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家なきレディの社交の季節
エリザはずっと兄の親友のトーマスを想っていたが、父はおろか兄ですら放蕩者の彼と近付くことを許さない。ほどなく父が縁談をみつけてきて、彼女は別の人との婚約が決まってしまった。 婚約発表のパーティの日、エリザはトーマスと偶然二人きりになってしまい、彼にキスされる。人目につくことをおそれて逃げ出したが、そのあともトーマスを忘れることはなかった。 結婚したあとの生活は穏やかで平和だったが、事故で夫と義父が亡くなり、21歳の若さで未亡人となったエリザ。遠縁の跡継ぎが見つかったため、小さな娘がいるにもかかわらず、住み慣れた家からも追い出されてしまう。娘のためにも再婚相手を見つけようと決意して、社交界に出ることにしたが、トーマスに再会し…… -
家元
明治21年(1888年)に京都で創設された日本舞踊・苑田流。その130年以上にわたる歩みを、「家元」の継承を軸に描いた一冊である。 伝統芸能の世界では、芸の規範性や正統性を守りながら、時代の変化に対応し続けることが求められる。本書は、創始者・苑田仙太郎の志から始まり、幾代にもわたる家元たちの葛藤、親子の絆、分裂騒動、後継者問題などを通して、一つの流派が受け継がれていく姿を丹念に追う。 「ええものはええ」という創始者の精神のもと、伝統に安住することなく芸を磨き続けてきた苑田流。その歴史は、一流派の記録にとどまらず、日本の伝統文化がいかに継承されてきたのかを示す貴重な物語でもある。家元とは何か、伝統を守るとはどういうことか――その答えを探る歴史ドキュメント。 -
家康の海
戦国を勝ち抜いた男の卓越した外交戦略が、この国を平和に導いた――。今川家での苦難の人質時代、太原雪斎から天下国家のあり方、外交論を教わった竹千代。長じてのち、天下分け目の決戦を制した徳川家康が、雪斎の教えを胸に目指したものこそが、諸外国との対等な外交であった。豊臣秀吉によって途絶えた朝鮮との国交回復、さまざまな思惑をもって来日する西欧諸国との交渉、そしてメキシコへの野心……。知られざる家康の後半生を、その外交戦略を支えたイギリス人航海士のウィリアム・アダムス、家康の庇護を受けながらもキリスト教徒としての信仰を貫いた朝鮮貴族の娘・おたあの視点を交えて描き切った、感動の歴史ロマン。 -
イエロー・サブマリン(小学館文庫)
【ご注意】※お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。お手持ちの端末で立ち読みファイルをご確認いただくことをお勧めします。 〈どうしてもっと楽しく野球をやらせてくれないのか〉高校生活最後の都大会準決勝で、田島光はそう思った。メジャーリーグへ行きたいと初めて考えたのは、そのときだった。光が単身渡米して夢に向かって第一歩を踏み出したころ、父・佐々木幸一はボストン・レッドソックスを日本企業に買収させようと活動を開始していた。大リーグを舞台に夢を追う父と子の成長と葛藤。野茂、吉井、伊良部らの活躍を予見した、長編野球小説。 -
五百津刺繍工房の日常
日本刺繍を生業としている『五百津刺繍工房』の刺繍士・亮子。 彼女が動物の刺繍をすると、そこに命が宿り動き出す。 そのため幼い頃に母親に禁じられ、動物の柄を避けて仕事をしてきた。 しかしある日、亮子の刺繍に惚れこんだお客から白ネズミを縫ってほしいと依頼されるが… 『万国菓子舗 お気に召すまま』の著者が贈る、刺繍工房を舞台とした現代人情ファンタジー。 -
異界遺失物係と奇奇怪怪なヒトビト
