北原里英の作品一覧
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Posted by ブクログ
はっきり言って文章は拙い。けれど、夢中になって読んだ。涙を拭いながら。女の子の恋とか夢とか悩みとか「ああ、分かる」と思うことが沢山で、それに寄り添って背中を押してくれるような大人の青春物語。きたりえが確かに書いたのだと思える本。大好きだ。
AKB時代、踊っている時のきたりえは楽しそうで、キラキラな笑顔をしていて、大好きだった。公演映像を見ていると、自然ときたりえに目がいっていた。読みながら、あれと同じだと思った。ダンスでも、文章でも、きたりえは人を惹きつける。たぶん彼女が好きでやってることだから、見ている人にもその好きが伝わるんだと思う。小説家デビューしていたの、知らなかった。物語を書いたことはないけれど、昔から空想するのが好きだったと言っているのを見て、読みたいと思った。好きだという気持ちで書かれる文章はきっと良いものに違いないと思ったから。そしたら本当に良いものだった。
同世代だから感覚も近いし、それにしても30歳前後の女性がぶち当たるであろう悩みが、本当に等身大で書かれている。共感する人は絶対多いし、その悩みに対してポジティブな言葉をかける人がいる、というのがとてもいい。「よし、私も頑張ろう!」という気持ちになる。これはアイドルを応援するときの気持ちにかなり近い。
「ひらひらと舞う花びらの行方を目で追っていると、少しでも長く空を舞っていたいように見えて可愛らしさを感じた」とか、ちらほら出てくる桜に関する描写が好きだった。桜はAKBの楽曲にも多いしね。あとやっぱり、めだか荘から出ていくのはAKB卒業と重なる気もする。だって青春だもん。