あらすじ
「めだか荘」でルームシェアをするアラサー女性4人。
恋愛願望が強すぎて上手くいかない遥香、あと少し売れたくて「脱ぐ」か悩む女優の那智、
プロポーズされるも仕事を頑張りたいからと結婚に踏み切れない楓、父親や弟との関係にもどかしさを抱える柚子。
性格や職業がバラバラな4人でも楽しく過ごしていたが、
リニア開通に伴う都市再開発のため、8ヶ月後に退去するよう連絡が来て……。
――私の人生、これでいいのかな?
●著者コメント
子どもの頃から、物語を想像したり妄想したりすることが好きでした。
文章を書くことも好きだったので、作家になりたいな、なんて思っていた時期もありました。
ですがいざ書き始めても、物語を完結させることができない。読書感想文で褒められることもない。
いつのまにかそんな夢を持っていたことも忘れて、わたしはアイドルになり、いまは結婚もいたしました。
そんなわたしの元に突然現れた小説家デビューのお話。
KADOKAWAさんに助けていただきながら、人生で初めて物語を完結させることができました。
特別に教養があったり、詩的センスがピカイチではないわたしに何が書けるだろう、と不安でしたが、
これまで経験してきたことを武器に、そして今のわたしにしか書けないものになったかなと思います。
人生何があるかわかりません。何年越しに忘れられていた小学生の時の夢が叶ってとても嬉しいです。
たくさんの方に手に取っていただけますように。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
はっきり言って文章は拙い。けれど、夢中になって読んだ。涙を拭いながら。女の子の恋とか夢とか悩みとか「ああ、分かる」と思うことが沢山で、それに寄り添って背中を押してくれるような大人の青春物語。きたりえが確かに書いたのだと思える本。大好きだ。
AKB時代、踊っている時のきたりえは楽しそうで、キラキラな笑顔をしていて、大好きだった。公演映像を見ていると、自然ときたりえに目がいっていた。読みながら、あれと同じだと思った。ダンスでも、文章でも、きたりえは人を惹きつける。たぶん彼女が好きでやってることだから、見ている人にもその好きが伝わるんだと思う。小説家デビューしていたの、知らなかった。物語を書いたことはないけれど、昔から空想するのが好きだったと言っているのを見て、読みたいと思った。好きだという気持ちで書かれる文章はきっと良いものに違いないと思ったから。そしたら本当に良いものだった。
同世代だから感覚も近いし、それにしても30歳前後の女性がぶち当たるであろう悩みが、本当に等身大で書かれている。共感する人は絶対多いし、その悩みに対してポジティブな言葉をかける人がいる、というのがとてもいい。「よし、私も頑張ろう!」という気持ちになる。これはアイドルを応援するときの気持ちにかなり近い。
「ひらひらと舞う花びらの行方を目で追っていると、少しでも長く空を舞っていたいように見えて可愛らしさを感じた」とか、ちらほら出てくる桜に関する描写が好きだった。桜はAKBの楽曲にも多いしね。あとやっぱり、めだか荘から出ていくのはAKB卒業と重なる気もする。だって青春だもん。
Posted by ブクログ
元AKB48の北原里英の初小説。アラサー女性4人のシェアハウスの話。頑張って書いてらっしゃるとは思うが、表現があまり上手ではない(全体的に浅い感じがする)のと人物描写が微妙かも。好きな男寝取られたのに遥香と那智の関係性変わらなさすぎでは??