国内小説作品一覧

  • 臣女(おみおんな)
    3.8
    夫の浮気を知った妻は身体が巨大化していった。絶望感と罪悪感に苛(さいな)まれながら、夫は異形のものと化していく妻を世間の目から隠して懸命に介護する。しかし、大量の食料を必要とし、大量の排泄を続ける妻の存在はいつしか隠しきれなくなり、夫はひとつの決断を迫られることに──。恋愛小説に風穴を空ける作品との評を得、満票にて第22回島清恋愛文学賞を受賞した怪作! 【解説】小池真理子
  • オムライスはお好き?
    -
    窓際族とさげすまれ、女房、子供にいびられる中年男は卵料理に生きがいを見いだした。シブチンでええ格好しいの妻、親爺を煙たがる子供らに囲まれて、孤独で寡黙なお父さんの胸の中の呟きが、おかしくて哀しい表題作。やっと建てたマイホームを女房一族に占領され、挙句の果てに転勤命令。愛家家の悲哀を描く「かたつむり」他、男権弱化の世の中で夕暮れを迎えた男女の甘くも苦い極めつきの7編。
  • 汚名
    -
    1巻1,899円 (税込)
    天然痘と闘い続けた医師・伊東玄朴。その「誤解」に満ちた生涯とは!? 江戸で初めての種痘所設立、蘭方医で初の奥医師登用……数々の功績は、彼のある覚悟ゆえに成し遂げられた。佐賀の貧しい農家に生まれた伊東玄朴は、シーボルトの弟子になり、江戸参府に随行する。シーボルト事件に巻き込まれ、玄朴はお咎めなしとなったものの、義兄源三郎は獄死してしまう。江戸で医者として開業した玄朴は、当時猛威を振るっていた天然痘に立ち向かうため、種痘所の設立を決意。権力者の横槍、漢方医たちの妨害、家族の冷たい目と逆境の中、出世と金にしか興味がない男との悪評を浴びつつも、彼が貫いた決意とは。「料理人季蔵捕物控」「産医お信なぞとき帖」で人気の著者が挑む、感動の歴史小説!
  • 汚名の広場
    -
    泣いたよ。負けることがくやしかったから、俺は泣いた。男というのは、そういうものさ。負けて笑うのは、男じゃない……一度、勝負の世界に生き、頂点に立ちかかった。引退し、酒に溺れてしまった元レーサー。自らの存在を賭けた勝負がいま始まった。傷心の男の情念を描いた、傑作ハードボイルド長編。
  • おめでたい女
    3.6
    1巻1,485円 (税込)
    佐藤愛子さんも激賞、圧倒の離婚私小説! 《離婚後、ずっと自分で五十枚の原稿を書いていた。これが世に出なければ死んでも死にきれないと思った。「神様、この原稿を書き上げる力を下さい」と神頼みしながら書いた。(中略)今回神頼みするにあたり、「わたしは空手で、大事なお願い事は致しません。原稿が書けるのなら今までの名前は捨てます」と誓ったので今後は、鈴木マキコで書いていきます》(小学館文庫「逆襲、にっぽんの明るい奥さま」あとがきより)  さわベス2017文庫編1位に輝いた「逆襲、にっぽんの明るい奥さま」の著者・夏石鈴子がそのペンネームを捨て、全身全霊をかけて自身の離婚のすべてを描いた圧倒の私小説。  連載中、あの佐藤愛子さんが思わず筆を執り著者の才能を激賞。「別れたいのに別れられない」女性、必読。
  • おめでとう(新潮文庫)
    3.7
    小田原の小さな飲み屋で、あいしてる、と言うあたしを尻目に生蛸をむつむつと噛むタマヨさん。「このたびは、あんまり愛してて、困っちゃったわよ」とこちらが困るような率直さで言うショウコさん。百五十年生きることにした、そのくらい生きてればさ、あなたといつも一緒にいられる機会もくるだろうし、と突然言うトキタさん……ぽっかり明るく深々しみる、よるべない恋の十二景。
  • おもい おもわれ ふり ふられ
    3.7
    理不尽な客と酷い上司に我慢ならず、5年勤めた会社に辞表を突きつけたミノリ。 どうしようかと思案していたときに入り込んだ神社で見つけた「巫女募集」の貼り紙に飛びついた。 キャバクラ勤めの生活に不安を抱えていた李花は、神社の神主に一目惚れして、「巫女募集」に応募する。 神聖なはずの神社だが、ここはここで、様々な事情を抱えた人たちが……。 日本ファンタジーノベル大賞出身の著者が描く、幸せになりたい女たち。
  • 思い、思われ、ふり、ふられ まんがノベライズ特別編 ~由奈の初恋と理央のひみつ~
    -
    人見知りで恋に夢みがちな由奈は、ある日、絵本にでてくる初恋の王子様にそっくりな少年に出会う――。近所に住んでいるのかなと思っていたら、なんと同じマンションに引っ越してきた! しかも由奈とは性格が正反対だけど仲よしの朱里の義弟で……!? さらに、由奈の幼なじみの和臣をふくめた同じマンションに住む男女4人。それぞれの恋を描いた大人気コミックスを夢みがちな由奈とモテ男子・理央の視点で描いた、ノベライズ特別編。
  • 思いがけないベッドの上で
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    その複数の声を、一人で聞くということ ホテルに一人の女性が滞在している。彼女は朝食を取るために下まで降りていくがウォークマンを携帯させている。そこにはテープが挿入されており、いま、彼女は、その音声をイアフォンごしに聞きながら朝食の時間を楽しんでいる。そのテープには、2週間前に女性3人でさんざんに語り合ったことが録音してあるのだ。その時の熱気。口調。辛らつさとあけすけな内容。それらが朝の彼女の頭蓋の中に響き渡る。そしてその会話のあとの行為についても思い出している…… 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 想ひ草
    -
    1巻1,562円 (税込)
    老いを目の前にした女性が、自分の人生を生きはじめる、その瞬間を描いた8つの物語。人生を喪わないために、女たちは密やかな選択をする。――だれも知らないところで。
  • 重い歳月
    -
    夫婦で同人雑誌に参加して文学に打ちこむ速水桂策と章子。書くために勤めを辞め、食べるためにまた働く夫。少女小説を書いて家計を支えながら住居問題、出産、育児に時間をとられ苛立つ妻。互いに相手への後ろめたさを感じながらも、自分は書きたいと思う業の深さ。生活の重みにあえぎつつ、文学に執念を燃やし、遂には一人の女流作家が誕生するまでを哀歓をこめて綴る自伝的長編。
  • 想い出させてあげよう
    3.3
    高校三年の天馬安寿子は陸上部のスター。怖いもの知らずで美人。加えてそのさっぱりした性格で学内の人気者だ。人生が順風満帆に見える彼女にも、人知れぬ悩みがあった。幼なじみ・舞の恋人である一平に密かに惚れていたのだ。しかも泣きたいくらい熱烈に。しかし、一平のようなクールでつかみどころのない男は決して自分に振り向かぬことも安寿子は知っていた……。地方都市に暮らす高校生達の、切ない恋愛と友情の輝き。ノスタルジー豊かな傑作青春小説。
  • 思い出す顔 戸板康二メモワール選
    -
    昭和を代表する劇評家、推理作家、俳人の戸板康二はまた、歌舞伎、映画、雑誌など、幅広い世界で蒐集した「ちょっといい話」を絶妙な筆致で描く無類のユーモリストだった。数多の著書から60代に書かれた『回想の戦中戦後』『思い出す顔』の2作品23篇を抄録。師折口信夫も市井の無名の人も同じあたたかい目線で捉えたエスプリ溢れる文章は、読む者に幸福感を与えてやまない。時代と人への芳醇なメモワール。
  • 想いであずかり処 にじや質店
    3.4
    満月の夜だけ開店する「にじや質店」。そこはある条件を満たせば、お金を貸してくれる代わりに「願いを一つだけ叶えてくれる」質屋だという。そんな不思議なお店で働くことになった女の子・いろはと、どうしても叶えたい願いを抱えるお客たちが織りなす、優しく温かい物語。
  • 想い出あずかります
    3.7
    1巻1,232円 (税込)