実家が貧乏で金に対してシビアな南は、大手警備会社で事務職に就き、安定した生活を送ろうと目論む。奇跡的に採用された南だが、配属されたのは『異界遺失物係』という謎めいた部署。一気に不安になった南を迎えたのは、甘い物が主食の部長や世話焼きの山ガール事務員、特殊性癖持ちの観察員などクセだらけの面々と、『死亡』『危険』といった物騒なキーワードの書き込まれた地図。しかも初日からコミュ力に乏しすぎる五十嵐と組んで仕事をすることになり、渡されたメガネをかけたところ、人間ならざるモノが見えるようになってしまい…!? 見た目も性格も凸凹なバディがおくる、特殊で異色なお仕事ドラマ!! -
いかさま
ダニどもに手加減無用、浪速の快男児が大暴れ! 行方不明になったガールフレンドの手掛りは、アダルトサイトにあった。開いたページに現われた正視に耐えないモザイク画面。少女を拉致監禁したうえ暴行し売春させるという悪辣なチンピラ集団の餌食になっていたのだ。 大阪鶴橋によろず相談所をかまえる命知らずのマッチョ野郎・藤堂廉治が、凶悪犯に非情の制裁を加える! 痛快クライム・アクション小説の傑作が電子で復刊。 ●矢月秀作(やづき・しゅうさく) 1964年兵庫県生まれ。種々の職業に従事する傍ら、一般書を執筆。文芸誌編集を機に、小説へ転向。ハードアクションを中心に、官能、サスペンス等の作品も発表し、劇画原作、ゲームノベライズ、アニメ脚本等、多岐に亘る創作分野で活躍。『もぐら』シリーズ、『リターン』『獄の極』(中央公論新社)、『闇狩人』(学研)、『狂犬』(廣済堂)、『D1 警視庁暗殺部』(祥伝社)など著書多数。 -
筏までの距離
小原晩、カツセマサヒコ推薦!! 恋ではない。友情ではない。 ふたりの関係の、呼び方を教えて。 学生の頃、彼女とはよく大学の付属植物園で過ごした。花の名前もよく知らないのに。 ある日彼女は、園内の礼拝堂の前で突然、耳鳴りがすると言った。 昨日、眠れなくて、宇宙の動画を見ていた時からずっと耳鳴りがする。 宇宙で鳴っている音を想像してからずっと、と――「植物園にて」 新幹線で出会った女性と偶然にも温泉街で再会した私は、 彼女に導かれて、古びたリゾートマンションの屋上から花火を眺めていた。 30分足らずで終わった花火の後、彼女は先に部屋に行っていると言い残して、 屋上から去ったが――「筏までの距離」 デビュー作で芥川賞候補に挙がった著者が贈る、 書き下ろし2篇を含む、わたしとあなたの8つの物語。 【著者略歴】 水原 涼(みずはら・りょう) 1989年兵庫県生まれ、鳥取県育ち。北海道大学文学部卒業。早稲田大学大学院文学研究科修士課程修了。2011年に「甘露」で第112回文學界新人賞を受賞しデビュー。同作が第145回芥川龍之介賞候補作になる。著書に『蹴爪(ボラン)』、『震える虹彩』(安田和弘との共著)がある。 -
怒りの像
南海の孤島に戦死した父の遺書が、戦後の混乱のなかで異なる人生を歩んでいた兄弟を再会させた。伯父に引き取られた兄の洋一は、大学生活を送っていたが、弟の寛二は、街のチンピラの群に身を投じていた。しかし、寛二には、この世の不正を許せぬ正義の血がたぎっていた。彼の意気を買う人々や兄の支持のなかで、寛二は、街のダニどもに果敢な挑戦を決意した。戦うからには勝たねばならぬ。巨大な圧力に抗し、執拗な妨害にめげず、寛二は、無謀ともいえる闘いをつづけていく……。悪に対する純粋な怒りと人間の不屈の闘志を、一人の若者に托して謳い上げた、長篇小説。 -
錨を上げよ
著者初の自伝的小説! 『永遠の0』『海賊とよばれた男』を凌ぐ 怪物的傑作、とうとう文庫化! 一生に一作しか書けない小説。『錨を上げよ』には私のすべてが詰まっている。 ――百田尚樹 ●あらすじ 戦争が終わってちょうど十年目、空襲の跡が残る大阪の下町に生まれた作田又三。 不良仲間と喧嘩ばかりしていたある日、単車に乗って当てのない旅に出る。 しかし信州の山奥の村で暴漢に襲われて遭難、拾われたトラックで東京へ。 チンピラに誘われて組事務所を手伝うことになるのだが――。 激動の昭和を駆け抜ける、著者初の自伝的ピカレスクロマン。 -
