異人たちとの夏(新潮文庫)

異人たちとの夏(新潮文庫)

605円 (税込)

3pt

妻子と別れ、孤独な日々を送るシナリオ・ライターは、幼い頃死別した父母とそっくりな夫婦に出逢った。こみあげてくる懐かしさ。心安らぐ不思議な団欒。しかし、年若い恋人は「もう決して彼らと逢わないで」と懇願した……。静かすぎる都会のひと夏、異界の人々との交渉を、ファンタスティックに、鬼気迫る筆で描き出す、名脚本家山田太一の独自の小説世界。第一回山本周五郎賞受賞作品!(解説・田辺聖子)

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  • 映画化

    「異人たち」

    2024年4月19日公開
    出演:アンドリュー・スコット、ポール・メスカル、ジェイミー・ベル

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異人たちとの夏(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    思っていたのとはちょっと違ったけど、さすが山田太一、第一回山本周五郎賞の名に恥じぬ名作。とにかく筋書きが面白く、導入部での主人公の離婚の顛末から一気に引き込まれる。作者と同じく脚本家である設定も効いていて「なるほど、脚本家というものはこういう風に日常をドラマとして捉えてしまったりもするものなのか」と

    0
    2025年11月22日

    Posted by ブクログ

    非常に読みやすく、面白かった。
    ページ数が少なく物語もコンパクトなため、自分のような読書初心者におすすめだと思う。
    主人公と亡くなったはずの両親が浅草で会う場面が出てくる度にノスタルジックな気分になり、良かった。
    次は夏に読みたい。




    0
    2025年10月16日

    Posted by ブクログ

    今年始まったばかりだが…今月読んだ中では一番か二番に面白い。
    ドラマを描く脚本家だけあり、読んでいて脳内で映像化できそうなくらい読みやすい。昭和の古きよき親子関係がある
    有名な本で、映画化もされたらしいし、本の名前は知ってはいたが、やっと読めてこの歳になってジーンとくる話だった。

    0
    2025年01月17日

    Posted by ブクログ

    アンドリュー・ヘイ監督の映画『異人たち』(2023年)を観てとても好きだったので原作を調べたら日本の作家さんの小説だったのですぐに入手して読んだ。設定は異なるけれど主人公の孤独さやアパートや街の妙な静かさ、両親と再会する戸惑いと温かさ、切なさは共通していた。描かれている妙とも思える世界がとても好きで

    0
    2024年08月13日

    Posted by ブクログ

    読み始めると、吸い込まれたように、時間を忘れ読み終えてしまった。読みやすい、怖そうで怖くない、共感できる終わり方がいい。

    0
    2024年05月18日

    Posted by ブクログ

    冒頭のひと段落で心が掴まれた。「妻子と別れたので、仕事場に使っていたマンションの一室が私の住居になった。テレビドラマの脚本を書くのが職業である。多くの時間、一人で部屋にいる。少し前には、やって来る女がいたが、妻と別れ話をしているうちに離れて行き、それはそれでよかった。離婚で多量の感情を費やし、人間と

    0
    2024年03月20日

    Posted by ブクログ

    離婚したばかりのシナリオライター。浅草をぶらついていると12歳の時に亡くなった両親と会う。しかし、彼らと会うたびに痩せていき…同じマンションの新しい恋人は引き留めようとするが。

    真夏の怪談、とも言える傑作。すごく日本風で、懐かしくもあり、心地よくもある。ラストのどんでんも無理がなく、さもありなんと

    0
    2023年05月25日

    Posted by ブクログ

    映画化されたのをテレビで観て、原作を読んでみたかった。
    映像が浮かぶような描写がとても良かった。
    あのすき焼きの場面はやはり切なくていいですね。

    0
    2023年05月17日

    Posted by ブクログ

    大人になって、今日明日ばかりを見ながら一日一日を送り、家庭を持ち、子供たちも大きくなると、色褪せたはずの過去が懐かしく思い起こされる。 一言で言うなら、子供時分に亡くなった父母たちが現れる怪談話でホラー染みたシーンもあるけど、ランニングシャツ姿で両親に囲まれて卓を囲むほの温かい思いが全体を包んでいる

    0
    2023年04月29日

    Posted by ブクログ

    第1回山本周五郎賞受賞。大林宣彦による同名映画及び、アンドリュー・ヘイによるリメイク作品を観たことがあって、その流れで本作にも手を出してみた。内容はほとんど同じだけれど、1987年に書かれたとは思えないほど一切古さを感じない。情景描写も人物描写も分かりやすく丁寧なので、鮮明に映像が浮かぶ。そりゃ何度

    0
    2025年06月25日

異人たちとの夏(新潮文庫) の詳細情報

  • 映画化

    「異人たち」

    2024年4月19日公開
    出演:アンドリュー・スコット、ポール・メスカル、ジェイミー・ベル

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