    嬉しいのに涙が出て、傷ついても信じてみたい。自分にそんな感情があることを、初めて知って驚いた。こんなに大事な想い出を、人は忘れてしまうもの? ううん、忘れ去るなんて、きっとしない。見えなくて触れないからこそ大事だって、分かってる。人間って侮れないんだよ――。きらきらと胸を打つ、大人のための長編小説。

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  • おもいでがまっている
    3.9
    1巻1,700円 (税込)
    「待つ」ことでしか、進まなかった人生がある。 今は古びた平成初期の新興マンション。 その一室に、ひとりの年老いた男が、孫とともに住んでいた。 男が訥々と語る、心温まる、この部屋の思い出。 孫はここで、ずっと母を待っている。 この部屋に残された母の愛に囲まれて。 しかし、男が語る思い出はすべて“嘘”だった。 かつてこの男は、とある幼い兄妹から、この部屋を奪った。 男には、そうしなければならない、痛切な理由があったーー。 風吹く部屋で、ずっと誰かを待ち続けた、ある家族と男の物語。 水野良樹(いきものがかり)が筆名で描く、渾身の書き下ろし小説。 ■著者からのメッセージ すぐに話せて、すぐに理解できる。 待つことが少なくなったそんな世界において、人に会えず、先が読めず、いつ終わるかわからない、待つことを強いられた3年間でもありました。今という瞬間を侵食する過去との向き合い方。そして場所に沈殿し、宿り続ける記憶。 人生という自分たちの時間を、前に進めようともがく人々の物語です。 なお、本小説のプロットから受けたインスピレーションを元に創り上げられた楽曲『ただ いま (with 橋本愛)』が、各種音楽配信サイト・ストリーミングサービスにて配信中。 本楽曲は女優の橋本愛が初めて作詞を手掛け歌唱を担当。 作曲は著者の清志まれ、編曲は鈴木正人が手掛けた。
  • 思い出コロッケ
    3.6
    美人でもなく、賢そうでも若くもない女に惹かれ、家を出た夫。あの人となら温かい家庭を築けると思ったのに、なぜ──。知人の電話から、夫婦関係の冷たさを思い知る(「コロッケ」)。不倫に疲れ、帰省した先で出会った事件から、まっとうな家族の温かさと女の独り身の侘びしさに気づかされる(「黒豆」)。昭和を舞台に大人の恋、男女の情愛、そして家族の真実を描いた静謐な七篇。
  • おもいで写眞
    3.0
    祖母の死を機に幼馴染の一郎の勧めで、老人たちの「遺影写真」を撮り始めた素人カメラマンの結子。思い出の地で撮影するサービスは評判になるも、思い出を美化する者や噓をつく者、亡くなった人と一緒に撮りたいという者まで現れて……。1枚の写真をきっかけに止まっていた時間が動き出す。生きることの愛しさと切なさにフォーカスした感涙小説。
  • 想い出だけが通りすぎてゆく
    -
    1巻943円 (税込)
    激動の昭和を駆け抜けた青春―昭和27年、昭和32年、昭和35年―あなたはなにをしていましたか。なにを考え、なにを夢見て、なにを悩んでいましたか。

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  • 想い出だけが通りすぎてゆく―小説 昭和の旅路
    -
    昭和27年、昭和32年、昭和35年―あなたはなにをしていましたか。なにを考え、なにを夢見て、なにを悩んでいましたか。激動の昭和を駆け抜けた青春。 (※本書は2007/12/1に発売し、2022/1/27に電子化をいたしました)
  • 思い出とひきかえに、君を
    4.0
    高1のひまりは、片想い中の陸斗に告白することに。けれど、事故にあった陸斗は、約束の時間にあらわれなかった。その日、ひまりは不思議なお店に迷いこむ。「思い出とひきかえに願いを1つ叶えてくれる」という。陸斗を助けるため、彼との思い出を売るひまり。しかし、2人にとって大事な出来事の記憶まで失い、陸斗とすれちがい…!? せつなくて泣ける恋物語。
  • 思い出トルソー~針の魔法で心のホコロビ直します~
    3.7
    引きこもり気味の日壁エレナは、裁縫師だった祖母の縁で北千住にある仕立屋『テーラー・ランタナ』を手伝うことになった。オーナー・悠木智広のホスト時代の客だった双子の姉妹から、亡き伯母のウエディングドレスをリメイクして欲しいと依頼されたのだが、二人の好みは見事にバラバラで……。エレナは祖母譲りの技術で依頼人の思いに応えられるのか!?
  • 想い出にならない
    3.0
    いつまでも少年ではいられない。いつまでも少女ではいられない。「高校生」という季節の中で、傷つき、傷つけあい、彼らは自分にとっての煌きをみつけようとしている。“恋愛”や“友情”に悩みながら、大人への階段を昇っていく少年と少女を描いた青春恋愛小説。
  • 想い出の色、あなたに残します
    4.0
    愛する人といつまでも一緒にいたい、見守り続けたい。そんな願いが叶うとしたら? 色とりどりの瓶が並べられた、まるで博物館を思わせるような研究所。ここでは空に還るたましいを、ガラス瓶に保存してくれる。そして不思議なことに、瓶に閉じ込められたたましいは、人生で最も鮮烈な、想い出の色に染まる。 だから、この研究所には想いと事情を抱えた人々がやってくる。たましいの色に込められた、一番大切な人の、最後のメッセージを求めて……。 「ついに、来てしまったわ。――昌樹、許してくれる?」 そして今日もまた一人の女性が、願いを胸に研究所を訪れ――。
  • 思い出の品、売ります買います 九十九古物商店
    値引きあり
    3.0
    下駄を鳴らして歩きたくなる温泉の町、箱根強羅。のどやかな軒並みの中に、その店はある。店主は浮世離れした美しい女性。古物商なのだが、扱う品は変わっている。それぞれが次の持ち主を選ぶというのだ。心ある器物、いわゆる付喪神なのだった。最近出入りする青年には全てが驚くことばかり。だが彼は知ることになる。大切にされた道具には特別な思い出がこもっていることを。身近なものが愛おしくなる、優しさに満ちた物語。
  • 思い出の修理工場
    3.8
    1巻1,386円 (税込)
    【スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーに師事し、 『千と千尋の神隠し』『ハウルの動く城』などの作品を支えた アニメプロデューサー、初のファンタジー小説!】 うまく友達をつくれない少女ピピが迷い込んだ、 ふしぎな「思い出の修理工場」。 そこでピピが出会ったのは、 せっかちで小鬼のようなズッキ、 白ヒゲの親方ジサマ、 朝は少女、昼は大人、夜は老女になる レディ・ミス・ミセス・マダム……。 ピピは、初めてできた仲間たちとともに、 人間たちから思い出を奪い、工場を閉鎖に追い込もうとする 「黒いエージェント」に立ちむかうが……? ピピの、勇気の物語が、はじまる。 【読みはじめたら止まらない!】 友情と挫折、仕事と人生。大切な人との別れ……。 十歳の主人公ピピの成長を通して、 生きること、働くこと、人と関わることの素晴らしさを堪能できる、 新たなファンタジー小説が誕生しました! ミヒャエル・エンデ、『ハリー・ポッター』シリーズ、 スタジオジブリ作品を愛する人、 忘れられない思い出を抱いたすべての人々に、ぜひ読んでいただきたい傑作です。
  • 思い出の十二号埠頭
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    そして十年後も豪雨の日を迎える 女には、恋人と呼んで差し支えない相手がいた。その男が、話をしたい、ということでセダンで迎えに来る。女は激しい気性で、日本車の惨めさについて、戦後日本社会の貧弱さについて意見をぶちまける。やがて天候が変わり、湾岸線を走る車の上に豪雨が訪れる。彼女は豪雨の中、危険も顧みず、途方もない行動に出る……それからちょうど10年後の同じ日。また同じような天候だ。はたして彼女は何を思うのか? 短篇「八月の上半身」に話題としてのみ出てくる女性がここでは主人公。ぜひ、併読をお勧めしたい。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • 思い出の線と色彩
