作品一覧

  • 遺失の結末と彷徨える幽霊(ゴースト)たち ~編集者宮川雅は妥協しない~
    4.0
    1巻1,793円 (税込)
    ミステリ作家が残した解決編のない原稿。すべての違和感が繋がる作中作ミステリー! 宮川雅は崖っぷちの編集者。次にヒット作を出せなければクビも覚悟する彼女のもとに、ベストセラー作家・東雲飛翔の新作原稿が届く。嬉々として読むが、その原稿には解決編がなかった。宮川が担当するミステリ作家・平澤大吾とともに東雲飛翔の家を訪ねるが、東雲飛翔は密室での遺体となって発見されてしまい――。 ベストセラー作家の死の謎、遺稿の結末を巡り、現実と作品が入り交ざる作中作ミステリー! プロローグ 7 ゾンビ作家・ピーチメルバ・欠けた結末 9 隠し部屋・芋羊羹・シアン化カリウム 72 ネタ帳・シフォンケーキ・旧友 110 真相・プリン・アラモード・シュミレーション 161 ドライブ・月邑聖人・どら焼き 200 告白・継承・ムートン・ロートシルト 243 エピローグ 268 あとがき 274 水鏡月聖(みかづきひじり) 第27回スニーカー大賞銀賞を受賞し、『僕らは『読み』を間違える』(KADOKAWA)でデビュー。文学作品の解釈で描かれる青春群像劇が話題となり、『このライトノベルがすごい! 2024』(宝島社)にて新作5位に選出される。 著作に『白いドレスと紅い月がとけあう夜に』(KADOKAWA)がある。 ※この商品は固定レイアウト型の電子書籍です。 ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ※お使いの端末で無料サンプルをお試しいただいた上でのご購入をお願いいたします。
  • 白いドレスと紅い月がとけあう夜に
    -
    1巻748円 (税込)
    人間と魔族が共に暮らし始めるも、なお絶えない両族間の事件にあたる《特務隊》。 ある夜、事件現場に駆けつけた剣士の隊員・リンが目にしたのは――血濡れた可憐な吸血姫・ラヴィアと、特務隊員の首なし死体だった。 リンは現場証拠からラヴィアに犯行は不可能と考えるも、彼女は唯一の容疑者にして上級魔族の吸血鬼。 ラヴィア確保を主張する隊長を説得するため、リンはラヴィアと「自分以外の人間の血を吸わない契約」を結ぶ! 行く当てのないラヴィアを住まいに招き、真犯人を捜すために始まった同棲生活。 事件の謎を解きながら、血と情が溶け合う日常は、次第に種族を超えた絆を深めていく――。 ★『誰が勇者を殺したか』駄犬、驚嘆!! ------ 幻想と謎に満ちた、蠱惑的な物語。 その手があったかと驚嘆し、美しくも淫靡な描写に心が揺れる。 こっそりと覗くように読んで欲しい。 ------ ※本作品の電子版には本編終了後にスニーカー文庫『誰が勇者を殺したか』(著:駄犬 イラスト:toi8)のお試し版が収録されています。
  • 僕らは『読み』を間違える
    4.4
    1~2巻748~792円 (税込)
    学生という生き物は、日々「わからないこと」の答えを探している。 明日のテストの解答、クラス内の評判、好きなあの子が好きな人。 かく言う僕・竹久優真も、とある問いに直面していた。 消しゴムに書かれていた『あなたのことが好きです』について。 それは憧れの文学少女・若宮雅との両想いを確信した証拠であり、しかしその恋は玉砕に終わった。 つまり他の誰かが? 高校に入学した春、その“勘違い”は動き出す。 「ちょうどいいところにいた。ちょっと困っていたとこなんだよ」 太陽少女・宗像瀬奈が拾い集めてくる学園の小さな謎たち―― それらは、いくつもの恋路が絡みあう事件《ミステリー》だったんだ。

