し――山中鹿之介の最期/遠征哀歓あり――秀吉の中国攻め/天目山に桜散る――武田勝頼の末路/決死の伊賀越え――忍者頭目服部半蔵/捨て殺しの城――鳥居元忠/引越し大名――楽になりたや/木の葉の城――石州浜田藩の悲劇/人斬りにあらず――河上彦斎/球磨川の雨――西南の役秘聞
  • 「子どもの力」を100%引き出せる親の習慣
    3.0
    早期教育とは、学校の勉強に遅れないためのものではありません。誰もがみんな持って生まれてくる潜在能力を引き出す働きかけを、最適な年齢でおこなうことなのです。子どもの能力を見つけて伸ばすのは、親の大事な役目。勉強ばかりでなく、運動や音楽に親しむ、友達や家族以外の大人たちと接するなど、さまざまなキッカケで成長する0歳から10歳までの子どものために親ができることを、右脳開発の「七田式」でお教えします。「知力向上のポイントは心の子育て」だと言う著者が、自らの子育てに「七田式教育」を取り入れた経験をもとにアドバイス。「子どもを信じ、認め、愛する」「押しつけないことが大切」「歌を聞かせて英語力アップ」「読む力をつける前の文字の教え方」などの具体的ヒントに加え、全国で300を超える教室から寄せられた事例やオリジナル教材も紹介。子育て応援情報充実の1冊。『七田式・本当の知力をつける100の知恵』を改題。
  • 本多正信 家康に天下をとらせた男
    3.0
    「なんとしても、わがあるじに天下をとらせてやりたい。そのためには、あの秀吉に負けない権謀術数を磨かなければ」――正信は最近、ようやくこのことの面白味がわかりかけてきていた。一度は家康に弓を引きながら、許しを得て、ついには家康最大の腹心となった本多正信。類い稀な着想と企画力を武器に、徳川政権の地位を不動のものにした名参謀、その独創的生き方とは!
  • 浅井長政 信長に反旗を翻した勇将
    3.0
    1巻569円 (税込)
    浅井長政は近江浅井家の三代目となる戦国武将である。天下統一を目指す織田信長と同盟を結び、長政の将来は前途洋々のはずだった。ところが信長と訣別し、ついには信長に攻め滅ぼされてしまう。そのため長政には家をも潰し、己の優柔不断のために悲劇的結末を招いた不甲斐ない武将という印象が常につきまとう。だが長政には信長を裏切ってまで貫かねばならなかった信念があったはずで、そこにこの作品で試みた新たな長政像を提示する鍵があると著者は言う。とはいえ長政が信長を裏切った理由は、著者自身も最後まで推測できなかったと言う。最強の織田軍団と三年余も戦い続けられた理由こそ、信長の天下統一を阻止せんと長政が意地を示したからではなかったかと、控えめに述べるに留まっている。二十九年の短い生涯を終えるに際し長政は、命は助けてやるという情けを頑なに断り、堂々自刃したという。散り際の潔さに長政の勇将ぶりが見事に描出されている。
  • 阿部正弘 日本を救った幕末の大政治家
    3.0
    開国維新を断行した救国の宰相・阿部正弘の生涯を描く長編歴史小説である。幼少期から次代の幕政を担うエースとして嘱望されていた阿部は、17歳で家督を継ぎ、25歳で老中就任、27歳にして享保の改革を推進した水野忠邦の失脚の後をうけて老中首座に就く。以後、周囲の期待に応え責務を果たしてきた正弘であったが、西欧諸国の相次ぐ通商要求、さらにはペリー来航という空前の国家存亡の危機に直面する。幕府の対応如何では、内乱あるいは欧米の植民支配に屈するという状況であった。阿部はまず、世界情勢を的確に把握することに努め、対外貿易等の策を慎重に施しながら、一方で国内の開国派・攘夷派の対立エネルギーを見事に封じ込め、国論を開国へと統一していくのである。一部の者から、瓢箪鯰、昼行灯などと酷評されながらも、為政者として如何にあるべきかを常に問い、国家の行末に命をかけた若き宰相を再評価する意欲作である。
  • 反日的日本人の思想 国民を誤導した12人への告発状
    3.0
