小説作品一覧

非表示の作品があります

  • ブランク 空白に棲むもの
    -
    1巻770円 (税込)
    白く光るものが、ゆっくり揺れている……。それに気づいたときには、もう遅い。体がいびつに揺れ、髪の毛が真っ白になり、やにわに頭部が爆発する。多発する奇怪な死が、人々を恐怖のどん底に叩き落とす。超能力探偵・井筒志門は、かがみ少年とともに謎に挑む! ノンストップ・ホラー・ミステリー。 ●倉阪鬼一郎(くらさか・きいちろう) 1960年、三重県伊賀市生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。同大学院文学研究科日本文学専攻博士課程前期中退。在学中に幻想文学会に参加、1987年に短篇集『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。印刷会社、校閲プロダクション勤務を経て、1998年より専業作家。第3回世界バカミス☆アワード(2010年)、第4回攝津幸彦記念賞優秀賞(2018年)。ホラー、ミステリー、幻想小説、近年は時代小説を多数発表、オリジナル著書数は170冊を超える。
  • ブランク・セヴンティーズ
    -
    1巻305円 (税込)
    ルシファーDJ、自室車修理工、コットン・ガール、バイク・ボーイ、ブルースマン、シベールの日曜日、ハイライト、全共闘少年、三島由紀夫、GPライダー、コンチネンタル・サーカス、ブルージーンズ、パーティ、ボルシェ914……いま、鮮やかに僕たちの’70年代。鮮烈な愛と出合う青春小説。
  • ブランケット・キャッツ
    3.8
    1巻610円 (税込)
    2泊3日、毛布付き。レンタル猫が我が家にやってきた。リストラされた父親が家族のために借りたロシアンブルー、子どものできない夫婦が迎えた三毛、いじめに直面した息子が選んだマンクス、老人ホームに入るおばあちゃんのために探したアメリカンショートヘア――。「明日」が揺らいだ人たちに、猫が贈った温もりと小さな光を描く7編。

