【感想・ネタバレ】菓子屋横丁月光荘 文鳥の宿のレビュー

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Posted by ブクログ

「この町でできることを探す。
 その土地に住む人、その土地の歴史、そうしたものに触れて根づいてゆく。
 たしかに、生きていくていうのはそういうことなのかもしれない」

私はどこに根づいていくのか、
私が根づく場所はどこなのか。

自分が育った町のことも、全然知らない。
高校時代を過ごした川越の町がこんなにも魅力的だったなんて、全然知らなかった。
結婚して移り住んだ町のことも、働いていた町のことも全く知らない。

今頃になって、近所を歩き回ったりしているのは「自分の居場所」求めているからなのか。
よくわからない。
でも心が動いているのは確か。
心の声に素直に耳を傾け行動していこう。

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2023年05月01日

Posted by ブクログ

適度にこじんまり繋がってきましたね~。
言葉(文章)も美しくて。

川越にとどまらず、川島までほらほら来てごらん!って誘って来てるよねぇ?

ようやく本年初登録(^_^;
今年はあんまり読めないかも...その分一冊一冊をかみしめて読みたいね。

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2023年01月13日

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前巻の「二軒家」で焼け残った家は、昭和の生活資料館として保存されることになった。片付けボランティアをしていた、守人やべんてんちゃんたちが天袋から見つけたのは、段飾りの雛人形。しかも三人官女の一人がなくなっていた・・・(「雛の家」)というミステリーから始まった3冊目。「オカイコサマ」で守人は、家の声を聞く重要な人と出会う。
そして、「文鳥の宿」では守人にある決心が・・・。
今回も、桐一葉や、三日月堂とのエピソードが出てきて、ますます嬉しい展開に。守人のこれからを、もっと見ていたいシリーズです。

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2020年11月22日

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シリーズ三作目。

「自分がどういうところに住んでるのかちゃんと確かめたい(中略)生きるってそういうことですよね。それに、いまできることだけやってるんじゃダメなんだ(中略)あたらしいことに取り組まないと先細りになる」

個人事業主として非常にハッとさせられる言葉。

「続いてきたものを受け継ぐことと、更新していくこと。両方ないと続けていくことはできない。店を大事にする気持ちはもちろん、商人としての才覚、っていうのかな、時代を見る目みたいなものが必要なんですね」

守人の将来の方向性も見えてきたもよう。

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2024年05月22日

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ほしおさなえの菓子屋横丁月光荘文鳥の宿を読みました。
今回は雛の家、オカイコサマ、文鳥の宿の三部作です。
雛の家は前回片方が家事で焼け落ちた二軒家続きで、残った片方の天袋からお雛様がでてきた。
そして三人官女の一人が足りない。
その謎がわかってきます。
オカイコサマは主人公遠野の友人のお祖母さんが昔は多くの農家がやっていた養蚕にまつわる話です。
文鳥の宿は、廃業した料亭を孫娘が朝飯だけの宿としてリフォームして始めるのですが、そのリーフレットを作りたいと古書店浮き草に依頼してきます。
どれも温かい話です。
全部で何作あるのかなと思って調べたら6作でした。
あと三作も読まないと

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2023年08月18日

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 第二話オカイコサマで、ついに守人が自分以外の「家と話せる」人、田辺君のおばあちゃんに出会えた。そしてその家は自分の曽祖父(彼も家と話せたようだ)に建てられたものだった、と色々なものに導かれ、守人が抱えてきたものが軽くなるような優しいお話だった。田辺君も懐深い感じで良い人だ。

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2023年01月05日

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シリーズ3作目。

実は2作目はまだ入手していない。
先にこちらを読んでしまった。
が、全く問題なくお話に入っていける。
波乱万丈なストーリーではないせいもあるけれど、最近の書き手のみなさんは、いい加減な読書行動にもやさしい気がする。

読みながら、第一作の「歌う家」を思い出した。
ああ、そういえば、守人くんの「家の声が聞こえる」というファンタジー設定に、やや抵抗感があったんだっけ、と。
が、この巻には、同じような力を持つ老女、喜代さんが登場する。
守人の同期、田辺の祖母だ。
人生の終わりに近づいた彼女が、家に住んでいたいろいろなものが混ざって家の声になるのではないか、と守人に語る。
そんな世界観が見えてきて、ようやく自分もこの設定に折り合いがつけられるようになった。

さて、守人は月光荘を起点に、だんだん人や土地とのつながりを広げていっている。
三月堂シリーズに出てくる人たちも登場する。
修士論文の構想はまだ混沌としているようだけれど、進むべき道をつかみつつあるようだ。
読んでいるこちらも、広々とした気持ちになって、読むのが楽しくなってくる。

