李良枝の作品一覧

「李良枝」の新着作品・人気作品や、最新のユーザーレビューをお届けします!

ユーザーレビュー

  • 由煕 ナビ・タリョン
    二人の韓国人の目に映った一人の在日朝鮮人の姿が半年間ともに暮らした家の中の様子や近所の景色、思い出話などの中から蘇ってくる。日本に帰ってしまった彼女がまるで亡霊のように浮かび上がる。
    日本語を第一言語としている在日の彼女が韓国語に馴染めなかったのは、たんに韓国への嫌悪が原因ではないと主人公は考える。...続きを読む
  • 由煕 ナビ・タリョン
    ゆひ から読み始める。
    なにこの人の文章の透明感。頼りなさそうにみえたら守ってあげたいってなるのかな。

    ナビタリョン 京都の旅館が印象的。ナビタリョンってなんの意味だろう。優しさってなんだろ。人種でなんで人は争うのだろう。

    あにごぜ ここにも人種の壁。兄弟っていったって知らんことだらけだろうな。...続きを読む
  • 由煕 ナビ・タリョン
    強烈な違和感の存在を心に留め置くことに

    平成元年、しかも第100回の芥川賞受賞作。

    平成になって1週間くらいで発表だったみたいですね。

    冒頭ナビ・タリョンという作品が李さんの生き様を表す基本の作品。両親の離婚調停、長兄が医療ミスのような形で動けなくなり、次兄が突然死。

    生まれも育ちも日本であ...続きを読む
  • 由煕 ナビ・タリョン
    圧倒的に優れていることは分かるんだけども、彼女が書く原動力は「在日」韓国人であることそれ一点から強烈に湧き上がってきていて、そのどこまでもただあふれ続ける様に気圧されてしまう。
    読んでいて「本当に、それはあなたがそんなにも幸せになれないことに見合うだけのことなのか?」と思ってしまう…。
    巻末の渡部直...続きを読む
  • 由煕 ナビ・タリョン
    李良枝の処女作「ナビ・タリョン」、代表作の「由煕」などを収録した文庫。
    これまで、在日女性の苦悩を描いた作品として読まれてきた。
    恐らく金史良などに連なる抵抗文学としてもう一度読まれてもいいはず。
    更にはリブやフェミニズムが提起した女が書くこと、
    エクリチュールにおけるフェミニティの問題系としても読...続きを読む

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