国内ミステリー - KADOKAWAの検索結果

  • ミステリ博物館
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    「殺人を見に来ないか?」大安と日曜日の重なった日のホテルのロビーは、披露宴を終えた客であふれていた。その物騒な言葉が囁かれたのは、そんな場所でだった。不吉な殺人事件の予告!? 理由はすぐにわかった。花嫁の家は旧家で、その家で新婚の夫婦が初夜を過すと、翌朝にはそのどちらかが死んでいるという伝説があるのだ。今日も長女夫婦が新婚の夜を過すことになった。いよいよ殺人パーティの幕があく!! 赤川次郎の真骨頂を示す、「密室」他6編の本格連作ミステリー。
  • 死なない生徒殺人事件 ~識別組子とさまよえる不死~
    3.8
    「この学校に、永遠の命を持った生徒がいるらしいんですよ」 生物教師・伊藤が着任した女子校 「私立藤凰学院」 にはそんな噂があった。話半分に聞いていた伊藤だったが、後日学校にて、不意にある生徒から声をかけられる。自分がその 「死なない生徒」 だと言ってはばからない彼女は、どこか老練な言葉遣いと、学生ではありえない知識をもって伊藤を翻弄するが……二日後、彼女は何者かの手によって殺害されてしまう――。果たして 「不死」 の意味とは? そして犯人の目的は!? 第16回電撃小説大賞<メディアワークス文庫賞>受賞者・野崎まどが放つ、独創的ミステリ!
  • ダブル・ジョーカー
    3.7
    結城率いる異能のスパイ組織”D機関”に対抗組織が。その名も風機関。同じ組織にスペアはいらない。狩るか、狩られるか。「躊躇なく殺せ、潔く死ね」を叩き込まれた風機関がD機関を追い落としにかかるが……。 ※なお、本電子書籍は、紙書籍『ダブル・ジョーカー』(単行本)をもとにしたものです。紙書籍『ダブル・ジョーカー』(角川文庫)には、掌編「眠る男」が特別収録されています。
  • てとろどときしん 大阪府警・捜査一課事件報告書
    3.5
    フグの毒で客が死んだ事件をきっかけに意外な展開をみせる表題作「てとろどときしん」をはじめ、大阪府警の刑事たちが大阪弁の掛け合いで6つの事件を解決に導く、直木賞作家の初期の傑作短編集。
  • パーフェクトフレンド
    4.1
    周りのみんなより、ちょっとだけ頭がよい小学四年生の理桜。担任の千里子先生からも一目置かれている彼女は、ある日、不登校の少女 「さなか」 の家を訪ねるようにお願いをされる。能天気少女のややや(注: 「ややや」 で名前)や、引っ込み思案の柊子とともに理桜は彼女の家に向かうが、姿を現したさなかは、なんと早々に大学での勉学を身につけ、学校に行く価値を感じていない超・早熟天才少女であった。そんな彼女に理桜は、学校と、そこで作る友達がいかに大切であるかということを説くのだったが……果たしてその結末は!? 野崎まどが放つ異色ミステリ、まさかの小学校編登場!
  • 舞面真面とお面の女
    3.6
    工学部の大学院生・舞面真面(まいつらまとも)は、ある年の暮れに叔父の影面(かげとも)からの呼び出しを受け、山中の邸宅に赴く。そこで頼まれたこととは、真面の曽祖父であり、財閥の長だった男・被面(かのも)が残した遺言の解明だった。 ―― 箱を解き 石を解き 面を解け ―― よきものが待っている 従姉妹の水面(みなも)とともに謎に挑んでいく真面だったが、謎の面をつけた少女が現われたことによって調査は思わぬ方向に――? <メディアワークス文庫賞>受賞者、野崎まどが放つ怪作登場!
  • ライヴ
    3.6
    感染したら死に至る奇病“ドゥーム・ウィルス”。日本にそれが蔓延するなか、あるはずのない特効薬が貰えると奇妙な噂がネットに広がる。感染した母親を持つ田村直人は、半信半疑で集合場所へ赴くが、特効薬はトライアスロンを完走しなければ貰えないという! スタート地点のお台場からテレビで生放送されるレース、残酷なトラップに脱落していく選手たち。愛する者を救うため、直人は最悪のデスレースを走りきれるのか!?
  • 蒼ざめた告発
    2.0
    パーティの終わった夜、ただ一度、衝動的に夫の友人に身をまかせてしまった人妻、厚子。堅物の夫は疑いもしないように思えた。だが、その一年後、彼女の周囲につぎつぎと起きる殺人事件……。満たされぬ孤独な日々を送る厚子の心のなかに、夫への疑惑が次第に大きくふくれあがってきた――。揺れ動く女性の心理を、さまざまな愛のかたちで描いた傑作ミステリー集。
  • 探偵・花咲太郎は閃かない
    3.3
    ぼくの名前は花咲太郎。探偵だ。浮気調査依頼が大事件となる素晴らしい探偵事務所に務め、日々迷子犬を探す仕事に明け暮れている。 ……にもかかわらず、皆さんはぼくの職業が公になるやいなや、期待に目を輝かせて見つめてくる。刹那の閃きで事態を看破する名推理をして、最良の結末を提供してくれるのだろうと。 残念ながらぼくは犬猫専門で、そしてロリコンだ。最愛の美少女・トウキが隣で睨んできてゾクゾクした。悪寒はそれだけじゃない。眼前には、真っ赤に乾いた死体まである。……ぼくに過度な期待は謹んで欲しいんだけどな。これは、『閃かない探偵』ことぼくと、『白桃姫』ことトウキの探偵物語だ。
  • 不連続殺人事件
    4.0
    戦後間もないある夏、詩人・歌川一馬の招待で、山奥の豪邸に集まった様々な男女。作家、詩人、画家、劇作家、女優など、いずれ劣らぬ変人・奇人ぞろい。邸内に異常な愛と憎しみが交錯するうちに、世にも恐るべき8つの殺人が生まれた。不連続殺人の裏に秘められた悪魔の糸は何か――鬼才安吾が読者に挑んだ不滅のトリック! 多くのミステリ作家が絶賛する、日本推理小説史に輝く傑作。第2回探偵作家クラブ賞受賞作。 (C)KAMAWANU CO.,LTD.All Rights Reserved.
