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反転、反転、また反転――! 本気の「仕掛け」を堪能せよ! 『珈琲店タレーランの事件簿』の著者がおくる、2023年大本命ミステリー。 ●STORY 大御所ミステリー作家・室見響子の遺稿が見つかった。それは彼女が小説家になる前に書いた『鏡の国』という私小説を、死の直前に手直ししたものだった。「室見響子、最後の本」として出版の準備が進んでいたところ、担当編集者が著作権継承者である響子の姪を訪ね、突然こう告げる。「『鏡の国』には、削除されたエピソードがあると思います」――。削除されたパートは実在するのか、だとしたらなぜ響子はそのシーンを「削除」したのか、そもそも彼女は何のためにこの原稿を書いたのか……その答えが明かされた時、驚愕の真実が浮かび上がる。
...続きを読むPosted by ブクログ 2024年03月30日
どこにでもいる《善良な》母は、努力と才能で我が道を切り拓き、生涯独身を貫いた小説家の叔母を嫌い、悪口ばかりを言っていた。
母から叔母の本を読むなと言われて育った娘の桜庭。
でも、本が好きで叔母の本も読んでいた。叔母の遺稿『鏡の国』を最後まで読み、桜庭も叔母を一層嫌いになっていた。
そんな中、亡くな...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年02月18日
よく練られた凝った構成で、タイトルや装丁すらも伏線。
こういう作品読んでいて楽しいので大好きです。
作中作の中の違和感を探しながら読むのも楽しかったし、ストーリー展開もこれからどうなるんだろう…とどんどん引き込まれていく内容で。
特に後半は驚きの連続で、終盤200ページぐらいはほぼ一気読みでした。...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月17日
気分落ちてる時だったせいか読むのに思ってたより時間がかかった。ルッキズムの問題を考えさせられる。なんか4人のうち3人が問題抱えてるからあとのひとりも絶対なにかあるんだろうと思いながら読んでたら更に上をいってた。作中の事実に基づいたミステリーだけでも十分読み応ええると思ったが、最近のミステリは構造がさ...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月15日
『鏡の国』―見た目のジャッジメントとミステリーの狭間で
『鏡の国』は、岡崎琢磨氏による心理ミステリー小説で、見た目に対する社会の偏見(ルッキズム)と、それによって生じる個人の苦悩を鋭く描いています。この物語は、「身体醜形障害」を発症しアイドルを辞めた香住響や、顔に火傷を負った新飼郷音、「相貌失認」...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月06日
2063年。亡くなったミステリー作家である叔母、室見響子の遺作でありほぼノンフィクションだという「鏡の国」には削除されたエピソードがある。室見響子の担当編集者にそう言われた主人公が改めて「鏡の国」を読んでいく、小説に関するミステリー。
そして作中作「鏡の国」。舞台は新型コロナウイルスが五類に移行した...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年04月04日
二重構造のミステリ部分も面白いし、身体醜形障害についても詳しく知れて良かった。こういった精神疾患は、作中の人物もそうであったように、当事者や家族が自覚していなかったり、障害と受け入れるのが難しかったりして適切な治療を受けないまま悪化するケースが多いと想像した。日本では精神疾患に対する理解度が低く、根...続きを読む
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