    試し読み

    フォロー
  • ブランケット タイム
    3.7
    OLの智子は、かつての同僚で、今はフリーターの亮とつきあっている。背が高く、おだやかで、智子にはどこまでもやさしい亮だが、自分に自信を持つことが できないまま職を転々としていた。智子もまた、彼を力づけることのできない自分がもどかしくて……やさしさゆえに傷つけあう、もろくて純粋な二人を、繊細 な筆致で描き出す恋愛小説。
  • ブランド
    3.3
    「ねえ。『喜び』って言葉から、どんな風景をイメージする?」風呂上がりの妻から唐突な質問を受けた慎一は、眼を閉じてみると、ふいにひとつの景色が見えてきた。海から眺める東京に似た大都市。同じく想像したらしい妻は、自分は空にいるという。(「ティファニー2021」)一流ブランドには物語があり、人生の一瞬を輝かせる。著者が20年をかけてその一瞬を切り取ってきた珠玉の作品集。
  • ブラームスはお好き(新潮文庫)
    3.9
    パリに暮らすインテリアデザイナーのポールは、離婚歴のある39歳。美しいがもう若くないことを自覚している。恋人のロジェを愛しているけれど、移り気な彼との関係に孤独を感じていた。そして出会った美貌の青年、シモン。ポールの悲しげな雰囲気に一目惚れした彼は、14歳年上の彼女に一途な愛を捧げるが――。二人の男の間で揺れる大人の女の感情を繊細に描く、洒脱で哀切な恋愛小説の名品。
  • ブリザード~D6 犯罪予防捜査チーム~
    -
    32歳、念願叶い刑事になった二宮信次郎が配属されたのは、目黒南署の地下に新設された犯罪予防捜査チームだった。署長の肝煎りで集められたのは、クセの強すぎる組織のはみ出し者ばかり。「吹き溜まり(=ドリフト)の6人」、D6と呼ばれて、やる気のない同僚に反発しつつ奮闘する信次郎。自由が丘で一人の少女を補導したことで、奇妙な事件に巻き込まれていく。
  • ブリザード・フラワー
    4.0
    老朽化した警察拳銃を新しいものに交換することとなり、廃棄処分のため移送されていた拳銃百四〇挺と実弾千四百発が何者かに強奪された。犯人はその拳銃に弾丸を装塡し無作為にばら撒いた。「お役に立つと思います」というメモとともに。そして都内では重大犯罪や自殺が頻発し始めた。厳重警戒体制下におかれた東京、「警視庁の祟り女神」と呼ばれる組織犯罪対策部の氷見麻里子はバディの越石渉とともに奪われた拳銃を追う……。警察小説シーンに新たなヒロイン登場!
  • ブリス・モンタージュ
    4.0
    全米批評家協会賞受賞作品 本書は、中国出身の米国作家リン・マーの長篇『断絶』に続く第一短篇集。前作は、移民の女性が米国のミレニアル世代の一員として根無し草的な生活を送るなか、パンデミックとゾンビという物語形式を借りて、グローバル資本主義の制度に組み込まれた人生の虚無感、今世紀の米国社会の空気を巧みに切り取ってみせた。 同様に若い女性を主人公とする本書においても、移民にとっての「ホーム」はどこなのかという問いや、醒めた距離感を保つ一人称の語り口など、マーの作風は前作から連続している。ただし本書では、人間関係における暴力や、存在の孤独という、マーの中核的主題がより前景化され、人と時代に対する鋭い観察眼と、物語を組み立てていく手腕の凄みが際立っている。 本書の評価は非常に高く、〈全米批評家協会賞〉と〈ストーリー・プライズ〉を受賞、『ニューヨーク・タイムズ・ブックレビュー』では、「予測不可能な展開を見せ、読了後も心に残る」と評され、短篇の名手としてもマーの才能を確かなものとしている。「ロサンゼルス」「オフィスアワー」「明日」ほか、不可思議な語り口と冷徹な観察眼が冴える8編を収録。 [目次] ロサンゼルス オレンジ G イエティの愛の交わし方 戻ること オフィスアワー 北京ダック 明日 謝辞 訳者あとがき
  • ブリタニア列王史 ――アーサー王ロマンス原拠の書
    3.0
    中世ヨーロッパを代表する騎士道物語として愛され、今日でも様々な文化芸術に大きな影響を与えつづけるアーサー王物語。その起点をなすのが本書『ブリタニア列王史』であり、『アエネーイス』の主人公であるアエネアースの子孫ブルートゥスが紀元前12世紀にブリタニア王国を建設してから、ブリトン人が追放されサクソン人による支配がはじまるまでの二千年近くに及ぶ歴史がダイナミックに物語られる。本書を通じてその生涯や事績がはじめて体系化されることとなったアーサー(アルトゥールス)王や魔術師マーリン(メルリヌス)らの活躍が鮮烈な印象を残す、ロマンス文学の先駆的古典。
  • ブリッジ・オブ・ハピネス
    -
    1巻220円 (税込)
    海山葉奈絵は一度も結婚歴はないが、婚活アドバイザーをしている。男性会員に対する葉奈絵のダメ出しは強烈で、だがしかし、何故か人気がある。そんな葉奈絵の元に、山田という冴えない男性会員がやって来る。山田から「私の一日の言動を観察してからダメ出しをいただきたい」と言われ、葉奈絵は……。葉奈絵、38歳。山田、41歳。それぞれの求める幸せのカタチとは……?
  • ブリット=マリーはここにいた
    3.7
    夫に浮気されて家を出たブリット=マリーは、さびれた田舎町で管理人の職に就く。片付いていないものが嫌いで融通が利かない彼女は住民たちと衝突しまくるが、なぜか子供たちのサッカーチームのコーチを務めることになって……!? スウェーデンのベストセラー!
  • ブリュンヒルデ—伝説の系譜
    -
    1巻3,520円 (税込)
    勇ましき戦乙女(ワルキューレ)か、英雄ジークフリートへの愛に生きる女性か ワーグナーの楽劇『ニーベルングの指環』で知られるブリュンヒルデとは何者か。古代ゲルマンから北欧の伝承、中世英雄叙事詩『ニーベルンゲンの歌』、現代のアニメーション映画に至るまで、ブリュンヒルデ像の変遷を辿る。 【目次】 第一章古代ゲルマン時代の原型   (第一節 二つのニーベルンゲン伝説の原型、第二節 二つの原型伝説のその後の伝承 第二章 北欧への第一次伝承 (第一節 『歌謡エッダ』におけるブリュンヒルト歌謡、第二節 北欧の散文物語『ヴォルスンガ・サガ』、第三節 スノリの『散文エッダ』) 第三章 北欧への第二次伝承 (第一節 説話集『ティードレクス・サガ』の編纂、第二節 『ティードレクス・サガ』におけるニーベルンゲン伝説、第三節 説話集『ティードレクス・サガ』におけるブリュンヒルトの特徴) 第四章 ドイツ中世英雄叙事詩『ニーベルンゲンの歌』 (第一節 『ニーベルンゲンの歌』の成立と伝承、第二節 『ニーベルンゲンの歌』におけるブリュンヒルトの特徴、第三節 「権力」と「愛」の戦いの二重構造、第四節 『ニーベルンゲンの歌』以後の作品) 第五章 近代におけるニーベルンゲン伝承作品 (第一節 ニーベルンゲン伝説の再発見、第二節 ド・ラ・モット・フケーの戯曲『北欧の英雄』、第三節 エルンスト・ラウパッハの戯曲『ニーベルンゲンの財宝』、第四節 フリードリヒ・ヘッベルの戯曲『ニーベルンゲン』三部作) 第六章 ワーグナーの楽劇『ニーベルングの指環』四部作 (第一節 楽劇『ニーベルングの指環』四部作の成立過程、第二節 序夜『ラインの黄金』におけるブリュンヒルデ誕生のきっかけ、第三節 第一夜 『ワルキューレ』における戦乙女ブリュンヒルデ、第四節 第二夜『ジークフリート』におけるブリュンヒルデの目覚め、第五節 第三夜『神々の黄昏』におけるブリュンヒルデによる世界救出、第六節 ブリュンヒルデの変容) 第七章 現代におけるニーベルンゲン伝承作品 (第一節 二十世紀における戯曲作品、第二節 ヘルマン・ヘンドリッヒの絵画、第三節 フリッツ・ラング監督の映画『ニーベルンゲン』二部作、第四節 ウーリー・エデル監督の映画『ニーベルングの指環』、第五節 わが国の漫画・アニメ映画、第六節 今後におけるワーグナー楽劇『指環』四部作の上演) ◉著者が語る本書の魅力 ブリュンヒルデと聞けば、まずワーグナーの楽劇『ニーベルングの指環』を思い浮かべるが、そのルーツはゲルマン民族大移動時代にまで遡る。  5、6世紀にライン河畔フランケンの領土でブリュンヒルト伝説が生まれ、それは9世紀以降に北欧へ伝承され、エッダ・サガのかたちで文字に書き留められる。そこではブリュンヒルトは北欧の主神オージンと結びづけられて、戦乙女(ワルキューレ)として登場し、英雄シグルズ(ドイツではジークフリート)に思いを寄せ、彼の妻グズルーン (ドイツのクリームヒルト) に嫉妬を覚え、それが英雄暗殺の原因となり、「災い」を引き起こす女性として描かれている。 13世紀初頭になると、古代ゲルマン伝説はドイツで中世英雄叙事詩『ニーベルンゲンの歌』へと発展し、英雄ジークフリート暗殺の物語は定着する。  この英雄ジークフリート物語はその後もさまざまに語り継がれ、19世紀にはワーグナーが北欧のエッダ・サガと『ニーベルンゲンの歌』を素材に用いて、楽劇『ニーベルングの指環』四部作を完成させて、新しいブリュンヒルデ像を創り上げる。ワーグナーではブリュンヒルデは古代ゲルマンの勇壮なワルキューレとして登場し、エッダ・サガに見られる「嫉妬」を覚えて「災い」をもたらす女性の性格を持ち合わせるとともに、ジークフリート誕生の際には母性的な愛でもってその誕生を見守り、長い眠りから目覚めるとその英雄と愛で結ばれ、英雄暗殺ののちには「自己犠牲」によって世界を救う「永遠に女性的なるもの」の象徴となる。ワーグナーのブリュンヒルデは古代ゲルマン時代から語り継がれているさまざまなキャラクターを網羅しているところに特徴がある。 ワーグナーのあとには、それを素材として戯曲、小説、映画、漫画、絵画等で新しいブリュンヒルデ像が創り出されている。ブリュンヒルデはさまざまな姿に変貌していくのであり、そこにブリュンヒルデの魅力がある。
  • ブリユンチエールの言葉について
    無料あり
    -
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー
  • Bling Bling ダンス部女子の100日革命!
    3.0
    高校に入ったらダンス部に入ろうと思っていた星(あかり)。しかし入学した高校にダンス部はなかった。ないなら作っちゃえ! と一念発起、創部して1年あまり。夏の大会で踊るための曲を探しているとき、偶然ネットで見つけた「Bling Bling」という歌に星は夢中になる。どうにかしてこの歌を作った人に会って、この歌で踊らせてほしい……! その一心で手がかりを探す星に奇跡が。駅前の広場で「Bling Bling」を歌うストリートミュージシャンの少女・詩(うた)と出逢うのだ。「あなたの歌が好き!」なりふり構わず少女に駆け寄る星だったが……!? 雑誌「Seventeen」のダンス部企画とコラボ! ガールズシンガー三阪咲が作詞作曲した「Bling Bling」の世界観をベースに描かれる、ダンス部女子たちの笑顔と涙が弾ける友情&青春物語!
  • ブリーダ
    3.0
    アイルランドの女子大生ブリーダの、英知を求めるスピリチュアルな旅。恐怖を乗り越えることを教える男と、魔女になるための秘儀を伝授する女がブリーダを導く。愛と情熱とスピリチュアルな気づきに満ちた物語。
  • ブリーダーズ・ロマン
    4.3
    すべては三沢の地からはじまった――。競馬記者の小林は、異色な経歴の競走馬トナミローザに興味を持つ。取材を進めるうち、日本で初の民間洋式牧場が青森の三沢にあった事実や、歴史の狭間に埋もれた偉人・廣澤安任の存在を知る。さらに、敬愛する寺山修司との意外なリンクも。競馬黎明期からの血統を継ぐトナミローザ、その陣営の真の狙いも次第に明らかに。時を経て連なる人の想いは海をも越えて一頭の競走馬に託される。史実に基づき、日本競馬の未来を照らす物語。「寺山修司没後40年記念認定事業」の一冊!
  • ブリーフ、シャツ、福神漬
    -
    1巻495円 (税込)
    偶然はじまった物々交換はどんどんエスカレートしていって…  最初は雑誌だった。地下鉄駅の改札脇の手摺のうえに、週刊の漫画雑誌が置き去りにされているのを見つけて拾い、そのかわりに、勤め帰りの車内で読んできた夕刊紙をその場所に置いたのだ。  それからである。この地下鉄駅での物々交換が奇妙な形に発展しはじめたのは。ランニング・シャツなどの下着、スプーンやカップなどの食器、インスタントのラーメンやカレーなどの食品、さまざまなものが毎日置かれるようになっていった。(「ブリーフ、シャツ、福神漬」より)  短篇の名手が趣向を凝らして描く、世にも不思議な世界。傑作短篇集。 ・ブリーフ、シャツ、福神漬 ・とてもたくさんの数 ・ずどん! ・肌が合う ・不幸の伝説 ・ぼくのパロディ ・隣の電話 ・地図の地図 ・このあいだの話 ・満員電車 ・お尻をめぐる冒険 ・新聞が読めない ・空き地のイセエビ ・例の席 ・屋上のUFO ・名前を忘れた ・コーヒーと散歩 ●中井紀夫(なかい・のりお) 1952年生まれ。武蔵大学人文学部卒業。ハヤカワSFコンテストを経てデビューし、短篇「山の上の交響楽」で星雲賞を受賞。主な著書に、『能なしワニ』シリーズ、『タルカス伝』シリーズ(ともに早川書房)、『漂着神都市』、『海霊伝』(ともに徳間書店)など著書多数。
  • ブル
    値引きあり
    -
    旅に出ることの多い演出家の「私」は、胃の手術に耐え、自主制作映画の夢を追って日を過す。淋しがりやの妻のために小犬を飼うが、なぜかブルは子供に対して異常な敵意をみせる。そして翌年の暮、妻は子供を生んだ。女の子だった……。冷酷でも優しさでもない愛犬ブルとの真摯な触れ合いを描く表題作のほかに、「親父の休日」を収録。人生のスタイルへの潔癖と苦渋を描く、高橋文学の注目作2編。
  • ブルキナ・ファソの夜
    4.8
    旅行会社でツアーの企画を担当する「僕」は、ツアーのネタを探して世界中を飛び回っていた。ある日、航空機の給油のために西アフリカの小国、ブルキナ・ファソに立ち寄った僕が経験した不可思議な出来事とは――。
  • ブルジョア作家のファッショ化に就て
    無料あり
    -
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー
  • ブルタアニュの伝説より
    無料あり
    -
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー
  • ブルターニュ料理は死への誘い
    3.5
    フランス発の美味しいコージー・ミステリ! ミルクティーとスコーンはありません…。 でも、ガレットとシュークルートザワークラウトがあります!/BookNodeレビュー ブルターニュの豪邸でレストランを開いたバツイチのカトリーヌ。 だが料理を食べた元村長らが死亡し……。 犯人探しと新たな恋に奮闘するヒロインを応援したくなるミステリ! フランス、ブルターニュ地方のリゾート地ロクマリア村。51歳、バツイチのカトリーヌは心機一転、この地で元公爵邸を購入し、レストランを開くことにする。社交的な彼女は早速村民とも仲良くなって新鮮な食材も手に入れ、地元の女性の憧れの的であるイギリス人チャールズとも親しくなる。そんなある夜、レストランの料理を食べた元村長が体調を崩し、翌日死亡した。毒を盛られたという噂が飛び交い、レストランは閉鎖を余儀なくされるが……犯人探しと新たな恋に奮闘するカトリーヌを応援したくなるコージー・ミステリ!
  • ブルックリンの死
    3.4
    急速に変貌しつつある街ブルックリン。シドニーは街の古い住人が次々姿を消していることに気づくが……。意外な展開のサスペンス
  • ブルックリン・フォリーズ(新潮文庫)
    4.2
    六十歳を前に、離婚して静かに人生の結末を迎えようとブルックリンに帰ってきた主人公ネイサン。わが身を振り返り「人間愚行(フォリーズ)の書」を書く事を思いついたが、街の古本屋で甥のトムと再会してから思いもかけない冒険と幸福な出来事が起こり始める。そして一人の女性と出会って……物語の名手がニューヨークに生きる人間の悲喜劇を温かくウィットに富んだ文章で描いた家族再生の物語。
  • ブルックリン橋をわたって
    完結
    -
    全1巻1,320円 (税込)
    母親を病気で亡くし、別居中だった父親とニューヨークで暮らすことになった主人公・小野寺早紀は、日本人学校の同級生に打ち解けず孤独な毎日を送っていた。そんなある日、父親から「危険な地区だから絶対に行くな」と言われていたブルックリン橋を渡る決意をしたことで、彼女の人生が大きく動き出して・・。
  • ブルボンの封印 上
    4.0
    1643年5月の夕暮れ、フランス国王ルイ十三世は死の床にあった。その密命を受けた枢機卿マザランは、馬車に大金を積ませて王宮を出発する。だがポン・ヌフの橋までやってきた時、一人の男をはね飛ばした。これがブルボン王朝を震撼させる事件の幕開けとなったのだった。フランス史上最大の謎といわれ、バスティーユに記録を残した秘密の囚人・鉄仮面の正体をめぐる愛と陰謀の歴史ロマン。
  • Blue
    3.9
    【第170回 芥川賞候補作】 割りあてられた「男」という性別から解放され、高校の演劇部で人魚姫役を演じきった。 そんな真砂(まさご)が「女の子として生きようとすること」をやめざるをえなかったのは――。 『人魚姫』を翻案したオリジナル脚本『姫と人魚姫』を高校の文化祭で上演することになり、人魚姫を演じることになった真砂は、個性豊かな演劇部のメンバーと議論を交わし劇をつくりあげていく。しかし数年後、大学生になった当時の部員たちに再演の話が舞い込むも、真砂は「主演は他をあたって」と固辞してしまい……。 自分で選んだはずの生き方、しかし選択肢なんてなかった生き方。 社会規範によって揺さぶられる若きたましいを痛切に映しだす、いま最も読みたいトランスジェンダーの物語。
  • Blue(ブルー)
    4.1
    平成一五年に発生した一家殺人事件。最有力容疑者である次女は薬物の過剰摂取のため浴室で死亡。事件は迷宮入りした。時は流れ、平成三一年四月、桜ヶ丘署の奥貫綾乃は「多摩ニュータウン男女二人殺害事件」の捜査に加わることに。二つの事件にはつながりが……!? 平成という時代を描きながら、さまざまな社会問題にも斬り込んだ、社会派ミステリーの傑作!
  • BLUE EYE 虐げられし者の黙示録
    -
    1巻1,672円 (税込)
    人類の敵は、最も身近な生物だった! 無人島で遭遇した蚊の大群。逃げ込んだ研究所に潜むのは、美しくも恐ろしい青い瞳の生物兵器だった。 血を吸うだけでは終わらない、静かな殺戮がここから始まる!生き残りをかけた極限のバイオサスペンス! テレビクルーが訪れた無人島での異変。大量発生した蚊の正体は? 青い目の男が生み出した“美しき生物兵器”が、日本をバイオテロの恐怖に陥れる。 標的は東京ドーム——密閉された空間で、人々を襲う無数の「ブルーアイ」。 最強の吸血蚊VS. 父親——家族を守るための戦いが始まる!