  • アノニマス・コール
    3.7
    3年前の事件が原因で警察を辞めた朝倉真志は、妻の奈緒美と離婚、娘の梓と別居し、自暴自棄な生活を送っていた。そんなある日、真志の携帯に無言電話がかかってくる。胸騒ぎがして真志が奈緒美に連絡すると、梓の行方がわからなくなっていた。やがて、娘の誘拐を告げる匿名の電話が奈緒美のもとにかかってきて、真志は過去の事件へと引き戻されていく。一方、真志を信じられない奈緒美は、娘を救うため独自に真相を探り始め――。誘拐犯の正体は? 過去の事件に隠された真実とは? 予想を裏切る展開の連続と、胸を熱くする感涙の結末。社会派ミステリの旗手による超弩級エンタテインメント! 作家生活10周年記念作品。
  • 六法推理
    3.7
    その悩み、一人で抱え込まずお気軽に無法律へ。 学園祭で賑わう霞山大学の片隅。法学部四年・古城行成が運営する「無料法律相談所」(通称「無法律」)に、経済学部三年の戸賀夏倫が訪れる。彼女が住むアパートでは、過去に女子大生が妊娠中に自殺。最近は、深夜に赤ん坊の泣き声が聞こえ、真っ赤な手形が窓につくなど、奇妙な現象が起きているという。戸賀は「悪意の正体」を探ってほしいと古城に依頼するが……。リベンジポルノ、放火事件、毒親問題、カンニング騒動など、法曹一家に育った「法律マシーン」古城と、「自称助手」戸賀の凸凹コンビが5つの難事件に挑む!
  • 暗鬼
    3.4
    親子四代、総勢9人という現代では珍しい大家族に嫁いだ法子。まだ他人の法子にとって、初めて知る大家族とは、暖かくお互いが理解し助け合う最高の絆であった。だが、ふとしたきっかけから、法子は家族の表面的な優しさの奥に潜む奇妙な人間関係、謎の多い行動に気付き、ひとり調査を始めた――。“本当の家族になりたい”と切に願う法子によって、次々と解き明かされてゆく真実の家族の姿とは……!?家の呪縛、血の絆まで描ききる本格サイコ・ミステリー。
  • サハラの薔薇
    3.8
    エジプトで発掘調査を行う考古学者・峰の乗るフランス行き飛行機が墜落。機内から脱出するとそこはサハラ砂漠だった。生き残った6名はオアシスを目指して沙漠を進み始めるが食料や進路を巡る争いが生じ!?
  • 髑髏検校
    2.5
    総髪を風になびかせ、巨大な蝙蝠のように両袖をひるがえして石碑の上に立つ髑髏検校。やがて彼は妖しい呪文を唱え始めた。すると突然、墓の中からバラバラの骸骨が飛び出し、まるで生きているように躍り出した! 文化八年元旦、豊漁に賑う房州白浜で、一頭の鯨の腹からフラスコに入った長い書状が出てきた。これこそ、後日、江戸中を恐怖のどん底に陥れた、あの怪事件の前ぶれであった……。怪異の極致を描く横溝正史の異色時代小説、他1編収録。 カバーイラスト/杉本一文
  • 悪魔の家
    2.3
    武蔵野の面影をとどめた杉並木に生暖かい夜霧が立ちこめる人けのない道。帰途を急ぐ新日報社の花形記者三津木俊助は、背後に尾行者の気配を感じてふと立ちどまった。意外にもそれは若い女だった。夜道の一人歩きが怖くて、と女は詫びた。うち解けた二人が善福寺池のほとりへさしかかった時、突然女が悲鳴を上げた。「悪魔が!」と女が指さす杉木立の向こうには、グロテスクな顔がボーッと浮かび上がり、無気味な笑い声が聞こえて来た……。表題作ほか六篇を収録した傑作短編集。 カバーイラスト/杉本一文
  • 夕暮れ密室
    3.7
    斬新なトリックで選考委員のミステリ心を奮い立たせた、本格青春推理小説が、ついに文庫化! 〈単行本刊行時帯コメントより〉 かつて、あの北村薫さんと、この綾辻がともにエールを送った問題作――『夕暮れ密室』。それがこのたび、全面的な改稿を経て、折り目正しい学園本格ミステリとして完成した。まことに“嬉しい”事件である。――綾辻行人 「密室テーマの夕暮れの時代」に、敢然と白昼の光を取り戻そうとしている。その心意気がよい。至難ともいうべき「密室」の扱いに成功。それは、上品な手品師の指使いを見るようで、まことに美しい。――北村薫 ※本作は、2015年2月に小社より刊行した単行本を文庫化したものです。
  • 蝶々殺人事件
    3.5
    原さくら歌劇団の主宰者である原さくらが「蝶々夫人」の大阪公演を前に突然、姿を消した……。数日後、数多くの艶聞をまきちらし文字どおりプリマドンナとして君臨していたさくらの死体はバラと砂と共にコントラバスの中から発見された! 次々とおこる殺人事件にはどんな秘密が隠されているのだろうか。好評、金田一耕助ものに続く由利先生シリーズの第一弾! 表題作他「蜘蛛と百合」「薔薇と鬱金香」を収録。
  • 黒い紙
    3.2
    大手総合商社に届いた、謎の脅迫状。 犯人の要求は現金10億円。 巨大企業の命運はたった一枚の紙に委ねられた。 警察小説の旗手が放つ、企業謀略ミステリ!
  • ハイエナの微睡 刑事部特別捜査係
    3.3
    刑事部捜査一課特捜係の佐築勝道が駆け付けた殺人現場は凄惨なものだった。五体バラバラで頭部は電子レンジで加熱されていたのだ。被害者は現役警察官。事件の陰には街を支配する超巨大企業の存在が……!?
  • 吸血鬼
    3.0
    1845年、オーストリア帝国の支配下にあるポーランド。寒村ジェキに赴任した役人ゲスラーは、若き妻を伴い陰鬱な地にやってきた。かつて文学青年だった彼は、愛国詩人でもある領主との交流を心待ちにしていたのだ。だがその矢先、村で次々に不審な死が発生し、人々は土俗的な迷信に怯え始める――独立蜂起の火種が燻る空気の中、人間の本質と恐怖の根源を炙り出す、恐ろしくも美しい物語。皆川博子氏と作者による解説を収録。
  • 冤罪犯
    3.4
    幼女の遺体が休耕地で発見された。船橋署刑事課主任・香山亮介は、ブルーシートをかけられた遺体の様子が、7年前の田宮事件と酷似していることに疑念を抱く。事件は、犯人とされた男が無実を訴えたまま拘置支所内で自殺して終わったはずだった。香山は模倣犯を疑うが、真犯人による再犯の可能性を示す“あるもの”により、事態が急展開し……。刑事の執念が過去に隠された思いもよらぬ真相を暴く、圧巻の誘拐ミステリー!