    本書は、ベストセラーになった『悪魔の思想』の文庫版を電子書籍化したものである。日本という国家とその主体である日本国民を、限りなく卑しめ、蔑み、劣った者として罵り、国益を外国に売り渡す思想……。著者はそれを「悪魔」のような「反日的思想」と呼ぶ。著者によれば、この「反日的思想」は日本の敗戦を契機にして、にわかに湧きだし、論壇を占拠した、いわゆる進歩的文化人たちによって、戦後50年の長きにわたって、日本と日本人を誤導してきたという。本書は、進歩的文化の代表と目された大塚久雄、大内兵衛、丸山眞男、久野収、加藤周一、向坂逸郎、大江健三郎ら12人を俎上にのせ、そのポイントとなる発言を細かく引用、点検し、その思想の発生源に鋭く迫っている。「ああ源流はこれだったのかと、必ずやひざを叩いて頷いていただけるはず」と著者自らまえがきに記しているように、その迫りようは徹底的であり、その徹底さに快ささえ感じる、胸をすく評論である。
  • CIAを創った男 ウィリアム・ドノバン
    3.0
    米国同時多発テロ以来、新聞・テレビのニュースなどで、その名を聞くことが頻繁になった感のあるCIA。この組織は、正式名称を「アメリカ中央情報局」と言う。世界中のあらゆる情報をあらゆる手段を駆使して収集し、目的を定めて整理統合し、外国において隠密作戦を実施する機関である。情報収集力が国家の存亡を決める、現代の国際情勢下にあって、超大国アメリカの陰の頭脳と言っても過言ではないだろう。本書では、第二次世界大戦期に、CIAの前身であるOSS(戦略事務局)を創り、そのトップとして諜報戦に参加した、アメリカのマスター・スパイ、ウィリアム・ドノバンの激動の生涯を、豊富な史料をもとに描き上げる。戦争の勝敗が、軍事力だけでなく情報力に大いに左右されることを生々しく綴り、第二次大戦を裏側の角度から検証した、評伝大作である。
  • 世界四大宗教の経済学 宗教とお金、その意外な関係
    3.0
    「なぜ、ユダヤ人は金儲けがうまいのか?」――その秘密は、意外にもユダヤ教の教えの中に隠されていた! 本書は、世界の主な宗教である、ユダヤ教・キリスト教・イスラム教・仏教から、ジャイナ教・儒教・ギリシアの古代宗教にいたるまで、「お金をどのように扱うべきか」という知恵について、わかりやすく解説したものである。「お金を取られたら相手を罰するよりも、取り返すことに関心があるユダヤ人」「借金帳消しを勧めることで、“敵を愛せよ”というメッセージを伝えたイエズス」「利息を取ることが禁止されたイスラム教」「お金だけでなく、“笑み”や“よい言葉”もお布施となる仏教」「すべての生き物の殺生を禁止されたことで、農業などの生産活動ができず、自然と賃金業が発達したジャイナ教」など、それぞれの宗教とお金の意外な関係は驚きの連続だ! 今まで語られることのなかった驚きの歴史を明らかにする、画期的な一冊!
  • 海外経験ゼロでも時間がなくても「英語は1年」でマスターできる
    3.0
    英語が苦手なのに、孫正義氏の秘書に任命された著者が編み出した最短最速の英語勉強法! 孫社長との海外出張の際、ひと言もしゃべれなかった著者が、たった1年で「通訳なしで交渉ができるレベル」になれた学習法を完全公開します。「やるべきこと、やらなくていいことを見極める」などの学習戦略に加え、やる気維持と習慣化のコツ、教材・スクール選びのポイントも紹介。 ◎時間のない方がマスターするための「7つの戦略」 ●戦略1 「自分に必要なのはどんな英語か」をまず明確にする ●戦略2 スピーキングとヒアリングを集中的に鍛える ●戦略3 単語は勉強しない ●戦略4 言いたいこと一つにつき、覚える言い回しは一つだけ ●戦略5 文法も勉強しない ●戦略6 日常会話やスモールトークは後回し ●戦略7 発音はあきらめる 『海外経験ゼロでも仕事が忙しくても「英語は1年」でマスターできる』を改題し、再編集したものを電子化。
  • 上杉三代記 為景・謙信・景勝、北国の覇者の系譜
    3.0
    永正四年(一五〇七)、十九歳の越後国守護代・長尾為景は守護・上杉房能を討ち、下剋上の激流に身を投じた。越後一国支配を目指す戦いは軌道に乗るかに見えたが、自らが据えた守護・上杉定実や国人・土豪の叛乱によって一進一退の状況に陥り、為景は志半ばで没する。しかし、兄の晴景から長尾家を譲り受けた景虎(謙信)が、「軍神」とも称される卓越した戦を展開して越後の掌握を成し遂げる。さらには、武田信玄、北条氏康に追われた信濃や関東の諸将を助けて出兵を繰り返すと共に、関東管領・上杉家を相続して「天下のための戦い」に邁進した。後継者を決めずに急死した謙信の跡目争い(御館の乱)に勝った景勝は、織田信長の攻勢を受けて滅亡寸前まで追い込まれたが、本能寺の変で窮地を脱する。その後、関白・豊臣秀吉に臣従し、秀吉が死ぬと、天下取りに動き出した徳川家康に迎合せず、「義」の戦いに臨む……。越後が生んだ名将三代を描いた力作長編小説。