    試し読み

    フォロー
  • ブルーアウト
    3.7
    エルトゥールル号遭難に着想を得た海洋小説。 和歌山県串本町のダイビングショップでガイドとして働く高畑水輝。そのもとを偶然訪れたトルコ人青年ギュスカン。彼の目的はいまから125年前、祖先ムスタファを乗せた軍艦「エルトゥールル号」の遭難現場に潜り、「あるもの」を捜すことにあった。バディとして潜る水輝が一瞬目を離した隙に突然視界から消えたギュスカン・・・。1世紀の時を経て、日本とトルコの時空を超えて絡み合うふたりの宿命。それは偶然なのか、必然なのか。1890年に起きた「エルトゥールル号遭難事故」に着想を得て、書き下ろした生命の根源を問う渾身の長編海洋小説。待望の文庫化。「生と死が交錯するスリリングな物語」 (朝宮運河氏「解説」より) <エルトゥールル号の遭難事故とは> 1890年9月、オスマン帝国の親善訪日使節団を乗せた軍艦「エルトゥールル号」は帰国の途中、和歌山県串本沖で台風に遭遇、遭難し、500名を超える犠牲者を出した。この未曾有の大惨事の中、地元住民たちの献身的な救助活動により、69名の乗組員が奇跡的に母国トルコに生還した。
  • ブルー・カーバンクル
    無料あり
    4.0
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー
  • ブルークリスタル ―公爵ドラキュラ― 上巻
    3.0
    1~2巻1,210円 (税込)
    ヴァラキラ公国公子のヴラドは、敵対する帝国トルコで人質とされていた。 トルコの皇太子メフメトは親友として大きな支えだったが、彼に同性愛の相手として辱められ、それが心の傷となった。 やがて帰国し、君主となり、男装の美女ストイカと秘密の愛を育みながら国難を乗り越えていくヴラドの元に、皇帝となったメフメト二世が、トルコ軍十五万を擁して攻め寄せるという知らせが--。 「吸血鬼ドラキュラ」のモデル・ヴラド四世の、知られざる横顔を活写した大河小説! 表紙カバーイラストは、小説の挿絵・カバー、コミックなど多方面で活躍中の人気イラストレーター、睦月ムンクさんが担当。
  • ブルーコースト
    -
    1巻594円 (税込)
    「辛いこともあるけれど、生きる道をひたすら歩んでいくと、幸いな邂逅が待ち受けている」。子供時代を過ごした房総半島の海岸の景色や風物詩を思い出し、友人・両親・家族・親戚、とりわけ祖母をノスタルジックに回想しながら、結婚から離婚へと至る波乱に満ちた出来事を綴り、それでもなんとか生きていこうとする女性の半生を赤裸々に描いた物語。
  • ブルース
    3.8
    霧たちこめる釧路で生まれ、貧しく苛烈な少年時代を経て、男は、自らの過剰な指を切り落として、夜の支配者へとのし上がる──。 男の名は、影山博人。 最初の物語は、没落した社長夫人が、かつて焦がれた6本指の少年の訃報を新聞に見つけるところから始まる。 同衾した女をみな翻弄し、不意に姿を消してしまう正体不明の男であり、故郷に戻った後、暴力で容赦なく人を支配する黒い権力者。 不思議な魅力あふれる影山の、15歳、19歳、27歳、32歳、そして、40手前から52歳までの8つの時期を、時々に出会った女による語りで構成。 ――はたして、影山博人は、外道を生きる孤独な男なのか? それとも、女たちの「夢」の男なのか? 影山と関係するそれぞれの女たちは皆何かしら困窮している。死別で、離婚で、借金で……誰かや何かにすり減らされてひりひりと痛むような乾いた心を持っている。(中略)そこにある程度の「まっとう」を手に入れ、今もなお貪欲に模索している影山が現れる。ひかれない訳がない。(中略)もしかすると、影山の指が六本なのは、より多くの困窮にあえぐ者にチャンスを与えるために余分に備わったのではないかとすら思う。 (壇蜜・解説より) デビュー10周年の著者による、新境地にして、釧路ノワールの傑作! 「謎」の男をめぐる、八人の女たちの物語。 ──俺には、白と黒しか要らないんだ
  • ブルース
    4.0
    南シナ海の烈風。眼下で砕ける三角波。激しい時化に呻ぐ25万トンの巨大タンカーの中で、村上の友人、崔は死んだ。仕事中の事故とはいえ、崔を死に至らしめた原因は、日本刀を片手に彼らを監督する徳山の執拗ないたぶりにあった。村上を愛していた同性愛者徳山の嫉妬が、村上と親しかった崔を死に追いやったのだ。横浜・寿町を舞台に、錆び付いたギタリスト村上とエキセントリックな歌姫(ヴォーカル)綾、そしてヤクザの徳山が奏でる哀しい旋律。芥川賞作家が描く濃密で過剰な物語。
  • ブルース心の旅
    -
    ミシシッピーの川面に流れるギターの調べは、人の心を重く揺さぶる。うらぶれたカフェの片隅から、深く哀しい歌がひろがる。ディープ・サウスの街には、すべてブルースの魂が満ちている。奴隷制の時代から現代へいたる黒人ブルースマンの歌を求めて、現地取材と資料で綴る感動のレポート。名曲ガイド付き。
  • ブルーストッキング・ガールズ
    -
    1巻1,056円 (税込)
    女学校に通う喜久・多佳・晴は、病気で休みがちな美津を見舞っておしゃべりをするのが日課。青鞜社に憧れて<ブルーストッキング・ガールズ>を結成した彼女達のもとへ、ある日トメという少女がやってくる。警官に追われて逃げ込んできた紅林先生も加わり、トメを助けるための作戦が始まる。明治末期から大正という時代を生きる少女達の、「社会」との戦いの物語 ―ブルーストッキング・ガールズ―演劇部顧問として書き上げたシナリオを小説化、表題作を含む短編9作を収録。