    -
    振り返った彼女に「美代子!」不覚にも彼は叫んだ。別れて4年、彼女は別人と見まごうほど美しさを増していた(「別れて以後の妻」より)。あの日、あの時、僕らはどうだったか。そして今…。“思い出”を軸に紡ぐ著者自選の恋愛作品集。

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  • 思い出のとき修理します
    4.0
    1~4巻506~660円 (税込)
    仕事にも恋にも疲れ、都会を離れた美容師の明里。引っ越し先の、子供の頃に少しだけ過ごした思い出の商店街で奇妙なプレートを飾った店を見つける。実は時計店だったそこを営む青年と知り合い、商店街で起こるちょっぴり不思議な事件に巻き込まれるうち、彼に惹かれてゆくが、明里は、ある秘密を抱えていて……。どこか懐かしい商店街が舞台の、心を癒やす連作短編集。
  • 思い出のなかのバード・アンド・ハート
    -
    1巻1,188円 (税込)
    「考えてみると、世間並みに他人と夫婦にはなったものの、子供が育って独立し、子育てから解放されると、いつのまにか妻との間がぎくしゃくするようになった。このまま一緒にはいられないと、妻は出て行った。(中略)言われるままに、離婚届に判を押した」(本文より)。本当は皆がわかっていた大切なことを、七十年の歳月が教えてくれた。著者の思考や思索の跡、死生観が凝集された小説。
  • 思い出の謎、見つけた
    -
    1巻1,188円 (税込)
    きっと、きみも誰かのヒーロー! (あれっ?)見覚えがない写真だった。「この写真、誰が撮ったんだ?」写真が、突然、謎めいた一枚の写真に変わった(本文抜粋)。子どもだから気づく、小さな「違和感」……。子どもの「成長」を見守る人々と写真の奥にある「やさしさ」で彩られたヒューマンドラマ。『小さい謎、見つけた』『いろいろな謎、見つけた』に続く第3弾。
  • 思い出は満たされないまま
    3.5
    東京・多摩地区在住のフリーター・甲田には認知症の母がいる。母の介護を口実に仕事を辞めたのに団地の自治会役員を押し付けられてしまう。住民の自分勝手なクレームに翻弄される毎日。遂に近くに住み着いたホームレスの男性を追い出せと言われ……(「団地の孤児」)。マンモス団地に住み暮らす人々の日常と街の様相を描いた7つの連作短編集。この一冊には理屈を超えて、感情を揺さぶるパワーがある。
  • 想い出バイヤー
    -
    1巻880円 (税込)
    『人の記憶のメカニズムと、幸せ探しの落とし穴を描いた表題作「想い出バイヤー」、周りに流されて虚飾生活を送る主婦の悲哀を描いた「餓鬼の歩く街」など、 小説4編、シナリオ2編を収録』
  • 思い出リバイバル
    3.3
    1巻1,672円 (税込)
    ひとつだけ、過去を「再上映」できるとしたら。今だから気付けることがあるーー思い出とは、未来へ一歩踏み出す自分を支えてくれるもの。 思い出をひとつだけ「再上映」してくれる不思議な存在、映人。 過去を変えることはできないが、今の自分の視点でもう一度過去を見直すことができる。 幸せだった頃を取り戻したい人、後悔にけりをつけたい人……映人に再上映を依頼する理由は様々だが、受けるか受けないかは映人なりの基準があったーー。 幸せなものでも、苦しいものでも、自分にとって価値があって大切なものだと心から思えたら、きっと「これから」が変わっていく。 思い出を再体験した依頼人たちは、何を得るのか。 そして、映人の正体と目的とは。
  • 思い出列車が駆けぬけてゆく 鉄道ミステリ傑作選
    3.8
    「犯人は読者だ」で話題をさらった『仮題・中学殺人事件』から50年、ミステリ作家デビュー以来、本格もの、ユーモアものをはじめ、様々なスタイルの作品を提供し続けてきた辻真先。中でも、鉄道ミステリは、著者自身が長年の鉄道ファンであることも広く知られており、多くの読者に親しまれてきた。シリーズキャラクターである、トラベルライター・瓜生慎ものを筆頭に、自らも鉄道愛好家でもある、ミステリ評論家・戸田和光が選んだ珠玉の12編。すでに廃線となった路線、企画列車なども登場する、辻ファン、鉄道ミステリファン必携の一冊。/【目次】お座敷列車殺人号/夜行急行殺人号/ブルートレイン殺人号/α列車殺人号/郷愁列車殺人号/白い闇の駅/オホーツク心中/遠い日、遠いレール/終電車の囚人/鉄路が錆びてゆく/東京鐵道ホテル24号室/轢かれる/解題=戸田和光
  • 想い出をむかえに
    -
    1巻1,320円 (税込)
    ネジ販売会社の社長を務める山本信之輔はある日、とある講演会会場で真桜子と再会する。二人は惹かれあい、逢瀬を繰り返す。信之輔が真桜子との結婚を意識し始めた矢先、真桜子から突然別れを告げられる。3ヵ月が経ったある日、自社製品が係る事故が発生し、現場である福岡へ飛ぶ。対応を進める中で信之輔は社員の存在を強く意識をする。社長と社員が一丸となって原因の究明を急ぎ、頼もしい社員に心強さを感じつつ、もう一方の心の支えとして真桜子を想う信之輔。奇しくも福岡は現在真桜子が滞在する街だった。意を決して真桜子に連絡し、久々に会話を交わす中で、二人の気持ちに変わりないことを確信した信之輔は、改めて結婚を決意する。本作品は、巧みな構成と明快な文章が魅力的な、著者初の作品。メーカーとしての業務を通して社員の一体感と、アラフォー・アラフィフの男女二人の揺れる心理の二面を巧妙に描出し、読者を惹きつけて離さない長編小説。

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  • 思いどおりの恋をする80の方法
    -
    男性に振り回されることなく、もっと恋の主導権を握りたい。彼をもっと惹きつけたい。そして、思いどおりの恋をしたいというあなたに80のヒントをおくります。それは特別なことではありません。相手の立場に立って考えることだったり、信頼し、許してあげることだったり。本書は、恋に悩み、苦しんでいるあなたの助けになり、未来に向かって、幸せの扉を開いてくれるバイブルになるでしょう。
  • 想いはベールに包まれて
    -
    社交も人目に触れることも避けて生きてきたレン・ヘイデンは、育ての親のおじの工場経営を手伝い、女性ながら実業家として手腕を発揮していた。だが、おじ、おばが亡くなりひとりになって、共に生きる伴侶がほしいと思いはじめる。そこで経済的に困っていそうな上流階級の男性を夫として迎えようと考えた。 リヴァーデイル伯爵を継いだアレグザンダー・ウェストコットは、長年放置され価値のなくなった領地まで管理することになり困窮していた。そんな折、レンから会って話したいという申し入れがある。「わたしたちが協力しあえば、望みのものをそれぞれ手にできると思います」と言われ戸惑うが、レンの抱える悲しみに触れたとき、アレグザンダーは彼女を守りたいと思い……優しさ溢れるバログの世界の最新巻。
  • 想いをつなぐハイウェイ 幸せジャンクション2
    5.0
    1巻1,650円 (税込)
