あらすじ
家の声が聞こえる──幼い頃から不思議な力を持つ大学院生・遠野守人。縁あって、川越は菓子屋横丁の一角に建つ築七十年の古民家で、住みこみの管理人をすることになった。早くに両親を亡くし、人知れず心に抱くものがある守人だったが、情緒あふれる町の古きよきもの、そこに集う人々の物語にふれ、自分の過去にむきあっていく。人もものも、記憶を抱いて生まれ変わることができる。心のいちばんやわらかな場所にやさしく沁みる新シリーズ、第一作。
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家の声を聞くことができる守人と、「声」を発する家たちが語る不思議な物語。
タイトルにある「菓子屋横丁」とは、埼玉県川越市で駄菓子や土産物を売る店が軒を連ねている、人気観光スポットです。
【家の声、家の記憶】
守人が聞く家「声」は、家自身の声もあるのですが、月光荘はそこに住んでいた人々の「思い」を記憶していて、どうやらそれを伝えたたがっているようなんです。
なぜ、守人には家の声が聞こえるのか。
今の守人は両親を亡くし、住んでいた家からも離され、厳格で傲慢な祖父に育てられました。そんな祖父も亡くなり、よるべのない身の上です。
そんな彼だから、家の「声」を聞き、寄り添うことができたのかもしれません。
特に最初の「歌う家」のお話は、物語の最後に歌の謎が明かされます。その描写が詩のようで美しいです。読んでいてぽおっと心が暖かくなる文章です。
月光荘の謎がとけた後も、守人は管理人として川越の古い家にまつわる出来事に関わるようになり、別の家にはまた違った形の家の思いが残っていて、それを聞くことになります。
これから守人はどんな家の声を聴くことになるのか、そこにはどんな物語があるのでしょう。
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温かい気持ちになる物語だった。
読み終えたあとも、やさしい余韻が残っている。
舞台になっている川越には、もう5年以上行っていない。
本の中の菓子屋横丁の風景を思い浮かべながら、文庫を片手にまた歩いてみたくなった。
この物語の空気がとても心地よかったので、シリーズの続きも読んでみたいと思う。
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家の声が聞こえる大学院生の物語。
それぞれの家のストーリーがあたたかく、切なく響きます。
叶った想い、叶わなかった想い、いろんな想いがあり、人生だなぁ、と思います。
どんなふうに登場人物たちの関係性が広がっていくのか、続きも楽しみです。
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「言葉の園のお菓子番」が素敵で思わずほしおさんの他の小説も…と思い、以前から気になっていた本書を手にした!(活版印刷三日月堂シリーズにも手を出しているのに、また新しいシリーズを読み始めてしまった…)
映画やドラマの聖地巡礼をテレビでよく見かけるが、あまり興味を持たなかった。
が、これを読んだら…行きたくなります!川越!
テレビで何度も見かける川越…素敵な町、見ているだけで好きな雰囲気だなぁと思ってはいたけれど、本書を読んだら益々興味津々(^^)
遠野くんやべんてんちゃん、遠野くんが管理人を勤める資料館、佐久間さんと藤村さんの珈琲豆のお店…川越の街も彼らが作り出す温かく少し不思議な空間もこれから本の中で(実際にも)たっぷりと味わっていきたいな!
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ほしおさなえの菓子屋横丁月光荘 歌う家を読みました。
主人公は、幼い頃から家の声が聞こえると言う不思議な力がありました。
大学院生になり、通学に片道2時間かかっていたのですが、教授から川越の築70年の家の管理人の話があり、川越に住むことになりました
川越は蔵造りの古い建物がたくさんあり、改築するにあたり、黒漆喰など建築家の私にとって興味深いものはたくさんあり、その建物とその周りの人たちの温かいやりとりがとても面白かったです。
シリーズの第一作なので、他の続編も読んでみたいと思います。
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またまた川越が舞台
男子学生が語る物語ってほしおさんには新しいパターンですね
梨木香歩「家守綺譚」や内田善美「草迷宮・草空間」のようなテイストで自分はとっても好きです!