    試し読み

    フォロー
  • ブルースの聞こえる夜
    -
    1巻495円 (税込)
    その場から離れかけたとき、ドライバーの体がグラッと揺らいだ。征司は素早く運転席側に駆けよった。間に合わなかった。ドライバーは肩からドサリと路面に落ちた。同時に金属音が響いた。征司はドライバーといっしょに転がり落ちたものを見て、立ちすくんだ。拳銃だった。スマートな形のオートマチックだ。水銀灯を反射して、ブルーフィニッシュの鉄の肌がぬめっと輝いている。(「ブルースの聞こえる夜」より)  オートバイを軸に、ハードボイルドな作風の物語を集めた短篇小説集。電子オリジナル作品。 *ブルースの聞こえる夜 *甘い引金 *ミッドナイト・ライダー *傷ついた魂 *鏡と塩とオートバイと *あの日の海 ●斎藤純(さいとう・じゅん) 小説家。1957年、盛岡市生まれ。FM岩手在職中の1988年『テニス、そして殺人者のタンゴ』でデビュー。1994年『ル・ジタン』で第47回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。2005年『銀輪の覇者』(早川ミステリ文庫)が「このミステリーがすごい!」のベスト5に選出される。岩手町立石神の丘美術館芸術監督、岩手県立図書館運営協議委員などをつとめている。
  • ブルースのブランケットにくるまって
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    久しぶり、と言わずに彼女を迎えてくれるのは そのオリーブ色のブランケットだけ。 シンガソングライターの自伝を出版するための、ゴーストライター。 その仕事を引き受けた彼女は、 インタビューと取材を兼ねて様々な土地への コンサートツアーに同行する。 仕事の仕方は極めて丁寧かつ優秀だ。 そして何人もの男たちが、短い逢瀬のためにホテルの部屋を訪ねてくる。 そうした日々を経て、束の間、東京の自宅マンションに戻った彼女を やさしく迎え入れるブランケットにくるまり、 ようやく彼女は深い眠りに落ちる。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。83年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • ブルースマンの恋
    4.5
    1巻305円 (税込)
    ブルースの名曲を聴きながら読む、ブルースマン達の恋と人生。
  • ブルースRed
    4.0
    誰にも負けなかった釧路の女が、最後に守りたかったもの 釧路の街を裏社会から牛耳る影山莉菜は、ある青年を代議士にしようとしていた。人を裏切り、裏切られてきた女が最後に見た景色とは。 父の死という重い十字架を背負った女・影山莉菜は釧路の街を裏社会から牛耳っていた。亡父である博人の血をひく青年を自らの後継者とするため、代議士への道を歩ませようとする。だが、かつてのやり方では街を支配できなくなり、後継ぎとなるはずの青年も……。裏切りに直面した彼女が、人生の最後に見た景色とは。解説・宇垣美里 ※この電子書籍は2021年9月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • BRUTUS特別編集 増補改訂版 クラシック音楽をはじめよう。
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ※本ムックはカラーページを含みます。お使いの端末によっては、一部読みづらい場合がございます。 Contents 世界一のオーケストラはどこですか? まずは何で選んだらいいですか? 指揮者って、本当に大事なんですか? 音楽は、楽器で変わりますか? 作曲家ってどんな人? バッハって、何がそんなにスゴいの? どうしてみんなグレン・グールド好き? ベートーヴェンって、何がそんなにスゴいの? どの演奏も、全部同じに聞こえませんか? ワーグナーって、何がそんなにスゴいの? オペラもクラシック音楽ですか? ドビュッシーって、何がそんなにスゴいの? アドリブしてもいいんですか? 最近の曲も“クラシック”ってどういう意味? 若くてイケてる演奏家を教えてください。 音のいいホールって何がいいの? 本を読むとき、クラシックが聴きたくなります。 映画でクラシック音楽がかかるとグッときます。 レコードやCD以外で聴くのって邪道? [1] サブスクやデジタル配信の楽しみ方を教えて! Book in Book 1 みんなのMY クラシックピース ガイド レコードやCD以外で聴くのって邪道? [2] クラシックYouTuberの実力は? ストリーミングでクラシック音楽をいい音で聴くには? 寝ちゃってもいいんですか? Book in Book 2 読む! ROCK TO THE CLASSIC 芸術と愛と理解について、教えてください。 ~作家、川上未映子からピアニスト、アンドラーシュ・シフへの問い~
  • ブルータワー
    3.8
    死を宣告された男に残されたのは、夢見る力 悪性の脳腫瘍で死を宣告された男の意識が、 突然200年後にタイムスリップする。 そこは黄魔という死亡率87%のウイルスが猛威を振るう、 外に出ることは死を意味する世界。 人類は「塔」の中で完全な階級社会を形成して暮らしていた。 その絶望的な世界に希望を見出すため、男は闘いを決意する! 長編SFファンタジー。 解説・香山二三郎
  • ブルー・ダイブ
    3.0
    ダイビングの事故で死んだ兄の後を追い、兄の在籍していた海洋大学の潜水実験に志願した潮(うしお)。実験とはいうものの、実際はライバル深見との潜水時間の競争だった! 機械のように正確な深見に潮は打ちのめされる。バディの浅田との友情、そして年上の先輩との淡い恋。やがて、兄の死の真相が明らかになっていく。青春ダイビング小説。
  • ブルーダイヤモンド <新装版>
    3.0
    生まれて初めて愛したのは、京都で出会った美しい娘だった。たたき上げの社長は彼女に金と愛情を惜しみなく注ぎ、自分の望む最高の女を作っていく。しかし娘は……。愛と欲望に目がくらんだ男を描く表題作他、愛に捕らわれた男女の切なさを描く、傑作短編集。
  • BRuTiFuL
    -
    Beautiful+Brutal=BRuTiFuL 美しく暴力的 隙間社がキュレーターを務める不定期刊行なノージャンル文芸アンソロジーがついに創刊! 『先端』をテーマに集まったジャンルも作風もバラバラな五作品 オカワダアキナ『百々と旅』 佐川恭一『小説覇王伝サガワ~創作イベント「ノベルGIG」に参加したら美しすぎる編集者とえっち三昧の挙げ句ノーベル文学賞を受賞した件~』 伊藤なむあひ『来たときよりも美しく』 芥生夢子『遁走道中、きつね王との謁見にのぞむ』 大滝瓶太『未来までまだ遠い』 小説の先端は、ここにある
  • ブルートレイン北へ還る(電子復刻版)
    -
    家出常習の少年鉄道マニア。失業して郷里に帰るダイナマイトを抱いた青年。老大学講師夫婦。正体不明の大金持ち。詩人とその妻そして何故か警部。ブルートレインはさまざまな人々を乗せて走る。ご存知新進旅行作家・瓜生慎は雑誌社の依頼で日本最東端駅・東根室に出かける。今回はブルートレインだ。だが、慎を追う恋人真由子の二人が出合うのはまたしても死体。好評慎と真由子の長篇ユーモア推理。