  • 石舟斎・宗矩・十兵衛 柳生三代記
    3.0
    「徳川将軍家の剣術」として、天下に広く知られた柳生新陰流。しかし、そこに至る道筋は決して平坦なものではなかった! 大和の一土豪の家に生まれ、剣聖・上泉伊勢守秀綱の門弟となり、柳生新陰流を打ち立てた石舟斎(宗厳)。彼の人生は、筒井順昭・順慶父子や松永久秀に属して戦塵にまみれる、波乱に満ちたものであった。そして、その柳生新陰流をもって徳川家康に仕え、将軍家兵法師範となる息子の宗矩。豊臣政権によって領地を没収された柳生家の再興を成し遂げた彼は、治世に生かす剣の道を模索していく。さらに宗矩の嫡男に生まれ、祖父・石舟斎のごとく傑出した才能に恵まれた十兵衛三厳。父に反発しながら純粋一途に剣の道を追求していく彼は、新たな境地へと足を踏み入れる……。戦国争乱から江戸時代の泰平へと世の流れが移り変わる時期、それぞれに「剣」を極めるべく歩み続けた柳生家の三代、石舟斎・宗矩・十兵衛の人生を描いた力作長編小説。
  • 小説 松平三代記 清康・広忠・家康、三河から天下へ
    3.0
    戦国乱世を完全に終わらせ、天下泰平の時代を切り開いた徳川家康。その偉業の陰には、祖父・松平清康、父・松平広忠の二代にわたって続いた悲劇の歴史があった。松平清康はわずか十三歳で宗家の家督を継ぐと、疾風のごとく大地を駆け巡り、三河全域の統一をなしとげた英傑だった。しかし、戦陣で家来に襲われて思いがけない最期を遂げ、三十五歳にして天下を目指す覇業は挫折してしまった。清康の突然の死は嫡男・広忠に命の危険と苦難の人生をもたらした。その不遇に耐え、自立を模索して苦闘した広忠もまた家来の手にかかって若い命を落とした。人質の境遇から戦国の世に人生の第一歩を踏み出した家康は、二代続いた負の連鎖を断ち切り、戦国大名として飛翔する。そして、祖父、父が示した二つの生き方を我が身のうちで一つにまとめあげ、「戦のない時代」の礎を築いた。乱世の波に翻弄されながら、戦い続けた松平三代の男たちを描き出した力作長編小説。
  • だから、あなたの部下は動かない!
    3.0
    気づいたその場で部下をほめ、叱れる組織が人を育てる! 本書は、数々の赤字企業を復活させてきた業績請負人が明かす、部下を動かす101の要諦。「冷静に判断し、感情で叱れ」「悪い報告が言える空気をつくれ」「迷いがあっても堂々と言い切れ」「わがままこそ最強のリーダーシップ」「『後から叱り』は効果半減」「ほめ上手とおべんちゃらは違う」など、豊富な実例をもとに、部下の能力を劇的に引き出すノウハウを伝授する。ぬるま湯組織から、“勝つ組織”にチェンジするための上司論。『ヤル気のない部下をクビにして何が悪い!!』を改題。
  • 毒 青酸カリからギンナンまで(PHP文庫)
    3.0
    トリカブトはアコニチンという神経毒を含む美しい花で、過去には殺人事件のトリックで用いられたこともある。しかしこの毒草は漢方の処方で用いられる「附子(ぶし)」や「烏頭(うず)」も生み出す。毒と薬は表裏一体の関係にあるのだ。本書は不思議な毒の魔力と魅力に迫るべく、毒の基本知識、毒の分類、毒が変えた歴史、毒と食べ物、犯罪や事件との関係、さらに麻薬と覚醒剤まで、第一人者が平易に解説。 〈内容例〉〇中国の皇帝たちが、不老不死を願って飲んでいた毒とは? ○美容外科で使われる「ボトックス」は世界最強の毒から開発された ○中毒のときの記憶がなくなる、チョウセンアサガオの謎の毒 〇一酸化炭素中毒はなぜ起こる ○覚せい剤は生薬「麻黄(マオウ)」の研究過程から生まれた
  • 帰り道を忘れた男たち
    3.0
