作品一覧

  • ポプラ並木はなにを見た
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    1巻660円 (税込)
    北海道の貧しい村。そこに暮らす、やさしい人たち。小学校の吉岡先生は、子供たちに人気がある。そして、独身でまだ若い。 ある日、新潟から津軽海峡を渡ってきた祖父と孫がいた。村の人たちは心配して……。テレビドラマ化もされた感動の物語。
  • 大阪の風
    5.0
    1巻660円 (税込)
    しがないサラリーマンの大川清吉と朝子夫妻、その子どもたちの久子、一郎、次郎3人の成長の物語。清吉が東京支店に左遷させられた後、子どもたちは大人たちの生き方を見て、それぞれの形で自立していく。久子は台湾人との結婚を宣言、清吉と朝子は衝撃を受けるが、一郎と次郎は受け入れる……。長門裕之、南田洋子、浅丘ルリ子らが演じてで映画化された家族物語。

ユーザーレビュー

  • 大阪の風

    ネタバレ 購入済み

    哀しいのは父性か女性か?

    作者は戦前から終戦直後まで、甲子園口に住んでいたので、その土地勘を作中の舞台に活かしたのだと推察できる。大阪が重要だという要素は正直、あまり理解できないが、当たり前のように二号さんを持つという感覚を許す父性的なものが、女性たちを様々な意味で抑圧しているのが、物語の進展に応じてしっぺ返しを喰らう戦後社会の変化の兆しみたいなものは浮き上がってくる。次世代を代表する息子二人と娘、妾とそこで働く女中、あるいは妻たちがそれぞれの道を歩んでゆく姿に希望が見出せるようだ。また、作者は主人公に少年を選んでいるが、年上の女性が持つ独特の色気も隠そうとしない描写は興味深く、この小説では登場人物の企みは失敗している

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    2022年12月12日

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