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家の声が聞こえる──幼い頃から不思議な力を持つ大学院生・遠野守人。縁あって、川越は菓子屋横丁の一角に建つ築七十年の古民家で、住みこみの管理人をすることになった。早くに両親を亡くし、人知れず心に抱くものがある守人だったが、情緒あふれる町の古きよきもの、そこに集う人々の物語にふれ、自分の過去にむきあっていく。人もものも、記憶を抱いて生まれ変わることができる。心のいちばんやわらかな場所にやさしく沁みる新シリーズ、第一作。
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Posted by ブクログ
家の声が聞こえる大学院生の物語。 それぞれの家のストーリーがあたたかく、切なく響きます。 叶った想い、叶わなかった想い、いろんな想いがあり、人生だなぁ、と思います。 どんなふうに登場人物たちの関係性が広がっていくのか、続きも楽しみです。
「言葉の園のお菓子番」が素敵で思わずほしおさんの他の小説も…と思い、以前から気になっていた本書を手にした!(活版印刷三日月堂シリーズにも手を出しているのに、また新しいシリーズを読み始めてしまった…) 映画やドラマの聖地巡礼をテレビでよく見かけるが、あまり興味を持たなかった。 が、これを読んだら…行き...続きを読むたくなります!川越! テレビで何度も見かける川越…素敵な町、見ているだけで好きな雰囲気だなぁと思ってはいたけれど、本書を読んだら益々興味津々(^^) 遠野くんやべんてんちゃん、遠野くんが管理人を勤める資料館、佐久間さんと藤村さんの珈琲豆のお店…川越の街も彼らが作り出す温かく少し不思議な空間もこれから本の中で(実際にも)たっぷりと味わっていきたいな!
ほしおさなえの菓子屋横丁月光荘 歌う家を読みました。 主人公は、幼い頃から家の声が聞こえると言う不思議な力がありました。 大学院生になり、通学に片道2時間かかっていたのですが、教授から川越の築70年の家の管理人の話があり、川越に住むことになりました 川越は蔵造りの古い建物がたくさんあり、改築するにあ...続きを読むたり、黒漆喰など建築家の私にとって興味深いものはたくさんあり、その建物とその周りの人たちの温かいやりとりがとても面白かったです。 シリーズの第一作なので、他の続編も読んでみたいと思います。
またまた川越が舞台 男子学生が語る物語ってほしおさんには新しいパターンですね 梨木香歩「家守綺譚」や内田善美「草迷宮・草空間」のようなテイストで自分はとっても好きです! 一章ごとに違う家が登場する連作のようですね 安心して読めそう MZTさんの布教本(^^) まとめて貸してくれたのでしばらくはこ...続きを読むの世界で楽しめそうです ●月光荘 歌う家 浮草の灯 文鳥の宿 丸窓 古家 次へ繋ぐのを見届けて安心する物語があったが 家に何か意思のようなものがあると思うと 自分は耐えられそうもない 出来るならばこの家に思い出が少ない人に渡したい ただ現在家があるというのは幸せな事と思う ・切り紙 家族の価値観が違う 主人公の祖父は本人に良かれと思って 道筋を整えて行かせようとする それが本当にベストなのか そんな主題が見え隠れ 本人らしく生きていけばいいのだが どこへも行こうとしない又は行けない時は待つだけでいいのか 小説に生きる人達は上手くつながって 生きる道筋を見つける…きっとそうだろうな 月光荘がなんだか可愛い 空っぽだった大地の下に豊かな場所がある…らしい 自分にもいつか見つけられるだろうか …ダイジョウブ… ・オカイコサマ 家と話せる人が他にもいた… 小説の中だけのはずなのに事実そんな事がありそうに思ってしまう ストーリーを追うだけじゃなくて 家についての真実を知りたくなってしまう 街づくりイベントで人が集まっていくのは楽しい そんな章も良いのだが月光荘との会話が心地よい 唐突だったけど海に行くのは自分も風景が見えてよかった 月光荘の物語も進行形ではなく 終わりがあるのに気がついた 確か貸してくれた本は完結してた気がする 次の巻は最終になるのかなあ 最終巻?まで読みました もしまだ続きがあるのなら 両親を一度に無くした事を昇華させてあげたい 旅に出るような番外編も読みたいな
ほしおさなえさんの本が読みたくて手にした本です。期待通り良い気持ちになれて嬉しいです。古い家にまつわる物語でもあり守人の物語でもあるようです。続きを読みたくなります。
馴染みのある川越を舞台に、やさしい物語が展開されていていた。 知っている地名、スポットがたくさん出てきて、楽しかった。 川越の奥深さを感じる物語で、特に夜の描写が印象に残っている。何度も川越には足を運んでいるが、不思議と「また行きたい」と思えるような作品。
シリーズ一作目。 「活版印刷三日月堂」シリーズと同じ、川越が舞台。 古い建物の声が聞こえるという大学院生の遠野が主人公。 川越のそのような建物を改修して、住んだりお店にしたりといった中でストーリーが展開する。ほっこりなごみ系。
悪い人が出てこなくて良い。ファンタジー要素がほんの少しなのも良い。古い町と建物、コーヒー香る場所を感じながら穏やかに読める。
川越を舞台にした、やさしく懐かしい感じのする物語。 出てくる登場人物がみんな素直で一生懸命で、こんなふうに生きられたらいいのにな、と思わせる。哀しい部分はあっても凄惨さやダークな感じはなく、安心して読むことができる。
家の声が聞こえる大学院生の守人。 川越の古民家で管理人としての暮らしをはじめる。 家の声はかつて暮らしていた人や建物の思いなのか。 誰かに見守られているように、暖かくなるお話。 同じ川越を舞台にした、活版印刷三日月堂のシリーズに出てきた喫茶店の名前が出てきて、繋がってるんだなと。
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