    一人ぼっちが不自由でも辛くもなく、淡々と孤独を甘受できる男。自分より他人を大切に思えるデリカシーを持ちあわせている男。そんな男の後ろ姿ほどセクシーなものはない……。銀座の高級クラブ「姫」のマダムから、数々のヒット曲を放った作詞家、そして直木賞作家へと華麗に転身した著者が、作家の鋭い感性でこれまで出会った男たちを素材に、女にとって魅力的な男性像を描く。
  • ほう統 孔明と並び称された蜀の大軍師
    3.0
    三国時代の幕開けの頃、荊州の都市・襄陽で、のちに鳳雛と称される大才の賢士が産声をあげた。少年時代はあまり評判を得なかったほう統だが、人物鑑識眼で有名な司馬徽が主宰する、私塾入門をきっかけに、めきめきと頭角を現しはじめる。さらにそこで、諸葛孔明と運命的な出会いを果たすこととなる。司馬徽の私塾を巣立った若者たちは、大志を抱きながらそれぞれの道を歩みはじめる。ほう統は、太守・劉表の病死により、いち早く荊州の動乱を予見し、呉都の郊外に居を移す。その地で期せずして、旧友・孔明と再会したほう統は、周瑜から呼ばれ、曹操への「火攻めの計」について意見を求められる。ほう統はたちどころに「連環の計」を具申し、自らその陣営に赴き、見事なまでに曹操を欺くことに成功する。結果、赤壁の戦いを大勝へと導くのである。諸葛孔明に優るとも劣らない蜀の大軍師の生涯を描く、長編歴史小説。
  • 武田勝頼 宿命と闘い続けた若き勇将
    3.0
    1573年、甲斐の虎・武田信玄が上洛の志半ばで死去した。このとき勝頼28歳。信玄の四男であった彼は、兄達の自害や病死によって正式な後継指名を受けないまま家督を継ぐこととなった。もともと母系諏訪家の名跡を継ぐ予定だった勝頼には、強力な後ろ盾がいない。そのため家臣団に抑えがきかず亀裂が生じようとしていた。さらに急激に勢力を増してきた織田・徳川連合が、武田家の領地を脅かそうと何かとちょっかいをだしてくる。勝頼を取り巻く事態は予断を許さない状況にあった。そんな中、勝頼は巻き返しを図るべく高天神城を包囲する。父信玄さえも攻略できなかった難攻不落の城。これを落とせば綻(ほころ)び始めた家臣団が再び結束するかもしれない。そんな思いを胸に戦場に向かった勝頼は、怒涛の如く攻め立て見事攻略するのだった。名将信玄の跡を継ぐという宿命ともいうべき重責を担った若き武将の光と影を描く人物小説。
  • 品格ある子どもの育て方
    3.0
    生活環境の変化、学校に対する不安、過熱する受験……いま、子どもたちの環境は複雑です。でも、「大人への準備期間」であるそんな大変な時期だからこそ、「品格」を身につける絶好のチャンスなのです。子どもにとっての品格とは、「自分で判断し、自分で行動できること」「チャレンジ精神があること」――このことが特に大切であるというのが本書のテーマです。著者自身、親であり、進学塾の数学講師として受験生を指導するだけでなく、中学校での授業も行っています。「学校」「塾」「保護者」の3つの立場から、品格ある子どもを育てるために大切なことを提案します。「自分で考えさせ最善の選択をさせる」「朝自分で起きる習慣を身につけさせる」「公の場でのマナーを教える」「失敗から学ぶ感覚を持たせる」「受験を通して身につくことが必ずある」「親から見るいい子と品格ある子の違い」――など、親ができることのヒントが満載。
  • ウラ読み「戦国合戦」
    3.0
    桶狭間合戦、姉川合戦、長篠合戦、賤ヶ岳合戦、関ヶ原合戦、大坂の陣など、これまで繰り返し雑誌や単行本で取り上げられ、細部まで広く知られている戦国合戦――ところが、こうした戦国合戦にも、それでもまだ語られていない逸話があったり、いまだに俗説が大手を振ってまかり通り、周知の話がじつは眉唾モノであったりもするのだ。本書では、桶狭間から大坂の陣まで、主に信長・秀吉・家康の三天下人に関連した合戦17を厳選。「石山本願寺はお寺ではなく摂津一の堅城だった?」「『信玄の影武者』、その存在を誰も証明できない?」「『信長公記』と『日本史』で微妙に違う信長の最期」「『天王山』の争奪戦はそれほど重要ではなった?」「秀吉の関白政権成立に家康が果たした裏の役割とは?」「なぜ家康は黒田長政の無礼な態度を喜んだのか?」「秀忠軍が本戦に遅参したのは誰の責任だった!?」等、通説や俗説に埋もれた「戦国合戦の意外な真相」に大手・搦手両面から迫る!