    試し読み

    フォロー
  • 殺人特急逆転の15分
    -
    寝台特急「さくら」で発見された変死者が遺した奇妙な文句の意味は? 政党代表者の息子の不祥事に端を発してさらに「さくら」車中で連続殺人が! なぜいつも「さくら」なのか? 死体消失のトリックは? 容疑者の鉄壁のアリバイはいかに作られたか? 錯綜する謎と戦慄の真相を鮮やかに描く傑作長編推理。
  • ブルートレイン殺人事件
    -
    ロンドンのビクトリア駅発パリ・マルセーユ経由ニース行きの特急「ブルートレイン」。その中で米国の富豪の娘ルスが殺害され、「ハート・オブ・ファイア」と名づけられたルビーの宝石が奪われる。この宝石はもとロシアの女帝の胸をかざり、苦悩、絶望、嫉妬など、その通ってきた道に、悲劇や暴力の数々を残してきたいわくつきの宝石だった。たまたま同じ列車に乗り合わせたポワロは「私は、エルキュル・ポワロでございます」と言いながら取り調べをする警察署長の前に姿をあらわした。「青列車殺人事件」の新訳。
  • 寝台特急(ブルートレイン)殺人事件~ミリオンセラー・シリーズ~
    3.6
    寝台特急〈はやぶさ〉を取材する週刊誌記者の青木は、1号車の個室寝台で、「薄茶のコートの女」を撮影するが、そのフィルムを何者かに抜き取られてしまう。そして、翌日、多摩川に、その女の死体が浮かんだ。彼女は、いつ、どうやって運ばれたのか? 犯人と、その目的は? ブームは、ここから始まった! 累計一二〇万部を超える、トラベル・ミステリーの金字塔!
  • 寝台特急八分停車
    3.8
    ブルートレインの八分停車を利用して、人が殺される!? 亀井刑事は、腎臓結石で病院にいる時、レントゲン室で男が人を殺してやると言っているのを聞いた。該当するブルートレインは六本。十津川警部と亀井は推理に推理を重ね、問題のブルートレインは「出雲3号」と推測したが……。殺人、そして殺人。スピーディな展開と意外な結末。十津川と亀井の名コンビで贈る、長編トラベル・ミステリー。
  • ブルーネス
    4.4
    1巻1,001円 (税込)
    〈津波監視システム〉は実現できるのか? はぐれ研究者たちの情熱溢れる理系エンタメ! 「津波監視システムの実現に手を貸して欲しい」。 東日本大震災後、地震研究所を辞めた準平は、学会で異端視されている武智に誘われる。 海洋工学や観測機器などのエキスパートだが個性が強すぎて組織に馴染めない“はみ出し者”たちと、準平は前人未到のプロジェクトに挑むか……。 研究者の情熱ほとばしる科学エンタメ! 解説・巽好幸(神戸大学海洋底探査センター教授・センター長) ※この電子書籍は2016年8月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています
  • ブルーノの問題
    -
    現代アメリカ文学を代表する作家のひとり、アレクサンダル・ヘモンの最初期短編集 故郷喪失者は言語の中でのみ生きることができる たとえどこにいようが故郷には決していないのだから 原書が刊行されてから二十数年が経過し、サラエヴォ包囲自体は過去の出来事になったかもしれないが、むろん優れた小説はこの程度の時間で古びるものではないし、そもそもユーゴスラヴィアの惨事と消滅そのものは過去の話であっても、同じような事態が日々世界で生じていることは言を俟(ま)たない。(柴田元幸) ヘモンがナボコフとのあいだに感じる親近感は語彙という面からくるものではなく、故郷を喪失した作家が共通して抱える「埋め合わせてくれるものは言語だけ」という感覚だという。(秋草俊一郎) A・ヘモンによる『島』は、彼が英語で書いたもっとも初期の作品のひとつである。ヘモン氏はボスニア人であり、一九九二年にアメリカを旅行中、ボスニアでの戦争により帰国の道を絶たれてアメリカに移住した。『島』 を書いたのは一九九五年の春、もはや母語で小説を書くこともできず英語でもまだ書けなかった三年間を耐えた末のことだった。 スチュアート・ダイベック(『プラウシェアーズ』 1998年春号) 【目次】 島 アルフォンス・カウダースの生涯と作品 ゾルゲ諜報団 アコーディオン 心地よい言葉のやりとり コイン ブラインド・ヨゼフ・プロネク&死せる魂たち 人生の模倣 訳者あとがき 【著者】 アレクサンダル・ヘモン 1964年、旧ユーゴスラヴィアの構成国だったボスニア・ヘルツェゴビナ社会主義共和国の首都サラエヴォで生まれる。1992年渡米後、サラエヴォがセルビア人勢力によって包囲されたことで帰国不能になりアメリカに留まる。母語ではない英語で作品を発表するようになり『ノーホエア・マン』で高く評価。代表作に『世界とそれがかかえるすべて』など。映画『マトリックス レザレクションズ』ではラナ・ウォシャウスキー、デイヴィッド・ミッチェルと脚本の共同執筆も務めた。 柴田元幸 1954年生まれ。東京大学名誉教授、翻訳家。ポール・オースター、スティーヴン・ミルハウザー、レベッカ・ブラウン、スチュアート・ダイベックなどアメリカ現代作家を中心に翻訳多数。著書に『アメリカン・ナルシス』、訳書にジョナサン・スウィフト『ガリバー旅行記』、マーク・トウェイン『ハックルベリー・フィンの冒けん』、エリック・マコーマック『雲』など。講談社エッセイ賞、サントリー学芸賞、日本翻訳文化賞、早稲田大学坪内逍遙大賞を受賞。文芸誌『MONKEY』日本語版責任編集、英語版編集。 秋草俊一郎 1979年生まれ。日本大学准教授。専門は比較文学・翻訳研究など。著書に『アメリカのナボコフ―塗りかえられた自画像』、『「世界文学」はつくられる 1827-2020』、訳書にドミトリイ・バーキン『出身国』、ウラジーミル・ナボコフ『ナボコフの塊 エッセイ集1921-1975』、アレクサンダル・ヘモン『私の人生の本』、ホイト・ロング『数の値打ち―グローバル情報化時代に日本文学を読む』(共訳)など。
  • ブルーハワイ
    3.4
    1巻1,705円 (税込)
    みんながみんな、それぞれのことに夢中だ。――「あたりまえ」なんて知らない、孤独だけが「世界」を撃ち抜く!芥川賞作家が贈る、最高の短篇集!
  • ブルーバレンタイン
    4.0
    ケータイ小説で話題を呼んだ衝撃のラスト、究極の愛! 手塚アリサ、20歳。あの日の出来事がなければ、彼女は普通の女の子として幸せな生活を送っていたはずだった。コードネーム〈バレンタイン〉と呼ばれずに――。新堂冬樹が贈る海よりも深く、空よりも果てしない。聖なる愛の物語。
  • ブルーバード、ブルーバード
    4.0
    ハイウェイ沿いの田舎町で白人女性と黒人男性の死体が発見される。人種差別が根深く絡む事件に、黒人のテキサス・レンジャーが捜査に乗り出すが──。その衝撃的な内容が高く評価され、米書評界で絶賛された話題のアメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長篇賞受賞作 解説収録/吉野仁
  • ブルーフィルム殺人事件
    -
    大学の映画研究部の後輩たちが、ある映画を自主製作するらしい、と知って、私の心は動揺する。その映画には、性交渉の場面が必要だし、ヒロイン役は、私がひそかに好意を寄せる佐伯翠だったのだ。彼女は、はたして、その役を引きうけるのだろうか。そして現実は、私が怖れる方向にすすみ……。練達の著者による推理秀作集。
  • ブルーブラック
    3.0
    老舗文具店に勤める百合香は、飲み会の次の朝、部屋であるメモを見つける。それは、昨晩自分を送り届けてくれた上司、柳瀬の文字で書かれたものだった。仕事に厳しくクールな柳瀬が苦手だった百合香の心は複雑で…。百合香が昨日のことを柳瀬に尋ねると、昨晩のお礼の代わりにと、強引に唇を奪われる。驚きととまどいを隠せない百合香とは対照的に、なにごともなかったように仕事をする柳瀬。ストレートに距離を縮めてくる柳瀬を拒めない。クールで苦手だと思っていた彼に心は傾いて…。 老舗文具店で繰り広げられる、オトナの切ない純愛。

