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目の前で失われてゆく命を救いたい。臓器移植を学ぶために渡米した男女三人の医師を待ち受けていたのは、過酷きわまりない現場だった。時間との闘い、そして拒絶反応。幾つもの笑顔と出会い、数え切れぬ苦さを噛みしめ、彼らは帰国。北海道で専門外科を立ち上げる。だが、日本に移植医療を根付かせるのは想像以上に困難だった。徹底取材の上に築かれた、圧巻の人間ドラマ。(解説・海堂尊)
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Posted by ブクログ
最後まで、興味を持って読み進んだ物語だった。 アメリカでの奮闘、日本へ帰ってきてからの質の違う難しさ、どちらもよかった。サワダ先生が魅力的で、その存在が物語の厚みを増してるなと思う。
何から伝えたら良いかわからないから、作者にありがとうを言おうと思う。 医療の本を読むのは、その時の自分の気持ちに左右されるから、とっておいて何かあったら繰り返し読むようにしている。 前の私は、受け入れられなかったのかな。今も、もちろん逃げたくなることあるけど。 自己犠牲の究極の先に、いかに効率よく必...続きを読む要なエネルギーを取るかってことになってきて、缶詰に辿り着くのわかる。缶詰収集が趣味なんて話聞いたことないし、自宅でお茶を立てるのも面白い。すごい緊張感のある職場では、いちごキャンディのような一粒の癒しが必要なんだよね。 佐竹山のようなエネルギッシュさ、王道をいく感じ、古賀のようにとにかく効率よくイケメンでモテるタイプは自分とは違うからかな。やっぱりサポートに回るサワダや、裏方に回される凌子先生に対して感情移入してしまう。 "Keep on enjoying what you do, my maverick Dr." 「おそらくそれを誰にも言えなかったはずですよ。それが先頭をゆく者の宿命なのです。」「新しい扉を開く人に必要なものって、たぶん何があっても戦い抜く覚悟なんでしょうね。」 「セイゲルから教わったことは、究極なまでにシンプルだった。一つの命に執着し続けること。」
ずっと読みたいと思っていて、いつも利用する書店とは別の書店で発見して購入。通勤・退勤時間に夢中になって読んだ。 医師では無い人がここまで、医師の心情はもとより手術の手技の仔細、日本やアメリカの医療体制事情、移植の歴史や日本の法律・世論・悪しき慣習に至るまで緻密に描き切ることができるということに驚いた...続きを読む。 そしてやはり著者の作品の説得力に心を打たれた。「余命」を初めて読んだときと同じような感情が湧いてきた。
読み終わって何年経っても忘れられない1冊。 日本で移植され始めたのは最近。 移植が始まるまでどれだけ大変だったかすごくよく分かる。
臓器移植に挑む医師たちの物語。移植外科医として有名なDr.セイゲルの元に集まった日本人医師たちがアメリカで臓器移植について研鑽し移植治療がまだ定着していない日本において移植を進めていく。アメリカでの佐竹山や古賀、加藤らの働き方は自分じゃ到底できないと思った。でもそこまでしないと得られない技術なんだろ...続きを読むうな。 古賀の彼女が阪神淡路大震災で肝破裂しアメリカで治療しようとヘリに乗せるも間に合わないシーンはそれまでの2人の関係性もあってグッときた。
臓器移植先進国アメリカに渡り、移植医療を学ぶことを決意した三人の移植医たち。 生活の全てを捧げるような過酷な現場で、三者三様に、救えなかった命、研究のために失われた命、多くの葛藤を乗り越えてゆく。 やがて、日本で移植を待つ患者を救うためにアメリカでの成功を投げ打って帰国した三人の前に立ちはだかる、理...続きを読む不尽な厚い壁… 目の前に臓器移植でしか命を繋げない患者がいて、二度と目覚めることのない人の健康な臓器があったら、何故使わないのか。 健康な人の臓器にわざわざメスを入れる生体移植の方がナンセンス。 アメリカで臓器移植の経験を十分に積んでいても、国内ではその経験が認められない。 …などなど、ハッとさせられるような、知らなかった事が多く、全体に重く苦しい物語ながら、ぐいぐいと読まされた。 面白かった。 ………今の日本は、この物語の時代から、どこまで進んでいるんだろう?もし自分が、家族が、移植にしか救いの道がない状況になったとしたら…? うむむ、不健康で経年劣化もある内臓ですが…臓器提供カード、書こうかなあ……
移植黎明期から本邦での移植医療へのつながりが非常に興味深かった。また、脳死ドナーが少なく生体ドナーに頼っている本邦の移植医療に対して、Dr.セイゲルの「亡くなったものの臓器が使えるのに、なぜ生きたものの肉体にわざわざ苦痛とリスクを与えるのか。」というセリフには考えさせられた。
一気に読まされました。彼らがあれほどの過酷な生き方を選んでいるのは使命感なのだろうか?カネや名誉などの欲では決して出来ないことだと思う。圧倒されました。
ボリューム、といってもページ数ではなく、内容の濃さと重さから読むのにとても時間がかかってしまった。 移植医療の内容と現状がよくわかる。 あと、その医師たちの内面の葛藤や関係など、壮大な人間ドラマで、読み終わったあと、マラソンを走った後の疲労感に近いものがあった。
米国ピッツバーグ大で、臓器移植を学び、初期の日本の臓器移植之先駆けとなった医師たちの苦闘を描く。フィクションだそうだが、かなりの部分が本当にあった事ではないかと、思ってしまう。物凄く面白かった。 いつ脳死が発生するか分からず、常に待機していなければならないとか、10時間にも及ぶ手術に耐えられる気力...続きを読む体力が必要だったりする激務。医者なんて高い給料もらいやがってと思っていたけれど、登場する医者たちはそれだけの仕事をしていた。 他にも免疫抑制剤の開発や移植コーディネーターの活躍など読みどころ多し。
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移植医たち(新潮文庫)
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