  • 紅色小判 女形同心事件帖
    3.0
    江戸南町の定回り同心・小暮源四郎は無類の芝居好き、絶対に素顔を明かさない人気女形〈おやま〉・玄之助というもう一つの顔を持つ。いつものように拍手喝采を浴びた芝居の帰り道、源四郎の下に“殺し”の報が入る。両国橋の袂に無惨に捨てられた若い女の死体――。その懐から見つかったのは、黄金色ならぬ紅色の小判だった……。“女形同心”源四郎が、事件の鍵を握る小判に秘められた“怪”に挑む!
  • 諸葛孔明 三国時代を演出した天才軍師
    3.0
    『三国志』といえば、吉川英治氏の小説や横山光輝氏の漫画などによって、日本人にあまねく普及している。しかし、そこに登場する英雄像は、いずれも小説『三国志演義』をもとにしており、歴史書としての『三国志』にかなりの創作が加えられている。では、歴史学者が史書『三国志』をもとに、当時の時代状況を踏まえながら人物伝を書いた場合どうなるか。本書は、曹操と並んで三国志最大の英雄と称えられる諸葛孔明を、歴史上の人物として評価し直し、その真実の生涯に迫った力作評伝である。劉備から「三顧の礼」を受けて「天下三分の計」を説き、その戦略構想に沿って蜀漢建国を成し遂げる孔明。しかし劉備に先立たれ、幼主劉禅を補佐して一国の命運を担うようになると、悲劇の最期に向けて運命が急展開していく。小説とはまた違う味わいで、稀代の名補佐役の真摯で高潔な人生が浮き彫りになっている。昭和41年から読み継がれた孔明伝の決定版として文庫化されたものを電子化!
  • 「竜馬暗殺」推理帖
    3.0
    慶応3年(1867)11月、盟友・中岡慎太郎とともに、京都・近江屋で暗殺された坂本竜馬。それから5年、この事件の再捜査を、邏卒・鬼木寛次郎がある人物から依頼される。なぜ今ごろ……。とまどいながらも真相を追い求める寛次郎の前に、意外な人物が現われて彼の行く手を阻む。“明治の名探偵”がたどりついた真犯人とは? 竜馬暗殺の黒幕を暴く歴史ミステリー小説。『竜馬暗殺からくり』を改題。
  • ガミガミ言わずに子どもを勉強させる方法
    3.0
    キャンプに連れていく、好きな本を読ませる、子どもと一緒にゲームをする……。これらはすべて、頭のいい子の親が実践していることです。決して子どもに勉強することを強制しないのです。本書は、受験のプロである著者が、子どもを受験に合格させるだけでなく、将来にわたって成長し続ける賢い人間に育てるための秘訣を公開。あなたの子育ての考え方が変わる一冊。『子どもを親より賢くする本』を改題。
  • 疲れた心をなごませる言葉
    3.0
    昨日も今日も、ただ何となく過ごしているだけで、生きている充実感が感じられない。生活を変えてみたいと思うけれど、うまくいかない自分にイライラしたり不安になったり落ち込んだり……。そんな精神的な「疲れ」を感じている人は意外に多い。そういう疲れの原因は、なかなか取り除くのが難しいもの。問題を解決しようと真っ直ぐに突き進むと、かえって深みにはまってしまうこともある。そんな時に有効なのは、自分が置かれている状況を客観的に、右から左から、上から下から、眺め直してみることだ。本書には、自分を見つめ直すヒントとなる言葉と、その味わいの助けとなるミニエッセイが、100篇収められている。古今東西の名言名句あり、最近の小説やエッセイの抜粋あり。読むうちに、きっと「いまの自分」にあった「ちょっといい言葉」と出合えるはずだ。もやもやした気分をスッキリさせたい人、勢いを取り戻したいと思っている人に、おすすめの一冊。
  • 歴史の勝者にはウラがある 日本人が誤解している戦国史
    3.0
    1巻699円 (税込)
    日本人がイメージする戦国史は、秀吉や家康など天下人に都合よく改変されたものばかり――。実は、秀吉は小田原城を最後まで“落城”させられず、“忠臣の鑑”と名高い家康の家臣団はとんでもない不良揃いだったと聞けば驚くだろうか? 本書は、人気歴史作家が「冴えわたる智謀」「意外な敗戦秘話」「戦国合戦の奇手奇策」「情けなき愚将たち」「生き残りをかけた策謀」など、“通説”のウラ側に隠された真相を大胆に解き明かす。戦国時代の誤解が吹き飛ぶ一冊。『戦国合戦・15のウラ物語』を改題。 【本書の内容】「小早川隆景――じつは、徹底的な頭脳戦! 厳島の奇襲を演出した知将」「白井入道――10倍もの軍勢で攻め寄せる謙信を破った謎の軍師」「三方原の戦い――いちばんの敵は味方だった!? 家康を大敗させたダメ家臣団」「石田三成――武功のためなら味方も欺く! 満天下にさらした戦下手」「毛利輝元――天下人の夢ふたたび? 大坂の役の謀反計画」……ほか