  • 猫には推理がよく似合う
    3.7
    とある弁護士事務所に勤める花織は、先生に寄せられる依頼を盗み聞きしては、“おしゃべりする猫”のスコティと噂話に花を咲かせていた。ある日、愛らしく気高くちょっと生意気なスコティが、推理合戦を仕掛けてくる。「もしいま先生が殺されて、金庫の中身が盗まれたら、犯人は誰だと思う?」。金庫に入っているのは、5カラットのダイヤ、資産家の遺言書、失踪人の詫び状、12通の不渡り手形。怪しい依頼人たちを容疑者に、あれこれと妄想を膨らますふたり(1人と1匹)だったが、なぜか事件が本当に起きてしまい―。現実の事件と、謎解きに興じる“しゃべる猫”の真実は?ミステリ界注目の気鋭による、猫愛あふれる本格推理。 解説 我孫子武丸  帯推薦文 有栖川有栖
  • 殺人へのミニ・トリップ
    5.0
    古賀は恋人と共に、サロンエクスプレス踊り子に乗車した。景色を楽しんでいる時、カメラを忘れたことに気付き部屋へ戻ると、そこには女の死体があり…。表題作を含む4編を収録。十津川警部シリーズ短編集。
  • 丹夫人の化粧台 横溝正史怪奇探偵小説傑作選
    4.0
    美貌の丹夫人をめぐる決闘に敗れた初山は、「丹夫人の化粧台に気をつけろ」という言葉を残してこと切れる。勝者の高見は、丹夫人の化粧台の秘密を探り、恐るべき真相に辿り着き――。表題作他13篇を所収。
  • 花髑髏
    3.9
    名探偵由利先生のもとに突然舞い込んだ差し出し人不明の手紙、それは恐ろしい殺人事件の予告だった。指定の場所へ急行した彼は、箱の裂目から鮮血を滴らせた黒塗りの大きな長持を目の当たりにするが……。
  • お電話かわりました名探偵です
    完結
    3.4
    全3巻748~792円 (税込)
    Z県警本部の通信指令室。その中に電話の情報のみで事件を解決に導く凄腕の指令課員がいる。千里眼を上回る洞察力ゆえにその人物は<万里眼>と呼ばれている――。ある日の深夜、通報に応答していた早乙女廉は『イエが盗まれた』という一報を受ける。思いもよらぬ訴えに動揺していると、割り込んでくる声が。その声の主こそ、<万里眼>こと君野いぶきだった。果たして事件の真相は? 電話越しに謎に迫る、新感覚警察ミステリ!
  • コミュ障探偵の地味すぎる事件簿
    4.0
    藤村京はいわゆるコミュ障。大学入学早々、友達作りに出遅れ落ち込んでいると教室に傘の忘れ物を見つける。だが、人と話すのが苦手な藤村は忘れ物をした状況を独力で推理して持ち主を突き止めようするが!?
  • 怪獣男爵
    -
    瀬戸内海の真ん中に浮かぶ奇妙な小島、男爵島。そこには、得体の知れない怪物が住んでいるという噂があった。史郎と二人の少年は、ヨットで島の沖合を走っているところを突然の嵐に襲われる。三人が島へ逃げ込んだそのとき、彼らのヨットを奪って何者かが逃げ出した。それこそが噂の怪物だったのだ! 島の所有者・怪獣男爵は何を隠しているのか。等々力警部と小山田博士がタッグを組み謎に迫る、サスペンス溢れる傑作長編。
  • 憑かれた女
    3.3
    自称探偵小説作家の井手江南に伴われ、エマ子は恐る恐る不気味な洋館の中へ入った。そして問題のドアが開かれた瞬間、彼女は恐怖の悲鳴を上げた。部屋の隅に燃えさかる暖炉の中には、黒煙をあげてくすぶり続ける一本の女の腕が! ここ数カ月間、日夜恐ろしい悪夢に悩み続けてきたエマ子は、それが実際の事件として眼前にくり広げられたと知って戦慄した……。名探偵由利先生と敏腕事件記者三津木俊助が、鮮やかな推理を展開する傑作長編、ほか首吊り船/幽霊騎手の2篇を収録。
  • まぼろしの怪人
    3.0
    厳重な警戒態勢を潜り抜け、高価な宝石類を略奪して日本中を荒らしまわる、まぼろしの怪人。次々と姿を変えては行方をくらまし、正体も隠れ家も謎のままだった。そしてとうとう、警視庁の敏腕警部、等々力宛の犯行予告が届く。クリスマスの夜、警察の威信を賭けた闘いに、現場にあらわれたのは……? 神出鬼没、大胆不敵な大泥棒に、探偵小僧・御子柴進が等々力警部や敏腕記者の三津木俊助らとともに挑む、傑作ジュブナイル。
  • 時効犯
    4.0
    船橋署の香山刑事は、管内のマンションで起きた不可解な転落死を捜査していた。亡くなったのは大学で美術史を教える非常勤講師の女性。香山は、彼女が大物画家・門脇修太郎の未発表作品を研究していたと知る。その門脇は、25年前の強盗殺人事件で不幸な死を遂げ、犯人が見つからないまま時効を迎えていた。すべての作品が高く評価されていた門脇がたった一枚だけ世間に発表しなかった理由、そして過去と現在をつなぐものとは……。幻の絵が孕む謎に香山が挑む、美しくも壮絶な美術ミステリ。
  • 黙秘犯
    3.6
    住宅街で起きた大学生撲殺事件。不可解な点を残しながらも、目撃証言と凶器に残った指紋から犯人は確定したかに思われた。しかし、海水浴場での溺死事件と連続婦女暴行事件との奇妙な繋がりが判明し……。
  • 真珠郎
    4.2
    ※2018年11月21日まで配信していた『真珠郎』と同じ内容となっております。重複購入にご注意ください。 鬼気せまるような美少年「真珠郎」の持つ鋭い刃物がひらめいた!浅間山麓に謎が霧のように渦巻く。無気味な迫力で描く、怪奇ミステリーの最高傑作。他1編収録。
  • 青髪鬼
    3.0
    新聞にいっせいに掲載された三つの死亡広告。うちの一人、宝石王古家万造氏が何者かに殺害された。光る無気味な目や大きくさけた口。復讐の怨念に燃える青髪鬼を、三津木俊助は捕らえることができるのか?
  • 血蝙蝠
    3.3
    肝試しに荒れ果てた屋敷に向かった女性は、かつて人殺しがあった部屋で生乾きの血で描いた蝙蝠の絵を発見する。その後も女性の周囲に現れる蝙蝠のサイン――。名探偵・由利麟太郎が謎を追う、傑作短編集。
  • トワイライトエクスプレスの惨劇
    -
    大阪─札幌間を走る豪華寝台特急トワイライトエクスプレス─その最後尾に設けられた夢の特別スイートは『動くホテル』とも称され、チケットの入手は絶対不可能との伝説さえある。その切符を孫娘との旅行のため入手した老人が何者かに殺され、1号車スイートの切符も消えた。数日後、老人そっくりの『首』が俳優・藤城清秀の自宅に届き、彼が仲人を務める超人気女優・稲垣景子は婚約者と共に問題の1号車スイートに乗って札幌へ旅立つ。そして同じ列車に乗り合わせた朝比奈耕作に凄まじいまでの連続殺人が襲いかかる!
