天目山に桜散る

天目山に桜散る

500円 (税込)

2pt

3.0

戦国・幕末維新といった歴史の転換期には、一見華やかな表舞台の裏に、虚々実々のかけひきがあり、悲哀に満ちた人間ドラマがある。人質時代の徳川家康がどのような思いで屈辱の時期を耐えたのか。明治新政府の重役に劣らぬ知識・教養を持ちながら“人斬り彦斎”の名に甘んじた河上彦斎は維新をどんな形で迎えたのか――正史ではふれられることのない逸話をまじえながら、歴史に鋭いメスを入れる短編小説集。 【目次より】春暗けれど――家康の竹千代時代/遺恨阿井の渡し――山中鹿之介の最期/遠征哀歓あり――秀吉の中国攻め/天目山に桜散る――武田勝頼の末路/決死の伊賀越え――忍者頭目服部半蔵/捨て殺しの城――鳥居元忠/引越し大名――楽になりたや/木の葉の城――石州浜田藩の悲劇/人斬りにあらず――河上彦斎/球磨川の雨――西南の役秘聞

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天目山に桜散る のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2020年06月30日

    直木賞ノミネート6回という経歴を持つ滝口康彦(1924.3.13-2002.6.9)の短編集です。
    少年時代の徳川家康を主人公とした「春暗けれど」に始まり、武田勝頼の最期を描いた表題作、そして西南戦争を題材にした「球磨川の雨」まで戦国から明治にかけてを舞台にした10編の小説が収録されています。
    恥か...続きを読む

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