生きかたを楽しむ
オデンを経由して、やがてみんな写真に収まる 作者と同じ、「ヨシオ」という音のつらなりを持つ17歳がいる。 カタカナのヨシオだ。ヨシオは高校の卒業に際し、大学には行かないことを選択する。 両親は離婚し、母親が女手一つでヨシオを育てた。 その母親が経営するのがオデン屋だ。 ここに、様々な来歴や関係を持ったそれぞれ魅力的な人物たちが訪れる。 中には国境を超えて来る人物までいる。 それぞれの困難を抱えながら、全員が「生きかたを楽し」んでいる。 片岡義男によってヨシオ同様、「オデン」とカタカナ表記される場所を媒介として それらの魅力が交錯する。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/ -
息が詰まるようなこの場所で
今すぐここから逃げ出したい。でも、どこへ? 大手銀行の一般職として働く平田さやかは、念願のタワマンに住みながらも日々ストレスが絶えない。 息子のお受験、最上階に住む医者一族との関係etc. タワマンには3種類の人間が住んでいる。資産家とサラリーマン、そして地権者だ――。 同じタワマンに暮らすからこそ、低層階と高層階、子供の成績、学歴、年収など、他人と比較して羨むことを止められない。 世間体に翻弄されるさやかは幸せを見つけることができるのか? 文庫書き下ろし短編のほか、単行本時の特別短編も収録! ・単行本カバー裏特別短編「高杉隆の初恋」 ・単行本電子特別短編「目黒奈々子の後悔」 ・書き下ろし短編「伊地知琉晴の進路」 -
逝きたいな ピンピンコロリで 明日以降
「今日もまた アレ・コレ・ソレで 日が暮れて」「何度目だ? 同じ映画が 新鮮だ」 認知症が心配になるほどのもの忘れ、墓じまいをめぐる親戚騒動、定年後の夫とのうんざりする暮らし。 問題解決を試みるも頭は回らず、集中力は続かず、あまつさえ膝に水まで溜まる始末。 それでも明日はやって来る。それどころか明後日も。思ったよりも人生長い。それならばーー 頭と体はガタだらけ。失われゆく記憶、気力、体力。簡単に決壊する涙腺と堪忍袋。 でも心と知恵と経験なら、たっぷりある。 60代~アラ100男女7人が笑い、泣き、困惑し、挑戦する! 人生100年時代の新・シニア像を描く書き下ろし7編 -
行きたくない
「ひとりで行きなよ」「いやなの、ねぇ条介お願い、ついてきて」 高校生の僕は幼馴染のアンから、恋人と別れるところを見ていてほしいと頼まれる。 バイトを休んで渋々ながら彼女についていった僕が目にしたのは--。(『ポケット』加藤シゲアキ) 朝起きてぼうっと生きていたらいつの間にか時間が過ぎ去っている。仕事から帰宅すると、毎日違う知らない友達が家にいる。 そんなある日、一人の友達だけが何度も家に来ることに気がついて――。(『コンピレーション』住野よる) 誰に何を言われようと行きたくない場所もあれば、なんとなく気持ちがのらない朝だってある。 ふとしたきっかけでサボってしまうかもしれないし、人生を変えるような決意で回れ右をすることもあるかもしれない。 ひとはいつでも「行きたくない」気持ちを抱えている。 僕たちのそんな所在なさをそっと掬い上げる、刹那のきらめきを切り取った物語。 -
生きつづけるキキ ―ひとつの『魔女の宅急便』論―