  • 日本で楽しむ「世界の絶景」
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 SNSやメディアで話題になった「日本のマチュピチュ」こと、竹田城跡。そんな「世界の絶景」を思い起こさせる風景は、まだまだ日本各地に点在していた! 本書では、マチュピチュはもちろん、ウユニ塩湖、青の洞窟、エアーズロック、ナイアガラの滝など、言わずと知れた「世界の絶景」に“瓜二つ”な日本の景観を、豊富なカラー写真とともに紹介した。「死ぬまでに見たい絶景」を思わせる美しい写真を眺めているだけで、まるで海外に行ったかのような気分になれると同時に、日本の良さも再発見できる。話のネタになるだけではなく、旅行先を決める時にも役立つ一冊。文庫書き下ろし。 〈内容例〉●日本のウユニ塩湖→江川海岸(千葉県) ●日本のグランドキャニオン→寝覚の床(長野県) ●日本のギアナ高地→荒船山(群馬県) ●日本の青の洞窟→沖縄の青の洞窟(沖縄県) ●日本のマチュピチュ→竹田城跡(兵庫県) ●日本のピラミッド→都塚古墳(奈良県)
  • 江戸時代の「不都合すぎる真実」 日本を三流にした徳川の過ち
    3.0
    天下泰平の世が長く続き、環境にもエコロジー、人情味にあふれる江戸時代を「理想の社会」と憧れる日本人は多いが、はたして本当だろうか? 本書は、「特権階級的に恵まれた江戸市民の暮らし」「鎖国はオランダに騙されただけ」「全国はげ山だらけの自然破壊」など、徳川300年の治世の“不都合すぎる真実”を明らかにする。時代劇や小説で知る江戸時代のイメージが決定的に覆される一冊! 【目次】●プロローグ 「江戸時代礼賛論」を全面的に否定する理由 ●第1章 豊臣の天下はなぜ短命だったのか? ●第2章 関ヶ原で西軍が負けた失敗の本質 ●第3章 世界史から鎖国の原因と功罪を解き明かす ●第4章 徳川家康の祖法を守って「じり貧300年」 ●第5章 「日本は300の国からなっていた」という伝説 ●第6章 武士道とは縁遠い、江戸時代の普通の武士たち ●第7章 江戸時代と現代の北朝鮮はこんなに似ている ●第8章 西郷どんの視点から見た幕末維新
  • 日露戦争名将伝 人物で読む「激闘の軌跡」
    3.0
    2004年は、日露戦争開戦100周年にあたる。自衛隊の海外派遣でゆれる現在だが、わずか100年前には世界屈指の軍事大国ロシアを相手に、日本は堂々と戦いを挑み、そして勝ったのだ。すべてにまさる強国を相手に日本が勝ち得た理由の一つに、戦争指導にあたる将軍たちの資質の差がある。司馬遼太郎著『坂の上の雲』には、大山巌、東郷平八郎、児玉源太郎といった名将たちの活躍が描かれているが、各戦場での勝利に、彼らの能力・器量が果たした役割は大きい。しかし日露戦争を描く場合、時系列に沿って語られることが多いため、こうした将軍たちの人物像を整理して理解するのはむずかしい。そこで本書では、人物ごとに見出しを立て、プロフィールから戦場での活躍までを読みやすく整理。写真満載で、名将とよぶべき17名を中心に、日露双方の将軍60名を収録した。通読すると、日露戦争全体の流れもよくわかるユニークな歴史読み物。
  • 実学と虚学 《学び》は人をどう変えるか
    3.0
    資格取得のため、転職のため、キャリアアップのため、多くの社会人が大学や大学院などで学ぶ時代になった。だが、自らの社会的価値や利益を高めるための学びは「虚学」に過ぎない。自己の内面の欲求に即し、生き方そのものを探求する「実学」こそが必要なのである。本書は、「実学」によって自己変革を遂げた4人の具体例を通じ、本当の《学び》とは何かを問いかけた作品である。一代で上場企業を育てあげながら、突如僧侶となった小島康誉氏、猛烈銀行マンから難病を機に、「生きる計画」を立て直す学びに入った梅原健次郎氏、医師として、患者に「死」を語れない無力感の克服を志した清水英一氏、看護師から社会福祉の道に入り、あるべき福祉を探求する丹羽和美氏。佛教大学通信教育課程で出会った4人の取材を通じ、人生を変える《学び》とは何かが見事に浮き彫りにされている。「昭和史の語り部」として知られる著者による異色の自己啓発読本。
  • あたりまえすぎて誰も教えてくれない 「働く女」の77のルール
    3.0