    出会いの数だけ、道がひらける。 退職金代わりに手に入れたキャンピングカーで、東へ西へ、人助け。 小さな優しさが奇跡を起こす、人情ロードノベル! 勤務先の運送会社が倒産し、 退職金代わりにキャンピングカーを手に入れた主人公・浜浦遼二。 困っている老婦人に手を差し伸べたことをきっかけに、 介護福祉士の多智花夕夏とともに「ちょっとした手助けの旅」に出ることに。 今回の旅のミッションは、名古屋から東京へのアロワナ運送。 そしてその帰り道に、老婦人を兵庫まで送り届けるというものだった。 ところが、新しい依頼が舞い込んだことによって 旅は思いがけないほうへ進んでいく。 道中、たくさんの出会いがあるなかで 浜浦と多智花の異色コンビは、また新たな人生の分岐点を迎えるのだった―― 「心があたたかくなる」「爽快感が心地いい」と大好評の 『幸せジャンクション』の名コンビが、今度はいったいどんな旅に出るのか。 ぜひ、お楽しみください。 ▼目次 第1章 いざ東へ 第2章 再会そして新たな出会い 第3章 それぞれの終着点 あとがき
  • 想うた
    5.0
    1巻1,430円 (税込)
    北村匠海、石井杏奈、古川琴音、鈴木伸之、矢本悠馬らが出演する、感動のCMシリーズ「想うた」が、ついに連作短編小説になって登場。1編1編の物語がつながり、「人を想う」という大きなテーマが感動的に描かれる。すべての不器用な人たちに贈る応援歌。
  • 母影(新潮文庫)
    3.9
    小学校で独りぼっちの「私」の居場所は、母が勤めるマッサージ店だった。「ここ、あるんでしょ?」「ありますよ」電気を消し、隣のベッドで客の探し物を手伝う母。カーテン越しに揺れる影は、いつも苦し気だ。母は、ご飯を作る手で、帰り道につなぐ手で、私の体を洗う手で、何か変なことをしている――。少女の純然たる目で母の秘密と世界の歪(いびつ)を鋭く見つめる、鮮烈な中編。芥川賞候補作品。(解説・又吉直樹)
  • 重き流れに(上)
    -
    1~2巻550円 (税込)
    大陸の植民地に夢と野望を賭ける青年に嫁ぎ、夫と大陸に渡った16歳の幼な妻。夫を愛し、夫だけを頼りにして暮らす外地の生活は、新鮮であり、幸福に満ちていた。だが、夫から見知らぬ女に宛てた一通の手紙が、夫婦に翳りをもたらした。自己の全存在を夫への愛に賭けて、歴史の激流を生きぬいた、女の一生を描く。
  • おもしろうてやがて悲しき
    -
    1巻792円 (税込)
    俺は元祖・にゃん太郎。 並みの猫とは違うんだ。 ドジで臆病な一方で、高貴な血筋(?)と信じ、 毅然と生きているつもりのにゃん太郎。 どういう訳か、人間の言葉が理解できる摩訶不思議な猫なのです。 飼い主とともに紡いだ悲喜こもごもの物語。 <目次> 第1章 俺はにゃん太郎 第2章 実はドジで臆病 第3章 にゃん太郎の毎日 第4章 にゃん太郎の旅 第5章 世情に物申すにゃん太郎 第6章 病にも負けず狩猟三昧 第7章 さようなら。榎本さん

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  • 面白くないお笑い芸人・他短編集
    -
    1巻330円 (税込)
    ◆面白くないお笑い芸人 小島夢夫は、笑ってもらえないお笑い芸人だ。 面白くなさ過ぎたから、と慰謝料を請求されたことまである。 ある日、はじめて夢夫のネタで笑ってくれた女性にどこが面白かったのかを聞くと、予想外の答えが返ってきた。 ◆ひょっとこ踊り 北男は同じ会社で働いていた、六人の子供を持つシングルマザーの南子と結婚したが、大家族はたくさんの問題を抱えていた。 北男はそれぞれと体当たりでぶつかり合って、本当の家族になることができるのか。 ◆果物屋の未亡人 五十代で夫に先立たれた未亡人、早野水穂は周囲の人々に支えられて夫が遺した果物屋を切り盛りしていた。 ある時、妻が入院したという男が来店するが、彼との出会いによって水穂の人生は狂っていく。 ◆魚を助けた歌手 売れない歌手、髙木まどかは友人たちと三泊四日の沖縄旅行へ向かった。 ある夜、ひとりで浜辺を散歩していたまどかは打ち上げられて死にそうになっている大きな魚を見つけ、一生懸命にその魚を水に戻してやった。 すると、魚が口を開き、まどかの願いをひとつ叶えてくれるという。 まどかが願ったこととは。 ◆未来からのエールをありがとう! 米倉真由美は悩んでいた。 陶芸家として活動しているが、収入はほとんどなく、そろそろ引退することを考えていた。 もう店を閉めよう、と決意したその日、ニューヨークから帰国したばかりだという老夫婦が店に訪れ、真由美の作品を絶賛してくれた。 アドバイスも受けて、真由美は現実的に考えたリミットとして半年間という期限を切って、もう一度頑張ってみることを決めたのだが。 さら・シリウス:あらすじ 鉢本杏梨:文章
  • おもちゃ絵芳藤
    5.0
    第七回歴史時代作家クラブ賞作品賞受賞作。 江戸っ子に人気を博した浮世絵。絵が好きで、絵を描くこと以外なにもできない絵師たちが、 幕末から明治へと大きく時代が変わる中、西欧化の波に流され苦闘しながらも絵を描き続ける姿を描く長篇小説。 文久元年(1861)春。大絵師・歌川国芳が死んだ。 国芳の弟子である芳藤は、国芳の娘たちに代わって葬儀を取り仕切ることになり、 弟弟子の月岡芳年、落合芳幾、かつては一門だった河鍋狂斎(暁斎)に手伝わせ無事に葬儀を済ませた。 そこへ馴染みの版元・樋口屋がやってきて、国芳の追善絵を企画するから、絵師を誰にするかは一門で決めてくれ、と言われる。 若頭のような立場の芳藤が引き受けるべきだと樋口屋は口を添えたが、暁斎に「あんたの絵には華がない」と言われ、愕然とする――。 人徳はあるが、才能のなさを誰よりも痛感している芳藤。 才能に恵まれながら神経症気味の自分をもてあましていた芳年。 時代を敏感に察知し新しいものを取り入れるセンスがありながら、己の才に溺れた芳幾。 “画工”ではなく“アーティスト”たらんとした暁斎。 4人の個性的な絵師たちを通して、死ぬまで絵筆をとろうとする絵師の執念と矜持に迫る力作。 解説・岡崎琢磨 ※この電子書籍は2017年4月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 玩具の言い分
    3.0
    四十三歳の宇津井茂美はいまだに男性経験がない。自分と似た境遇の伯母が入院してしまい、独り身の行く末を案じていた。両親が伯母を見舞いに行ったため、代わりに父親の知人を接待することに。おくての茂美は、訪ねてきた三人が素敵な男性だと分かり、狼狽えるが……(「小包どろぼう」より)。大人の恋愛は複雑で苦い。だけど、どこか甘い。心にしみわたるアラフォー女性への応援歌。
  • 表裏源内蛙合戦
    -
    迸る才知と野心を、時代の制約の中で徒らに空転させる江戸の一大奇人平賀源内の夢と挫折の生涯を、色と欲の渦巻く風俗の中に浮び上らせる表題作。ストリッパーの半生記に仕立てた吃音治療劇に仮託して、現代日本の社会と精神を徹頭徹尾、洒落のめした『日本人のへそ』。洒落に地口に語呂合せ、言葉遊びの爆撃で、笑いのうちに時代と人間の核心を衝く井上戯曲の原点を示す二大喜劇集。
  • おもてなし時空ホテル~桜井千鶴のお客様相談ノート~(新潮文庫nex)
    3.9
    北日本のとある都市でひっそりと営業する『はなぞのホテル』。所在を明かせぬこのホテルには、たった一つだけ約束事があった。それは、過去ないし未来から来た“時間旅行者”しか宿泊させないこと。ホテルの新米従業員になってしまった一般人・桜井千鶴は、過去から未来からやってくるお客様を必死でおもてなしするのだが。ほっこりでどたばたな時空ホテルには、今日も何かが起こる!
  • おもてなし旅館の契約花嫁と旦那さま ~借金5000万円の跡取り娘と100点満点の御曹司~
    4.0
     5000万円の資金援助の条件は、老舗旅館〈彩景館〉の一人娘・夏希が女将になって、支援者の御曹司・遼介と結婚すること!?  急逝した父が遺した滅茶苦茶な契約のため、かつての夢を取り戻すため、夏希は契約結婚に踏みきるが――。  料理人探しやお客さまトラブルなどなど、慣れない女将業は日々問題だらけ! おまけに夫は完璧主義の採点魔!? 借金を返済したら離婚すると誓った夏希だけど……?  契約夫婦のおもてなしロマンス開幕!