いつか、作品世界が仮想空間になったりするのかな?
現実の川越をベースにした空間に、月光荘、三月堂や古本屋の浮草、コーヒー豆専門店の豆の家、元料亭の宿新井なんかが並んでいる。
守人やべんてんちゃんなんかはAIかもしれないが、その空間でイベントをやったり、リーフレットを作ったりしている。
読者はARでそれを体験しに行く、なんてことになるのだろうか?
まあ、桐一葉のコーヒーを飲むことはできないわけだけど。
出版社が将来、そういうビジネスに発展するのかな、なんて思ったりした。

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2022年05月01日

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地域の人たちとのつながりや、同級生達とのつながり。
遠野くんが未来に向かって一歩進んだ感じ。
彼がどんな道を選ぶのか楽しみ。

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2022年03月15日

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ほしおさんの本は読後のほっこりするので好きです。家との会話も3巻目にもなるとかわいくてたまりません。モノが喋る系は結構あるように思いますが、優しい優しいお話です。
横丁の街並みやお家の様子とかワークショップの様子とかリアルで読みながら想像がふくらみます。
ほんとにワークショップ、私も参加したーい!!(笑)

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2021年10月11日

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家の声が聞こえる守人。今回はどんな声が聞こえるのだろうか。
二軒家を資料館にするため、川越の人たちがボランティアで作業にあたる。三日月堂の柚原さんが仕切ってる!
田辺さんのおばあさまとの対面で、ようやく守人にも理解者が!文鳥に導かれてたどり着いた先には・・

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2021年07月31日

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家の声が聞こえる、不思議な能力を持つ守人を主人公にしたシリーズ第3弾。
2作目で登場した「二軒家」を街づくりの為、改修するところから始まる。
改修しようと、「二軒家」の中を片付けるボランティアに参加した守人は、天袋に隠されていたひな人形を発見する。
以前、住んでいた家族には女の子の子供はおらず、しかも三人官女の一人が欠けていた。
そんな謎だらけのひな人形を、せっかくだからと月光荘に飾ることに。その飾りを観つつ、昔ながらの遊び「貝合わせ」を作るワークショップを開催することにした守人たち。
「貝合わせ」自体は記憶にないが、自分が子供の頃は、毎年近所の家でお雛様の飾りつけをしたことを思い出す。お雛様や鯉のぼりを飾る習慣はいつから無くなってしまったのかと、感慨にふけりながら、読んだ。
2作目では、守人の同級生・田辺の祖父母にまつわるエピソード。3作目では以前は料亭だった「新井」と言うお店をリノベーションして、旅館にするに当たり、リーフレットを作成すると言うエピソードが語られる。
ここまでで、守人が川越に来て、約1年。
自分が何がしたいか、悩んでいた守人だったが、川越に来て、様々な人に出会い、様々な経験をして、自分の道を見つける。
と、ここできっとこの作者さんのことなので、このシリーズは終了なのだろう。
最後のエピソードでは思い切り「三日月堂」や「桐一葉」も登場し、「活版印刷」から読んでいるファンには嬉しい限り。
そして、今シリーズでも川越と言う街を舞台に、人と人との繋がりの大切さ、温かさを考えさせられた。
古くからの友人とでさえ、簡単に会えない時間が続き、ふさぎ込んでいた私の心にも「文鳥」がふらっと飛んできた。そんな感じのするラストだった。
コロナが終息したら、川越に行って、この作品と「活版印刷」を堪能しよう。

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2021年02月12日

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「菓子屋横丁月光荘」の3冊目。

大したことは起きないが、登場人物が善い人ばかりでイヤな人が出て来ないのはこの本の値打ち。
最初のお雛様の話も、どうということもないが、なかなか泣かせる。

2話目では舞台が川越を離れて隣の川島町まで行ってしまったが、川越だけではネタが尽きてきたのかしらん。
土地勘がないのだけど、川越の北のほうということで、地図を写真にしてみると確かに田んぼばかりみたいね。
だけども、この町も遠山記念館をはじめとして見どころはたっぷり。ネットで見る遠山記念館はいや本当に素晴らしい。
見学できる醤油屋さんは「金笛しょうゆパーク」というんだな。前に川越に行った時に松本醤油商店を見学しなかったのが悔やまれる。
こうして読んでいると、本当に川越はいい町だと思える。また行ってみたいな。
で、前作あたり、家が喋るということについて物語の中での意味合いが多少薄くなってきていたように思ったが、この話では他にも家の声が聞こえる人が出て来たり、棟木に書かれた守人の曽祖父の名前を家が呼んだりで、今回はまだ謎めいたままだが、これから続くだろう話へ興を惹く。

3話目になると今度は浮草が出て来て三日月堂とリンク。サービス満点。
モラトリアムの守人くん、ようやく自分の居場所について朧げにだが見えてきたかな。
それにしても、この料亭のモデルはどこかにあるんだろうかなぁ?その料亭変じて宿の朝食からまた川島町へと話が展開しそう。
色んな意味で続きが楽しみ。(続くよね?)