一章ごとに違う家が登場する連作のようですね
安心して読めそう
MZTさんの布教本(^^)
まとめて貸してくれたのでしばらくはこの世界で楽しめそうです
●月光荘
歌う家 浮草の灯 文鳥の宿 丸窓
古家
次へ繋ぐのを見届けて安心する物語があったが
家に何か意思のようなものがあると思うと
自分は耐えられそうもない
出来るならばこの家に思い出が少ない人に渡したい
ただ現在家があるというのは幸せな事と思う
・切り紙
家族の価値観が違う
主人公の祖父は本人に良かれと思って
道筋を整えて行かせようとする
それが本当にベストなのか
そんな主題が見え隠れ
本人らしく生きていけばいいのだが
どこへも行こうとしない又は行けない時は待つだけでいいのか
小説に生きる人達は上手くつながって
生きる道筋を見つける…きっとそうだろうな
月光荘がなんだか可愛い
空っぽだった大地の下に豊かな場所がある…らしい
自分にもいつか見つけられるだろうか
…ダイジョウブ…
・オカイコサマ
家と話せる人が他にもいた…
小説の中だけのはずなのに事実そんな事がありそうに思ってしまう
ストーリーを追うだけじゃなくて
家についての真実を知りたくなってしまう
街づくりイベントで人が集まっていくのは楽しい
そんな章も良いのだが月光荘との会話が心地よい
唐突だったけど海に行くのは自分も風景が見えてよかった
月光荘の物語も進行形ではなく
終わりがあるのに気がついた
確か貸してくれた本は完結してた気がする
次の巻は最終になるのかなあ
最終巻?まで読みました
もしまだ続きがあるのなら
両親を一度に無くした事を昇華させてあげたい
旅に出るような番外編も読みたいな
Posted by ブクログ
感想を書く時のカテゴリ区分が下手だからこれはファンタジーとして良いのか分からないところではあるけど自分の本棚だし良しとした。
普段他の方の感想読むこと少ないけどチラッと見掛けてこれ良いなってカテゴリあったら参考にさせてもらおう……
この物語の主人公は、さすがに境遇もあってか元々の性格もあって作中にも揶揄されていた仙人のような雰囲気漂うタイプの大学院生。
川越のあの家に引っ越すことになって矢先、帰りの夜道にふらふら闇の方に誘われていた描写の頃はまだようやく身の回りのあれこれが落ち着こうとしていた時だったんだなと後で気付いた。
きっと自分と向き合うような暇もなくただ必死にここまできてようやくその時間が与えられたんだとしたら、まだ個としてしっかり地に足が着いてないような状態だっただろうから連れて行かれそうになっても仕方なかったのかなぁと感じた。
でもすっと“帰らなければ”となるところが仙人と言われる所以を感じさせたな(笑)
ここで本当に暗い闇の方に引き込まない所が土地の良さを感じるところでもあった。
本来昔ながらの土地は良くも悪くも色々居そうだもんな。
でも闇の方向いっちゃうと作品変わっちゃうしな……
辛い過去は読んでいてもすごく苦しかったし泣けてしまった。
でも自棄にならず半ばヤケクソのようであっても生きていてくれて良かった。
家を引き払って伯父たちへ明け渡そうという決断がふと出来たことが一つ区切りとして動いたような感じがあった。
感覚として自分の家ではないと思っていた場所だったとしても長年住んでいた所を手離そうと思えたことはふとしたことだったとしても大きい一歩だったと思う。
ここから過去の自分の中で燻っていた綻びの様なものが少しずつ解けていくように話が展開していくのにとても胸が温かくなった。
実はあの時ああだった、こうだった、こう思っていた感じたのかもしれないっていう事って当時は気付いたり考えが及ぶことってきっとほとんどなくて、本当に後からになって誰かから知ることになったり冷静に振り返ることが出来てようやくたどり着けるものだと思う。
人との繋がりと物や土地との縁が少しずつ広がることでタイミングが合致したんだろうなぁ。
個人的に歴史ある建物や品物が好きなので、作品中の色々な描写がとても楽しかった。
新しいことをやる上でもこれまであった造形や質感を大切にしながら紡がれていくのが本当に素敵。
そしてパン屋さんに行きたくなったし案の定珈琲に和三盆がいただきたくなった(笑)和菓子に珈琲って合いますよね……!
