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陽太郎の師、写真家の弘一には秘密の顔があった。それは銀塩写真探偵という驚くべきもの。ネガに写る世界に入り、過去を探れるというのだ。入れるのはたった一度。できるのは見ることだけ。それでも過去に囚われた人が救いを求めてやってくる。陽太郎も写真の中に足を踏み入れる。見たのは、輝きも悲しみも刻まれた永遠の一瞬で──。生きることとは、なにかを失っていくことなのかもしれない。哀切と優しさが心を震わす物語。
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Posted by ブクログ
設定が面白いです。 ネガに映った世界に入り込み、過去を探る。少しファンタジックな設定に思えますが、あくまでもネガに映った時間帯の静止世界という制限があったり、過去の街の描写が細かいから、それほどファンタジー感はないです。 読んだ当時ミラーレスでカメラ始めた頃だったのですが、フィルムいいなと思わず思...続きを読むってしまいました。まあ、現像なんて家でやろうとするものなら、主人公の親もより不機嫌になりそうですが……(笑)
おもしろい設定。 続編期待です。というか本作が「きっかけ」が語られたスピンオフ的な印象を持ってしまいました。
なんとなくプロローグのような物語。フィルム撮影と現像が重要な物語なので、主人公がフィルム撮影に興味を持って、撮影、現像を始めるまでにかなりのページを割いてる。物語のメインである銀塩写真探偵に関しては、主人公がその入り口に立ったくらいのところで終わってしまっている。これは続いてくれないと、なんだか中途...続きを読む半端な感じになっちゃうなぁ。
フィルム写真のネガに入り込むことができる、というファンタジックな設定の物語。舞台は現代日本だが、フィルム写真というパーツからもサブタイトルからも分かるように、少し前の時代を映して……この場合は写していると言っていいかも。 プロローグ的な展開や設定の絞りなどが語られ、恐らく続刊前提なのだろうけど、そ...続きを読むれ故か、個人的にはこの一冊単体では満足できなかった。 ただ、まさにプロローグとしては、懐古的な刺激も含めて面白いものだったので、ぜひこの先で探偵の活躍を読んでみたい。
物語の進行上、実は知り合い連鎖をし始める無理矢理感はありましたが、ちょいとだけファンタジー感で楽しめました。続編が出たら読むかも。 父親が家庭を顧みない風の描かれ方でしたが、後半で盛り返し、実家がなくなるのは自分の人生の一部か無くなるみたいで目を背けていたみたいな感覚は少し来ました。父親がキープレー...続きを読むヤーでしたね。
写真に感動して弟子入りしたら、写真の中に入れて探偵をしていることも判明。すごく題材がいいと思うのですが、師から弟子へ探偵の仕事を継ぐところで終わったので、是非シリーズ化して真下くんが実際に杏奈ちゃんと探偵するところを読みたいです。
フィルムカメラ、懐かしい。写真屋バイトしてたから、たまに逆巻きになってるフィルムを暗箱で開けて巻き直したりしたなー。と、自分の思い出も蘇る。写真の世界に入れるっていうのもいいなぁ。折角なら続編出してもらって、陽太郎の家族の先行きも知りたいな。
ネガフイルム、懐かしい…。子供の頃、父のカメラで絞り、シャッター速度、カメラの構造…教えてもらったなぁ。写真ではないけれど、就職したての頃、仕事で印画紙への焼き付けなんかもやってたなぁ。 ネガに映るその一瞬の世界に入り込んで、過去を探る銀塩写真探偵。その秘密を共有し、跡を継ぐことになりそうな大学生の...続きを読む陽太郎と辛島杏奈。 撮った瞬間から過去になる。真実とは何か。少しの後悔。読みながら、色々考えさせられた。是非シリーズ化して欲しい。しますよね?
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