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夏樹と冬子は、高校時代、男女だけれど「親友」だった。
お互い、日常の謎を解くことを趣味として、一緒に居て誰よりも心地良い存在だったあの頃。
やがて社会人となった夏樹は、冬子に会いに神戸を訪れる。
町を散策しながら、昔と同じく、冬子と日常の謎ときを楽しむ夏樹だが、
夏樹には心に秘めた想いがあった。
冬子への恋心。もう、ごまかせない。
けれど冬子はなかなか、夏樹の想いを伝えるチャンスをくれなくて……。
もどかしくも、季節はうつる。夏樹の焦り、冬子の戸惑いをのせて。
そして……。
それは、最高で最低の片想い……。
優しく穏やかなな日常の謎ときから一転、驚愕のエンディングに、誰もがきっと目を瞠る。
青春ミステリの名手、岡崎琢磨が送る、究極の青春恋愛ミステリ。
Posted by ブクログ 2023年11月30日
かなり好きな本。
美しくも現実的で残酷なお話。
夏樹の心情も、冬子の心情も推して知るべし。
後書きの「日常がいかに不安定で、言葉にして記憶に定着させなければどんどん風化していってしまうということをこの作品は読者に語り掛けてくる。決して止めることのできない時の流れの残酷さと共に。」という最後の文章にも...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年06月05日
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「奇妙な出来事には、説明をつけてやらないとな」
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岡崎さんの作品の中の日常に転がる謎を解き明かしていく設定が好き。この作品は更に、それが伏線になっていてある事実が分かった時どの台詞も取り零せないなとなり、読み返したくなった。
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"キセツ"するっていう2人だけの共通言語もあり、色んな...続きを読む
本書は、タレーランシリーズでデビューする前に仕上げた作品を全面改稿して、元は単行本で出版されたものが文庫化されたものです。
そういう意味では岡崎琢磨さんの小説の基盤のような作品と捉えることができるので、タレーランシリーズなどで岡崎琢磨さんに興味を持った人におすすめです。
Posted by ブクログ 2019年05月06日
頭の悪い人は着いてけない感じの作品(^ ^;
一応ミステリに分類したが、
もしや主題は「うまくいかない男女の機微」か(^ ^;
一年間の季節の移ろいを描く連作短編集で、
思いは現在と過去とを行きつ戻りつしながら、
主人公二人のビミョーな「駆け引き」が垣間見える。
主人公二人の「いい人でない部分」...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年12月18日
あらすじに書かれてる「切なさ最大級の青春片恋ミステリ」というがまさに的を得てる。物語はどちらかというとミステリ要素が強い。各章,思わせぶりな主人公の呟きに最後まで一気読み必至。そしてラストは誰しも経験するあの不条理な想いを思い出すだろう。そしてそれこそが恋愛なのだと古傷が痛むかもしれない。
あらすじ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月14日
久々本を読んだ。またゆっくり本を読む時間をつくりたいと思いつつ、さて感想。
氏の作品は他のシリーズもいくつか読んでいるが、登場する男性の像が比較的に似通ってる気がする。タレーランシリーズの語り手などは典型的に。
いいとか悪いとかではなく好みという前提に過ぎないが、この男性像に共感できる人はどれく...続きを読む
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