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2024年9月21日(土) 大泉洋主演でSPドラマ放送!(テレビ朝日系列) 山田太一の名作小説を宮藤官九郎が現代にドラマ化! 一つの物語から二つのドラマが生まれた! シナリオ界を代表する2人が白熱の競演! 令和の(昭和の)現在から、敗戦直前の戦時下にタイムスリップしてしまった主人公一家。 一億総玉砕の風潮のなか、過酷な日々を生き抜けるのか?
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Posted by ブクログ
続いて読んだシナリオ集、何と宮藤官九郎のシナリオと山田太一自身が書いたシナリオが載せられている。 とても珍しいものだと思いながら読み進める。 原作を読んだ直後なのでシナリオ化にあたってどんな工夫がされたのかがよくわかる。それぞれに素晴らしい作品だった。
書店店頭でこの本を見た時にはちょっと呆然としてしまった。シナリオ集なんて出版されているんだ。中身をあまり確認せず直ぐにレジへ直行した。「終りに見た街」については、ここには詳細に書かれていない中井貴一主演作品(第2作)で超弩級のインパクトを受けた記憶が生々と残っている。映画監督でシナリオの作者でもある...続きを読む山田太一はSF作家ではないのかと、その当時は思った。しかし現在、この話はSFの名を借りたノンフィクションではなかろうか。 その理由を述べる前にテレビドラマについて少々触れておく。「終りに見た街」はこれまで3つの作品が放映されている。第1作(1982年:昭和版)は山田太一脚本・細川俊之主演・なべおさみ助演、第2作(2005年:平成版)は山田太一脚本・中井貴一主演・柳沢慎吾助演、第3作(2024年:令和版)は宮藤官九郎脚本・大泉洋主演・堤真一助演となる。全てオンタイムで見ているが、何といっても第2作の中井貴一の演技に感銘した記憶が今でも残っている。またコメディアンの柳沢慎吾が抑制のきいた演技をしていたことにも意外性を感じた。爆弾が落ちてからエンディングまでの描写も秀逸だった。この第2作に比べて、第1作は細川俊之が二枚目過ぎてストーリーに合わない、すなわちキャスティングミス。今回の第3作は、脚本をあまりにも前作・前々作をなぞり過ぎたためこれらを越えることができなかった。原作からちょっとは逸脱した部分があっても良かったのではないか。大泉洋・堤真一のいずれも演技がやや硬かった。當真あみちゃんをもう少し目立たせなかっただろうか。2家族の他の登場人物がほんのちょい役でしか出ていないのも凄く勿体ない。これは演出のせいなのか、それとも配役が決まってから台詞・出演時間の配分を変えられなかったのか。全体的に見るとスタッフの力不足が目に付いた第3作だったと結論付けられる。第1作、第2作はDVDでも出ていない限りもう自由に見ることはできないが、第2作は大丈夫、頭の中にしっかり残っている。 さて、いずれもエンディングは東京に核兵器が撃ち込まれ、主人公がその惨状を見ながら息絶えるのだが、瓦礫の山で最後を迎えるまでの状況、実はこの景色、ここ数年間でテレビから頻繁に流れてくる映像に良く似ている。テレビに出てくる人は怪我はしているものの命に別状はないが、テレビには映っていない爆心地で生死の境をさまよっている人達こそ細川俊之・中井貴一・大泉洋なのだ。現在では、核兵器など使わなくても大量の通常兵器で波状攻撃するだけでもこのエンディング映像は再現できる。また、小さいエリアでもミサイル攻撃を受ければ核兵器で攻撃された様な幻も見えることだろう。そんなことを考えながらこの本を読んだ。再度繰り返したい。この話はSFの名を借りたノンフィクションではなかろうか。 イスラエルは昨日はレバノン南部を攻撃した。来年になったら壁好きガイキチ・テトリストランプの支援を受けて更に周辺に攻撃する可能性が高まる。一体、何人死ぬか予想がつかない。こんなことなら、ナチスにはあと数年、いや一年でも良いから頑張って延命して欲しかった。そうすればもっとバランスの良い平和な世界が到来していたかもしれない。今となっては戦争のコントロールなど無理な話ではあるが。
「ことによると、本当の終末は(原発体験もあるので)この小説のように一気に一切を失うというものではなく、何十年も何百年もかかってじわじわ、だらだらと、しかしとどめようもなく崩壊に向かうというようなものかもしれません。」(2013年に復刊した小学館文庫のための作者あとがき) 私たちは終わりへの過渡期を...続きを読む生きているのか? とりあえず、身の回り、日々のニュース、世界情勢を思い浮かべてみる限り、それを否定できる根拠はなーんにもない。 むしろそんなことを言われると、そんな気しかしなくなる。 とりあえず米が買えなくなるなんて、日本人にとってはちょっとした終末よ。 さて。シナリオ本というものを避けてきた人間ですが、意外と読めるじゃない〜とクドカンパートを読み終わり、そっから山田太一パートが始まったことに面くらう。 え、そんなこと書いてた?と思って帯やら装丁やらを見て… 「シナリオ『集』」 ああ。 「読み比べができる」 ああ。 ええーー!それなら山田太一バージョンから読んだよー。 絶対読みづらいやん! ………いや、意外と読めますな。 そしておもしろい。 もちろんクドカン的コミカル味はないけど、しっかり没入してしまった。 いや、本家だしそりゃそうか。 いやしかし、この奇抜な物語の原作が自分が生まれる前に書かれていたことに驚き。 ハインラインの「夏への扉」レベルのオドロキ。 でも、最後まで読んで、あとがきや解題まで読んで、作者の想いにも触れた上で、1番悲しかったのが「レオの死」だなんていう私は、やっぱり「終わり」への行進に足並み揃えた現代っ子なのでしょうか。
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終りに見た街 シナリオ集
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