ここに一冊の名作がある。角野栄子の『魔女の宅急便』である。……(中略)……さて、すでに述べたように、『魔女の宅急便』の発行は一九八五年である。一九八五年は昭和六十年だ。その後、昭和は数年つづき、さらに平成が三十年、令和に入った今、合わせて三十数年の年月が流れている。 明治が終わってまだ二十年という時に、中村草田男は、<明治は遠くなりにけり>と言った。さらにそれより長い、年号も令和になった今で言えば、<昭和は遠くなりにけり>のはずだ。 昭和が遠くなったかどうかは別として、『魔女の宅急便』は? 『魔女の宅急便』は<遠くなりにけり>だろうか? 否! 遠くなるどころか、この作品は発行当時よりもさらに読者の身近になっている。発行以来三十年以上経っているにもかかわらず、『魔女の宅急便』は書店の棚に残りつづけている。 その理由はどこにあるのか? この書はそれを探ることが目的である。 ――本文「はじめに」より 『ルドルフとイッパイアッテナ』作者・斉藤洋の視点から、現代読者にとっての『魔女の宅急便』の意味や価値を探り、各章ごとに丁寧に読み解く一冊。 巻末には角野栄子・斉藤洋の豪華対談も。 -
生きてる意味、わかんねえ~院卒ニートが『存在と時間』を本気で読み解く~
ニートが『存在と時間』を読み解く。 20世紀を代表する哲学書であるハイデガーの『存在と時間』の哲学的解明と小説という形態を言わばミクスチャーした上で、『存在と時間』というものを徹底的に解き明かそうとする挑戦的な作品である。 東京郊外で一人暮らしをする独身の主人公飯田渉(32歳)は、大学院の後期博士課程まで哲学を学んでいたが、就職もせず、ずるずると生きているうちに、次第に生きる意味を見失い、いわゆるニートになってしまった。そんな彼が、或る時、己が生きている意味を求めて、ニート生活と決別するためにアクションを起こす。その時、彼が出会ったのが、神谷美恵子の『生きがいについて』という本である。そしてその本が、今度は『夜と霧』で有名なフランクルの著作へと彼を導く。 渉は、そうした本を読むなかで、元々彼の中にあった熱い哲学徒としての魂が躍動し始め、ついには、難解な哲学書として知られるハイデガーの『存在と時間』に本気で向き合い、それと格闘する日々を送ることで自分が本当に生きている意味を希求するようになる。生きる意味を求めて奮闘する院卒ニートの生の軌跡を描くことを通じて、ハイデガーの『存在と時間』を小手先ではなく、真正面から徹底的に解き明かそうとする作品である。 -
生きとし生ける音【電子特典付き】
漫才やコントで唯一無二の世界観を作り出してきた 人気お笑い芸人、男性ブランコ・平井まさあきが初の小説の執筆に挑戦! 「そよそよ」や「こぽこぽ」、「ほろっ」など『音』を表現する言葉「オノマトペ(擬態語・擬声語)」をテーマに書かれた短編小説集。 平井まさあきが贈る、優しさと驚きに満ちた13編の物語。 突如主人公の部屋に現れたバスケットボールサイズの黒い球体。空間に浮き上がった不思議なその物体は、よく観察してみるとそよそよと“吸引”をし続けていて――。(「そよそよ」より) 大きな空のキャンバスに夜空を描く仕事をする「夜塗師(やとし)」。彼は、誰にも知られず、同じ夜を20年以上描き続けていた。ある日、父を亡くしたばかりの気の強い少女と出会い、お互いの孤独を癒していく。その先に見えた景色とは。(「ツー」より) ※電子書籍特典として著者の直筆メッセージ画像を収録しています。 -
生き残り
北ビルマでの米支軍との戦いは、退路を断たれ、苦戦を余儀なくされた。 独歩患者は中隊から切り離され、経験のとぼしい見習士官を付けられて分進隊として転進する羽目に陥る。 イラワジ河をにわかづくりの筏で下る際、敵機に襲われ、すさまじい火力で河面が叩かれる。 各自中州までようよう泳ぎ着くが、そのさなか、伍長が胸の一突きで殺される。 あの極限状態のさなかで、いったい誰が? 大河の両岸には百姓ゲリラが控え、中州からの脱出もままならない。 籠城はできても3日。日本兵たちはやがて、一人、またひとりと命を落とす――。 中州を脱出してひとり安全圏の渡河点にたどりついた兵隊から転進の行程を聞いた下士官は、話に違和感を覚え、兵隊に銃をつきつける。 「お前、足手まといになった連れをひとり残らず殺して転進して来ただろう」――転進の道で鬼とならざるを得なかった人間の弱さ、優しさ、哀しさ。 人間存在のままならなさを静かに深く掘り下げた、サスペンスフルな戦争小説! -