何より月光荘が凄く落ち着く空間を作っている感じがして良いなぁ……
私は長年ザ・昭和の家って雰囲気の賃貸に住んでたこともあって、すりガラスに土壁に縁側のある今の家を選んだくらいにはレトロな雰囲気が大好きで、古い家は所々勝手が悪かったり補修も必要だったり色々ままならないところもあるけどそこがまた愛着が湧く感じがして…
他からしたら理解しづらいものかもしれないけど、この作品を読んでより自分のお家を大事にこれからも一緒に暮らしていきたいなと思った。
続編も今から楽しみにしてる。
ほしおさなえさんの同じ文庫から出てる別タイトルも以前読んだことあるけど、改めて読み返して感想起こしたいな。
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作者の川越のお話をもっと読みたくて
手にとった。
「家の声」が聞こえる、ということに
入っていけるかな、と、思ったが、
あぁ、こういうことってあるな、と
すんなり世界に入っていけた。
川越の街並み、歴史が、より広く、深く
知ることができ、
登場人物も、一人ひとりとても魅力的。
本を片手に、川越の街をぐんぐん歩いて
いきたくなる、
人と街の魅力がたっぷり溢れる好きな世界。
これから、どんなふうに展開していくのか
読みながら、ワクワクしてしまう。
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ほしおさなえさんの本が読みたくて手にした本です。期待通り良い気持ちになれて嬉しいです。古い家にまつわる物語でもあり守人の物語でもあるようです。続きを読みたくなります。
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馴染みのある川越を舞台に、やさしい物語が展開されていていた。
知っている地名、スポットがたくさん出てきて、楽しかった。
川越の奥深さを感じる物語で、特に夜の描写が印象に残っている。何度も川越には足を運んでいるが、不思議と「また行きたい」と思えるような作品。
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シリーズ一作目。
「活版印刷三日月堂」シリーズと同じ、川越が舞台。
古い建物の声が聞こえるという大学院生の遠野が主人公。
川越のそのような建物を改修して、住んだりお店にしたりといった中でストーリーが展開する。ほっこりなごみ系。
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川越を舞台にした、やさしく懐かしい感じのする物語。
出てくる登場人物がみんな素直で一生懸命で、こんなふうに生きられたらいいのにな、と思わせる。哀しい部分はあっても凄惨さやダークな感じはなく、安心して読むことができる。
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家の声が聞こえる大学院生の守人。 川越の古民家で管理人としての暮らしをはじめる。 家の声はかつて暮らしていた人や建物の思いなのか。 誰かに見守られているように、暖かくなるお話。 同じ川越を舞台にした、活版印刷三日月堂のシリーズに出てきた喫茶店の名前が出てきて、繋がってるんだなと。
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川崎、菓子屋横丁という言葉に惹かれて購入。
仙人みたいな主人公が、縁あって川越の菓子屋横丁で月光荘の管理人に。家と家族の物語。
三日月堂に出てきた桐一葉が登場して、にんまりした。
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ほしおさんの作品は、ここ数年たくさん読んできた方だと思う。
読む前は、主人公が家の声を聴くことができる力を持っているという設定に引いた。
が、読み終わってみると、主人公遠野守人の生い立ちが丁寧に描かれ、ファンタジー設定が浮いていない。
そこはさすがだなあ、と思った。
三日月堂シリーズと同様に川越の町が舞台。
前よりも町が丁寧に描かれているような気がするが、それは一連のほしお作品で私が教育されたからか?
古民家をリノベーションしていく話。
何だか「ふるカフェ ハルさんの休日」を見ている気分になる作品。
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優しくて綺麗なお話 優しくなれて好きなお話。
続編があるなら1巻からこんなにもりだくさんじゃなくてもいいかなぁと思いました。
大学院の様子も知りたい。
和三盆に興味を持ちました!
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1回目に読んだ時は、家の声が聞こえる設定にあまり馴染むことが出来なかったが、読み心地は悪くなく、積極的ではないが読み進めたいなあという気持ちになった。
全巻読み終わった後に再度読んだ時も、後の巻で見られるような家と積極的な会話がないので、少し物足りなさを感じた。1回目と同様、読後感は良かった。
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『活版印刷三日月堂』と同じ川越が舞台。
表紙の絵も同じ人が書いているのかと思ったら違った(三日月堂は、中村至宏さん)。
月光荘の装画は丹地陽子さん。
三日月堂も月光荘も、素敵な表紙が目に留まって読むきっかけになった。
(『エチュード春一番』も『金曜日の本屋さん』も丹治陽子さんだった。)
人が幸せになる話はいいな。
守人も変わっていくのだろうか。
月光荘の歌う歌、聞いてみたい。
──
『菓子屋横丁月光荘 歌う家』
『菓子屋横丁月光荘 浮草の灯』
『菓子屋横丁月光荘 文鳥の宿』
『菓子屋横丁月光荘 丸窓』
『菓子屋横丁月光荘 金色姫』
『菓子屋横丁月光荘 光の糸』
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初めて読む作家さん。