  • 蔵の中・鬼火
    4.2
    ※2019年1月23日まで配信していた『蔵の中・鬼火』と同じ内容となっております。重複購入にご注意ください。 澱んだほこりっぽい空気、窓から差し込む光、箪笥や長持ちの仄暗い陰。蔵の中でふと私は、古い遠眼鏡で窓から外の世界をのぞいてみた。それが恐ろしい事件に私を引き込むきっかけになろうとは……。
  • 愛と復讐の桃源郷
    -
    自殺の名所、青木ヶ原樹海。富士五湖のひとつ、西湖のほとりの旅館に遺書を残して男が消えた。それから一年、殺人事件が相次いで発生する。二転三転する十津川警部たちの推理の先には、驚くべき真相が!
  • 地獄の道化師
    3.5
    踏切の中で起こった衝突事故! 追突したオープンカーから転がり落ちた美しい裸婦の彫像が、驀進して来た電車に撥ねられた。腰部にパックリと開いた石膏の割れ目。しかし、意外にもそこから鮮血が……。赤地に白い水玉模様の衣装に身を包み、三日月型に裂けた大きな唇に無気味な笑いを浮かべる「地獄の道化師」。残忍な猟奇殺人を重ねる犯人に、冷静な推理で対決する名探偵明智小五郎。抜群のトリックで魅了する本格的推理の傑作! 地獄の道化師/猟奇の果/二癈人/を収録。
  • 魔欲
    3.5
    俺はなぜ、死にたがるのか――広告会社に勤める佐東邦郎は、プレゼンを繰り返す忙しい日々の中、自分の中に抑えきれない自殺衝動が生まれていることに気づく。無意識かつ執拗に死を意識する自分に恐怖を感じた邦郎は、精神科を訪れるが、そこでは!? 人間の心をコントロールするのは誰なのか、意志や行動を決めるのは、本当に自分なのか。そして人間たちの狂おしき贖罪の結末は!? 緊迫の社会派医療サスペンス。
  • 「あずさ2号」殺人事件
    5.0
    八時ちょうどの「あずさ2号」で私は私はあなたから旅立ちます―狩人が歌う「あずさ2号」が大ヒットした1977年の4月、当時13歳だった朝比奈耕作少年は話題の特急「あずさ2号」に乗って旅に出た。それから19年の後、朝比奈はその列車が終点に着いたとき、男の死体が発見されていたという衝撃的な事実を知る。しかも殺人の容疑者は同業の推理作家・尾身弘之! しかし、松本―白馬間を走る列車内で事件が起きた一時間後、尾身はすでに横浜で仕事をしていた! この鉄壁のアリバイを朝比奈耕作はどう解き明かす?
  • 十津川警部 湖北の幻想
    5.0
    時代小説作家の広沢の妻には愛人がおり、その彼がダイイングメッセージを残して殺された。また紫田勝家が秀吉に勝っていたら、という広沢の小説は事件にどう絡むのか。十津川が辿り着いた真相は。
  • 十津川警部「裏切り」
    4.5
    新宿歌舞伎町の治安を守るため新設された歌舞伎署。十津川警部の同期・小早川が初代署長に抜擢されたが、開設早々署員が泥酔して車に轢き殺されるという不祥事が発生。しかもその刑事が裏で暴力団と繋がっていたとスクープされてしまう。十津川は事実確認のため歌舞伎町で聞き込みを進めるうち、刑事の死に疑問を抱く。事件の陰に潜む大きな闇の存在を感じ取った十津川は、黒幕を焙り出すべく孤独な捜査を開始するが……。新宿裏社会を陰で操る黒幕との頭脳戦を描いた傑作サスペンス!
  • トンネルに消えた・・・
    4.3
    遠見峠に長さ210メートルのトンネルがある。このトンネルは、完成までに2回の落盤事故があり、5名の作業員が死んだ。そのため、幽霊が出るという噂が流れた。そして噂が下火になった頃、現場で一人の若い女性が消えた…。興味をもったテレビ局がドキュメントを制作中、今度は美人タレントが消えた!!事件の裏にあるのは? 傑作短編集。
  • 夏は、愛と殺人の季節
    4.0
    元刑事で私立探偵の橋本は、長谷部から河西という男を探して欲しいとの依頼を受け城崎へ向った。ところが河西は二年前の交通事故で既に死亡していた。釈然としないまま帰京した橋本は、数日後、元上司の十津川と亀井から驚くべき事実を知らされる。橋本の依頼主である徳子が殺害されたというのだ――。二年前の交通事故を洗いなおす十津川たちを第二の殺人が襲い、難航する捜査線上に浮ぶ意外な人物に十津川警部の怒りは頂点に達した! 長編トラベルミステリー。
  • 罪火
    4.0
    レトルト食品工場に勤める若宮は鬱屈を感じていた。花火大会の夜、少女・花歩を殺めてしまう。花歩は母・理絵とともに、被害者が加害者と向き合う修復的司法に携わり、犯罪被害者支援にかかわっていた。13歳の娘を殺された理絵のもとに、犯人逮捕の知らせがもたらされる。しかし容疑者の供述内容を知った理絵は真犯人は別にいると確信。かつて理絵の教え子であった若宮は、殺人を告白しようとするが……。驚愕のラスト、社会派ミステリー。
  • 直線の死角
    3.7
    やり手弁護士・小早川に、交通事故で夫を亡くした女性から、保険金示談の依頼が来る。事故現場を見た小早川は、加害者の言い分と違う証拠を発見した。第18回横溝正史賞大賞受賞作。
  • 呪いの塔
    -
    軽井沢高原の朝もやの中にうっそりとそびえるバベルの塔。この塔の外側には放射線状に伸びた七つの階段がある。今、怪奇小説で有名な作家大江黒潮とその仲間たちが集い、この塔を利用して仮想犯罪劇を演じていた。殺される役は何と黒潮自身。やがて劇も終ろうとする時突然、あたりに響きわたる凄じい悲鳴が聞こえた。黒潮の声である。驚いた人々が迷路のような階段を登り、展望台に辿り着いた時、そこには黒潮の死体が――。綿密な構成で練り上げた、横溝正史の傑作長編推理! カバーイラスト/杉本一文
  • 特急「有明」殺人事件
    3.5
    有明海三角湾で東京在住の画家大田垣信也が水死体で発見された。熊本県警は他殺とみて警視庁に応援を求めた。大田垣最後のメッセージ「有明に行く」を手がかりに、十津川と亀井の捜査が進む。画家仲間に起こる第二の殺人、和服の女性を描く一枚の謎の絵……多すぎる容疑者、見えてこない動機。十津川警部のいらだちがつのる。待望の長編トラベル・ミステリー。
  • 喘ぎ泣く死美人
    3.8
    昭和3年、町はずれに住んでいた60歳過ぎの女性・片岡直が殺された。行きずりの強盗が犯人だろうと思われたが、事件の真相は直の恐ろしい過去に隠されていた――。そのほか当時の交友関係をベースにした「艶書御要心」「素敵なステッキの話」、外国を舞台とした「夜読むべからず」「喘ぎ泣く死美人」、また新たに単行本未収録作品「燈台岩の死体」「甲蟲の指輪」を加えた全18作品を掲載。
  • 完全殺人
    3.0
    兇器、アリバイ、動機――完璧な条件で行われる完全殺人。しかし、やがて訪れる時効の向う側には……。ある日、空き別荘の殺風景な一室に四人の男女が招かれた。彼らは皆、時効を過ぎ完全殺人を成し遂げた者たちであった。やがて彼らを集めた主人役の男が、鞄から部厚い札束を取り出すと妙な事を言い始めた。四人の中で最もすぐれた殺人方法を示した者に、全額を与えるというのだ。表題作ほか、意表をつく結末で贈る傑作オリジナル短編集!