生きる
生きるため命がけで海を渡る キリスト教信者は迫害から身を守るため小舟で長崎の外海(そとみ)から五島に逃げた。70キロメートルを命がけで海を渡る。途中3~4の小島によりながら五島を目指した。 【目次】 キリスト教信者 潜伏キリシタン 遠い島 出航 船酔い 最初の島 神様がいた 舟の底板 幻の島 遂に見つけた 集落に加わる 絶望 新天地 希望の地 【著者】 眞弓保治 1948生まれ・郡山工業高校卒業後東京の建設会社に入社・5年で退社 東京デザイナー学院デザイン科に入学・卒業後婦人制作会社に入社・13年働く・その後1級建築士資格摂取し、1級建築士事務所を開設し現在に至る。 -
生きる演技
家族も友達もこの国も、みんな演技だろ――元「天才」子役と「炎上系」俳優。高1男子ふたりが、文化祭で演じた本気の舞台は、戦争の惨劇。芥川賞作家による圧巻の最高到達点。 かれはこの場のぜんぶを呪っている。 それを才能といってもいい。 そして演じるちからに変えている。 「最高に読み応えがあり、かつ唯一無二の印象がある。時代のフロンティアに刺さっている。」――古川日出男(朝日新聞文芸時評) 「間違いなく、作家・町屋良平のキーとなる作品」―山﨑修平(週刊読書人文芸時評) 本心を隠した元「天才」子役・生崎(きざき)と、空気の読めない「炎上系」俳優・笹岡(ささおか)。性格は真逆だが、同じように親を憎み、家族を呪い、そして「家族を大事に」というこの国が許せない。互いの本音を演じあうふたりはどこへ向かうのか――? 「今この国の空気」を生きるすべての人へ問う衝撃作! 「デビューから7年のすべてを投じました」――町屋良平 -
生きるために闘う
元気ですよ! 幾多の名勝負を繰り広げ、ファンを熱狂させた”燃える闘魂”。現在もまた、難病の「全身性トランスサイレチンアミロイドーシス」と闘う姿を公表し、多くの人に生きる勇気を与え続けている。そんなリングのレジェンドが、かつて魂をぶつけ合ったライバルとの名勝負を解説する。ドリー・ファンク・ジュニア、ジョニー・バレンタイン、ルー・テーズ、カールゴッチ、アンドレ・ザ・ジャイアント、モハメド・アリ、タイガー・ジェットシン、ローラン・ボック、マサ斎藤、ストロング小林、ラッシャー木村、長州力、藤波辰爾、タイガー・キング、前田日明他、40試合について言及している。 -
生きるということ
◆生きるということ 丸山ひとみは高校生の頃、自殺した女の死体を見つけるため友達三人でボートを借りて海に行った。その時、海に落としたオールを取りにいかせたことで友人を死なせてしまった。いくつもの死が幻を見せる追憶のストーリー。 ◆佃煮 製紙会社のOL梶川まさこは金に困っていた。居酒屋の支払いに困ると店主は白いサンプル紙で良いという。鹿肉と佃煮をふるまわれる。そのあと、まさこは居酒屋で食べた料理の正体を知る。 ◆思い込みも恋のうち 角川まゆみは、働いている緑書店の上山純二店長と付き合っている。それなのに書店の飲み会で純二は佐々木ケイと結婚すると報告した。倒錯した悲劇、犯人の主観風サスペンス。 ◆親切な隣人 真山ゆかりは料理が下手で家族は健康を崩してしまう。隣人の美佐子に代わってもらうが、ゆかりだけが死んでしまった。やがて残された家族も狙われる。 ◆キャスティング 井上ゆかりは売れない女優だった。結婚も失敗し、狭いアパートに一人で暮らしている。