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夏樹と冬子は、高校時代、男女だけれど「親友」だった。
お互い、日常の謎を解くことを趣味として、一緒に居て誰よりも心地良い存在だったあの頃。
やがて社会人となった夏樹は、冬子に会いに神戸を訪れる。
町を散策しながら、昔と同じく、冬子と日常の謎ときを楽しむ夏樹だが、
夏樹には心に秘めた想いがあった。
冬子への恋心。もう、ごまかせない。
けれど冬子はなかなか、夏樹の想いを伝えるチャンスをくれなくて……。
もどかしくも、季節はうつる。夏樹の焦り、冬子の戸惑いをのせて。
そして……。
それは、最高で最低の片想い……。
優しく穏やかなな日常の謎ときから一転、驚愕のエンディングに、誰もがきっと目を瞠る。
青春ミステリの名手、岡崎琢磨が送る、究極の青春恋愛ミステリ。
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
本書は、タレーランシリーズでデビューする前に仕上げた作品を全面改稿して、元は単行本で出版されたものが文庫化されたものです。
そういう意味では岡崎琢磨さんの小説の基盤のような作品と捉えることができるので、タレーランシリーズなどで岡崎琢磨さんに興味を持った人におすすめです。
Posted by ブクログ
頭の悪い人は着いてけない感じの作品(^ ^;
一応ミステリに分類したが、
もしや主題は「うまくいかない男女の機微」か(^ ^;
一年間の季節の移ろいを描く連作短編集で、
思いは現在と過去とを行きつ戻りつしながら、
主人公二人のビミョーな「駆け引き」が垣間見える。
主人公二人の「いい人でない部分」が抉り出され、
とてもリアルな姿が徐々に浮き上がる。
そのため、完全に感情移入しきれない印象だが、
それだけリアルな人間像が描かれていると言えるか(^ ^;
クライマックスで、物語冒頭からの様々なナゾや
「引っ張り」が綺麗に一本の線につながる様が見事。
セリフ的にはやや説明くさいが(^ ^;
どんな細かな伏線も見逃してはならず、
ちょっとした物言いなども覚えてなければならんので、
「頭の悪い人」は置いてけぼりになる(^ ^;
最初から最後まで、漂う緊張感がたまらない(^ ^
文章でしか表せない叙述トリックも心地よい(^ ^
最後の最後の「静かな修羅場」の先が怖い(^ ^;
盛り沢山な内容だが、随所に散りばめられた
叙情的な心象表現でほっと息をつけ、
リーダビリティは高い(^ ^
じっくり腰を据えて「一気読み」がオススメです(^ ^
Posted by ブクログ
あらすじに書かれてる「切なさ最大級の青春片恋ミステリ」というがまさに的を得てる。物語はどちらかというとミステリ要素が強い。各章,思わせぶりな主人公の呟きに最後まで一気読み必至。そしてラストは誰しも経験するあの不条理な想いを思い出すだろう。そしてそれこそが恋愛なのだと古傷が痛むかもしれない。
あらすじ(背表紙より)
男女だけど「親友」の夏樹と冬子。高校時代、日常の謎解きという共通の趣味で、2人は誰よりもわかり合えていた。ただ、夏樹が密かに、冬子に片想いしていたことを除いて…。そして今、社会人になった夏樹は、冬子に会いに神戸を訪れる。今度こそ、想いを伝えると決めて。けれど冬子は、なぜかかたくなにチャンスをくれなくて…。ウィットに富んだ日常の謎から、誰もが目を瞠る驚きのラストへ。切なさ最大級の青春片恋ミステリ。
匿名
季節はうつる、メリーゴーランド
ライトミステリーなので気軽に読め、楽しめました。またミステリーだけでなく心理描写も鮮やかで色々考えさせられます。
この作者の本はどれも面白いのでお勧めです。
Posted by ブクログ
帰宅中、読み終わってから最寄り駅までの時間、男女の友情ってなんなんだろう、と考えてしまった。友達を好きな夏樹、友達に好かれる冬子、どちらの立場にもなったことがあるからこそ、二人の噛み合わない心境を痛いほど理解してしまってずっと切ない。
この作品のミステリー要素である「キセツ」は、奇妙なことに説明をつけるという、二人を結びつける内輪ノリのような、小さな秘密のようなもの。こういった友人同士をつなぐ言葉、もしくは場所や音楽などは、親しい間柄の中に必ず存在する気がする。男女間の友情でもそれは例外ではないが、お互いにパートナーができ関係性が変わってしまうと、その共通項は二人の思い出の中にしまうことを余儀なくされる。そういった男女の友情の儚さを美しく、生々しい表現で捉えている作品だった。
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小説・文芸
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