  • 阿姉、いっそ僕に殺されて
    完結
    -
    全1巻1,679円 (税込)
    建平の初め、大洪水が街を呑み込み、すべてを奪った。 泥濘に沈みかけていた六歳の少年、宴寧(えんねい)を救い上げたのは、少女・宴安(えんあん)の細い手だった。 「この子を、うちに置いてあげて」 血の繋がらない老婆と、行き場のない少女。 そこへ、さらに寄る辺ない少年が加わった。 三人は「家族」となった。 貧しくとも、その絆は永遠に続くはずだった。 月日は流れ、少年は美しき天才へと成長し、科挙を受けるため都へと旅立つ。 「合格したら、もう二度と苦労はさせない」 それは、少年が己に課した、最愛の姉への誓いだった。 ――しかし。 栄光を掴み、帰郷した彼を待っていたのは、 「姉」が他人の妻となり、別の男の腕に抱かれているという現実。 「一生、離れないと言ったのに」 姉の清らかな瞳が、自分以外の男に向けられる。 その瞬間、宴寧の中で何かが音を立てて壊れた。 先に裏切ったのは、阿姉だ。 ならば、 どんな手段を使おうと、誰に責める権利があるだろうか。 逃げ場のない愛が、静かに、そして深く、彼女を侵食し始める。
  • 思はぬ人
    -
    戦後の混乱した世相と、その中に生きる人間のひとひとりの苦悩とを、『人生劇場』の尾崎氏一流のユーモラスな筆致で描いた傑作、全4編。
  • おもみいたします
    4.0
    「我慢しなくていいんですよ」 天才的揉み師のお梅が、 あなたの身体と心の闇まで ほぐします。 申し込めば半年待ち。 評判のお梅の揉み治療だが、 一刻の猶予もない患者が現れた! 揉んだ人々の身体は、 全てこの指が覚えている。 身体に触れさえすれば、 いつどこで揉んだあの人だと 言い当てられる。 人に揉み治療を施すのが、お梅の生業。 ■あらすじ■ 頭風に苦しむお清を訪ねたお梅は ギリギリのところまできていると 感じ取る。 揉みはじめると、 お清の身体に潜む「淀み」を感じ――。 彼女を悩ませるその原因とは? ■主な登場人物■ ・お梅 五歳の時に光を失い、  人に揉みを施すことを  生業としている十七歳。 ・お筆 豆大福が評判の  紅葉屋を出している。  依頼を受け、お梅に取り次ぐ。 ・お昌 祖母のお筆と暮らし、  お梅の仕事の段取りを担う。 ・十丸 お梅の用心棒。  人には白い大きな犬にみえる。
  • おもみいたします 凍空と日だまりと
    3.8
    1巻1,870円 (税込)
    「生きねばなりません。   そのお手伝い、 させていただきます」 切腹を命じられた武士を お梅は療治できるのか? 読むと身も心もやわらぐ時代小説 【あらすじ】 五歳の時に光を失い、 揉み療治を生業としているお梅。 市井の人々に大評判で、一年先まで申し込みが 埋まっている。ところが今すぐ主の腕が動くよう 療治してほしいという武士が現れた。 お梅でなければ駄目なのだと。 武士から「張りつめた者」の気配を 感じ取ったお梅は、 三日後、主のものとへ向かう! 「人は、どこか緩めないと生きていけない」 【著者からのコメント】 江戸の揉み師、お梅の物語、その二作目です。 お梅は、早とちりもするし、とても弱い部分 もある少女です。でも、人の芯に凛とした気迫 を宿してもいます。盲目だからこそ見え、 感じる世界と共に、お梅の凛々しい生き方を 読んでいただけたら嬉しいです。 ■主な登場人物■ お梅 五歳の時に光を失い、人に揉みを    施すことを生業としている十七歳。 十丸 お梅の用心棒。    人には白い大きな犬に見える。 お筆 豆大福が評判の紅葉屋を出している。    揉み仕事の依頼を受けお梅に取り次ぐ。 お昌 両親を亡くし、祖母のお筆と暮らして    いる。お梅の仕事の段取りを担う。 先生 お梅に揉み師の才を見抜いた者。人には    白茶の天竺鼠に見えている。    お酒に目がない。
  • お役に立ちます! 二級建築士 楠さくらのハッピーリフォーム
    3.5
    コロナ禍を吹き飛ばす、令和のお仕事小説決定版 家族の幸せの設計図、描きます! 「読めばすっきり温かく、気持ちまでリフォームされること請け合いだ」 書評家大矢博子さんも太鼓判!! 「みんなで幸せになりましょう」クライアントに寄り添う設計を心掛けた父の遺志を継ぎ、二級建築士となった楠さくら。さくらが勤める父が世話になった木之本工務店に、ある時川沿いのスポーツ用品店から改装の依頼が。さっそく現地に赴いたさくらだが、店は昔ながらのジリ貧で店主も安くあげてくれの一点張り。持前のまっすぐさであたるさくらの驚きの提案とは? リフォームで幸福を呼ぶ、令和のお仕事小説決定版!
  • 親父の十手を受けついで 親子十手捕物帳
    3.0
    1~7巻748~770円 (税込)
    辰吉は、十手持ちだった父・辰五郎と折り合いが悪く、家を飛び出していた。忠次親分や妹の凛に心配されながら、仲直りを拒み続けて数年が過ぎていた。が、賭場での揉め事が原因で、人殺しの嫌疑をかけられてしまう。一方、引退していた辰五郎に、ある大店の跡継ぎが入れ込む楊枝屋の女について調べてほしいとの依頼が舞い込む。父と息子の事件はやがて絡み合って、二人は思わぬ敵と退治するのだが……。親子の絆と人情を描いた傑作時代小説シリーズの開幕!
  • 出世払い おやこ相談屋雑記帳
    3.5
    1~2巻616~660円 (税込)
    招き猫が招く手、右左の違いとは?(「猫は招く」)。気の合う相談客と盛り上がって帰宅した信吾が犯した大失敗(「山に帰る」)。いつも声を掛けてくる老婆のある変化の理由(「サトの話」)など、盛りだくさんの全5話を収録。大病からの生還を機に動物と話せる力を持った信吾と妻の波乃が営む相談屋と将棋会所のにぎやかな日常を舞台にした、笑いあり涙ありの人情物語。「めおと相談屋」の看板が「おやこ相談屋」に掛け替えられて、お馴染み青春時代小説の新シリーズ開幕!
  • 父娘のおいしい食卓
    3.0
    「あなたの元奥さんが死にました」――フランスから突然入った元妻の訃報。5年ぶりに再会した、11歳の娘アヤと暮らすことになった朝霞昇の日常は一変する。 輸入食品の有名バイヤーとして世界を飛び回っていた昇が、毎日必ず定時で退社。家事をこなし、馴れ親しんだフランスとの文化の違いに戸惑う娘を心配し頭を悩ませる日々……。 まだ距離のあるぎこちない父娘の関係は、昇が心を込めて作る毎日の料理と食卓を通して、やがてかけがえのないものに変わっていく。 食卓で話そう。わけあり父娘の幸せのレシピ。 ●登場人物紹介● 朝霞昇(41) 輸入食品の卸会社で商品企画を担当する凄腕バイヤー。仕事に没頭するあまり、フランス人の妻から離婚される。5年ぶりに再び娘と暮らせることになるが……。 朝霞アヤ(11) 幼い頃に両親が離婚し、母の故郷フランスで暮らしていた。母の死後、父・昇に引き取られるが、日本とフランスの文化の違いに馴染めないでいる。
  • 親子の絆 決定版~研ぎ師人情始末(十)~
    -
    研ぎ師の荒金菊之助は、親を殺されて天涯孤独となった女の子を長屋に引き取る。従兄弟の南町奉行所臨時廻り同心横山秀蔵からは、掛け取りの金を奪われ殺された反物屋主の事件の探索も頼まれ、それに、以前菊之助の長屋に住んでいた訳ありの職人の兄弟探しまで手伝うことに。お人好しの菊之助、大忙し! 稲葉稔の原点シリーズ決定版、涙のラストが待つ第十弾。
  • 父娘(おやこ)の絆~三世代警察医物語~
    3.7
    東京の大学病院に勤めていた内科医の望月美並は、長野県大町市で祖父のあとを継いで警察嘱託医を務めることとなった。ある日、美並に警察から検死要請がくる。遺体は、北アルプスで滑落死したと思われる男性だった。検死が終わり、死体検案書を作成する段階になって、事態は一変、事件の可能性が出てきた。いったい死因は何か。著者渾身のシリーズ、待望の第2弾。
  • 親子マンタふわり
    -
    1巻880円 (税込)
    神谷育海(かみやいくみ)が中学に入ってすぐ、母の澪(みお)が心臓発作で亡くなった。突然すぎて、四十九日が過ぎた今も実感が湧かない。仕事に忙しい父の拓海(たくみ)が母をどう思っていたのか育海にはわからない。母とはいつか南の島へ、母の大好きなマンタに会いに行くはずだった。マンタに、母に抱かれたい。そう考えた育海は、たった一人で石垣島に行く計画を立てるのだが……。2021年バレンタインプロジェクト 文芸社 Loves TOKYO FM ラジオドラマ原案募集『for you... 大切なあなたへ』長編部門最優秀賞受賞作品。
  • お夜食には謎解きを 5品の美味しいアンソロジー
    3.0
    アップルパイ、スープ、カレー、ロールキャベツ、ピザ…… 謎解きのあとは内緒のご褒美タイム (あらすじ) 日常に潜む様々な謎を名探偵たちが華麗に解決! 月明りのご褒美タイムにぴったりな、とっておきの美味しいミステリーアンソロジー全5品。 <収録作品>※著者名五十音順 ・歌田年「詐欺」(『BARゴーストの地縛霊探偵』より) ・岡崎琢磨「狐の化かんす」(『珈琲店タレーランの事件簿2 彼女はカフェオレの夢を見る』より) ・友井羊「野鳥の記憶は水の底に」(『スープ屋しずくの謎解き朝ごはん まだ見ぬ場所のブイヤベース』より) ・猫森夏希「ノーマスク殺人事件」(『ピザ宅配探偵の事件簿 謎と推理をあなたのもとに』より) ・柳瀬みちる「刻んで炒めて放浪記」(『神保町・喫茶ソウセキ 真実は黒カレーのスパイスに』より)
  • オヤジ・エイジ・ロックンロール
    4.2
    仕事も恋もやり直し…!? 痛快オヤジバンド小説! 学生時代以来のエレキギターを再開した中年サラリーマンの巧也。一人の趣味として楽しむつもりが、会社の同僚に知られたことがきっかけでバンドを結成、さらにはアチュアロックコンテストの全国大会を目指すことに。しかしそこには思わぬ人物との再会が……!

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  • オヤジたちの熱い夜
    -
    1巻330円 (税込)
    オヤジたちの哀愁漂う生態を赤裸々に描いた長編ドタバタ旅行物語。山中温泉、神戸、伊賀、湯田中、オヤジたちの夜は熱く燃えるのか?