    試し読み

    フォロー
  • ブルーブラッド
    -
    三年半ぶりに本土の地を踏んだ復員兵の貝塚透馬は、衝撃の事実を知らされる。空襲を逃れ軽井沢の山荘に疎開していた両親が、ピストルを持った強盗に撃ち殺されたというのだ。犯人は未だ捕まっておらず、遺体の第一発見者であるメイドの八重は事件後、姿を消した。両親を殺したのは誰なのか。東京で八重の捜索を開始した透馬だったが、フランス留学時代の旧友、恵理子に再会したことで思わぬ事態に巻き込まれていく――。著者渾身の国際謀略サスペンス!
  • ブルーヘブンを君に
    3.0
    ハング・グライダー乗りの蒼太に出会った高校生の冬子はある日、彼がバイト代を貯めて買った自分だけの機体での初フライトに招待される。そして10年後――年月を超え淡い想いが交錯する大人の青春小説。
  • ブルー・ヘルメット~UNTAC日本代表誘拐さる~
    -
    国連監視のもとに民主化の道を歩もうとするカンボジア。しかし、情勢は予断を許さない。UNTACの白石代表誘拐さる! またその時、タイ・カンボジア国境付近で、若い女性の虐殺死体がいくつも発見された。代表救出と、連続殺人の解明に生命を賭して挑むPKO日本人隊員たち。全世界の注目を集める東南アジア問題の、核心を余すところなく描いた力作。
  • ブルー・マイナー
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    彼女がコレクションを並べ換える時 われわれは小説を読む時、なにかしらネガティブな出来事が起こり、葛藤や事件、人間関係の変化などを経たのち、事態が収拾したり、あるいは登場人物の心持ちが別の局面に入る、というような一通りの起伏に慣れている。しかし多くの片岡義男作品はそのような構造を一切取らない。 この短編のように、しばしば一糸乱れぬ完璧さのまま推移し、起きるとしても好ましい変化しか起きず、一編の小説が成立してしまう。完璧な彼女のコレクションは、そこに新たな1個が加わることによって新たな楽しみを見い出す。破綻はない。その影すらない。 【著者】 片岡義男 1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。75年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。http://kataokayoshio.com/
  • ブルー・マスク
    3.0
    〈秋せつらvs魔界刑事・屍刑四郎〉の初強演!魔震直後に妻とともに惨殺され、“鬼人面”を奪われた左京良彦が冥界から舞い戻ってきた。“殺生面”を着け、妻が殺された方法で復讐を始めたのだ。「仮面」に隠された怒りと哀しみ…そして謎の力を秘めた“仮面”を巡る、妖異戦慄の追跡行!
  • ブルーマリッジ
    4.0
    1巻1,760円 (税込)
    3歳年上の彼女へのプロポーズ。人事部の若手社員として関わったハラスメント疑惑。何の変哲もなかった雨宮守の人生は、26歳で大きく動き出す。恋も仕事も理想は幻想へと変わり、目の前の現実と向き合い始める20代後半――過去からも未来からも逃れることのできない世の中で、光を求めて彷徨う者たちの物語。
  • ブルー・マン 神を食った男
    5.0
    ハイパー伝奇バイオレンス。八千草飛鳥、登場! 古代の神と合体した絶世の美少年は人食い鬼だった。飛鳥は日本をどう変える? ――希代の美少年にして殺人嗜好症という八千草飛鳥は、18歳にして57人をナイフで解体した人喰い鬼(グール)だ。古代より日本を闇から支配した神が出現したとき、飛鳥はその神を食ってしまった。太古の神と合体した美貌の殺人鬼は、銀色に光るナイフを胸に、日米特殊能力諜報機関と対決する。菊地ホラー小説の新シリーズ!
  • ブルーマーダー
    4.1
    池袋の繁華街。雑居ビルの空き室で、全身20カ所近くを骨折した暴力団組長の死体が見つかった。さらに半グレ集団のOBと不良中国人が同じ手口で殺害される。池袋署の刑事・姫川玲子は、裏社会を恐怖で支配する怪物の存在に気づく――。圧倒的な戦闘力で夜の街を震撼させる連続殺人鬼の正体とその目的とは? 超弩級のスリルと興奮! 大ヒットシリーズ第6弾。
  • ブルームズベリーふたたび
    -
    1巻2,090円 (税込)
    「人生のやりなおしがあり得ないぶん、自分のなかに出来上がっている枠組みは不動で、内なるレンズはすでに透明度を失っている。どれほど対象が新しかろうと、自分に備わった尺度で風景を切り取り、意味を与えがちである。…日常のなかにいるかぎり、それが繰り返される。日常の外に出るとき、わずかではあっても、自分の認識が揺さぶりをかけられる瞬間がある。立ち止まってレンズの曇りを払い、歪みの理由を探ろうとする。空間の旅が時間の旅へと転化し、外側の風景が内なる風景を照らすに至るのは、そのようなときである。カンヴァスを前に非日常の風景が必要なのは、自分の内側をより効果的に映し出すためではないだろうか」(夕映えの旅景)休暇を待ち切れぬようにしてトルコとクレタ島へ出かけ、ネパール旅行に加わり、ふた夏をイギリスのケンブリッジで過ごす。旅行の影の同行者はブルームズベリー・グループの人々、わけてもE・M・フォースター、ケインズ夫妻、ヴァネッサ・ベル…しかし旅とはついに自分自身との対話である。カトマンズであれクノッソスであれチャールストンであれ、旅先での出会いや出来事はおのずと自身の過去につながり、ときに思いがけない記憶が蘇る。この過去と重なる現在のなかで、著者は他ではあり得なかった自分を再確認する。まずは軽快に、そしてときに辛辣ときにユーモアを交えて、三つの旅はその意味を深めつつ転調してゆく。旅に重ね合わせて、軽妙にしかし力強く語られた個人史…本書はまぎれもなく第一級の文学的紀行=エッセーである。

    試し読み

    フォロー
  • ブルー・ムーン
    完結
    -
    全1巻275円 (税込)
    別れ話は3度。そして 空には、ブルー・ムーン。 女と男がいる。 女が「終わりにしたい」という。男は「なぜ?」と聞く。 人類が、これまで無限に繰り返してきた行為だ。 いったい、平行線ではない別れ話というものが、あるだろうか? 終わりにすることと嫌いになることは違う、という言葉がそこにあり、 しかしその言葉は2人のあいだで共有されない。 されないまま、しかし2人は3度、話すために会う。 一度目と二度目は雨。しかし三度目は晴れた。 すべてを終えて、窓から見えるのは、きれいなブルー・ムーン。 【著者】 片岡義男:1939年東京生まれ。早稲田大学在学中にコラムの執筆や翻訳を始め、74年『白い波の荒野へ』で作家デビュー。86年『スローなブギにしてくれ』で野生時代新人賞を受賞。ほか代表作に『ロンサム・カウボーイ』『ボビーに首ったけ』『彼のオートバイ、彼女の島』など多数。
  • ブルーモンク
    -
    1巻733円 (税込)
    ■内容紹介 とある住宅街にポツンとたたずむバー「ブルーモンク」。バーは取り立てて特徴のある店ではないが、店主のさりげない人柄や対応に惹かれてか、自然と客が集うような不思議な魅力を持つ。本作『ブルーモンク』では、その店を起点に交錯する、さまざまな人間ドラマがオムニバス形式で丁寧に描かれる。各話に共通するのは、ひょんなことで人生に躓き、悩み、胸に空虚を抱えた登場人物が、ブルーモンクでグラスを傾けながら、ぽつりぽつりとマスターに問わず語りを始めてしまうこと。マスターは慰めたり、特別に何かをしてあげるわけではないが、相手の胸に響く言葉をさりげなく投げかけることで、悩める者たちの人生にとって重要なターニングポイントとなる。失ってしまったものは二度と取り返せるものではなく、各話ともにラストは「メデタシメデタシ」にならない。けれど、登場人物らが自分の心と静かに向き合い、これからも前を向いて生きていくための“小さな希望”が芽生えるとき、私たちの胸にも爽やかで瑞々しい感動の息吹が吹き抜ける。