ある日、隣家の女性が夫を殺したので通報してくれと頼んでくるが。 ◆弁当にはウィンナがつきもの 弁当屋のパート川上ゆりこは、ハンサムな主任と不倫関係になるが、竿主任という彼のあだ名を知る。女性のプライドが鈍くギラリと光る喜劇的な物語。 ◆願いが叶った彼 二十年も彼との不倫関係を続けている。若かった彼は老い、定年後の予定をよく話すようになった。私との二十年は何だったの? 古い洋館を舞台にエリート男への女の復讐劇。 ◆可愛い女 川上可奈子は死んだ娘の良子が残した手紙を見つけた。そこには夫の優への衝撃のメッセージが。真相を求めるミステリー。 -
生きる場所
結婚5年目の伊乃、南仏リビエラのハインリッヒ……。山田耕筰に師事するも、病気のため音楽をあきらめた作家による傑作小説集、全9篇。 -
いきるりすく
大崎署の刑事・安西京香は警視庁への昇進が決まっていたが、薬科大生を中心とした服毒自殺事案が発端となり、1年間の休職を余儀なくされた。彼女が密かに行なっていた独自捜査に上層部が目をつけたのだった。京香の復帰は、女子高生の自殺現場への臨場となった。高校生の名前は新崎芽衣奈、現場は自宅寝室。壁には人気アイドルグループ「アリスエイジ」の中心人物・三笠ほのかのポスターが貼られていた。半年前に自殺したほのかを追って、世間では彼女のファンと思われる若者たちの自死が続いていた。解決済みであるはずのかつての事件が、再び京香の中で頭をもたげ始めた…。メビウスの輪の始まりはどこに? 真実と心理に迫るアイドル×警察×ミステリー! -
育休刑事
県警本部捜査一課・秋月春風(あきづきはると)巡査部長。生後三ヶ月になる可愛い息子・蓮(れん)くんのため、刑事としては初めての“育休”に挑戦中――。 七キロの蓮くんと大きい赤ちゃん用バッグを抱え外出するのに慣れた頃、ひょんなことから質屋強盗殺人事件の人質になってしまう。だが蓮くんのウンチやミルクの時間は事件とお構いなしにやってきて。果たして無事に生還できるのか?! (「人質は寝返りをする」) 六ヶ月になった蓮くんを連れて実家からの帰り道、春風は高速道路で特徴的なラッピングカーを目にする。その模様は乗車に疲れぐずる蓮くんをひと時ご機嫌にしてくれたが、知らず知らずのうちに犯罪のアリバイ作りに協力してしまうことに。(「瞬間移動のはずがない」) 県警本部庁舎に不審物が届けられた。それは最近刑務所から出所したある人物からの、復讐予告。春風はある晴れた休日の昼下がり、家族連れで賑わうショッピングモールに出かけた。姉に蓮くんをあずけ、久しぶりにデート気分を味わうはずだったが。(「お外に出たらご挨拶」) 母性神話、育児放棄、DV、親権争い、乳幼児突然死症候群……現代社会の育児における様々な歪みや問題点を、軽やかかつ徹底的にミステリとして描ききった著者渾身の代表作。 -
イクサヒメ 明治横浜甲冑剣劇
第18回角川春樹小説賞受賞受賞作 エンターテインメントとしての盛り上がりも充分で、女主人公の設定などに目新しさもあった――北方謙三 歴史上の人物をからめて、よくこれだけの物語を構築させたと感心した。格闘シーンの描写は特に秀逸――今野敏 完成度が高い。自分の作品と一番傾向が似ている――今村翔吾 登場する武闘家たちの超人像が面白い――角川春樹 私が貴方の刃となる 幼く気高き少年を守る、新時代のヴァルキリー、誕生! 明治を迎えた日本。その横浜で興隆を極める英国屈指の貿易商・フェアファクスが、彼が日本人女性に産ませた子・禄郎を己の後継者に指名して、半年前に病死した。ただし、ひとつだけ条件を付けて――。 一方、会津・娘子隊の生き残り、中野竹子は死にそびれた身を呪いながら、己の天稟である薙刀の才をどこかで活かせないかと、新時代を見苦しくもがいていた。 そんな禄郎と竹子が、会津の仇・板垣退助を通じて出会った時、運命の歯車が回り始める――! フェアファクスが課した条件・後継者の座を賭けた決闘、甲冑撃剣。それぞれの後継者候補は、名代を立てて戦うことが認められている。竹子は禄郎の刃として、英国・日本の思惑に翻弄されながらも、幼き主君の気高き願いを叶えるため、戦い抜く! -