  • 女が見ていた
    2.5
    酔い痴れて夜の歓楽街をさまよい歩く啓介は、絶えず女の視線を感じていた。それも三人が入れ替わりながらあとを執拗につけてくる。朦朧とする頭の中で、彼はそのことだけをはっきりと意識していた。外出中に妻を殺害され、現場にいつも持ち歩いていたシガレット・ケースがあったために妻殺しの重要容疑者にされた作家の風間啓介。自分のアリバイを証明する謎の三人の女を必死に探索する。だが、その中の一人を見つけた時、彼女は……。横溝正史が描く本格ミステリーの最高傑作! カバーイラスト/杉本一文
  • 恐ろしき四月馬鹿
    3.2
    四月一日の朝、M中学寄宿舎内で恐ろしい事件が起きた。学生の一人が自室で、何者かに殺されたらしいのだ。現場は惨澹たる有様で、机は覆り、インクが流れ、破壊された石膏細工の破片が部屋一面に飛び散っていた。そして夜具の白いシーツには、ベットリしみついた生生しい血潮が! しかし不思議なことに、肝心の死体が部屋のどこにもなく、また夜中に物音を聞いた学生は一人としていなかった……。処女作「恐ろしき四月馬鹿」を初めとした横溝正史初期短編傑作選(大正編)! カバーイラスト/杉本一文
  • 姿なき怪人
    4.5
    床に残るどす黒い血だまり。その横にナイフを突き刺した写真が一枚。写真の主は法医学者、板垣博士の旧友の娘、吾妻早苗だった。電話で早苗の悲鳴を聞き、駆けつける三津木俊介と。犯人は早苗との結婚を博士に反対された木塚陽介か?だが早苗から電話が掛かってきたとき、木塚は博士の部屋にいた……。「“姿なき怪人”となって、博士に復讐してやるのだ」と不敵な挑戦状を突きつけてきた犯人は。 カバーイラスト/杉本一文
  • 風船魔人・黄金魔人
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    上野公園に集まった人々は空を見あげて驚いた。一頭の馬が空に舞いあがったのだ! 馬体には7つの風船がゆわえつけてある。それにしても馬一頭、空に舞いあがらせるとは何とすごい浮揚力だろう。風船にはどんなガスが詰められているのか? そしてそれを発明したのは何者なのか? やがて新聞紙上に次の実験を予告する広告が出た。“風船魔人”の次の実験とはいったい何なのか? ほかに、全身黄金の謎の怪人を追う御子柴進と三津木俊助の活躍を描く『黄金魔人』を収録。傑作中編集。 カバーイラスト/杉本一文
  • 芙蓉屋敷の秘密
    2.6
    夜目にも鮮やかに咲きほこる白い芙蓉の花に包まれた石畳を踏みしめながら、巡査は玄関へ入った。人の気配は感じられない。暗がりの中を探りつつ、彼は問題の部屋に辿り着いた。灯りのスイッチを押すと、バラ色の光が部屋に溢れる。だが次の瞬間、彼は殴られたような驚愕に打たれた。敷きつめられた派手な模様の絨毯の上に、胸から鮮血をしたたらせた女の変死体が……。それぞれに複雑な殺害動機を持つ7人の容疑者と、素人名探偵都築欣哉の対決を描く表題作ほか7編を収録。 カバーイラスト/杉本一文
  • 刺青された男
    4.0
    灼熱の外洋でも、絶対にシャツを脱がない大男の船乗りがいた。他人に見せられない刺青をしているという噂がある男だ。ある日、私が船医をしている船で、船員同士の傷害事件が起きた。被害者は日頃、仲間からゲジゲジのように嫌われている腕自慢の水夫である。片目をつぶされ、肋骨をヘシ折られた瀕死の状態で運ばれてきた。喧嘩の相手はなんと、あの謎の船乗りだった。彼はいつの間にかボートを盗み、船から姿を消していた。表題作ほか9篇を収録。 カバーイラスト/杉本一文
  • 塙侯爵一家
    4.8
    霧深いロンドンの街の片隅で秘密裡に進められたある計画。それは、莫大な資産家塙侯爵の息子で欧州留学中の安道を、思い通りに操れる偽者とすり替える畔沢大佐の陰謀だった。日本へ戻った偽安道は見事にその役柄をこなし、ライバルの晴道を押えて侯爵の信頼を勝ち取った。だが、その頃から偽安道に変化が生じた。大佐の命令に従わず、勝手な行動をとり始めたのだ。そして、あの忌まわしい老侯爵殺害事件が起きた……。横溝正史の異色長編ほか「孔雀夫人」を収録。
  • ペルシャ猫を抱く女
    2.5
    早春の肌寒い黄昏時、五井は墓地の隅で泣いている一人の美しい娘に気がついた。不審に思った彼がその娘に近づこうとした時、突然、低い、威嚇するような男の声が聞こえてきた。木の間がくれにみえるその男は、白い袷のうえに墨染の衣をまとい、片足が不自然にまがっていた……。古ぼけた一冊の書物が秘める事件の謎とは? 横溝文学の原点をたどる初期短編集第2弾! ペルシャ猫を抱く女/詰将棋/双生児は踊る/薔薇より薊へ/百面相芸人/泣虫小僧/建築家の死/を収録。 カバーイラスト/杉本一文
  • 青い外套を着た女
    -
    フランスから帰朝した無名の画家は、ポケットに入っていた奇妙な紙切れに気がついた。そこには「日比谷公園の入口で青い外套を着た女に会いたまえ」と書いてある。彼は、面白半分に日比谷公園へ行った。入口近くに真青なレインコートを着た美しい女が立っている。彼は、女に話しかけた瞬間から、とんでもない事件に巻き込まれてしまった……。表題作のほか、白い恋人/クリスマスの酒場/木乃伊の花嫁/花嫁富籤/仮面舞踏会/佝僂の樹/飾窓の中の姫君/覗機械倫敦綺譚を収録 カバーイラスト/杉本一文
  • 悪魔の設計図
    4.0
    庭の隅に立つ大木に、セメントでギッチリ充填された洞がある。そこには一握りの長い髪が生え出し、冷たい秋風にバサリバサリと揺れていた。すぐに発掘が始まり、やがてそこから女の真っ白な脛が…。役者殺しを皮切りに、たて続けに殺人が起きた。事件解決に乗り出した由利先生と三津木俊助は、被害者が一様に或る大富豪の隠し子である事実をつきとめた。だがその時、最後の遺産相続人である盲目の娘に、犯人の魔の手が! サスペンス豊かに描く本格推理小説。表題作ほか2篇を収録。 カバーイラスト/杉本一文