  • おやじ丼
    3.5
    突然、四十八歳の上司が茶髪にした。彼は自分がキムタク似だと思っているが、外見だけを取り繕ってるみっともないおやじなのだ。そんな彼が渋谷でナンパしているのを見てしまい……(「恥ずかしい人」)。勝手な人、ケチな人、スケベな人etc.気づくと増殖中の大迷惑なおやじたち。でもどこか笑えてちょっと可愛いその生態を愛情込めて描く爆笑小説。
  • おやすみ、こわい夢を見ないように(新潮文庫)
    3.4
    「あたしこれから殺人計画をたてる」。我慢をかさね、やっと受かった高校で待っていたのは、元カレ剛太の「抹殺」宣言と執拗な嫌がらせ。すべての友に去られた沙織は、不登校の弟をコーチに復讐の肉体改造を決意するが……。理不尽に壊された心のゆくえを鮮烈に描く表題作をはじめ、ひそかに芽ばえ、打ち消すほどに深く根を張る薄暗い感情のなかに、私たちの「いま」を刻む7つの風景。
  • おやすみ、東京
    完結
    4.1
    全1巻814円 (税込)
    東京、午前一時。この街の人々は、自分たちが思っているよりはるかに、さまざまなところ、さまざまな場面で誰かとすれ違っている――映画会社で〈調達屋〉をしているミツキは、ある深夜、「果物のびわ」を午前九時までに探すよう頼まれた。今回もまた夜のタクシー〈ブラックバード〉の運転手松井に助けを求めたが……。それぞれが、やさしさ、淋しさ、記憶と夢を抱え、つながっていく。月に照らされた東京を舞台に、私たちは物語を生きる。幸福な長編小説。
  • おやすみなさい、と男たちへ
    -
    女子学生の生態を生き生きと描く短編小説集。早大文芸科卒業小説として注目を集めた表題作ほか、「谷川のせせらぎのようなひびき」(駒田信二氏)と評された清冽な小品「『アルファ』を読んで」、処女作「とべない鳥」、書下ろし作品2編などを収録。特異な感性が光る田中りえの、しなやかなニューノベルの世界。
  • おやつカフェでひとやすみ しあわせの座敷わらし
    3.0
    鎌倉にほど近い、丘の上の住宅街に、歳の離れた三兄弟が営む古民家カフェがひっそりと建っていた。「そのカフェで座敷わらしを見ると、幸せになれる」。そんな噂につられて、帆南(ほなみ)は店を訪れた。祖父母の借金を返すために意に染まない結婚を決めたものの、将来は不安でいっぱいで…。そんな帆南の前に現れたのは!? 迷った心を癒してくれる、ほっこりあやかし物語。
  • おやつストーリー
    4.0
    究極のスウィート・メモリー、美味しく懐かしいお菓子大コラム! きっとあなたも好きだった、嬉し懐かし美味しいお菓子。泉麻人が甘味に挑戦します! ――セブン‐イレブンやニコマート、あるいは町のお菓子やさんの戸を開けた瞬間、遠足の前の日みたく、胸がワクワクときめいてしまう。そんな気持ちを忘れないすべての人に捧げる、嬉し懐かし、とっても美味しいお菓子大コラム。ミルキー、つくんこ、おっとっと……etc.。いっぱい詰まった、究極のスウィート・メモリー。
  • 親の家が空き家になりました
    3.6
    1巻1,730円 (税込)
    決して他人事ではない「空き家問題」。 「家」をめぐる家族の物語! 50代の主婦・瞳は兵庫県のマンションで夫の一郎と 二人で暮らしていたが、母の京子が入院したことをきっかけに、 同居を始める。 母が急死したことで空き家になった実家、相続などの 家族の問題に直面することに。 母の遺言状で兄姉との間に亀裂が入る中、 瞳は実家の整理や売却の準備を進めていくが―ー。
  • 親はあっても子は育つ
    -
    近い将来やってくるだろう食糧難、神聖なるべき母乳まで汚染した公害……、破局を目前に、孫子の血肉をくらって安逸に暮す親たちは、子供の未来のために今なにをなすべきか? 育児書や教育産業主導の育児を拒否し、親子の温もりが通いあう人間的子育てを希求する、二人の娘をもつ著者の真情あふれる子育て論。
  • 小山殿の三兄弟
    -
    1巻792円 (税込)
    平家追討の功労者は義経だけではない。小山三兄弟は頼朝の異母弟・源範頼の主力として活躍。小山朝政は範頼を擁して関東から反頼朝勢力を駆逐する合戦を主導。長沼宗政は有力御家人が粛清される鎌倉で好き放題に放言し、「悪口荒言の者」として名をはせる。結城朝光は梶原景時の讒言で危機に陥ったが、大逆転劇を演じた。そして、執権北条義時のしくじりとなった宇都宮頼綱への嫌疑。三兄弟はどう動く…。知られざる7編の物語。
  • お山の上のレストラン 七歳児参りのふっくらムニエル
    4.3
    ムカゴにシメジに……カックイまで! どうりで山のいい香りっこがすっと思ってました。 青森県南に座す葵岳。その登山口にあるレストランでは春夏秋冬、様々な事情を抱えるお客様が訪れる。彼らを迎えるのは都会で修業したイケメンオーナー・登磨と、おっちょこちょいで、すっとこどっこいな店員の美玖。彼女の接客は時に奇跡を起こすのだが、美玖自身にもこの山と店の料理にこだわる理由があって……。 青森のご当地食材がじゅわっと染み入る、絶品&感動お料理小説。 『山の上のランチタイム』改題
  • お山の上のレストラン2 青葉の頃 ハーブポークの休息
    4.3
    ありがっとう。 受け継がれてくってのは、嬉しいもんだな。 〈葵レストラン〉のシェフ・登磨には、忘れられない味がある。それは、彼の原点とも言える祖母の料理。思い出させてくれたのは、不器用だけど、お客様が今求める味を作り出すことのできる美玖。自分に学びを与えてくれる彼女と、難儀なお客に向き合う登磨だったが、店が思わぬ事態に巻き込まれ……。 料理バカのシェフ・登磨と、おっちょこちょい店員・美玖による、心がぽかぽかする感動お料理小説! 『山のふもとのブレイクタイム』改題
  • 親指の恋人
    3.4
    「これから送るのは、親しい友達にも話していないことだ。暗くなるけど、いいかな?」「わたしは……今、この瞬間全身でスミオの話をきいてるよ。全部、話して――」六本木ヒルズに暮らす大学生の澄雄と、薄給のパン工場で働くジュリア。携帯の出会い系サイトで知り合ったふたりのメールが空を駆けていく。20歳のふたりは、純粋な愛を育んだが、そこへ現実という障壁が冷酷に立ち塞がる。無防備すぎる恋は追いつめられ、やがてふたりは最後の瞬間に向かって走り出すことに。格差社会に否応なく歪められる恋人たちを描いた、現代版「ロミオとジュリエット」。

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  • 泳ぎたくない川
    -
    子どもができたら籍を入れる――。 その言葉を信じて、ミイは元気な男の子を産んだ。自分の人生を変えてくれる子だと。敏雄と名付けられた男の子は、父がいなくても母の愛情たっぷりにすくすくと大きくなっていく……。戦時下の昭和を舞台に、身を寄せ合って懸命に生きた母と子の絆を描いた半自伝的小説。
  • 泳ぐ者(新潮文庫)
    3.5
    離縁して三年半もたつのに、なぜ元妻は元夫を刺したのか。事件の「なぜ」を追う徒目付、片岡直人は真相を確信するが、最悪の事態が起きる。そんな折、奇妙な噂が耳に入る。毎日決まった時刻に大川を泳ぐ男がいるというのだ……。違和感の向こうに見えてくる狂おしい人生と、封印された秘密。心に「鬼」を抱えて生きてきた男と女が、最期に見せた真実とは。江戸の人々の翳(かげ)を鮮やかに描く傑作。(解説・木内昇)
  • お嫁さま!~不本意ですがお見合い結婚しました~
    3.5
    恋に奥手な25歳の桃子。叔父のすすめで5つ年上の久人と見合いをするが、その席で彼から「嫁として不足なければ誰でも良かった」とまさかの衝撃発言を受ける。しかし、無礼だけど正直な態度に、逆に魅力を感じた桃子は、彼との結婚を決意。大人で包容力がある久人との新婚生活は意外と順風満帆で、やがて桃子は彼に惹かれていくが、彼が結婚するに至ったある秘密が明らかになり…!? “お見合い結婚”で結ばれたふたりは、真の夫婦になれるのか…!?