    試し読み

    フォロー
  • 青光(ブルーライト)
    3.6
    不可解な連続殺人事件が東京を震撼させていた。青い電飾が遺体のそばに撒かれるという以外には各事件の接点はない。同じ頃、作家でブルーライト探偵社所長の草壁ユナのもとに女友達の秋子から助けを求めるメールが届く。家族に確認すると、ユナと旅行中だというがユナに覚えはなかった。また、探偵社で依頼を受けた身辺調査が連続殺人事件と奇妙な繋がりを……数々の伏線が回収され、何度も騙される……ミステリーの醍醐味が味わえる本格サスペンス!
  • 青光の街(ブルーライト・タウン)
    3.7
    青い電飾が遺体のそばに撒かれる連続殺人事件が東京を震撼させていた。そんな折、作家兼ブルーライト探偵社の所長の草壁ユナに旧友・秋子から助けを求めるメールが届く。秋子の家を訪ねると、彼女を拉致した犯人からメッセージが。一方、探偵社で依頼を受けた有名人の婚約者の身辺調査が連続殺人と奇妙な繋がりを見せ……いくつもの事件が描く複雑な陰影から驚愕の真相が浮かぶノンストップ・サスペンス。
  • ブレイキングポイント 日銀金庫攻略完全マニュアル
    3.0
    日銀に勤務する広瀬は何者かに襲われ、愛娘の莉子が誘拐されたと告げられる。学生時代に箱根駅伝を走った過去をもち、現在も仕事帰りのランニングを欠かさない広瀬に対し、走って目的地まで向かうことを要求した犯人。ルートと心拍数がモニタリングされた極限状態のまま、広瀬が導かれた先には、日銀本店がそびえ立つ――。ターゲットは10兆円! めくるめくどんでん返し、このうえない疾走感で描く、圧倒的規模のコンゲーム!
  • ブレイク
    3.5
    震災や環境保護の影響で脱原発、脱炭素が叫ばれ、代替エネルギーの開発競争が熾烈を極める現代。地熱発電推進派の切り札として、宮城県で巨大な「蔵王復興地熱発電所」の開発が進められていた。人気の若手衆院議員・仁科良一の見守る中、ついに巨大な熱水層が掘り当てられる。仁科は、かつて日本最大の地熱発電所を手がけた開発業者のトップ安藤幸二と共に期待に胸を膨らませるが、熱水層はすぐに枯れ、蔵王の地熱発電は暗礁に乗り上げてしまう。実は開発前の調査データの改ざんがあったというのだ。誰が何の目的で改ざんを行ったのか? 巨大なエネルギー利権をめぐって政財界の謀略と駆け引きが過熱する中、不可能と言われる夢の発電方式「超臨界地熱発電」が実現に向けて動き出す。エネルギー問題が最も注目される今、「予言の書」と言われた名作『マグマ』の正統なる後継作がついに登場!
  • ブレイクスルー
    3.5
    大学四年生の萌子は、怪しい人材派遣会社『キマイラ』が淡路島で開いた就職説明会から戻らない同級生が心配になり、バイクで様子を見に行く。だが、淡路島の暴力団組長を殺害した女が白いバイクに乗って逃亡していたことから、萌子がヒットマンと勘違いされ無法者に追われるハメに。IQ170の天才女子大生はこのピンチを突破できるのか。萌子とヤクザと警察、三つ巴の闘いが始まる!
  • ブレイクダウン
    4.3
    1巻2,090円 (税込)
    若き小隊長と怪物級無敵男の最強バディが駆け抜ける、 壮絶アクション×驚愕の国際謀略エンターテインメント! 舞台は2001年、日本最東端の小さな港町・枝室。 想像を絶する巨大な陰謀と最悪な戦争が待っていた──。 「戦争と国家が、このモンスターを生み、育てたのだ。」 杉江松恋氏、驚嘆! 「犯罪小説の読み手として至福の読書体験だった。 駆りたてられるように読み、物語が示す世界の破滅がいかに身近かを思い、しばし茫然とした。」 交通事故で兄を亡くした陸上自衛官の市瀬の官舎に、異相の大男・佐川が訪ねてくる。「あんたの兄弟は事故死じゃない。殺しだ」。不可解な死の謎を追う二人に次々と危険が迫り来る。元自衛官の芥川賞作家が放つ、大砲級のエンタメ超大作!
  • ブレイクニュース
    3.9
    YouTubeで大人気のチャンネル『野依美鈴のブレイクニュース』。児童虐待、8050問題、冤罪事件、パパ活の実情などを独自に取材し配信。マスコミの真似事と揶揄され、誹謗中傷も多く、中には訴えられてもおかしくない過激でリスキーな動画もある。それでも野依美鈴の魅力的な風貌も相まって、番組は視聴回数が1千万回を超えることも少なくない。年齢、経歴も不詳で、自称ジャーナリストを名乗る彼女の正体を探るべく、週刊誌記者の真柄は情報を収集し始める。すると意外な過去が見えてきて……。デジタル社会の現代へ警鐘を鳴らす、SNS時代の新たな社会派小説。
  • 【電子復刻版】ブレイクの世界――幻視家の予言書
    -
    1巻1,320円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 生涯「見る」人であり続けたブレイクのヴィジョンと想像力は、たえず人々を喚起してやまない。この異才の画文一体の世界を共感をこめて解読する。 待望の電子復刻版。
  • ブレイスブリッジ邸
    3.0
    『スケッチ・ブック』『アルハンブラ物語』とならぶ,W.アーヴィング(1783-1859)の傑作.ブレイスブリッジ邸での婚儀に招かれた語り手が,邸に集う人びとの様々な姿や悲喜こもごもの出来事を丹念に見聞きして語る.英国の牧歌的な風景と伝統的な風俗風習を背景に展開する秀逸な作品.本邦初訳.(イラスト=R.コールデコット)

    試し読み

    フォロー
  • ブレイン・ドレイン
    3.0
    舞台は“邪悪”な“欠落者”と判定された人間を隔離する人工島。特異な能力を持つBDことセイもその一人だ。だが彼は自分が欠落者ではないことを知っている。なんとしても島を出たいセイに、密命が持ち込まれた。報酬は破格、恩赦で島を出られる可能性もある――。セイは自身が欠落者でないことを証すため、命がけのミッションに挑む。怒濤のエンタメ巨編!!
  • ブレインハッカー ~世界が闇なら君が光になればいい
    -
    1巻1,689円 (税込)
    「老人は死んでください。若者を守るために」 脳の中にある「記憶」をスマホやPCで再生する技術を開発した僕は、出資者にプレゼンするためフロリダを訪れる。そこで20年前にこの世を去った女性と一夜を過ごし次々と不思議な事件に巻き込まれていく・・・・。 あなたはいくつの伏線に気づけますか? どこで謎が解けますか? でも本当の謎には気づかないかもしれない 豊富な人生体験とどん底から這い上がった知恵やノウハウを詰め込んで、人々を勇気づける小説を書きたかった。どんなことがあっても日常生活を前向きに生きることの大切さを伝えたかった。 この物語を読んで泣いたり笑ったりワクワク感動して、あなたの人生がほんの少しでも彩り豊かになれば幸いです。 著者紹介 早稲田大学教育学部卒業、野村證券、クレディリヨネ銀行、プルデンシャルアセットマネジメントなど日米欧の金融機関で勤務。 20代で6億円の借金を抱えるも人生どん底から大逆転し40代でFIRE。50代で会社を起こし同時にボランティア活動で汗を流す。61歳でモデル兼俳優デビュー、64歳で小説家デビュー。サハラ砂漠マラソン人類最高齢での完走を目指し月間200kmランニング3年間継続中。
  • ブレグジットの日に少女は死んだ
    3.8
    英国で話題の疑似ノンフィクション犯罪小説。  2016年6月、EU離脱を問う国民投票が行われた日、ヨークシャーの海辺の寂れた町で、16歳の少女が暴行を受けた上にガソリンをかけられ焼き殺された。犯人は同じ高校に通う16歳と17歳の少女3人だった。  ジャーナリストのカレリは事件の地に居を移して背景を取材し、被害者・加害者の生い立ちから事件に至るまでをまとめたノンフィクションを発表した。しかし、取材を受けた者たちから本の内容に誇張や曲解、捏造があるとの訴えが寄せられ、違法な取材手法も発覚、本は回収に。  凄惨な事件が起きるまでに少女たちに何があったのか、そしてノンフィクションの内容は真実なのか――。 「グランタ誌の選ぶ最優秀若手作家」の一人イライザ・クラークが、T・カポーティ『冷血』にオマージュを捧げた衝撃の疑似ノンフィクション型犯罪小説。ごく普通の少女たちが怪物になるまでをリアルに描き、悲劇すら消費してしまう現代社会を告発したディラン・トーマス賞候補作。 (底本 2024年7月発売作品)
  • 「ブレない」自分のつくり方 格差時代のサバイバル読書術
    -
    何を読めばいいのか、信じるに値する本はどこにあるのか――格差の拡大する“しのぎの時代”を読書でサバイバルするニュータイプ人生論! 生き方に悩む30代、人生を振り返る40代、残り時間を考える50代必携の新しい「批評的啓発書」です。 誰もが知る古典から無名の名著、ベストセラー啓発書まで、厳しい時代を生き抜くために読むべき120冊以上を「インタビュー千人」作家&書評家・佐山一郎がピックアップ。書評と解説、そして新しい生き方の提案を交えて縦横無尽に紹介します。
  • ブレーキ
    3.0
    ビンゴに運命を託す死刑囚。命を狩るサッカーで稼ぐ男。”役割”決めのトランプに挑む少年。命がけで優勝を狙うゴルファー。そして愛する者を守るため死のコースを駆ける青年。山田悠介が放つ5つのサバイバルゲーム
  • ブレーメンの町楽隊
    無料あり
    3.5
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー
  • ブロック・ネットワーク
    -
    1巻891円 (税込)
    ナオトは高校を登校拒否中。時々幼なじみのハルカが訪ねてくる以外は自宅に引きこもり、ブロックを組み立てて作ったクルマをSNSにアップしていた。ネットで大規模な展示会があることを知り、ハルカの力を借りて参加を決意。展示会に出展するための作品づくりに没頭する。少しずつ外の世界へ目を向けるようになっていくナオト。出会いと別れ、葛藤と挫折を経て成長する青年の青春物語。
  • ブロッコリー・レボリューション(新潮文庫)
    3.5
    近所にあるパン屋をめぐる彼の変化を私が描く「楽観的な方のケース」。突然の訪問者が繰り広げるラップに衝撃を受け、横浜の街に思いを巡らす「ショッピングモールで過ごせなかった休日」。人はいつだって誰かの思いや言葉、記憶の中の場所に思いをはせるものだ――。実存や不可能性を超越した、第35回三島由紀夫賞受賞の表題作を含む全5編の短編集。多和田葉子氏との特別対談も収録!(解説・高橋源一郎)
  • ブロディーの報告書
    3.4
    「鬼面ひとを脅かすようなバロック的なスタイルは捨て……やっと自分の声を見いだしえた」ボルヘス後期の代表作。未開部族ヤフー族の世界をラテン語で記した宣教師の手記の翻訳という構えの表題作のほかに、十九世紀末から二十世紀初頭のアルゼンチンを舞台にした直截的でリアリスティックな短篇11篇を収める。 1970年刊。

