石狩少女

石狩少女

825円 (税込)

4pt

明治末の北海道札幌、主人公・野村悠紀子は、文学を愛し、空を眺めることやリンゴ畑に出かけることが好きな女学生。彼女は人から多くの関心を持たれる一方で、偏見、勝手な噂、男子学生からの執着、決められた結婚、家族の無理解などに悩む。そんななか内地の親戚の家に行くことになるが…。北海道の自然も美しい、著者の半生を反映した1940年刊行の傑作少女小説。

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石狩少女 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    情景の表現が美しかった。
    80年以上も前に刊行されたにも関わらず、主人公の感じる想いにとても共感できるところが多々あった。

    0
    2024年09月15日

    Posted by ブクログ

    作家の佐原ひかりさんがおすすめしていたので読みました。

    北海道が舞台ということもあり、自然の描写が目に浮かぶようでした。そして氷室冴子さんのことや岩井俊二さんの映画なども思い浮かべたり。

    そして全ての登場人物の揺れ動く心が良くも悪くも魅力的でした。

    言葉とはまったくふしぎないきものである。

    0
    2024年06月10日

    Posted by ブクログ

    「本読む少女は生きづらい - 明治末の女学生・野村悠紀子の青春と苦悩。少女小説の傑作、待望の復刊!」との帯に惹かれて読んでみれば、何という名作!この手の本を眠らせておいて、本が売れないとか言っている出版社のなんと多いことか…

    冒頭「風が、土が、日光が、果実をそだてるとおなじように、その土地の少女も

    0
    2024年02月13日

    Posted by ブクログ

    入手しづらい状態が続いていたが、界隈では人気の作品とのこと。1940年に発刊された自伝的長編小説の復刊と知り、気になって読んだ。

    本読む少女は不良だと思われていた時代。
    良妻賢母教育に抗う文学少女、悠紀子のお話。
    北海道で生まれ育ち、女学校に通う。色々なもめ事があったり、あらぬ疑いをかけられたり、

    0
    2025年06月02日

    Posted by ブクログ

    少女小説が好きなのでまだ未読のこちらを読んでみました。刊行1940年当時の時代の雰囲気を難しくなく女性らしい感性で表現されていて、思ったより読みやすかったです。なかなか当時の作品は復刻がされていないものが多いと思いますが、他にもこの時代の作品を読んでみたいと思いました。

    0
    2024年10月05日

    Posted by ブクログ

    著者の半生を反映した1940年刊行の小説。
    北海道を舞台にした明治の文学少女というのが、とても伝わってくる。
    風景、季節の表現が目に映るようであり、良妻賢母教育に抗う硬派な明治の文学少女らしい言葉使い。
    文学を愛した少女の信念すら感じるほど。
    偏見や噂などを気にして、悩みながらも成長していく少女の姿

    0
    2024年07月22日

    Posted by ブクログ

    森田たまさんの復刊、手にとれてよかったです。
    明治という時代に良妻賢母になろうとは思わず将来学問で身を立てたいと思っていた悠紀子はこの時代では珍しかっただろうと思う。でも、いつの時代も周りがそうだからと合わせることなく、女性であるとか関係なく自分の道を自分で切り開く人が必ず1人はいるんだなと思いまし

    0
    2024年04月21日

    Posted by ブクログ

    「本読む少女は生きづらい」明治末の北海道で文学や自然を愛した著者の自伝的小説。文学かぶれして煩悶が何とか言うだけで不良少女とされ周囲の無理解に苦しむが、理解し背中を押してくれる存在にはどんなに心強かったことか。詩的な自然描写、揺れ動く感情の表現に酔いしれた。

    0
    2024年04月14日

    Posted by ブクログ

    自伝的な中編。一八九四年(明治二七年)に札幌で生まれた女の子は文学少女となっていくが、その頃は文学や恋愛は不道徳なものであり、お裁縫に長けた姉と母に虐げられ、周囲の男たちからは揶揄われ、当時としては当然のことながら勝手に顔も知らぬ男を婿養子に迎えることを決められたり、と、散々な青春時代を歩んでいく。

    0
    2024年03月30日

    Posted by ブクログ

    何を買って読もうかな〜と悩んでいた時ふと目に入った本。
    誰かを待っているかのようにひっそりと置かれた、純粋ながらどこか哀愁を漂わせる少女の表紙に一目惚れして読み進めると、現代とは時代の背景がだいぶ異なるものの、情景がすんなりと目に浮かぶような繊細な表現に引き込まれて一気に読み終わってしまった。国木田

    0
    2024年04月12日

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