  • オライオン飛行
    -
    舞台は大戦前夜の1936年。九州帝国大学医学部附属病院で働く身寄りのない看護婦・久美子は、東京への冒険飛行中に墜落した仏人飛行士アンドレ・ジャピーの看護にあたることになった。言葉も通じない二人の間に、いつしか燃え上がる恋の炎。それは決して周囲に知られてはならない恋だった。そして謎めいたアンドレの背景を知るすべもなく、別れは訪れた…。時代は下り、久美子の姪の娘・あやめは、謎に包まれた当時のラブストーリーの真相をたどってフランスへ。著者最高傑作。大人のための恋愛小説!
  • おらおらでひとりいぐも
    3.7
    50万部突破の感動作、2020年、最強の布陣で映画化決定!田中裕子、蒼井優が桃子さん役を熱演、「南極料理人」「モリのいる場所」で最注目の沖田修一が脚本・監督。すべての人生への応援歌。
  • おらおらでひとりいぐも 特別小冊子
    無料あり
    3.0
    1巻0円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 2017年文藝賞受賞作。63歳、史上最年長受賞。渾身のデビュー作! 74歳、ひとり暮らしの桃子さん。おらの今は、こわいものなし。 新たな「老いの境地」を描いた感動作。
  • オラホノ国
    -
    1巻495円 (税込)
    今の日本を考えるきっかけに! 理想的な国オラホノから見えてくるものは…? 私は、Qさんと知り合う。「オラホノではそんなものはないよ」オラホノとはQさんがかつて住んでいた国で、そこには軍事力も資本もない。「それでどうして外国の侵略から国を守ったり、経済活動をするんです?」教育、徹底した話し合い、欲望のコントロール…、Qさんの話への興味はつきないのだった…。
  • おらんだ帽子
    5.0
    たばこのヤニから作る“おふくろ”の妙薬。奇病から髪の毛を失った母親へ、オランダで買った帽子。重なる心痛を耐え生き抜いて来た老母や肉親を描き、生きてあることの哀しみの源へ、真にあたたかな光を送る、短篇の名手・三浦哲郎の珠玉の名短篇集。
  • オリオンは静かに詠う
    3.9
    1巻1,683円 (税込)
    私は勝つ。聴こえない世界で、戦い抜く。  宇都宮のろう学校に通う高校1年生の咲季。重度の難聴である咲季は、他者とのコミュニケーションを避けがちだ。ある日行われた交流会で、聴者だが手話を使いこなす女子高生に出会う。しかし彼女が発したある言葉に、咲季はショックを受ける。落ち込んだままの帰り道、見つけたのは「おひとりさま専用」と書かれたカフェ。店に入った咲季を迎えたのは百人一首の歌を冠したパフェメニューだった。  競技かるたの読手でもあるカフェのオーナー・陽子に誘われるまま競技かるたを体験した咲季は、持ち前の負けん気と抜群の記憶力を発揮。そこに現れたのは交流会で出合った女子高生、カナだった。なぜか咲季に対抗心を燃やすカナも競技かるたに挑み、やがて二人はライバルに。  咲季が大会で戦うためには、読手が読む句を手話通訳してもらう必要がある。ろう学校の担任で手話通訳士の資格も持つ映美の通訳は、正確でタイミングも完璧。しかし映美は初めての大会直後、通訳を降りると言い出した。それにはある過去が起因していて……。  四人が抱える葛藤は計り知れない。しかし、かるたを通じ心を繋ぐことでそれを乗り越えていく。緻密な取材をもとに描き出した、著者渾身の青春小説。
  • 折紙宇宙船の伝説
    -
    1巻638円 (税込)
    あのとき、美しい狂女・お仙は、平和な山村で、夏は裸、冬もうすい浴衣一枚でいた。そして彼女は、折紙の飛行機を飛ばして遊ぶ。が、不思議にも飛行機は、いつまでも落ちることなく、飛んでいる……。そんなお仙がひとりの男の子を産んだ。その子に降りかかる運命は、生物との激烈な闘いと、セクシュアルな世界の彷徨……?そして今、僕は昔、お仙に出逢った村を探していた。リリカルに綴られた“叙情SF”の傑作。
  • オリガ・モリソヴナの反語法
    4.3
    1960年、チェコのプラハ・ソビエト学校に入った志摩は、舞踊教師オリガ・モリソヴナに魅了された。老女だが踊りは天才的。彼女が濁声で「美の極致!」と叫んだら、それは強烈な罵倒。だが、その行動には謎も多かった。あれから30数年、翻訳者となった志摩はモスクワに赴きオリガの半生を辿る。苛酷なスターリン時代を、伝説の踊子はどう生き抜いたのか。感動の長編小説。第13回Bunkamuraドゥマゴ文学賞受賞作。
  • 折口信夫
    4.0
    1巻3,861円 (税込)
    日本の知の結晶ともいうべき折口信夫。文学、民俗学のみならず、その広大なる表現領域は他の者を圧巻し、全貌を掴むことが不可能とされてきた。そこに、切り込んだ安藤礼二の『折口信夫』。この本を読めば折口の全体像がわかり、この本を読まずして折口を語るなかれと、後世の評価を受けることは確実である。起源・言語・古代・祝祭・乞食・天皇・神・宇宙と題された章──これを追うだけで心が打ち震えるではないか。
  • 折鶴
    3.8
    縫箔の職人田毎はパーティでかつての恋人だった鶴子と再会した。かたくなに手仕事をつづける田毎と手広く事業を広げる鶴子。この二人の出逢いが悲劇へとつながる表題作「折鶴」。友禅差しの模様師脇田が旅先でふと聞いた新内がきっかけで、酒と女で身を持ちくずした名新内語りの末路を知る「忍火山恋唄」の直木賞候補作二篇に、「駆落」「角館にて」を収めた。自ら紋章上絵師という職を持つ筆者が、職人の世界に男と女の結びつきの不可解さをからませて描く好短篇集。
  • 折り鶴の恩返し
    -
    「祈ると折るって字が似てるよね。だから私は、君に千羽鶴を折るんだよ」 15歳の若さで病死した折原イノリは、目を覚ますと真っ白な雲の上のような空間にいた。狼狽するイノリの前に時量師神と名乗る神が現れる。 曰く、イノリのために千羽鶴を折ってくれた幼馴染の少女はイノリの死をきっかけに無気力になってしまった。少女が折った折り鶴を媒体にイノリを蘇らせるから、彼女を更生させろ、と。 再びイノリが目を覚ますと、そこは無気力なった幼馴染、小日向かおりが通う月影高等学校の職員室。イノリはその高校の教師として、かおりに正体がばれないように、彼女が抱える悩みを解決すべく奔走する。 これは少女の笑顔を取り戻す物語。
  • 織姫の結婚~染殿草紙~
    3.3
    染め直したり、仕立て直したり、そういう工夫も楽しいわ リフォームから晴れ着まで、裁縫名人の姫君が遭遇する平安ラブロマンス 藤大納言家の中の君・謹子は内親王だった母を喪い、継母から一族の裁縫仕事を押しつけられている。乳母たちは嘆くものの、当の本人は縫物や染物を楽しみ、結婚にも興味なし。そんな謹子が侘住まいする染殿に今をときめく若公達・藤原真幸が! 賀茂祭で謹子を見初めたという真幸と運命的に結ばれるも、謹子は世間から忘れられた身。実は真幸の本命は異母妹の慈子だった!? 創る喜びと恋の成就を色鮮やかに描く物語。 藤ヶ咲・装画
  • 降りる人
    値引きあり
    4.3
    〇「滑稽でもあり哀れでもある主人公が、実在の人物に思えるほど描写が自然で的確」(冲方丁/選評) 〇「名作が名作として読者の心に届く瞬間を目の当たりにできた思いで胸が熱くなった。」(辻村深月/選評) 〇「選評を書いているいまも、得がたい余韻がつづいている。」(道尾秀介/選評) 〇「淡々とした、ときにはユーモラスな語り口ながら、最後の一行まで緊張感が失われないのは、主人公の根源的な戦いを、緻密に、正確に、描いているからだ。感銘を受けた。」(森見登美彦/選評) 〇「こういう人の、こういう日々こそを、青春と呼びたい。いや、呼ばせてください。」(尾崎世界観) 心身ともに疲弊して仕事を辞めた30歳の宮田は、唯一の友人である浜野から、期間工は人と接することの少ない「人間だとは思われない、ほとんど透明」な仕事だと聞き、浜野と共に工場で働くことに。 絶え間なく人間性を削り取られるような境遇の中、気付けば人間らしい営みを求めるようになっていく宮田だったが、実はある秘密を抱えており――。 選考委員の胸を打った、第16回小説野性時代新人賞受賞作!
