【感想・ネタバレ】移植医たち(新潮文庫)のレビュー

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Posted by ブクログ 2023年09月10日

ずっと読みたいと思っていて、いつも利用する書店とは別の書店で発見して購入。通勤・退勤時間に夢中になって読んだ。
医師では無い人がここまで、医師の心情はもとより手術の手技の仔細、日本やアメリカの医療体制事情、移植の歴史や日本の法律・世論・悪しき慣習に至るまで緻密に描き切ることができるということに驚いた...続きを読む
そしてやはり著者の作品の説得力に心を打たれた。「余命」を初めて読んだときと同じような感情が湧いてきた。

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Posted by ブクログ 2022年11月13日

読み終わって何年経っても忘れられない1冊。
日本で移植され始めたのは最近。
移植が始まるまでどれだけ大変だったかすごくよく分かる。

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Posted by ブクログ 2024年02月07日

臓器移植に挑む医師たちの物語。移植外科医として有名なDr.セイゲルの元に集まった日本人医師たちがアメリカで臓器移植について研鑽し移植治療がまだ定着していない日本において移植を進めていく。アメリカでの佐竹山や古賀、加藤らの働き方は自分じゃ到底できないと思った。でもそこまでしないと得られない技術なんだろ...続きを読むうな。
古賀の彼女が阪神淡路大震災で肝破裂しアメリカで治療しようとヘリに乗せるも間に合わないシーンはそれまでの2人の関係性もあってグッときた。

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Posted by ブクログ 2023年09月10日

臓器移植先進国アメリカに渡り、移植医療を学ぶことを決意した三人の移植医たち。
生活の全てを捧げるような過酷な現場で、三者三様に、救えなかった命、研究のために失われた命、多くの葛藤を乗り越えてゆく。
やがて、日本で移植を待つ患者を救うためにアメリカでの成功を投げ打って帰国した三人の前に立ちはだかる、理...続きを読む不尽な厚い壁…


目の前に臓器移植でしか命を繋げない患者がいて、二度と目覚めることのない人の健康な臓器があったら、何故使わないのか。
健康な人の臓器にわざわざメスを入れる生体移植の方がナンセンス。
アメリカで臓器移植の経験を十分に積んでいても、国内ではその経験が認められない。
…などなど、ハッとさせられるような、知らなかった事が多く、全体に重く苦しい物語ながら、ぐいぐいと読まされた。
面白かった。

………今の日本は、この物語の時代から、どこまで進んでいるんだろう?もし自分が、家族が、移植にしか救いの道がない状況になったとしたら…?

うむむ、不健康で経年劣化もある内臓ですが…臓器提供カード、書こうかなあ……

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Posted by ブクログ 2022年04月17日

移植黎明期から本邦での移植医療へのつながりが非常に興味深かった。また、脳死ドナーが少なく生体ドナーに頼っている本邦の移植医療に対して、Dr.セイゲルの「亡くなったものの臓器が使えるのに、なぜ生きたものの肉体にわざわざ苦痛とリスクを与えるのか。」というセリフには考えさせられた。

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Posted by ブクログ 2021年07月19日

一気に読まされました。彼らがあれほどの過酷な生き方を選んでいるのは使命感なのだろうか?カネや名誉などの欲では決して出来ないことだと思う。圧倒されました。

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Posted by ブクログ 2020年10月20日

ボリューム、といってもページ数ではなく、内容の濃さと重さから読むのにとても時間がかかってしまった。
移植医療の内容と現状がよくわかる。
あと、その医師たちの内面の葛藤や関係など、壮大な人間ドラマで、読み終わったあと、マラソンを走った後の疲労感に近いものがあった。

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Posted by ブクログ 2020年11月24日

米国ピッツバーグ大で、臓器移植を学び、初期の日本の臓器移植之先駆けとなった医師たちの苦闘を描く。フィクションだそうだが、かなりの部分が本当にあった事ではないかと、思ってしまう。物凄く面白かった。

いつ脳死が発生するか分からず、常に待機していなければならないとか、10時間にも及ぶ手術に耐えられる気力...続きを読む体力が必要だったりする激務。医者なんて高い給料もらいやがってと思っていたけれど、登場する医者たちはそれだけの仕事をしていた。

他にも免疫抑制剤の開発や移植コーディネーターの活躍など読みどころ多し。

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Posted by ブクログ 2020年07月04日

近年、病院に通う事が多かった身としては深い感慨を覚える。
命、と言うには大き過ぎるかも知れないが目に見える見えないは別として人は確かに受け継がれてれいくものなのだと感じる。
移植と言う目に見えるわかりやすい形で生命のリレーと日々闘っている人達のそれぞれの物語がピッツバーグや北海道の大自然の中で繰り広...続きを読むげられる。
帰国の日、たまたま出会した恩師から貰った「何処にいても、ベストを尽くしなさい」と言う言葉は普遍だろう。人は与えられた場所でベストを尽くす事しか出来ないしそれに集中すべきだと。

佐竹山先生は鈴木亮平さん、古賀先生は真剣佑さんで。凌子先生は竹内結子さんか蒼井優さんあたりで。映画化希望します。

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Posted by ブクログ 2020年06月27日

長編。前半はピッツバーグでの修行時代をノンフィクション的に綴っていて、あまりワクワク感はなかった。後半。日本に戻って人間ドラマが展開され、俄然前のめりになった。移植に対する日本の古い考え方、責任逃れ、マスコミの陰湿さ。その環境で、可能性をひたする追求する強さをひしひしと感じた。2020.6.27

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Posted by ブクログ 2020年05月26日

脳死の概念が浸透せず、臓器移植が広がらなかった日本。そこに移植医療を持ち込む医師たちの実話をもとにしたフィクション。どんな逆境に立たされても困難に立ち向かい続ける彼らの姿勢に胸を打たれる。彼らのような人たちがいるから今日の日本の医療がある。

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Posted by ブクログ 2020年03月13日

日本の臓器移植医療の黎明期を駆け抜けた医師たちの物語。医学とは、このようにして進歩して行くんでしょうね。5人の医師の個性が光ります。その中でも個人的にはサワダ先生が一番カッコいいかな。

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