  • 怪盗X・Y・Z
    4.0
    「先生、起きてください、先生!」進が声をかけたが、永利はデスクにうつぶせになったままだ。たまりかねた進は、永利の背後からのぞきこんだ。だが次の瞬間、進は背筋の凍る衝撃を覚えた。原稿は鮮血に染まり、デスクの上に血だまりができていたのだ……。新日報社の少年社員御子柴進は、有名な画家永利の所へ随筆原稿を受け取りに行き、恐ろしい事件に巻き込まれてしまった。事件の前後に出没する怪人X・Y・Zとは敵か? 味方か? 探偵小僧御子柴少年の大活躍を描く連作推理。 カバーイラスト/杉本一文
  • 仮面劇場
    4.3
    瀬戸内海のまっただなかに木の葉のように浮かぶ一艘の小舟。だが、その上にしつらえた大きなガラスの柩の中には、一人の美少年が身動きもせず横たわっていた! 助け出された少年が盲聾唖の三重苦とわかった時、ひどく同情した富裕な未亡人が彼を引きとった。しかし、それが恐ろしい連続殺人事件の発端になろうとは……。無気味な背景に潜む見事なトリック。横溝正史の傑作本格推理、他2編収録。 カバーイラスト/杉本一文
  • 誘蛾燈
    -
    「蛾が舞いこんできやがったぞ。誘蛾燈に誘われて」咽喉を鳴らすような声で男が呟いた。だが、男の見つめる先には誘蛾燈などない。青年は不思議に思って男に訊ねた。「向こうに見えるあの灯がそうだよ」男が顎をしゃくって見せた先の、道一つ隔てた坂上に、薔薇色の灯をともした瀟洒な建物が見える。「あの灯が薔薇色に輝く晩は気をつけなきゃいけねえ」それから男が青年に聞かせた話は、屋敷に住む美しい女主人の、世にも恐ろしい物語だった……。表題作ほか9篇を収めた傑作短編集! カバーイラスト/杉本一文
  • 真実の檻
    3.7
    亡き母は、他の人を愛していた。その相手こそが僕の本当の父、そして、殺人犯。しかし逮捕時の状況には謎が残っていた--『闇に香る嘘』の著者が放つ渾身のミステリ。 ※本書は二〇一六年三月に小社より単行本として刊行されました。文庫化にあたり加筆、修正を行っています。
  • 双仮面
    5.0
    日本一の造船成金といわれる大富豪雨宮万造が、喜寿の祝いに造らせた黄金の模型船。船首にはダイヤが燦然と輝やき、その豪華さには誰もが眼をうばわれた。ところが、謎の怪盗風流騎士がこの黄金船を狙っているという噂が流れ始めた。駆けつけた警察が邸の内外を監視し、黄金船のある大広間では万造の孫恭助がしっかりと見張っていた。だがその時、恐るべき怪盗はいつのまにか忍び込んでいたのである。由利先生と等々力警部の異色コンビが、狡猾な犯人と対決。表題長編ほか2篇収録。 カバーイラスト/杉本一文
  • 亜愛一郎の転倒
    4.5
    集中豪雨がもたらした土砂崩れで、列車は駅と駅のド真中で完全にストップ。乗客たちは復旧を待つことにしたが、先を急ぐ三人の男たちは徒歩での山越えを決意した。またたく間に道に迷い途方にくれる一行。その時、幸いにも遠くに人家の灯がポツンと見えた。一夜の宿を借りたのはよかったが、これが災難の始まり。前の晩、たしかにあった家が、翌朝には跡形もなく消え失せていた。この地方の伝説通りの怪事件が勃発した! 名探偵亜愛一郎が活躍する傑作事件簿第二弾!
  • 愛こそすべて、と愚か者は言った
    3.8
    始まりは深夜の電話だった――。七年前に別れた久瀬の息子の慶太が誘拐された。犯人から身代金の運搬係に指定されたのは探偵の久瀬だった。現場に向かった久瀬は犯人側のトラブルに乗じて慶太を助けることに成功するが、事件の解決を待たずに別れた妻・恭子が失踪してしまう。久瀬は恭子の行方と事件の真相を追いながら、再会を果たした慶太との共同生活を始めるが…。『償いの椅子』の著者の恐るべきデビュー作!!
  • 哀愁時代
    4.2
    ある冬の夜、24歳の雨宮純江は同じ会社の中年男性に処女を捧げた。そして、彼女は別れた妻へ電話することを約束させて、地下鉄に消えた――。でも、何故? 純江はかつて楽しい大学生活を過ごしていた。友人の恋の橋渡しに手を尽くし、紹介された会社社長の御曹司とのデート……。だが父親の秘密をきっかけに、彼女の運命は暗転していく。若き女性にふと訪れた、悲しい恋の軌跡を描くラブ・サスペンス。
  • 愛情物語
    4.8
    赤ん坊の時捨てられ、気立てのいい仲道治子に育てられた美帆は、すくすく成長した。いま、16歳になった美帆は、鳴りやまぬ拍手の中にいた。カーテン・コールが何度もくり返された。天才バレリーナとしての輝かしい未来をつかんだのだ。このすばらしい青春をくれた“あの人”は、いま何処に。美帆の小さな冒険と大きな愛の旅が始まった――。人気最高潮の赤川次郎が放つ、青春ラブ・サスペンス。
  • 哀切の小海線
    3.0
    東京の府中刑務所から、一週間後に刑期満了で出所する筈だった受刑者が脱走。十津川警部は、男が逮捕されるにいたった7年前の事件を調べ直してみると、原発用地買収問題にぶちあたり……。
  • あいつらの末路
    3.8
    フリーライターの景子から送られてきた、『助けて』というメール。婚活サイトで出会った夫と、郊外のニュータウンで幸せに暮らしているはずだった彼女の身に一体何が? 作家の朝美は、音信不通の彼女のことを他人事と思えず、偶然出会った女子高生とともに、徐々に悲惨な“真実”へと近づいていく――。張り巡らされた伏線に、強烈なラストの一撃。読み始めたらとまらない、衝撃のホラーミステリー!
  • 愛と殺意の津軽三味線
    3.0
    東京都内で4件の連続殺人事件が発生。頭部を鈍器で割られたり、背中をナイフでめった刺しにされたりと陰惨な殺害方法であった。そして犯行時の現場からは、いずれも津軽三味線の調べが聞こえていたという。十津川警部は犯人の強い意志と主張を感じるが、被害者に共通点が見出せず捜査は難航する。十津川は唯一の手掛かり──「三味線の謎」を解くため、青森に向かう。津軽の地で十津川を待つ、驚愕の事実とは?