幾千年の声を聞く
16歳での衝撃デビューから5年。この才能は、誰も予想しなかった進化を遂げた。 世界の中心に聳える巨大な〈木〉。人々は枝の上に家を建て、各地から人が集まり、やがて国ができ、文明ができた。だが、他国から〈木〉のもとを訪れた学者は気がつく。 「こんなものは本来、地球に存在しえない」。 この〈木〉はいったい何なのか? 宗教の長となった少女、天文学に人生を捧げる青年、革命組織に身を置く男―― 数奇な運命に巻き込まれた人々の叡智と苦悩が積み重なり、やがて壮大な謎が解き明かされていく。 これは力ではなく、知性で世界を変えようとした人たちの、幾千年の物語。 -
イグアナの花園
動物の言葉が分かる美苑は、植物学者で大学教授の父と、厳格な華道師範である母親と住む家の中庭やアトリエで、生き物たちの言葉に耳を傾けるのが日課だった。一方、学校では人付き合いが苦手で「空気が読めない」子として回りから距離を取られていた。ある日、目覚めると、前日まで元気だった父が急逝した事実を知らされる。そんな美苑に声を掛けたのは、父の同僚である児玉先生。大学の植物園で飼育されている子供のグリーンイグアナを育てないかと美苑に提案する。そして14年間、「ソノ」と名付けられたイグアナと共にアトリエで暮らし、充分満たされた生活を送っていたのだが、突然母から呼び出され、驚愕の通告を受ける。母の体に癌が見つかり余命は恐らく半年。その半年の間に結婚せよと言われ……。 -
いけちゃんとぼく
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 いけちゃんはね、うれしいとふえるの。こまると小さくなるの。あったかいとよくふくらむのよ――。うれしいときもかなしいときも、いつもそばに寄り添ってつぶらな瞳で見守ってくれるふしぎな生きもの、いけちゃん。そんないけちゃんがぼくは大好きで――。少しずつ大人の階段をのぼっていく少年期のやわらかな心とみずみずしい風景。かつてこどもだった大事なあなたに贈る、西原理恵子初の叙情絵本! -
生贄たちの午後
『悪魔はそこに居る』が吉谷彩子&石井杏奈のW主演で実写ドラマ化! 人間の裏側の恐ろしさで話題作を連発する気鋭作家による新たな「ドメスティックサスペンス」が誕生! この世界で一番大切なのは、他者に対する優しさを忘れないこと――福田優里は可哀想な人を見ると放っておけないタイプ。憧れのタワーマンションを購入したものの、そこで繰り広げられていたのは女性住人同士で繰り広げられるおぞましいマウント合戦。その頂点に立つ帝人綾女の秘密とは? 根暗でいじめられっ子な謎の女・姫宮麗子の真の狙いとは? タワーマンションという上下関係のわかりやすい世界で渦巻く、格付け、値踏み、ランク付け。小さなその社会のなかで、他者に対するやさしさや正義はそのまま受け取られるわけではない。それぞれに正義があり。正義の反対は正義なのだ。他者へのやさしさは憐れみとなり、そしてその憐れみは無自覚で狡猾な自分を守るエゴと自尊心によるものではなかったか――。生贄になったら終わり。不可解なトラブルの連続、平凡な主婦を追い詰めるタワマンリンチがいまはじまる――。 小説×音楽――。大手音楽配信サイト『レコチョク』とのコラボレーションプロジェクト。
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