水鏡月聖のレビュー一覧

  • 僕らは『読み』を間違える

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    ネタバレ

    「事実は小説より奇なり」という言葉から始まったので、一行目からインパクトがあっていいなと思いました。昔の文学作品を基に日常の謎を追い求めていく今作は、謎を解く楽しさと、古典を知る楽しさがあると思います。
    また、物語の構成が卓越していると思いました。最初は昔に起きた事件に対して皆で意見を出し合っていく話が展開されていて、恋が主題ではないように描かれているのが良いなと思いました。そうすることで自然と主人公である優真と同じ視点に読者が立つように設計されていますね。なので、優真の周囲にいる栞や大我、更紗……そしてなにより瀬奈の行動や思惑が見え辛くなっていると思います。
    『はつ恋』『D坂の殺人事件』『テ

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    2024年05月09日
  • 僕らは『読み』を間違える2

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    期待通りの面白さ。
    わかりやすい派手な面白さは無いけど、噛みしめると面白さが染み出してくる感じで、とても良いです。
    各登場人物それぞれ思惑に基づいた行動と、思わぬ方向への展開。そして、優真の作った脚本が、物語の中に色々な形で重なるのが、ただただ凄かったです。
    どんどん成長してゆく更紗も可愛らしくて良き。
    特に、ポイントポイントで登場するだけなのに、あらゆる所を牛耳っているフィクサー的存在の栞先輩は凄い。
    彼女だけは唯一、『読み』を間違えて"いない"人物に見えます。
    最後の部分の展開は、次巻への色々な伏線をはらんでいるように見え、次巻も引き続き楽しみです。

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    2023年02月11日
  • 僕らは『読み』を間違える

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    日常の真実は、誰も知らない。
    うーん、これはかなり良かった。噛めば噛むほど味が出てくる青春物語。
    手紙の差出人や消しゴムの持ち主などの、嫉妬から来る嘘やちょっとした勘違いを元に展開する日常ミステリー風作品で、本作独特の渋い面白さを感じる作品。
    恋愛系青春作品、文学作品のオマージュ、日常ミステリーという3つの要素が絡み合った作品だが、本作は物語の1つの芯に3つの要素を絡めている為か、どっちつかずにならず、各要素が見事にマッチしていると感じた。
    登場人物が皆、身に覚えのある捻くれて方をしていている所も中々良かったです。

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    2022年12月04日
  • 遺失の結末と彷徨える幽霊(ゴースト)たち ~編集者宮川雅は妥協しない~

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    ライトノベルでミステリ作品で今回は作中作品付き。
    これは御得度高めと読み進める。困ったことに名前がなかなか覚えられず。ここのところ実話怪談ばっかり読んでいるからAさんBさんCさんに慣れてしまっていて、いかんいかん感じです。
    いちばん好きなキャラクターは平澤大吾38歳プロ作家。
    感想書くにあたり改めて登場人物見直したら38歳!えーなんだか読みながら感じていたより全然若い。宮川雅25歳がもしかしたら好きになっても違和感ない、のかもしれない。ここのところがごめんなさい、少しだけひっかかった。好きになるのに年齢関係ないのかもだけど少しだけねーなんというか相手作家だからありかなぁとは思うんですが

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    2025年07月23日
  • 僕らは『読み』を間違える

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    タイトルが面白い。一般的な文学の名作の、違う解釈で進めるのがなかなかに面白かった。
    ただ、前半は一話完結型なのか、連作短編集なのかよくわからず戸惑いがあった。ゆったりとした日常の中を描写しているのは悪くないが推進力不足なのだ。安易にハーレム展開やラブコメ展開に舵を切らないところは評価できるものの、もうちょっと読者の気を惹くもの(例えば事件や何かしらの異変など)があっても良かったのではないか。後半に至り、様々な視点が見えてきて面白さが増してくるので前半さえしっかりしていれば……と思ってしまう。

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    2025年09月10日
  • 僕らは『読み』を間違える2

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    ライトノベルの作者を探したり、演劇部の演劇を手伝ってみたり、
    という話だった。
    演劇はシェークスピアの何冊かをベースに脚本を作ったりで、
    いろんな紆余曲折があるのが面白い。

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    2025年01月12日