    試し読み

    フォロー
  • ブロンズの使者(電子復刻版)
    -
    正賞にブロンズ像が贈られる文壇の登竜門F賞に、熊本・人吉に松浦恒夫の「孤雁」が選ばれた。だが松浦の同人仲間・宝泉寺宏が自作の剽窃だと告発するに及んで事態は昏迷、編集部員の森が真相究明に出張したが、惨殺体で発見された。弁護士の依頼で現地へ出かけた私立探偵のわたしは、例の如く、要領を得ぬまま帰京、縋りつくのは、あの「三番館」のバーテンダー……。好評シリーズ、六篇を収録。

    試し読み

    フォロー
  • 少女像は泣かなかった
    3.5
    涙を流すという奇跡のブロンズ像に秘められた犯罪の真実。表題作ほか両親を亡くした車椅子の少女と娘を失った鬼刑事の心の交流が解きあかす四つの謎。
  • 少女像は泣かなかった
    5.0
    毎朝、涙を流すという少女像。何故、彼女は持ち主が謎の自殺を遂げた朝だけ泣かなかったのか?〈車椅子の少女〉橋本千晶と、娘を失った鬼刑事・河内の心の交流が難事件を解決してゆく名品4編を収録。
  • ブロンズまで
    無料あり
    -
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー
  • ブロークン・エンジェル 上
    -
    NETFLIXで配信中。人気ドラマシリーズの原作第2弾。 フューチャー・ノワールの最高傑作『オルタード・カーボン』の続編。本作『ブロークン・エンジェル』で、リチャード・モーガンは、読者を未来の表面下に連れていき、そこで不信と裏切りと愚行を剥き出しにする。SFと戦争小説とスパイ・スリラーが融合された、名状しがたい壮大な世界を構築。確実で繊細なキャラクター造形、奇抜ながら信ずるに足るテクノロジー、スリリングで深みのある筆致――超一級のSF小説。本シリーズを原作としたNETFLIXのドラマ『オルタード・カーボン(シーズン2)』の配信が2020年に開始される。 『オルタード・カーボン』から50年後、タケシ・コヴァッチは保護国がスポンサーになっている戦争に傭兵として参加している。ジョシュア・ケンプがサンクション第四惑星で惹き起こした叛乱を制圧するためだ。その惑星で彼は計り知れない値打ちがあり、人類を破滅寸前にまで導きさえする危険な“お宝”を探す秘密部隊に加わらないかと誘われる。
  • ブロークン・ブリテンに聞け 社会・政治時評クロニクル2018-2023
    3.6
    EU離脱、コロナ禍、エリザベス女王逝去。混迷する「五年一昔」の記録 ポスト・ブレグジットの英国もどうなるかわからないが、ポスト・エリザベス女王の英国も同じくらい不透明ーーそう記してから3年。EU離脱、女王逝去を経た「今」を伝える時評を文庫化に際し数多く収録。多様性とともに分断が進み、転換点を迎えつつある英国の姿が日本にも重なる、「地べたの社会学」決定版! 果たしてこれでいいのか、と誰もが思っている。 ではどうすればいいのか、と共に思考する一冊。 武田砂鉄(ライター) 英国の地べたから世界を見つめる傑作時評集、増補決定版! 「何かが壊れている」とみんな思っている。 この国が「ブロークン」の元凶に手をつける方向に動き出すとすれば、2024年はブリテンの修復が始まる年になるかもしれない。 英国だけでなく、世界が「ブロークン」の状態から抜け出すために、この記録が何らかのヒントになればと願っている。(本書より)
  • 野郎どもと女たち ブロードウェイ物語1
    -
    米国の作家デイモン・ラニアンは日本ではほとんど知られていない。今回紹介する4巻の短編集「ブロードウェイ物語」が初めての登場である。訳者は「まずここに収めてある短編を先に読んでほしい、作家について知る前に。〈サン・ピエールの百合〉〈血圧〉〈ブッチの子守唄〉をすすめたい。これらはラニアンの最初期の作品だから」と語る。ラニアンはジャズエイジ時代の雰囲気を濃厚に伝える新聞記者あがりの作家で、当時は英国やフランスでももてはやされ、愛好者によるラニアン・クラブまでできた作家だった。
  • 分解
    4.0
    「ありとあらゆるものを分解する」分解者。分解の対象は銃、人体、そして……(『分解』)。音の神が「最初の一滴の音」を求めて町をさまよう。音神がそこに見つけたものは(『音神不通』)。長らく入手不可能となっていた五本の中短篇を初収録。他に『童貞』『ピュタゴラスの旅』などを加えた著者の魅力を凝縮した作品集。
  • 分解系女子マリー
    3.0
    STEMガールズの科学エンタメ小説。 【Science(科学)】、【Technology(IT技術)】、【Engineering(工学)】、【Mathematics(数学)】が得意な4人の女の子が、 知力とひらめきで不可解な事件のなぞを解き明かす、痛快エンタメストーリー! 主人公マリーは何でも分解して仕組みを知りたがる12歳の女の子。 夢は、車いすで生活するママが快適に暮らせる家をプレゼントすること。 毎日、裏庭にある小さな発明小屋で、機械の分解と組立にあけくれている。 そんなある日、世界的大企業のサイエンスキャンプに特別に招待され、 ロボットのプログラミングコンテストに参加することになった。 気の合う仲間もでき、最新設備のそろったキャンプで、夢のような時間を過ごすマリーだが、周囲で不可解な出来事が次々と起こっていることに気づき、事件の渦に巻きこまれていく・・・・・。
  • 分解する
    3.3
    言葉と自在に戯れる、小説の可能性 「アメリカ文学の静かな巨人」のデビュー短編集。言葉と自在に戯れるデイヴィスの作風はすでに顕在。小説、伝記、詩、寓話、回想録、エッセイ……長さもスタイルも雰囲気も多様、つねに意識的で批評的な全34編。 ある女との短命に終わった情事を、男が費用対効果という観点から総括しようとする表題作「分解する」。救いのない不動産に全財産をつぎ込んだ男が、理想の家屋の設計の幻想を若い猟師と共有していくさまを描いて不思議に美しい「設計図」。語学講座のテキストの裏で不穏な自体が進行していく「フランス語講座その1――Le Meutre」。人生で何ひとつ成しえない男のオブローモフ的生活を描く「ワシーリィの生涯のためのスケッチ」。〈夫〉の喉にひっかかった小骨をめぐるどこかほのぼのとした「骨」や、長編『話の終わり』の原型とおぼしきファン必読の短編も。
  • 文化運動への反省
    無料あり
    -
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー
  • 文化学院の設立について
    無料あり
    -
    1巻0円 (税込)
    この電子書籍ファイルは青空文庫のデータをもとに制作しております。

    試し読み

    フォロー

最近チェックした作品からのおすすめ