  • 藍の夜明け
    3.2
    16歳になった翌朝、爾はひどい悪夢から目を覚ます。その手の平には寝る前にはなかった浅い傷と、指には長い髪の毛が絡みついていた。前夜、近所で起きた女性の通り魔殺人の報道を知り不安に駆られる爾。異変は次々起き、三度目の朝。爾は自分が脱いだTシャツから血の匂いをかぎ取る。そして少女の他殺体発見のニュースが! その少女は、看護師を務める爾の母の患者だった。犯人が自分かもしれない。爾は親友の達樹にも話せず悩んでいた。ある日、学校で見知らぬ少年と遭遇する。達樹からは自分たちの幼なじみの白兎だと言われるが、爾には全く見覚えがなく……。大人のサスペンス・ミステリ、第3弾!
  • 青い花は未来で眠る
    2.5
    私が生きていることに、意味はあるのかな。かつて自分をかばって姉を失った高校2年生の優香は、乗り込んだ修学旅行の飛行機でハイジャック事件に遭遇する。飛行機は不時着するが、生き残った乗客はわずかに5人。テロ事件の犯人は、見慣れない青い花を身につけた4人の美青年だった。謎を秘めたまま迫りくる彼らと対峙して、生きることに無気力だった優香は変わりはじめる――。少女が未来を切り拓く、鮮烈なSFサスペンス。 ※本書は二〇一四年十月に小社から刊行された単行本『11月のジュリエット』を、加筆・修正のうえ改題し、文庫化したものが底本です。
  • 蒼い瞳とニュアージュ 完全版
    3.8
    新宿で発生したキャバクラ火災事件の関係者の前に現れたのは、ブランドバッグを肩にかけ、お姉系のファッションに身を包んだ少女のような印象の美形の女性。彼女はくだけた口調でこう言った。わたしねー、一ノ瀬恵梨香、臨床心理士――。光と影をあわせ持つ異色の新ヒロインが、日本列島を震撼させる爆弾テロを阻止するために、残されたわずかな手がかりから謎を解き明かす! 知的興奮を誘うエンターテインメント!
  • 青の魔性
    5.0
    ひっそりと咲く高山植物のように気高く拒絶的な美貌を持つ少女・恭子。彼女を担任してから、私は完全にその魅力に取り憑かれてしまった……。陰気で孤高なところがある恭子は、派手好きなクラスの女生徒たちの反感を買い、たびたび悲惨な私刑(リンチ)を受けた。その恭子がある日、「先生、今度の遠足に行かないで!」と、私に執拗に懇願した。不審に思いながらも、結局遠足に付き添った私は、そこで恐ろしい事件に遭遇し……!?
  • 青森わが愛
    -
    警視庁捜査一課の日下は、刑事であることを明かさずに書道教室に通っていた。しかし十津川警部から電話が入ったことにより、職業がばれてしまう。すると、過剰な反応を先生が示して……表題作ほか4編収録。
  • 赤い雲伝説殺人事件
    3.0
    美保子の〈赤い雲〉の絵を買おうとした老人が殺され、絵が消えた! 莫大な利権をめぐって、平家落人の島で起こる連続殺人。絵に秘められた謎とは一体……? 名探偵浅見の名推理が冴える!
  • 赤い帆船
    3.0
    8月4日、内田洋一を乗せた「マーベリックI世号」は、11ヶ月間にわたる単独無寄港世界一周を終え、油壺に凱旋した。一人の無名の青年は、一躍、現代の英雄になった。一方、高校からの同級生、村上邦夫は、同じヨットマンとして、内田に先を越された嫉妬と羨望に苛まれていた。だがそれ以上に彼を打ちのめしたのは、恋人亜矢子が内田と結婚したことだった。それから2ヶ月後、内田が殺された。だが、真犯人と目された男は、時間と距離の鉄壁のアリバイに守られていた――。
  • 赤い渓谷 顔のない刑事・追跡行
    4.5
    警視庁捜査一課第二係は継続捜査係である。迷宮入り事件を粘り強く捜査する特捜刑事・香月功は、休暇で登った奥秩父・甲武信岳で、男女の死体を発見した。当初は豪雨下の遭難死と思われたが、香月は不審を抱き、単独捜査を開始した。やがて、死体発見現場を捜索中、精巧なニセ札を発見。香月は容疑者を捜し戦中にドイツから持ち込まれたザンメル印刷機を追うが…。警察小説の金字塔「顔のない刑事」シリーズ第3弾!
  • 赤いこうもり傘
    4.2
    T学園のヴァイオリニスト島中瞳は、好奇心が強く愛らしい18歳のお転婆娘。エリザベス女王来日記念演奏会のため、練習、練習の毎日だ。一方、共演する世界的楽団BBCの名器が12台も何者かに盗まれ、その身代金(?)が1億円! 通称“伯爵”と呼ばれる殺人のプロ。ハンサムな謎の外人ジェイムス。正体不明の青年裕二。そして瞳。おかしな人物と好奇心の強い女の子がくり広げる青春ユーモア・サスペンス。
  • 赤い呪縛
    3.5
    フリーの校正者として働く秋川美苗は、パーティーで出会った大学准教授の葉山郁夫に急速に惹かれていく。結婚を前提に交際をはじめた美苗だったが、ある晩、葉山が寝言で「マリ」とつぶやくのを聞いてしまう。マリは彼が以前付き合っていた女性で、髪を赤く染めた彼女の“呪縛”から逃れられないという。さらに問い詰めると、葉山は自分がマリを誤って殺してしまったかもしれないと告白した。それを聞いた美苗は、思いも寄らない行動に出る……。
  • 放火
    3.2
    風俗店と消費者金融が入居する東京・池袋の雑居ビルで火災が発生。19名の死傷者を出す大惨事となった。ほどなく捜査本部が設けられたが、警視庁捜査一課火災犯捜査一係の黒田警部補は、その場の雰囲気にきな臭さを覚えた。本庁の四課が会議を仕切っているのだ。このヤマはマル暴がらみなのか。上層部の真意を測りかねる黒田は、命じられるまま被害者の風俗嬢たちの周辺を洗うが……。圧巻の結末に至る第一級の警察小説。
  • 紅い白描
    3.9
    美大を卒業したばかりの葉子は、憧れの葛山デザイン研究所に入所する。尊敬する鬼才、葛山の下で精一杯、勉強したかったからだ。が、不可解な葛山の言動から、彼の作品のオリジナリティに疑惑をもつ。真実を知りたいという熱い思いにかられ、葛山の周辺を次々に追及する葉子の前にあらわになった意外な真相とは――。常に斬新でなければならない一流デザイナーの苦悩を、華やかな業界を背景に描いた傑作サスペンスロマン!