    やる気があって、がんばっているのに、なぜかうまくいかない。それは、働く女性特有の大事な習慣を知らないからではないでしょうか?! 77のルールは、どれも些細なことばかりですが、意外とできていないもの。「意見を通したいなら戦うより味方にする」「返事は明るく『はい』がいい」などルールを守れば、もっと人間関係がスムーズになって仕事をしやすくなります! 『働く女(ひと)のルール』を改題。 社会には大きな流れがあります。それを変えることは大変ムズカシイ。でも、自分の考え方、接し方を少し変えるだけで、カンタンに物事は好転します。上司や同僚ともうまくつきあえ、仕事で認められ、快適に働くことができるのです。働く女性に必要なのは、「強さ」ではなく「しなやかさ」です。ここに書いてある77のルールは、働く女性たちが、社会の大きな波にのって、しなやかに、楽に生きていくためのルールです。(本書「はじめに」より

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  • 世界を変えた 最強の戦闘指揮官30
    3.0
    凡将と名将を分けるもの――それは常に最前線に身を置き、状況の変化に即応できるかどうかだ。本書は、百戦錬磨の傭兵経験を持つ著者が、“ローマ史上最大の敵”と恐れられたハンニバル、激情と共に大戦車軍団を率いた異色の猛将パットンなど、世界を変えた最強の戦闘指揮官30人を厳選、その勝利の秘訣を解説していく。逆境と困難の時代に、戦場のリーダーシップを学ぶ一冊。

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  • 絶対、人に話したくなる「時間」の雑学
    3.0
    「年をとると1年があっという間に過ぎていく」「楽しいときは早く終わり、退屈なときは時計ばかり気になる」「病気で寝込んでいると、時間の流れがゆっくり感じられる」……。時間は誰でも平等のはずなのに、不思議に感じたことはありませんか? 本書は、人間の心理や身体が“時間の速さ”にどう影響するかなど、サイエンスの視点から時間にまつわる素朴な疑問を解説していきます。「体温が高いと、時間が経つのが遅くなる?」「ワームホールで過去にさかのぼれる?」など、人体の構造や宇宙の謎にまで迫った科学雑学の決定版! 【本書の主な内容】●子どもは1日が短く、1年は長い? ●うつ病の人の時間はゆっくり進む? ●タンパク質が「振り子」の役割をする ●時計の針は、なぜ右まわりなのか? ●太古の地球では、1日24時間ではなかった ●光より速いロケットはタイムマシンになる ●時間には「始まり」と「終わり」があるのか?

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  • 頭がよくなる論理パズル
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 まずは問題。リーとルーという2人の兄弟がいました。どちらが年上かたずねられました。リーは「ぼくが年上だよ」ルーは「ぼくが年下だよ」 ところが少なくとも一人がウソをついていることがわかりました。しかも、彼らは双子などではありません。では、年上はどっち? 論理的思考力を問う初級レベルの問題です。解けましたか? 頭をかかえてしまった方、わからないといってもそんなに落ち込むことはありません。世の中の圧倒的多数の人は論理がニガテなのです。特に日本人は論理に弱いと言われます。だからといって論理に弱いままでは議論で言いくるめられたり、だまされたり……なんだか損なことばかりなのです。それならば、本書の楽しいパズルを解いて手軽に論理力をトレーニングしてみませんか? 難解な計算式なんてつかわないやさしい解説だから本格的な論理学が初心者にもよくわかります! 論理に弱いと思っているあなた、ぜひ挑戦してみてください。
  • 一つ覚えて三つ忘れる中高年
    3.0
    「スッピンとスッポンポンの妻が怖い」「分け前を妻子が決める退職金」「何食べる? 聞くだけ聞いていつものおかず」――中高年のスーパーアイドルとして絶「口」調の毒舌漫談で大人気の綾小路きみまろ。潜伏期間30年からブレイクした直後に出版の『有効期限の過ぎた亭主・賞味期限の切れた女房』以来、PHP研究所から刊行された本の累計は単行本と文庫を併せて200万部に達している。本書は、そんな著者による6冊目の文庫本。おもに2007年から2008年のネタを中心に、思わず笑ってしまう話題が満載されている。「奥さまも偽装していませんか?」「中高年はかならず元を取ろうとします」など、何気ないフレーズについ口元がニッコリ。冴えわたる歯切れのいい「きみまろ節」を愉しみながら、しばし心の疲れを忘れて寛ぎませんか?