ユーザーレビュー

  • 僕らは『読み』を間違える

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    「事実は小説より奇なり」という言葉から始まったので、一行目からインパクトがあっていいなと思いました。昔の文学作品を基に日常の謎を追い求めていく今作は、謎を解く楽しさと、古典を知る楽しさがあると思います。
    また、物語の構成が卓越していると思いました。最初は昔に起きた事件に対して皆で意見を出し合っていく話が展開されていて、恋が主題ではないように描かれているのが良いなと思いました。そうすることで自然と主人公である優真と同じ視点に読者が立つように設計されていますね。なので、優真の周囲にいる栞や大我、更紗……そしてなにより瀬奈の行動や思惑が見え辛くなっていると思います。
    『はつ恋』『D坂の殺人事件』『テ

    0
    2024年05月09日
  • 僕らは『読み』を間違える2

    Posted by ブクログ

    期待通りの面白さ。
    わかりやすい派手な面白さは無いけど、噛みしめると面白さが染み出してくる感じで、とても良いです。
    各登場人物それぞれ思惑に基づいた行動と、思わぬ方向への展開。そして、優真の作った脚本が、物語の中に色々な形で重なるのが、ただただ凄かったです。
    どんどん成長してゆく更紗も可愛らしくて良き。
    特に、ポイントポイントで登場するだけなのに、あらゆる所を牛耳っているフィクサー的存在の栞先輩は凄い。
    彼女だけは唯一、『読み』を間違えて"いない"人物に見えます。
    最後の部分の展開は、次巻への色々な伏線をはらんでいるように見え、次巻も引き続き楽しみです。

    0
    2023年02月11日
  • 僕らは『読み』を間違える

    Posted by ブクログ

    日常の真実は、誰も知らない。
    うーん、これはかなり良かった。噛めば噛むほど味が出てくる青春物語。
    手紙の差出人や消しゴムの持ち主などの、嫉妬から来る嘘やちょっとした勘違いを元に展開する日常ミステリー風作品で、本作独特の渋い面白さを感じる作品。
    恋愛系青春作品、文学作品のオマージュ、日常ミステリーという3つの要素が絡み合った作品だが、本作は物語の1つの芯に3つの要素を絡めている為か、どっちつかずにならず、各要素が見事にマッチしていると感じた。
    登場人物が皆、身に覚えのある捻くれて方をしていている所も中々良かったです。

    0
    2022年12月04日
  • 遺失の結末と彷徨える幽霊(ゴースト)たち ~編集者宮川雅は妥協しない~

    Posted by ブクログ

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    ライトノベルでミステリ作品で今回は作中作品付き。
    これは御得度高めと読み進める。困ったことに名前がなかなか覚えられず。ここのところ実話怪談ばっかり読んでいるからAさんBさんCさんに慣れてしまっていて、いかんいかん感じです。
    いちばん好きなキャラクターは平澤大吾38歳プロ作家。
    感想書くにあたり改めて登場人物見直したら38歳!えーなんだか読みながら感じていたより全然若い。宮川雅25歳がもしかしたら好きになっても違和感ない、のかもしれない。ここのところがごめんなさい、少しだけひっかかった。好きになるのに年齢関係ないのかもだけど少しだけねーなんというか相手作家だからありかなぁとは思うんですが

    0
    2025年07月23日
  • 僕らは『読み』を間違える

    Posted by ブクログ

    タイトルが面白い。一般的な文学の名作の、違う解釈で進めるのがなかなかに面白かった。
    ただ、前半は一話完結型なのか、連作短編集なのかよくわからず戸惑いがあった。ゆったりとした日常の中を描写しているのは悪くないが推進力不足なのだ。安易にハーレム展開やラブコメ展開に舵を切らないところは評価できるものの、もうちょっと読者の気を惹くもの(例えば事件や何かしらの異変など)があっても良かったのではないか。後半に至り、様々な視点が見えてきて面白さが増してくるので前半さえしっかりしていれば……と思ってしまう。

    0
    2025年09月10日

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