家の声が聞こえる男子大学院生が小江戸川越の古民家で暮らし始めるところから、物語が展開していきます。
川越の実在する場所が出てくるので、気になる場所があったら実際に足を運べるの嬉しい。
川越の街の描き方や
家に魂が宿る考え方など
全体的に優しい雰囲気で、私は好きでした。
台風の日に家が頑張ってくれたエピソードが特に好き。
シリーズもののようなので、続きも読んでみようと思います。
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長距離移動のお供に、肩が凝らなさそうな短編集を連れて行こうと、未読棚からセレクト。題名だけ見て勝手にお菓子屋さんの話かと早とちりしてしまったが、古い家と昔ながらの街にまつわる話だった。
読み終わってから確認したら、新しいシリーズ第一作とのこと。うろうろと定まらない感じは、シリーズ全体のプロローグだからなのか。これからの展開に期待したい。
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川越に行ったばかりなので、ワクワクしながら読んだが…あまり最後まで気持ちが盛り上がらないまま終了。シリーズが出てるから面白いと思ったのに残念。
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建物の声が聞こえる主人公が、川越の古民家に引っ越すお話。
昔ながらとかの家って何かいますよね。私も実家がそんな感じで、小さい頃は怖がってました…笑
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『活版印刷三日月堂』シリーズが良かったので、同著者の本書を手に取りました。
こちらも“三日月堂シリーズ”と同じく、川越が舞台となっております。
“家の声”が聞こえる、大学院生・遠野守人が主人公。
縁あって、川越・菓子屋横丁の一角に建つ古民家で、住みこみの管理人をすることになった守人ですが・・・。
長い時を経た家に、住んでいた人の記憶や思いが“声”となって聞こえてくる・・というと、何だかホラーな感じですが、全然怖くなくてむしろハートウォーミングなお話です。
幼い頃に両親と死に別れ、厳格な祖父に育てられた守人は、祖父に対するネガティブな気持ちを抱き続けていましたが、古き良き街とそこに暮らす又は訪れる人々と交流していくうちに、徐々に目を背けていた思いを受け入れていきつつあるようですね。
情緒あふれる街並みや建物の描写も魅力的で、川越を訪れてみたくなります。
ところで、“三日月堂シリーズ”に出てくる喫茶店〈桐一葉〉の名前が本書でも登場して、思わず口元が緩んでしまいました。
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仕事で川越に行く前に予習!と思って購入したけれど、当日は蔵の町にも到達出来ず…。
建築物好きとしては嬉しいテーマ(家と町のリノベーション+ヒト)。
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川越の街並みをじっくり見てみたくなるお話。ここに出てくるお家のモデルとかあるのかな。
お話的にはもう一歩欲しいかなと。あまり話に入り込めなかったかも。
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「活版印刷三日月堂」に続いて、埼玉県川越を舞台にしたシリーズの第1作。家の声が聞こえるって能力を持つ青年って云うことで、もっとファンタジー色が強いと思ってたら、この巻の2作では、さほど関係ない。次巻からはもっと話に絡んでくるのかな? 川越、行ったことあるが、改めて訪れたいね
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碌にあらすじ知らないまま読んだので、思っていたのと違って少々戸惑った。
少しばかり、ファンタジック。でも嫌いじゃない。
川越には行ったことはないけれど、『活版印刷三日月堂』よりも踏み込んで、川越の魅力が伝わってくる。
登場人物が割と多めなので、忘れないうちに次巻へ。
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川越の古民家を舞台にした物語。
大学院生の遠野は、ある日ゼミの木谷先生より、川越の古民家の管理人みたいなことをしてみないか?と持ち掛けられる。
亡くなった祖父の家に一人で住み続ける遠野は、大学から近くなること、今住んでいる家を伯父たちが処分したがっていることから、引き受けることに。
1作目である今作は、舞台となる「月光荘」の歴史や、「月光荘」を取り巻く川越の街並みの説明がほとんど。
川越の街並みが目に浮かぶようだが、説明が多く、やたら知り合いが次から次へと湧いてきて、なかなか話に入り込めない。
遠野の家の声が聞こえるという特殊な能力も今後どのように活かさせて来るのか、1作目だけでは分からず…
木谷先生のコレクション・古地図の話も今後はもっと出て来ると、さらに面白くなりそうだが、どうだろう・・・
「活版印刷」「紙屋ふじさき」が好きな作品なだけに、つい個人的なハードルが上がってしまう…
Posted by ブクログ
守人は、幼い頃からふとした時に家の声が聞こえる、不思議な力を持つ大学院生。
指導教授の紹介で川越の築七十年の古民家に移り住むことになった守人に聞こえたのは、その家の歌う、少し調子外れな童謡だった。
川越で生まれ育った人も、その佇まいに惹かれて集まった人も、古き良きものを愛でる優しい人ばかり。
守人も、そんな人々との交流の中で、心をひらいていく。
ふんわり、ほのぼのに浸れる。
同じ川越を舞台にした「三日月堂」のシリーズと違い、どこか薄味。
彼の持つ力のことを考えれば、建築関係の道に進むとか、古民家再生の仕事に関わる仕事に就きたいとか考えそうだけれど…
守人が家の声を聞いても、それは彼の胸の内にとどめられているままで、少し歯痒いような。
ちょっと、観光案内的な描写が多すぎるような気もする。川越が、魅力的な町だということはよぉ〜くわかりましたよ…