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  • 幕末最後の賢侯 伊達宗城 世界を見据えた「先覚の人」
    3.0
    激動の幕末期、四国の伊予宇和島藩10万石に、島津久光・山内容堂・松平春嶽と並び「四賢侯」と称えられた名君があった。いち早く洋学の研究を奨励し、アジア初の蒸気船を建造するなど、世界を見据えた先覚の人・伊達宗城である。幕臣の子に生まれ、わずか12歳で宇和島藩主の養子となった宗城は、やがて藩主となると、前藩主以来の殖産興業政策により藩政を富ましめ、高野長英・村田蔵六(大村益次郎)ら藩外の賢者に依頼し、宇和島藩に最先端の知識と技術を積極的に導入する。中央政界では、将軍継嗣問題で一橋派に属したため、安政の大獄で隠居を余儀なくされるが、一貫して公武合体の推進者として激動の政局の中心にあった。しかも明治維新以後は、新政府の要職を歴任、全権大使として日清修好条規を締結するなど、旧幕の大名にしては異色の生涯を歩んでいる。つねに時代から求められ続けた、「器量人」の波瀾の人生を描く力作小説。
  • 宇宙138億年の謎を楽しむ本 星の誕生から重力波、暗黒物質まで
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    太陽系に地球外生命体は? 宇宙に終わりはある? 宇宙は、眠れないほど面白い! 100年前にアインシュタインによって予言された重力波が、2016年に直接観測された。天文学のめざましい進歩は、神秘のベールに包まれた宇宙の謎を次々と解き明かしつつあるのだ! 本書は、宇宙論の第一人者である佐藤勝彦先生が、太陽系や星のなりたちの基本から、ビッグバン理論やインフレーション理論といった最新宇宙論までを、図解とともにやさしく講義。宇宙研究の最前線を手軽に体感できる一冊。 (内容例)●ブラックホールの合体で生まれた重力波 ●宇宙は無数に存在する? ●「スーパーフレア」が地球を襲う? ●太陽に一番近い水星に大量の氷が存在する? ●新たな太陽系第九惑星は見つかるか? ●暗黒物質の正体に迫る

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  • 病気にならない食べ物事典 粗食が自然治癒力を高める
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    動脈硬化予防に効く「めばる」、肝機能を上げる「枝豆」、高血圧の予防効果が高い「冬瓜」、コレステロール値を下げる「里いも」――旬の食べ物は生活習慣病対策に大変効果的。特に時季のものは栄養価も高く、季節のエネルギーがいちばんつまっています。本書は病気を予防する野菜、魚介類など旬の食材の効能と選び方、保存方法、1週間分の簡単レシピなどを紹介。食べて健康になれる本!

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  • 中村天風 積極の心 逆境に勝つ生き方
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    「心ひとつの置きどころで、運命は変えられる」……。自らの不治の病を修行により克服。政財界の大物をはじめ、数多くの人々の心に、壮大な生命力と幸福感みなぎる心身統一の教えを遺した中村天風。本書は、直々に教えを受け、その思想の普及に力を尽くしてきた著者が、天風哲学の真髄を熱く伝授する。自然と一体になった人間の強さと、困難を乗り越えるための心の力を説く迫真の人生訓。
  • 高坂弾正 謙信の前に立ちはだかった凛々しき智将
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    「謙信めに千曲川を渡らせませぬ。川中島で討ち取りましょうぞ!」慎重な采配と得意の退却戦で「逃げ弾正」の異名を取り、猛将揃いの武田家でも“随一の用兵”と謳われた高坂弾正――。元は豪農の生まれという異色の出自ながらも、亡き父の遺田をめぐる訴訟に敗れて行き場を失ったところに、晴信(信玄)からその美貌と才能を見出された。若年より「奥近習」として晴信の身近に仕えるが、その寵愛に決して甘えることなく、虎綱(高坂弾正)は着々と戦場で武功を重ねていく。いつしか、ひとりの武士として、そして武田の重鎮として類希な成長を遂げた虎綱は、宿敵である対上杉の最前線・海津城の守将を信玄に任されて打倒謙信を心に誓うこととなる。龍虎相打つ「川中島の決戦」でも、虎綱は別働隊を率いて窮地に陥った信玄本隊を救う活躍を見せた。内政にも優れた手腕を発揮し、武田の躍進に一身を捧げた智将の生涯を克明に描いた力作!

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