  • オリンピックがやってきた 猫とカラーテレビと卵焼き
    3.5
    戦争の記憶が薄れてきた昭和39年の秋。高度経済成長ただ中の日本で、国民の期待と関心を一身に集め東京オリンピックが始まろうとしていた。 東北の小さな地方都市で、西洋館に住み込みで働く料理上手のおトキ。彼女は戦後不遇な少女時代を送り、11歳で親戚から女衒に売られそうになったところを、この家の女主人に救われた。上品な女主人、奥様は世間知らずだが聞き上手、タロットカードの占いもするので、町内からいろいろな人々が相談にやってきた。 同じ町内に大家族で住む民子の家に、生まれて初めて見るカラーテレビが運び込まれ、家族みんなが興奮に沸き立っていた。「うちにもオリンピックがやってくるんだ!」 民子の同級生で、母がいないためにいつも汚い格好でひとりでいるるみ子。しかしなぜか、自分にだけは積極的に話しかけてきて、みんなの手前ばつ悪くうっとうしく感じる民子。ある日るみ子の祖父母が交通事故で亡くなってしまい、東京に引き取られることになる。見送る日、迎えにきた父親にるみ子から「ともだち」と紹介され、民子は思わず泣いてしまう。 そして、東京オリンピックが始まった。 どこの家庭でも、開会式を見るためにブラウン管の前に家族全員が集まる。 永遠に続くと思っていた平凡で平和な日々、でもいずれはすべて遠い記憶になってしまうのだ。 昭和の時代、日本中の家庭にあった笑いと切なさと涙。人々の記憶に刻まれたなつかしい時代の、なつかしい日々を描いた「朝ドラ」的物語。
  • おりーぶの海
    -
    1巻1,100円 (税込)
    1965年、あの夏の数日間を生涯忘れることはない―― 純粋に生きようとするが故にぶつかる壁。 葛藤の日々。それこそが青春だった。 日米安保とベトナム戦争の60年代。 神戸を舞台に、大学生たちの瑞々しい青春を描いた純文学小説 顔も知らない実母への強い思慕を抱きながらも、龍一は人としての成長を目指し、学生団体活動、道場での鍛錬、アルバイトに忙しい日々を送っていた。そんな中で出会った女学生たちは彼に惹かれて行く。しかし龍一は、彼女たちの強い想いに応えられずにいた。相次ぐ挫折、試練……龍一は悩みながらも、自分を偽ることだけはすまいと、勇気を奮い起こして立ち向かおうとする……。

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  • オリーブの実るころ
    4.1
    恋のライバルは、白鳥だった!?結婚、終活、離婚、妊娠……。 身に起こりうるライフイベントを、不思議な軽妙さで描く6つの短編集。 「家猫」 ハイスぺ彼氏には化け猫みたいな母がいる。もしほんとうに結婚するなら、あの化け猫を少しずつ弱らせる方法を本気で考えなくちゃならない。 「ローゼンブルクで恋をして」 突然行方をくらませた父。終活のために向かった先は、瀬戸内の選挙事務所。そこには小柄で逞しい女性候補者の姿があった。 「川端康成が死んだ日」 母は、あの日を限りに帰ってこなかった。当時の母の年齢を超えてしまった私に、母から最後の願いが届く。 「ガリップ」 ガリップが想像妊娠したのは、わたしたちが結婚した翌年の夏だった。妻と夫とメス白鳥の三角関係の顛末。 「オリーブの実るころ」 斜向かいに越してきたのは、前科者の老紳士。品のいい佇まいからは想像もつかない大恋愛の行末は? 「春成と冴子とファンさん」 彼の両親のもとへ、なぜか一人で結婚報告に行くことに。離婚した二人は、思い思いの生活をしていて……。
  • オルコスの慈雨 天使と死神の魔法香
    4.6
     互いに偉大な魔術師と同じ魔法香を持つ孤児のシルヴィアとルグ。二人は優しい魔術師に引き取られ、日々幸せに過ごしていた。しかし、ある事件を境に溝が出来てしまう。  それから数年後。16歳になった彼らの元に、名門と名高いフォルトゥナ魔法学園への入学案内が届く。期待に胸を膨らませるも、あまりにも珍しい二人の魔法香に、様々な噂が立ってしまい……?  彼らの魔法香に秘められた謎、そして忌まわしき事件の秘密。魔法学園を舞台に、運命の歯車が回りだす――!
  • オルゴォル
    4.1
    母親と二人で東京に住む小学生のハヤトは、同じ団地のトンダじいさんから「一生に一度のお願い」を預かる。それは古いオルゴールを鹿児島に届けること。福知山線の事故現場、広島の原爆ドーム、父さんの再婚とお腹の大きな女の人――出会うものすべてに価値観を揺さぶられながら、少年は旅を続けていく。直木賞作家が紡ぎ出す心温まる成長物語。親が子どもに読ませたい本。(講談社文庫)
  • おるすばんなんてだいきらい
    -
    1巻880円 (税込)
    ひとりぼっちのおるすばん。おしゃべりをはじめたのは、お気に入りの絵本の動物たち! 「おるすばんなんてだいきらい!」おかあさんは仕事、お兄ちゃんは遊びに出かけて、みきは今日もおるすばん。いつもはだいすきなあの絵本も、こんなときはなげたくなってしまいます。「いたい!」 「いま、わたしたちをなげたでしょ!」おしゃべりをはじめた絵本のなかの動物たちにみきはびっくり!そんな中、みきがらくがきしたドラゴンが絵本のなかで大事件を起こしてしまい――!?これは、みきとどうぶつたちのひみつのおはなし。想像力で楽しむ、絵本の世界の大冒険。 鳥乃 あさり(とりの・あさり) 初めまして。雨の日が大好きな、鳥乃あさりです。温めながら書いていた物語の卵が、鳥になり、私の知らない場所へと飛んでいく。解き放たれた鳥が、自由に羽ばたく姿を見るのは、とても幸せです。鳥はどんな風に歌っていましたか。きっと、みつけた方によって、見え方も聴こえ方も違うのでしょうね。沢山いる鳥の中で、私の鳥を見つけてくれたこと。とても感謝しています。物語のポンタの歌のように、雨の日も風の日も晴れの日も、歌い続ける物書きでありたいです。鳥は歌います。何よりも、皆さんのいる場所が温かく豊かでありますようにと。

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  • オルレアンの魔女
    3.6
    1巻1,870円 (税込)
    「オルレアンの魔女」が甦り、監獄の島で惨劇の幕が上がる! 地下道、鉄仮面の女、孤島、魔女伝説……映画祭の町にセレブが集うとき、連続殺人の幕が上がる。数学的論理で謎を解く刑事とソプラノ歌手が辿り着く、現代史の闇。――中川右介(評論家)推薦! 映画の都、監獄島、そして魔女の街へと駆け巡る探偵行! パリ・オペラ座新作公演の主役に抜擢された天羽七音美。原作者レジーヌ・ブラパンがこだわる「黒髪のジャンヌ・ダルク」像にぴったりなのだという。演出家ジャック・ロランの依頼で、七音美は宣伝のためカンヌへ渡る。その頃、パリでは娼婦が丸刈りにされ殺される事件が起こっていた。被害者はカンヌのホテルの部屋番号と「オルレアンの魔女」という謎の言葉が記されたメモを握っていた。捜査にあたる刑事エミールもカンヌへ飛び、そして舞台は忌わしき伝説の残る「監獄島」へ。果たしてオルレアンの魔女とは…… 装画・佳嶋 -目次- Ⅰ東京 Ⅱパリ Ⅲカンヌ Ⅳ監獄の島 Ⅴ修道院の島 Ⅵオルレアン Ⅶカンヌ
  • 俺俺
    3.6
    なりゆきでオレオレ詐欺をしてしまった俺は、気付いたら別の俺になっていた。上司も俺だし母親も俺、俺ではない俺、俺たち俺俺。俺でありすぎて、もう何が何だかわからない。増殖していく俺に耐えきれず右往左往する俺同士はやがて――。他人との違いが消えた100%の単一世界から、同調圧力が充満するストレスフルな現代社会を笑う、戦慄の「俺」小説! 大江健三郎賞受賞作。

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  • オレオレの巣窟
    3.7
    オレオレ詐欺で裕福な生活を送る平田は、奨学金の返済に苦しむ真奈美と出会い、惹かれ合う。堅気の世界へ戻ろうとする平田だが、一度入った裏社会は沼のように彼を飲み込み放さない。イケメン結婚詐欺師・竹崎と不細工な出逢い系のサクラ・貴美子も加わり、現代社会に蔓延る詐欺師達の騙し合いの饗宴、ここに開幕。出し抜くのは誰だ?

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