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入社して六年のサラリーマン、山本甲介。出世の見込みもなく、雑用を押しつけられる鬱々(うつうつ)とした日々。そんな甲介の前に突然、中学時代の同級生・保坂(ほさか)が出現する。今はヤクザとなった保坂は、拳銃と現金の入ったバッグを甲介に託し死んでいった。たまりきった憤懣(ふんまん)と怨念が拳銃を手にしたとき、運命が動く! 抑圧される人間の狂気を執拗に描写した新境地の問題作!
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Posted by ブクログ
読み終わった。 持ち運びに便利なはずの文庫本も、本編712Pの厚さはまあ、嵩張ること嵩張ること。 鳴海サンは、ほとんど初。 帯の推薦文に口説かれ購入。推薦人の花村萬月氏の口説き文句に偽りはなく、強力で危険で陰鬱でヤバイ小説だった。 銃で撃ち殺す場面の描写もリアルだが、セックスの場面もリアルに描かれて...続きを読むいます。 どちらも、主人公視点で生々しく語られていて、それ故に、主人公の鬱屈した心理とか、抑え込んでいた憤怒とか、決壊寸前の不満などが際立っているように思います。 サラリーマンの人で、影響を受けやすい方は、読まない方が良いかもしれない。 いや、逆に読んだ方が良いのか……。
独特な世界観。そこらの平凡なハードボイルドより よほど面白い。けどクセあり。個人的にはこの内容 でよくこの長さまで引っ張ったなあという勇気が。
元々好きな作家です。知らずに2度読んでしまった。ただ読んでいくうちに、つらくなるストーリー。読後もなんだか気が重くなる。嫌いではないんだけど・・・立ち食いそば屋でのゴキブリ、印象に残るが・・・
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