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2020年12月08日

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シリーズ第三作。

将来に対してあれこれ悩む守人が印象的。
何を自分の生きる道としていくか、たとえ就職した後でも悩むことだから、年齢は違うけどガッツリ共感しちゃいました。

家の声を聞ける喜代さんとの出会い
曽祖父が建てた家との邂逅など
今回も続きが気になる展開。

川島町にも行ってみたくなりました
遠山記念館が魅力的!

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2024年04月20日

Posted by ブクログ

シリーズ第三弾。

守人の“家とのコミュニケーション”が、巻を追うごとに進化していますね。
最初は家の声が聞こえるだけだったのが、前巻では〈月光荘〉と“会話”をするようになり、この巻では〈月光荘〉以外の家とも会話ができるようになっていました。
そして第二話「オカイコサマ」で、守人の大学時代の友人・田辺さんの祖母・喜代さんも“家の声が聞こえる”お仲間ということが判明。
しかも、田辺さんの祖父母の家を建てた人が守人の血縁だったという素敵なサプライズ展開でした。
このような“人の縁”の連鎖が心地よく、出てくる人達が良い人ばかりなので安心して読めますね。
表題作の第三話「文鳥の宿」では、ついに〈三日月堂〉が登場して“おおっ♪”と、テンション上がりました。
第一話「雛の家」で行われた“貝合わせ”のワークショップなど〈月光荘〉で行われるイベントも魅力的で、企画する皆さんがすごく楽しそうなのが良いですね。
(それで毎回大盛況。ちょっとご都合主義な感じがしないでもないですが、この安定感が良いので問題なし)
進路に悩んでいた守人も、人々と交流していくうちに川越で働くという方向が見えてきた様子です。
今後、どのような縁が繋がっていくのか楽しみです。

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2022年09月04日

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タイトルの文鳥はあんまり登場しない…。
皆さん、色々と抱えていらっしゃるが、割と裕福?
(リノベーションってお金かかりますよね?素材も手に入らないし)

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2022年06月15日

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菓子屋横丁月光荘シリーズの3作目。今までの作品より家の声とより周りの人との触れ合いと云うか関係がメインになってきたようで、それぞれの話に多少感動はするのだが、物足りなさも感じている。もう少し家の声をフィーチャーして欲しいなあ・・・

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2022年05月08日

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ネタバレ

携わっていくイベントなどから自分に何ができるかを考えだし、ひとつの道筋を見つけたかも、というところまできました。
読めば読むほど川越に行きたくなります。カフェ巡りもしたいですし、お店も見に行きたいです。夜の川越も惹かれますね。落ち着いたら本当に宿泊してのんびり回りたいなと思います。

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2021年08月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

七段飾りの雛人形。以前の実家にもあったなぁ。
大きくて、飾るのにも片づけるのにも手間が掛かり、その上、小学生だった私はそんなものに興味は無くて。
凄いとは思ったけど、嬉しいとは思わなかった。
買ってきた親に悪いから、それなりの反応はして見せたけど。
結局、2、3回しか飾らなかったように思う。
「雛の家」の二軒家の雛人形、役目を終えた人形が戻ってきて、揃って飾ってもらえて良かった。いい話だった。
家の声が聞こえる人が他にもいることを知り、しかもその方の家を建てた人と自分は血縁関係で、家を建てたその人も、家の声を聞くことが出来たという。
守人がこのことを知っていく下りがとても響いた。
特に、喜代さんとの会話。
理解者がいるという安心感は、守人にとって初めての感覚だったろう。
人間関係もどんどん広がっていくが、嫌な人が出てこないので、楽しく読める。今後も楽しみ。

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2021年06月26日

Posted by ブクログ

菓子屋横丁の3冊目。
自分と同じ能力?を持った親友の祖母と出会って、自分がオカシイわけじゃなく同じ人がいることに安堵する。
学生から社会人になる自分が想像できずに悩むけど、料亭を旅館に再生する女性に出会って一緒にリーフレットを作ることでこれから自分がどうしたいのか掴みかける。
田辺家を建てたのが守人の曽祖父だった!世間は広いようで狭い。こういうことって生きてるとアルアルだったりする。
三日月堂が終わったけどこっちで復活?!次の展開も楽しみ。

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2020年12月12日

Posted by ブクログ

七段飾りの雛人形、実家の二階の屋根裏に眠っている。もう何十年も飾ってないからどうなっているやら。かつて親父と組み立てたけど、あれは結構な手間だった。我が家のは男雛が向かって右、女雛が左。当時の説明書にそう載ってたけど、今では関東、関西によらずその逆が主流らしい。理由を調べると「ふ~ん」てなもんで、これは公家の伝統であるからして我が家の採用する京雛流がいいだろう、と個人的には思う。「カイアワセ」って遊びは知らなかったが、ワークショップをとおしてイベントに採用するのは素敵なアイディアだ。地元の歴史館の行事として、ヒオウギ貝でやってみるのもよさそうだ。

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2020年11月12日

Posted by ブクログ

つながっていく縁。どうやら川越は素晴らしい街のようだ。今度行ってみたい。家の声か聞こえる人との出会いも良かった。

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2020年11月07日

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