  • 赤い部屋異聞
    3.3
    日常に退屈した者が集い、世に秘められた珍奇な話や猟奇譚を披露する「赤い部屋」。新会員のT氏は、これまで九十九人の命を奪ったという恐るべき〈殺人遊戯〉について語りはじめる……。江戸川乱歩の名作短篇「赤い部屋」に捧げる表題作ほか、著者が敬愛する作品へのオマージュだけを集めた、ミステリファンにはたまらない全九篇。
  • 赤い雪
    3.3
    30年前の誘拐事件を追う木立省吾は、容疑者の娘・江藤早百合を見つけたことから、被害者の兄・白川一希に接触を図る。一希の曖昧な記憶と葛藤の奥に潜む、衝撃の結末とは――静かに迫りくるヒューマンサスペンス!
  • 赤川次郎シネマセレクション 6冊合本版
    値引きあり
    5.0
    赤川次郎の映画原作を6冊まとめて合本化! ≪収録作品≫『死者の学園祭』『探偵物語』『早春物語』『結婚案内ミステリー風』『晴れときどき殺人』『いつか誰かが殺される』 ※巻末の電子書籍特典エッセイ「僕の七つの扉」は、「小説野性時代」1993年6月号に掲載されているものを収録しています。
  • 赤頭巾ちゃんの回り道
    3.5
    尾田和成は二十年以上の刑事生活にピリオドを打ち、〈K探偵社〉に再就職することになった。そこでの初仕事は、小学生の塾への送り迎え――通称〈赤頭巾ちゃんサービズ〉。元刑事の尾田にとっては簡単な仕事のはずだったが、一瞬の隙をついて大富豪の一人娘・美音が誘拐されてしまう。しかも、美音の父親・高田には、十二年前の殺人容疑がかけられていて――。過去と現在の様々な事件と人間関係が交錯する、極上のサスペンスミステリー。
  • 秋田殺人事件
    3.7
    第三セクターの住宅建材偽装事件と使途不明金問題に揺れる秋田県に、光彦の兄・陽一郎の後輩、望月世津子が副知事として赴任することに。陽一郎の命で、光彦は世津子のボディガードとして秋田に向かうが……。
  • 秋葉原先留交番ゆうれい付き
    3.9
    電気とオタクの街――秋葉原。その交番に勤める権田は、筋金入りのオタク警官。対してコンビを組む長身イケメン警官・向谷は頭はからっぽだが、類い稀なコミュニケーション能力の持ち主。ひいては美脚の「足だけの幽霊」を連れてきてしまった。2人は「足子」さんと呼び、彼女の死の理由を探し始める。フィギア盗難、抱きつき魔、迷子、メイド喫茶のいさかい……ご当地ならではの「謎」に凸凹警官が挑む、新境地人情ミステリ!
  • GEEKSTER 秋葉原署捜査一係 九重祐子
    3.6
    人気の食玩フィギュアをめぐって起きた殺人事件。被害者の話を聞いていた九重祐子巡査部長は、独自に捜査をはじめた。そんな中、「GEEKSTER」という、謎の人物の存在が浮かび上がってきて……。
  • アクアマリンの神殿【電子特典付き】
    3.4
    長い“眠り”から目覚め、未来医学探究センターに独りきりで暮らす少年・佐々木アツシ。彼は正体を隠し騒がしい学園生活を送る一方、深夜には秘密の業務を行っていた。それは、センターで眠る“女神”を見守ること。だがやがて過酷な運命が次々とアツシを襲い、ある重大な決断を迫られる。懊悩の末、彼が選んだ“未来”とは――? 先端医療の歪みに挑む少年の成長を瑞々しく描き、生き方に迷うすべての人に勇気を与える、青春ミステリ長編! ★豪華電子版特典付き! 【電子書籍・共通あとがき】 【著作解説】電子版あとがき『アクアマリンの神殿』 付録1【海堂尊・全著作リスト】 付録2【作品相関図】 付録3【桜宮年表】 付録4【「桜宮サーガ」年代順リスト】 付録5【「桜宮サーガ」構造】 付録6【「海堂ラボ」登場人物リスト】 付録7【関連小文索引】
  • 悪妻に捧げるレクイエム
    4.3
    女房の殺し方教えます! 互いに甘い言葉を囁きあい、あんなに愛しあったこともあるのに、今では……。ひとつのペンネームで小説を共同執筆する4人の男たち。4人が選んだ新作のテーマが、よりによって「妻を殺す方法」。常日頃、女房に泣かされ、悩まされている4人の男たちは、アイデアを練るうちに夢と現実がごっちゃになり、事態は思わぬ方向へ進み始めた。赤川次郎が放つ、新感覚ミステリーの傑作。
  • 悪玉 熱海警官殺し
    -
    観光都市の熱海警察署の組織犯罪対策班の住田航は、県警本部から赴任してきた國貞に驚きを隠せなかった。本部の対暴力団のエキスパートがなぜ、自分の相勤者に。國貞に課せられたのは密命かスパイか。
  • 悪徒
    4.3
    偽名を使い、多数の人を殺めてきた腕利きの榎波は、暴力団員が起こした動物惨殺事件を見逃すことが出来なかった。激情に駆られながらも、冷徹に暴力団員を射殺した榎波だったが、その完璧さが彼の運命を大きく狂わせていく。榎波の手口が他の伝説の暗殺者・花井と酷似していたことから、花井を追うことになった“影の弁護士”藤立。本来絡み合うはずのない二人が、再び出会うとき、未曾有の犯罪を巡る追跡劇がはじまる。 ※本書は二〇一二年十一月に小社から単行本で刊行された『ライフ・アンド・デス』を改題して文庫化したものが底本です。
  • 悪の戴冠式
    -
    OLの会社員・細川澄枝は銀行からの帰りに、ボーナスをタクシーの中に置き忘れた。のちに、その現金が消失したタクシーの中から、運転手の死体が発見される。澄枝が責任を感じて自殺した2年後、東京で不審な交通事故が起こり、保険会社査定員の千野が調査を担当するが、事件は思わぬ展開を見せていく――。一見無関係な事件が一つに重なる時、姿を見せた事件の結末とは!? 本格推理の名作!
  • 悪の華
    4.0
    団地で主婦が殺された。あの「ノラ」がついに帰ってきたのだ。事件をきっかけに久しぶりに集まった昔の悪の仲間。今は会社社長、ピアニスト、主婦……として、それぞれ平和に暮らしている。この生活を守るためにはノラを殺さなければならない。だが、捜査の手は着実に身辺にのび、一人、また一人と仲間が死んでいく。悪だけが持つ美と友情を描く、サスペンス・ミステリーの傑作。
  • 悪の芽
    4.0
    大手銀行に勤める41歳の安達は、無差別大量殺傷事件のニュースに衝撃を受ける。40人近くを襲ってその場で焼身自殺した男が、小学校時代の同級生だったのだ。あの頃、俺はあいつに取り返しのつかない過ちを犯した。この事件は、俺の「罪」なのか――。懊悩する安達は、凶行の原点を求めて犯人の人生を辿っていく。彼の壮絶な怒りと絶望を知った安達が、最後に見た景色とは。誰の心にも兆す“悪”に鋭く切り込んだ、傑作長編ミステリ!

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